ドウシシャ「CIRCULIGHT EZシリーズ スイングモデル」
※画像はAmazonより
ドウシシャ
CIRCULIGHT
EZシリーズ
スイングモデル
実勢価格:2万8380円(8畳タイプ)
サイズ・重量:約Φ400×高さ200mm・約1.6kg
LED部 明るさ:4200lm
調光:7段階
調色:5段階
常夜灯:2段階
ファン部 モーター種類:DC
風量調節:7段階(正逆回転切替可能
LED部 消費電力:約38W
ファン部 消費電力:約13W(風量最大時)
ドウシシャ「CIRCULIGHT(サーキュライト)」は、LEDーリングライトとサーキュレーターの機能を合体させた製品。
同社の扇風機「カモメファン」と同じ形状の羽根を採用したファン部は逆回転も可能で、冷房時は下方向、暖房時は上方向に送風して空気を循環させることで、室内の温度を均一化してくれます。
ドウシシャ「CIRCULIGHT EZシリーズ スイングモデル」のウリは以下の3つ。
ウリ1:スイングに逆回転も!幅広い範囲へ送風できる
サーキュレーター部は送風角度(2段階)の調節と首振りが可能。また、羽根を逆回転させれば、天井付近にたまった暖かい空気を循環できます。立体的な送風で室内の空気を効率よく撹拌してくれます。
ウリ2:アダプター不要で取り付けがカンタン
「EZシリーズ」は、一般的なシーリングライトに多いアダプターの取り付けが不要。
配線器具に引掛刃を差し込んで回すだけで取り付けできます。
ウリ3:5段階の調色で部屋の雰囲気が変えられる
LEDの色は標準をベースに暖色系の「くつろぎ」から寒色系の「さわやか」まで5段階に調色できます。
「CIRCULIGHT」で冷暖房の効率はアップする?
特徴や理屈はわかるものの、はたして、小さなファンひとつで部屋全体が涼しくなったり暖かくなったりするのでしょうか。
そこで今回は、製品真下、約2mの位置に計測器を設置して明るさ・送風機能・静音性の基本性能をテストしました。
【テスト1:明るさ】部屋全体がパッと明るくなった
シーリングライトだけに照明器具としての明るさは重要。そこで、調光・調色モードごとに照度を測定しました。ちなみに備え付けの器具の照度は335ルクス。体感的には可もなく不可もない印象です。
▼明るさのテスト結果 ※単位はルクス(lx)
調光段階/モード | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
標準 | 346 | 301 | 246 | 196 | 141 | 85 | 36 |
くつろぎ(強) | 315 | 273 | 224 | 180 | 131 | 79 | 34 |
さわやか(強) | 373 | 321 | 262 | 209 | 151 | 90 | 37 |
ドウシシャ「CIRCULIGHT EZシリーズ スイングモデル」の調光100%(7段階目)の照度値は備え付けの照明器具よりも上で、体感でも部屋全体がパッと明るくなったと感じるほど。
明るすぎる場合は調光段階を下げればいいので、照明器具としての性能はまったく問題ありません。
【テスト2:送風機能】扇風機ほどの強さはない
本製品のもうひとつの役割が、送風による室内空気の撹拌。強い風を送り出せれば循環効率が上がるうえ、扇風機としての活用も期待できます。そこで製品中央に搭載されたファンの送風性能を知るべく、風量段階ごとの風速をチェックしました。
▼送風機能のテスト結果
風量段階 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
風速(m/s) | 1.1 | 1.0 | 0.8 | 0.7 | 0.5 | 0.4 | 0.4未満※ |
※風速計の風車が回ったり止まったりで風がないわけではありません。
風速は最大風量時でも「1.1」。直接当たった風は一般的な扇風機の風でたとえると「弱」程度の印象で扇風機の代わりは厳しそうです。とはいえ、ファンを回すことで空気の流れが生じるため稼働後は涼しく感じました。
【テスト3:静音性】風量「4」以上で気になるレベルに
送風による空気撹拌で室内温度が均一化され過ごしやすくなったとしても、ファン稼動時の騒音が気になるようでは快適とはいえません。そこで各風量の騒音値も調べました。
▼静音性のテスト結果
風量段階 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
騒音値(dB) | 55.6 | 52.8 | 49.5 | 47.7 | 43.2 | 40.0 | 39.0 |
ファンの動作音は、テレビや人の声といった他の音がない状態では風量「4」あたりから意識するレベルになります。最大風量だと存在感が増し、人によっては耳障りに感じるかもしれません。
一方、風量「3」以下ならほとんど気にならず就寝時にも使えそうです。
ファンをスイングさせたときの騒音はやや残念で、周囲が静かな環境だと、スイングの開始後は明らかに動作音が耳に入ってきます。
【部屋別】使用感はおおむね良好
1:リビングダイニング
LAB.360室長の松下はリビングダイニングに設置。高めの照度が影響してか食卓の真上に設置すると夕食の刺身の色が鮮やかに。
写真は修正や補正なしのため今ひとつに見えますが、本人いわく「肉眼だと見た目のおいしさが増していた!」とのこと。
2:子ども部屋
「毎朝、息子が汗だくで……」という編集部・建部家では子ども部屋に設置。気温・湿度が高めの夜にファンを回しておくと、翌朝は「汗もかかずに布団を掛けて寝ていた」とのことでした。
いつもは掛け布団をはいで汗だくの息子が汗もかかずに寝ていました。
3:寝室兼仕事部屋
編集部・下田は自宅の寝室兼仕事部屋に設置。明るさや涼しさについては問題ないものの、角度をつけてスイングさせたときの低い動作音が気になりました。スイングしてないときは音がしないのに残念です。
角度をつけてスイングさせたときの動作音が少し気になります……。
結論:天井からの送風で想像以上に涼しい
以上、ドウシシャ「CIRCULIGHT EZシリーズ スイングモデル」の検証結果でした。
季節柄、気になるのが涼しさを実感できるかどうか。これは実際に使用した3人とも、ファン動作中は「涼しく感じる」と回答しました。真夏日こそエアコンとの併用が必須ですが、気温が下がる夜間は窓開けと本製品だけでも快適に過ごせそうです。
肝心の照明機能も照度が高めで、設置部屋を選ばないのが好印象。なお、取り付けが容易なのが特徴ですが、本体が立体的なので普通のシーリングライトのように真下から取り付けようとすると難航する点は注意が必要です。
最後に、ドウシシャ「CIRCULIGHT EZシリーズ スイングモデル」のよかった点と残念だった点をまとめました。
【総合評価:A】
▼よかった点
- 冷房の設定温度が高めでも空気が循環して涼しく感じる
- 料理がおいしそうに見えるほどの十分な明るさを備える
▼残念だった点
- スイング時のファン動作音が少し気になる
- 本体が立体的なので取り付けや取り外しの難易度が意外と高い
いくつか弱点はあるものの、空気撹拌・循環の面は〝効果アリ〟です。照明と一石二鳥なので、サーキューレーターを別途置かなくていい点は魅力的。気になった人はいかがでしょうか?
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やや明るめの光で食卓の料理が映えます!