目からうろこ 日本人の知恵
日本では昔からお祝い事によく飲まれていたある飲み物が、再び脚光を浴びています。
栄養があるだけでなく、腸内環境を整えてくれることがわかったからです。ヒントはお正月やお雛様。
ここではその飲み物について、一番吸収できる時間や、乳製品との違いなどをお伝えします。ご協力いただいたのは、内科医の桑島靖子先生です。
便秘にいい! 米麹甘酒
腸にいい飲み物の正体は、米麹甘酒。米麹甘酒の栄養素が、腸のぜん動運動を助けてくれるんです。
桑島先生いわく、「食物繊維と善玉菌の相乗効果です」。
米麹甘酒に含まれる水溶性の食物繊維には、腸内でカサを増して便を出しやすくする効果があります。
さらにオリゴ糖の活躍により、善玉菌も増えるので、腸のぜん動運動が活発になります。
米麹甘酒を 飲むベストな時間
米麹甘酒を飲むのに良い時間帯は、朝食時で目安はコップ一杯です。
朝は吸収が良く、エネルギーが消費されるので効果的なんです。
ただし、空腹時に飲むと血糖値が急上昇するので、起き抜けではなく朝食と一緒に、あるいは食後にゆっくりと飲みましょう。
また、血糖値が気になる人は、少量に分けて摂取するのがオススメです。
ヨーグルトも「お腹に良い」 って聞くけど……?
基本的には腸への効果はヨーグルトも甘酒も同じです。ですが、ヨーグルトは乳酸菌などが入っているので、乳製品が体に合わず、お腹を壊してしまうという人には米麹甘酒がオススメです。
また、甘酒はお米からできているので、昔からお米を主食として食べてきた日本人の体質に合っています。
いかがでしたか? お腹に優しい甘酒、気になった方はぜひ試してみてください。
【ご協力いただいた方】
内科医 桑島靖子先生
香川県東かがわ市の桑島内科医院副院長。漢方や栄養療法、点滴療法を取り入れた内科疾患の治療・予防を推奨されています。