全色ほしい~! なんて便利な筆ペン
絵の具やパレットが不要なのに水彩画が描ける文房具の正体は、カラフルな筆ペン。書いたらすぐに絵の具のようなインクが出てくるので、まるで水彩画のような素敵な絵がカンタンに描けるんです。
カラーが豊富なセットもあり、かなり本格的な絵も描けます。今回は、カラー筆ペンを出している4社の製品の書き味をテスト。
どの製品がもっとも絵を描くのに適しているのでしょうか!?
テスト方法
カーブ、太線、細線の3種類を描き、筆先が手の動きについてくるかを検証。
かすれが少ないものほど書き味が良いとして、高評価としました。
[1位]ぺんてるなら どんな線も描けます!
(画像をクリックすると購入ページへ移動します)
ぺんてる
Art brush 全18色
実勢価格:各362円
[評価結果]
①カーブ
②太細
すべての線に全くかすれがなく、高評価! 筆先が割れずにどんな動きにもついてきました。
[2位]ぺんてるに次ぐ 高評価!
あかしや
彩 5色セット
実勢価格:882円
[評価結果]
①カーブ
②太細
カーブの上部分で少しかすれてしまったものの、その他はキレイな線が描けました。
[3位]短距離だけなら 得意なんだけど……
呉竹
CLEAN COLOR
Real Brush(4本セット)
実勢価格:864円
(リンクは12本セットのページに飛びます)
[評価結果]
①カーブ
②太細
最初はしっかりと色が出ていたものの、だんだんと筆先が2つに割れ、後半にはかすれが目立つようになってしまったのが惜しいところ。
4位: [4位]価格に見合った
描き心地でした
FLYING TIGER
ペン(4本セット)
実勢価格:300円
[評価結果]
①カーブ
②太細
価格は安くてお手頃ですが、最初から筆先が開き、ほとんどかすれた線になりました。インクの出が悪かったのも残念。
[おまけ] このイラストぜ~んぶ 筆ペンで書きました!
この素敵なイラスト、全部カラー筆ペンで描いたものなんです!
こんなふうに描ける筆ペン活用法をこれからお教えします。活用法をマネすれば、初心者だって人にあげたくなっちゃうイラストが描けますよ!
水につけてぼかす
ふんわりと柔らかい雰囲気のイラストを描く方法です。
①水で濡らしたティッシュを紙につける
ティッシュを軽く濡らし、描きたい絵のかたちをイメージして紙に水をつけます。
コツはしっとりと紙がしめるくらいです。水をつけすぎると紙が毛羽立ったりするのでご注意を。
②輪郭を細い線で描く
筆先を使ってティッシュで描いた輪郭をなぞります。水がにじんでいい感じに!
濡れ過ぎたらティッシュで吸えば問題ありません。
③乾いたらパーツを書き加えて完成!
にじませた所が完全に乾いてから、細部を描きこんでいきます。ドライヤーを軽く当てて乾かしても良いでしょう。
ザッと塗ったのに味のあるイラストが出来上がりました!
2本でグラデーションを作る
次はグラデーションの作り方です。まずは濃淡2色の筆ペンを用意します。
①うすい方の色を水につける
今回は水色と紫色で作るので、水色の筆を水につけます。しっとりするくらいがベストですが、先端だけでなく、筆全体をザブンとつけるのがコツ。
②2本の筆先をつける
濃い紫色をうすい水色の筆先に塗るイメージでつけます。念入りに行うとキレイに仕上がります。
コツは、うすい色に濃い色をつけることです。
③筆を寝かせて描く
筆先を寝かせてゆっくり色を塗ります。色が薄れてきたら①から繰り返しましょう。
カラーで影をつける
最後はカラーで影をつける方法です。
①単色で絵を描く
まず1色でざっくり絵を描きます。ここではまだ光や影などは気にしなくても大丈夫。今回は葉っぱに挑戦! この段階ではざっくりでOKです。
②乾く前に赤で影をつける
緑で描いた線の脇に赤を重ねます。赤ペンのフタを開けてスタンバイしておくとすぐにできます。
カラーを変えて青で影をつけても素敵ですよ。
③緑と赤が馴染んでキレイ!
緑で茎を描いて完成です! 赤以外に、青、黄で描いてもキレイに仕上がるので、ぜひ試してみてくださいね。
いかがでしたか? 書き味をテストした結果、一番良かったのはぺんてるの「アートブラッシュ」です。一方、タイガーはバサバサに開いてしまい、描き味はイマイチ。本格的にイラストを描きたいならアートブラッシュがオススメです!