シンプルで使い勝手抜群!「メスティン」は炊飯だけじゃない
山ごはんは、おいしく、そして楽しく食べたいですよね。おにぎりとパンなんて食事でも山で食べれば十分おいしいですが、やはりここは簡単なものでもいいので、火を使った温かい料理がオススメ。
ここ数年、山ごはんアイテムでひときわ人気を集めているのがアルミ製飯ごうの「メスティン」です。
極めてシンプルな構造のメスティンですが、だからこそいろいろな使い道があり、使いこなすことができれば、作れる料理は意外なほどに多いんです。
そこで今回紹介するのは、メスティンを使った山ごはん作りの調理術。もちろん家ごはんやインドアでも活躍します!
売り切れ店も続出!ライスクッカー「メスティン」
Field to Summit
ライスクッカー
OFCARC1
実勢価格:1463円
人気急上昇中のアルミ製飯ごう、メスティン。テストするモノ批評誌『MONOQLO』2月号で5製品を比較したところ、肝心のごはんの炊き上がりには大きな差がありませんでした。
なかでも、Field to Summit「ライスクッカー」は、ハンドルが横に開く縦長タイプで、メスティンに多い横長のハンドルと異なり、手に持ったときにグラつきません。安定感のあるハンドルと親切な目盛りが使いやすく、ベストバイに輝きました。
このライスクッカーとバーナーさえあれば、さまざまな山ごはんが作れます。
オリジナルチキンを入れて15分炊くだけでできる「ケンタッキーチキンめし」もおいしいですよ。
それでは、「焼く・煮る・蒸す・燻す」の4つの調理法とポイントをご覧ください。
【レシピ1:焼く】シンプルに食材の味を満喫できる!
メスティンといえば水を入れて米を炊くための飯ごうですが、油をたっぷり使えばシンプルに食材を焼いたり炒めたりすることもできます。
作り方のポイントをおさえた上で、固形燃料やワンバーナーを使用する際は、同じ部分に長時間火を当て続けないように位置をずらしながら焼くことも大切です。
作り方のポイント:油の量を増やして焦げ付き防止
表面加工がされていないため、メスティン自体が焦げ付きやすいので注意が必要。最初に本体をしっかり温め、いつもより少し多めに油を使うことを意識して、調理中も目を離さないように気をつけましょう。
レシピ:ポークステーキ
<材料>※1人分
インゲン……3~5本
じゃがいも……小1個
豚肩ロース……100g
塩、黒胡椒……適量
白ごま油……大さじ1
サラダ油……適量
<作り方>
1:インゲンは洗って筋を取り、ジャガイモは一口大に切る。豚肉はメスティンで焼きやすいサイズに切る。
2:塩、コショウで豚肉に下味をつける。メスティンに油を入れ、先に中火で温めておく。
3:火が通りにくいジャガイモから焼き始め、豚肉、インゲンの順に焼いていく。
【レシピ2:煮る】スープはもちろんラーメンやパスタも!
キャンプの定番である煮込み料理やスープもメスティンで手軽に調理が可能。メイン料理の脇で、サイドメニューとしてラーメンやパスタをゆでたいときにも重宝します。
食材を煮込む際は深さが6.5cmしかないため、いずれもひと口サイズを意識して切り分けること。熱伝導率が高く沸騰しやすいので、火加減の調整を怠らないようにしましょう。
作り方のポイント:火にかけてからは目を離さない
固形燃料やワンバーナーに直にのせて調理する場合は転倒に注意。煮込み料理の場合、食材も水の量も多いため、水が沸騰する振動で倒れてしまうことも。沸騰し過ぎないように火加減をほど良く調整してください。
レシピ:彩り野菜とベーコンのポトフ
<材料>※1人分
ジャガイモ……小2個
ニンジン……2片
ミニトマト……3個
ブロッコリー……3片
ベーコン……120g
ベイリーフ……1枚
マッシュルーム……2個
塩……適量
水……適量
<作り方>
1:野菜類は水洗いし、ベーコンとともに一口大サイズに切る。
2:ベイリーフ、マッシュルーム以外の野菜とベーコンをメスティンに入れて水を張る。
3:ベイリーフを入れて中火で約10分ほど煮込む。野菜に火が通ったらマッシュルームを入れて約3分ほど煮込む。
4:最後に塩で味を整えて完成。
【レシピ3:蒸す】食材のうまみをそのまま味わえる!
メッシュトレイを活用すれば、メスティンでも簡単に蒸し料理を作ることができます。水を1cmほど張ってトレイの上に食材をのせるだけなので、キャンプ初心者でも手軽に作れるのがうれしいポイント。
火にかける際は、空焚きをしてしまうと本体を傷めることになるので、水の残量はつねにチェックをしておきましょう。
作り方のポイント:トレイはアルミホイルで代用可
蒸す場合は、そこにメッシュトレイを敷くのが基本。ですが、簡単な蒸し料理であれば、トレイを使う必要はありません。メスティンに水を張り、その上にアルミホイルを敷けば、簡易蒸し器の完成です。
【レシピ4:燻す】香ばしさにお酒がもっとおいしくなる!
アウトドアだからこそ、においを気にすることなく燻製料理を楽しみたい……そんな願いも叶えてくれるのがメスティン。
スモークチップやウッドを用意しておけば、余った食材を使ってちょっとした燻製のおつまみを作ることが可能。ただし水を張る炊飯や煮物とは違い、かなり本体に負担をかけることだけは頭に入れておきましょう。
作り方のポイント:スモークウッドにはアルミホイルを活用
厚みがあるスモークウッドを使って調理する場合は、トレイではなくアルミホイルを活用したいところ。メスティンの底全面にアルミホイルを敷きつつ、食材とウッドを隔てる壁を作れば準備万端。あとは燻すだけです。
レシピ:ベーコンとウインナーの燻製
<材料>※1人分
スモークチップ(ウッド)……適量
ウインナー……3本
ベーコン……100g
<作り方>
1:メスティンにスモークチップを敷き、メッシュトレイをセットする。
2:トレイの上にウインナーと一口大サイズに切ったベーコンをのせる。
3:ふたをした約10分中火で燻せば完成。
「メスティン」は優れモノだからこそ家庭でも活用したい!
インスタなどを見ていると、いまやメスティンはアウトドアだけではなく、インドアでも大活躍している様子。家庭料理に活用している人も多く、とくにその形状からか、弁当箱として利用している人が目につきます。
メスティン自体がシンプルだからこそ、そこに詰め込まれる料理の一つひとつが鮮やかに映え、個性的なお弁当を作り出すのにひと役買っているようです。
オイルフォンデュやチーズフォンデュなど、フォンデュポットとしても使えます。キャンプで使うなら固形燃料やシングルバーナーで調理できます。
レトロ感あふれる見た目の可愛さと、意外なほど広い調理の幅が大きな魅力の「メスティン」。ぜひチェックしてみてくださいね。
▼メスティン5製品を比較した記事はこちら