自転車フルフェイスヘルメット選びの外せないポイント4点

青空と道路とバイクとヘルメット
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フルフェイスヘルメットを選ぶ際は『命を守るためのもの』であることを念頭に置いて選びましょう。色やデザインも大切ですが、まずチェックするべきフルフェイスヘルメット選びのポイントについて解説します。

頭のサイズに合っているか

フルフェイスヘルメットに限らず、ヘルメットは頭のサイズに合ったものを選ぶのが原則です。大きすぎるとヘルメット内で頭が動いてしまうため、転倒の際に衝撃を受ける可能性があります。また、小さすぎるものはかぶりにくいだけでなく、締めつけられて頭が痛くなることがあるので注意が必要です。

ショップで実際にかぶってみるのがベストですが、難しい場合は必ず頭囲を測って、適合するサイズを選ぶようにしましょう。頭囲とは、自分の頭の外周で一番広い部分のことです。測る際はメジャーやひもを水平に巻かなくてはならないので、できれば誰かに測ってもらうのがおすすめです。

安全規格をチェック

安全規格とはフルフェイスヘルメットの安全性を認証するもので、国内外にさまざまな安全規格があります。国内で販売されているフルフェイスヘルメットに多く見られる、代表的な安全規格を知っておきましょう。

  • PSC:「消費生活用製品安全法」に基づいた安全基準を満たしているという表示です。フルフェイスヘルメットの場合、消費者の安全を確保するために取得が義務付けられています。PSCマークのないものは、国内で販売ができません。
  • SG:「Safe Goods」を意味し、一般財団法人製品安全協会が制定したマークです。国内で販売されているフルフェイスヘルメットの多くに表示されています。
  • JIS:日本の産業製品に関して定められた国家規格です。任意ではありますが、厳しい検査をクリアしているという安全性や信頼性を表します。
  • SNELL:非営利団体である『スネル財団』による規格です。約5年ごとに規格の見直しが行われており、世界でも最高水準の厳しさとされています。
  • ECE:国連欧州経済委員会が定める安全規格です。

街乗りやツーリングなど通常の走行であれば、PSC・SG・JISに適合していれば十分といえるでしょう。

適度な重さ

重さもフルフェイスヘルメット選びのポイントです。安全性や耐久性は大切ですが、重すぎると疲労につながるだけでなく、転倒の際に遠心力が働いて頭部や頸部へのダメージが大きくなります。

しかし、軽すぎるものは安全性の面で心配です。走行中に風にあおられて頭が振られたり、ヘルメットが浮いてきたりするためです。

フルフェイスヘルメットの重量は2kgまでが目安です。カーボン素材のものなど、安全性と軽量化を両立したフルフェイスヘルメットも多く出ているので、検討してみるとよいでしょう。

視界が十分確保できる

フルフェイスヘルメットは頭をすっぽり覆うため、どうしても視界が狭まります。見やすさを確保するために、シールドはクリアなものを選びましょう。曇りを防ぐピンロックシートもあると安心です。

ミラーやスモークのシールドは、まぶしさを防ぐので昼間にはおすすめですが、夜は安全のために避けましょう。紫外線の量で色が変わるシールドを採用したフルフェイスヘルメットもあります。また、眼鏡の人は眼鏡スリット付きのものが便利です。

自転車カッコよさと安全性を両立したフルフェイスヘルメット7選

フルフェイスのヘルメットを装着している人
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フルフェイスヘルメットは安全性が第一ですが、かぶったときのスタイルも重要です。走行時の相棒にしたい、カッコよさと安全性を両立した、おすすめのフルフェイスヘルメットを紹介します。

オージーケーカブト「KAMUI-3」

オージーケーカブト「KAMUI-3」

オージーケーカブト
KAMUI-3
実勢価格:2万8791円

サイズ(cm):Mサイズ約頭囲57~58
モデル番号:‎584771
規格:JIS
備考:他4サイズあり(cm)(XS:約頭囲54~55、S:約頭囲55~56、L:約頭囲59~60、XL:約頭囲61~62)

