「謎」アマゾンって?

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「謎」アマゾンとは、Amazonで売っている「なんやコレ?」な謎製品に雑誌『家電批評』が独断と偏見でつけた名前です。本連載では、そんな製品たちをイジって……あ、ガチレビューします!!

今月の「謎」アマゾン:サンワダイレクト「タッチパッド付きBluetoothマウス 400-MABT188

今月の「謎」アマゾン:サンワダイレクト「タッチパッド付きBluetoothマウス 400-MABT188」 イメージ

※画像はAmazonより

サンワダイレクト
タッチパッド付きBluetoothマウス
400-MABT188
価格:4980円

サイズ・重量:約W40×D123.5×H8mm・約35g
充電時間(公称):約3時間
使用時間(公称):約46時間
対応OS:Windows Mac iPhone iPad Android

Amazonのレビューは?

レビュー総数は、アマゾンを見た時点で25件/星評価は3.2。

「ちょっとチープな感じは否めませんが、そこそこ軽いので長時間持ってても苦にはならないと思います」などのレビューがありました。

これ、絶対便利に決まってる!!

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予定通りならこの記事がアップされるのは12月。そこで1年の振り返りとかやって、お茶を濁し原稿料をかっぱらおうと思ったのですが、いまさら3万円の水鉄砲とかについても語っても誰も得をしないと思ったので、通常運行で行きます。

ただの一年の締めくくりなので、いつも以上に安パイなものを扱おうかなと。

今回の製品は、サンワサプライ「タッチパッド付きBluetoothマウス 400-MABT188」。気になるのが、Amazonの製品説明の部分にある「空中マウス」というキーワード。

要はタッチパッドを指先でなぞることでカーソル操作が可能な、片手で操作できるリモコン型マウスなのですが、このキーワードは未来感があって心ひかれますよね。

来ました、これはもう勝ち確でしょう。こんなもの絶対便利に決まってるじゃん。もし本連載が紙媒体掲載だったら、2ページぐらいつかってタイトルに大きく「片手で使えてラクラク!」とかって見出しをつけるレベルで便利そう。

PC以外にもタブレットにも対応というのもうれしいところです。

本連載では、これまで「寝息を立てるぬいぐるみロボット」だの「全自動爪楊枝出しマシン」だの、正直イマイチ実用に困る製品ばかり扱ってきましたが、ついに本当に使えるものを発見しました!

……と、言いたかったんですけどね。

絶妙に使い勝手が良くない

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本製品はBluetooth接続&充電で使います。今回はiMacとiPadで使用しましたが、接続はいずれもスムーズでした。

手に持った感じは軽くて良好カーソル操作は本体上部のタッチパッドエリアで行います。で、クリックも可能。  

ちなみに下部分の触るといかにも何かが起こりそうな、自己主張が激しいシルバーのエリアは、マジで何にも使いません。強いて言えば触るとひんやりするくらい? 

ぱっと見、このシルバーの部分がタッチできる風に思えてしまう点が気になります。

実際、連載用の製品撮影の際、カメラマンさんがシルバー部分がタッチエリア(本体上側)だと思い、上下逆さまでブツ撮りを行うトラブルが発生しました。その程度にはややこしい、ってことです。

カーソルの移動時の感度はやや悪い気がするけど、困るほどのものではないかと。

ただ、滑りは良くないと言いますか、ちょっと引っかかるような感じはありました。手汗が多い人は使うのは大変かも。

スイッチ切り替えがいちいち多くて面倒

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クリック感は、まぁ安っぽい。プラスチックパーツ同士がぶつかって「パカパカ」と音を立てるあの感じ。公立図書館の共有PCのマウス的なやつです。

右クリックはそのままではできずタッチエリアを2秒押しモードを変える必要あり。これはぶっちゃけ不便ですよ。あとドラッグ操作ができない点も困りどころ。正直、普段使いするマウスの代用としては厳しいかと。

カーソル操作とスクロールを切り替える際にも、ボタンをおして切り替えの必要があって面倒。閲覧時のスムーズさに欠けますし、何よりいかがわしいページを見てたら他の人が来たから、とりあえずスクロールして誤魔化す的なことがスムーズにできません。

まぁ、普通の人にはそんなことしないだろうけど。

というかホームボタンがあるので、それを押せばホーム画面に即戻れますけどね。

そういえば僕はエロ本会社に勤務していたので、仕事と称して上司もいる中、会社のPCでエロサイトを見まくってました。どう? うらやましいでしょ。

で、ここまで説明したのは「カーソル操作モード」の話。そうなんです、本製品なんとボタン押すことでもうひとつのモード「メディア操作モード」に切り替わるんです! 

と、いろいろ煽ろうと思いましたが、要は動画や音楽の再生・音量調整ができるモードです。はい……特にツッコミどころはないです。

使いどころが悩ましい……

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そもそもですが、みなさん日常生活で「片手で操作できるリモコン型マウスを使いたい」って場面、あります?

こんなことを言ったら元も子もないですが、僕はないです。

もしかしたら横になってタブレットで動画を見るときとかに使えたりする?と思い、やってみましたが、この距離だったら音声操作で十分だなと。むしろリモコンを持ち出すぶん、余計な手間が増えた気が。

使いどころが悩ましい…… イメージ2

となると、やはりビジネスの場面で使うことになるのかなと。と言っても普段使いではなく、プレゼンとかで人前で喋る際に使う……とか(会社勤めでもなく、人前で喋る機会もない人間の想像の限界)?

でも、そういうときって自分もPCとか見ながら行うだろうから、なら普通にPCのキーボードでいいのでは?

うわー、なんだその面白くない結論と自分でも思いましたが、ほんとに使い道が思い浮かばなかったので……。

携帯式のマウスとして使えるとこじつけようかと思いましたが、普通に超小型のマウスってありますしね。というか、ノートPCならタッチパッドそもそもついてるか……。

ということで、2022年の最後くらい「絶対買い」の製品を発見できればと思いましたが、無理でした。スマン。

使えない製品ではないんですけど、プレゼンの資料再生でしか使わないであろうものに5000円って、どーなのよと思ったので。

物価が高いこのご時世、ここにお金を使うべきかと言われると悩ましいですね。その5000円を子どものクリスマスプレゼントの足しにでもした方が有意義かと思います。

ということで、また次回。