フルフェイスヘルメットに欲しい機能を揃え、快適さを追求したモデルです。パーツデザインと帽体デザインにこだわり、コンパクトでスタイリッシュなスタイルを実現しました。柔らかめのスポンジとスリム化したチークパッドの採用により、着脱がしやすく、包み込むようなフィット感となっています。

高機能ポリカーボネートをシールド素材にすることで、赤外線74%・紫外線99%のカットを可能にしました。また、日射熱による温度上昇を抑制してシールドの視認性を確保しています。4カ所のエアインテーク(通気口)も、効率よく冷気を取り入れてヘルメット内に熱がこもるのを防ぐのに効果的です。

ヤマハ「YF-9 ZENITH ピンストライプ」

ヤマハ「YF-9 ZENITH ピンストライプ」

ヤマハ
YF-9 ZENITH ピンストライプ
実勢価格:1万8762円

サイズ(cm):Mサイズ約頭囲57~58
モデル番号:90791-1782M
規格:JIS
備考:他3サイズあり(cm)(S:約頭囲55~56、L:約頭囲58~59、XL:約頭囲60~61)

長く使うことを想定したこだわりの内装と、エッジの効いた流線形のフォルムが特徴のフルフェイスヘルメットです。帽体には強靭なポリカーボネート複合素材を使用し、低重心設計で長時間走行時の疲れを軽減するなど、安全性と快適性も確保しています。

UVカット素材のシールドには、オプションで曇りを防ぐピンロックシートの装着も可能です。

空気抵抗を軽減するエアロダイナミクスデザインと、ヘルメット内部を効率よく換気する大型ベンチレーションシステムを採用しており、初めてのフルフェイスヘルメットとしてはもちろん、ベテランライダー用やスポーツライディング用にも適しています。

アライ「XD」

アライ「XD」

アライ
XD
実勢価格:5万円

サイズ(cm):約頭囲57~58
モデル番号:‎XD-FB57
規格:SNELL、JIS
備考:他4サイズあり(cm)(約頭囲54、約頭囲55~56、約頭囲59~60、約頭囲61~62)

強度だけでなく、万一のときの衝撃を『かわす』性能を追求した、アライのフルフェイスヘルメットです。通常のグラスファイバーに比べて引っ張り強度・圧縮強度を約40%高めた上に、改良を重ねた独自の素材を使用しています。

20種類以上の部材を重ね合わせて成形した帽体や、転倒時にシールド部分からのクラック(ヒビ)を防ぐスーパーファイバー製ベルトなど、安全性を重視した作りと、ストイックさを感じさせるシンプルなフォルムが魅力です。

ハンドルキング「NEO VINTAGE VT-9」

ハンドルキング「NEO VINTAGE VT-9」

ハンドルキング
NEO VINTAGE VT-9
実勢価格:1万6800円

サイズ(cm):Mサイズ約頭囲57~58
重量:約1.34kg
モデル番号:‎VT9BKMDSM
規格:SG、PSC
備考:Lサイズあり(cm)(約頭囲59~60)

大きめの開口部と、着脱可能な開閉式フラットタイプのシールドのヴィンテージ感が目を引くフルフェイスヘルメットです。シンプルながらどこか温かみのあるレトロフューチャーなフォルムは、使う人の性別や年代を問いません。

開口部上部に施された四つのホールや、下部の四つのスリットは、デザインのポイントとベンチレーション機能を兼ね備えており、長時間走行のストレスを軽減します。

帽体は軽量ながら、SG・PSC規格全排気量適合品の認定を受けており、安全性も十分です。実寸は表記サイズより1~2cm大きめになっているので、自分のサイズに合わせて付属のスポンジパッドで調節するとよいでしょう。

LS2「CHALLENGER F」

LS2「CHALLENGER F」

LS2
CHALLENGER F
実勢価格:2万4000円

サイズ(cm):Mサイズ約頭囲57~58
モデル番号: ‎11980403
規格:SG
備考:他4サイズあり(cm)(S:約頭囲55~56、L:約頭囲59~60、XL:約頭囲61~62、XXL:約頭囲63〜64)

年間250万個以上のヘルメットを生産しているLS2が、新たな世界戦略モデルとして開発したフルフェイスヘルメットです。軽量ながら高い耐久性と衝撃吸収性を持つ独自の高性能グラスファイバー『HPFC』を使用しています。流れるような立体的なライン、側面と後方の整流スポイラーなど、スタイリッシュなデザインにも注目です。

3Dレーザーカット技術を用いてフィット感を高めた、ネックパッド一体型のチークパッドや、ヘルメット内部の蒸れを防ぐ吸湿性のある内張り、着脱可能なチン(顎)カーテンなど、快適な走行のために多くの工夫がされています。

オージーケーカブト「RT-33」

オージーケーカブト「RT-33」

オージーケーカブト
RT-33
実勢価格:3万825円

サイズ(cm):Mサイズ約頭囲57~58
モデル番号: ‎KW96570
規格:ECE Reg.22.05、SG、MFJ公認
備考:他3サイズあり(cm)(XS:約頭囲53~54、S:約頭囲55~56、L:約頭囲59~60)

帽体に『A.C.T.-EVO/R』構造の高強度複合素材を使用し、欧州規格ECE Reg.22.05に加えて日本モーターサイクルスポーツ協会の認定も受けているフルフェイスヘルメットです。

走行時に受ける前からの風圧を利用して、ヘルメット内の熱気をスムーズに排出させるトップエアロベンチレーションは、通気性に加えてデザインに未来的なテイストを添えています。

オージーケーカブト独自のウェイクスタビライザーによって、ヘルメット周辺の気流をコントロールし、揚力や空気抵抗の軽減を実現しました。高速走行時の安定感も特徴です。

スパルコ「CLUB X1」

スパルコ「CLUB X1」

スパルコ
CLUB X1
実勢価格:1万8000円

サイズ(cm):Mサイズ約頭囲58
重量:約1.45kg
モデル番号:‎003319N2M
規格:ECE-05
備考:他5サイズあり(cm)(XS:約頭囲54、S:約頭囲56、L:約頭囲60、XL:約頭囲62、XXL:約頭囲64)

イタリアのモータースポーツ関連用品を開発・販売するスパルコ社のフルフェイスヘルメットです。カーボンケブラーを使用して強度を高めた帽体は、さまざまな衝撃テストをクリアしています。内装のEPS(ポリスチレン)を設計し直すことで、安全性に加えて通気性も確保しました。

流れるようなフォルムに近未来的なエアインテークが調和したデザインは、イタリア製品らしいセンスが感じられます。ヘルメットの内部を快適に保ち、シールドの曇りを防ぐという機能一辺倒でなく、カッコよさも追求したい人におすすめです。

自転車リーズナブルで機能も充実のフルフェイスヘルメット5選

バイクを走らせる人
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フルフェイスヘルメットには高価なイメージがあるかもしれませんが、実はリーズナブルな価格のものも少なくありません。安全性や通気性など、機能面も充実したおすすめのフルフェイスヘルメットを紹介します。

リード工業「CROSS」

リード工業「CROSS」

リード工業
CROSS
実勢価格:5357円

サイズ(cm):約頭囲57~60未満
重量:約1.45kg
モデル番号:‎CR-715
規格:PSC、SG
備考:フリーサイズ

手に取りやすい価格と基本的な機能を兼ね備えた、エントリーモデルのフルフェイスヘルメットです。耐衝撃性や硬度に優れたABS樹脂の帽体に発泡スチロールの衝撃吸収ライナーを組み合わせ、シールドは強靭なポリカーボネート素材にハードコートとUVカット加工を施すなど、安全性にもこだわっています。

また、内装の通気性のよいメッシュ素材や、ヘルメット内部の蒸れを防ぐ前頭部のエアインテーク、シールドの曇りを軽減するチンガードの開閉式マウスシャッターやブレスガードなどの働きで、快適な走行が期待できるでしょう。初めてのフルフェイスヘルメットに特におすすめです。

ネオライダース「ハイスペック フルフェイスヘルメット」

ネオライダース「ハイスペック フルフェイスヘルメット」

ネオライダース
ハイスペック フルフェイスヘルメット
実勢価格:5400円

サイズ(cm):Mサイズ約頭囲57~58
重量:約1.44kg
モデル番号:‎MA-14
規格:PSC、SG
備考:Lサイズあり(cm)(約頭囲59~60)

飽きのこないシンプルなデザインとリーズナブルな価格がポイントのフルフェイスヘルメットです。SG・PSC規格適合品で、全排気量のバイクに対応しています。前頭部に設置されたベンチレーションが通気性を確保するので、走行時のヘルメット内部の蒸れも緩和できるでしょう。

標準装備のクリアシールドはUVカット・ハードコート加工済みです。別売りのシールドはミラーやスモークなどバリエーションが豊富なので、天候や気分に合わせて自由に取り替えられます。M・Lの2サイズのみの展開ですが、付属のスポンジで調整も可能です。

マルシン「M-930」

マルシン「M-930」

マルシン
M-930
実勢価格:6723円

サイズ(cm):約頭囲57~60未満
モデル番号:M-930
規格:SG
備考:フリーサイズ

帽体にABS樹脂を使用した高い安全性と、低価格を両立したフルフェイスヘルメットです。フォルムや構造を徹底追及することで、軽量化・小型化も実現しました。スッキリしたデザインは価格以上に洗練された印象です。内装は全て取り外しと水洗いが可能なので、清潔さも保てます。

風切り音を大幅にカットするビルトインメカシールドや、ヘルメット内の熱や湿気をスムーズに排出する6カ所の可動式エアインテークで、走行時も快適です。

眼鏡やインカム対応、大型ノーズガード付きなど、思わず「この価格でいいの?」と言ってしまいそうな豊富な機能も魅力でしょう。SG規格の認定も受けているので、安全性の面でも安心して使えます。

リード工業「STRAX」

リード工業「STRAX」

リード工業
STRAX
実勢価格:8498円

サイズ(cm):Mサイズ約頭囲57~58未満
重量:約1.5kg
モデル番号:SF-12
規格:PSC、SG
備考:他2サイズあり(cm)(L:約頭囲59~60未満、LL:61~62未満)

シンプルでスタイリッシュなフォルムと、シンボリックなデザインの開閉式エアインテークが特徴的なフルフェイスヘルメットです。街乗りからツーリングまで、さまざまなシーンで使えます。

ABS樹脂を使用した帽体と着脱・水洗いが可能な内装で、安全性と快適性を実現しました。また、風切り音をカットするホルダーレスシールドは、UVカット・ハードコート加工済ポリカーボネート素材で、クリアな視界と運転しやすさにもこだわっています。

顎ひも部分のラチェット式バックルは、着脱やフィット感を高める調節が容易な設計となっています。

モトベース「エアロダイナミック フルフェイスヘルメット」

モトベース「エアロダイナミック フルフェイスヘルメット」

モトベース
エアロダイナミック フルフェイスヘルメット
実勢価格:7800円

サイズ(cm):Mサイズ約頭囲57~58
モデル番号: ‎MBHL-FF01n
規格:PSC、SG
備考:他2サイズあり(cm)(L:約頭囲59~60、XL:61~62未満)

ベンチレーションや眼鏡用スリット、着脱しやすいワンタッチ式バックルを使用した顎ひもなど、あると便利な機能をコンパクトに備えています。コストパフォーマンスがよいだけでなく、バイクの種類を問わないシンプルなデザインが魅力的なフルフェイスヘルメットです。

各部のエアインテークやエアダクトが、ヘルメット内の熱や湿気をスムーズに排出して、蒸れを防ぎます。給水速乾性のある『クールマックスファブリック』を一部に使用した内装は、着脱可能で水洗いできるため、清潔に使えるのがポイントです。

自転車まとめ

フルフェイスヘルメットは万一のときに頭部を衝撃から守ってくれる大切なものです。近年ではメーカーもさまざまな工夫をこらしており、安全性だけでなく快適性にも優れたフルフェイスヘルメットが増えています。

デザインもシンプルなものからスタイリッシュなものまで、好みに合わせて選べるほど豊富です。お気に入りのフルフェイスヘルメットを見つけて、バイクライフを安全に楽しみましょう。

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