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※本記事は『家電批評』2020年9月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。

気になる新製品を編集部&プロが本音で検証レビュー!

気になる新製品を編集部&プロが本音で検証レビュー! イメージ

日々進化し続ける、家電製品。日常生活に欠かせないテレビやエアコン、キッチン家電など、続々と新しい製品が登場しています。そこで、気になる新製品を、ネットを疑う家電購入ガイド『家電批評』編集部とプロが本音で検証レビュー!

今回注目したのは、2019年『家電批評』の家電オブ・ザ・イヤーに選ばれた4Kテレビの後継機、東芝「REGZA 55Z740X」。2020年もベストバイ最有力の製品です。

▼2019年家電オブ・ザ・イヤーの東芝「REGZA 55Z730X」紹介記事はこちら

使い勝手は神レベルのまま!ベストバイの後継機「REGZA 55Z740X」

家電批評が2019年のベストバイ4Kテレビに認定した東芝「レグザZ730X」

非常にレベルの高い4Kテレビでしたが、新機能クラウドAI高画質が実装された後継モデルの「Z740X」が登場しています。

使い勝手は神レベルのまま!ベストバイの後継機「REGZA 55Z740X」 イメージ

東芝
REGZA 55Z740X
実勢価格:16万1117円


サイズ:W123.7×H74.3×D23.7cm
質量:20kg(スタンド含む)
画面サイズ:55V型
チューナー:新4K×2 地デジ×9 BS・110度CSデジタル×3
無線LAN:内蔵

東芝「REGZA」の新モデル「Z740X」は、旧モデルから変更がない機能も多くありますが、元々が2019年のベスト4Kテレビということもあり、非常にハイレベル。特に使い勝手の面では他メーカーよりも頭ひとつ抜けて便利です。

自由自在に過去番組視聴できる「タイムシフトマシン」

自由自在に過去番組視聴できる「タイムシフトマシン」 イメージ

別売HDDを接続することで最大6chの放送番組を丸ごと自動録画できます。

音声入力で検索もカンタンな「レグザボイス」

音声入力で検索もカンタンな「レグザボイス」 イメージ

リモコンのボイスボタンを押して音声で番組検索ができます。

最強のゲーム用モニターになる「4Kゲーム・ターボプラス」

最強のゲーム用モニターになる「4Kゲーム・ターボプラス」 イメージ

「低遅延モード」を搭載しており、ゲーム用モニターとしても最適な性能です。

などなど、旧モデルが非常にレベルの高い4Kテレビなので、“そのままでも買い”な機能が満載。

しかし、画質や操作性、機能性などは前モデルと比べてどれだけ進化したのかが気になるところ。そこで、あらゆる視点からプロと一緒にチェックし、新旧モデルを比較したレビューをお届けします!

新旧モデルを徹底比較!まずは採点結果を発表

▼旧モデル「55Z730X」

新旧モデルを徹底比較!まずは採点結果を発表 イメージ

東芝
REGZA 55Z730X
実勢価格:15万1000円

【採点結果】
画質 :29/30点
操作性:18/20点
機能性:29/30点
音質 :18/20点
合計 :94/100点


▼新モデル「55Z740X」

新旧モデルを徹底比較!まずは採点結果を発表 イメージ2

東芝
REGZA 55Z740X
実勢価格:15万6950円

【採点結果】
画質 :30/30点
操作性:19/20点
機能性:29/30点
音質 :19/20点
合計 :97/100点


※画質の点数は4Kと2Kの総合点です。

新モデル「Z740X」の細部は確実にパワーアップしています!

・画質(4Kと2Kの総合点)
「Z740X」は、「Z730X」と比べて落ち着いた映像トーンに変えてより通好みの画質に。VAパネルへの変更も視野角が予想以上に広く、高コントラスト化のメリットが勝りました。

・操作性
レスポンスは高速で、「Z740X」ではリモコンに待望のプライム・ビデオの専用ボタン搭載が高評価。ボイス検索もハンズフリーこそありませんがリモコン操作で可能です。

・機能性
タイムシフトマシンによる全録は「Z730X」から変更ありませんが録画性能は引き続き業界トップを独走中。「Z740X」は、プライム・ビデオをはじめ映像配信の対応も強力です。

・音質
総合80Wマルチアンプ駆動のスピーカーは重低音のパワーと音のライブ感がアップ。旧モデルよりもワンランク上の音になっています。

それでは、新旧モデルを比較した検証結果を細かく見ていきましょう。

【サイズ&パネル】IPSからVAに変更されても視野角は優秀!

新モデル「Z740Xシリーズ」のパネルはIPSからVAに変更されています。

【サイズ&パネル】IPSからVAに変更されても視野角は優秀! イメージ

約30度の角度から見ると若干白浮きしますが十分視聴できる優秀なものでした。

また、インチ展開は3種類に。

【サイズ&パネル】IPSからVAに変更されても視野角は優秀! イメージ2

最もコスパが高いとしてオススメしていた43インチがなくなってしまったのは残念です。

【画質&補正機能】自動補正の効果が大きく変化!

補正機能でも画質は変わります。2モデルのおまかせモードを比較すると「Z740X」のほうがよりリアルな色合いでした。

▼新モデル「55Z740X」

【画質&補正機能】自動補正の効果が大きく変化! イメージ
【画質&補正機能】自動補正の効果が大きく変化! イメージ2

新モデル「55Z740X」は、標準モードから大きく色合いが変化。カメの顔まわりの凹凸がわかりやすくなり、立体的に感じられます。

▼旧モデル「55Z730X」

【画質&補正機能】自動補正の効果が大きく変化! イメージ3
【画質&補正機能】自動補正の効果が大きく変化! イメージ4

旧モデル「55Z730X」は、新モデルと比較すると少しだけ緑がかっていて立体感が薄れていますが、それでも十分な変化はあります。

また地デジに対するクラウド高画質は効果が高く、人肌が明らかにリアルになるのが実感できました。

【画質&補正機能】自動補正の効果が大きく変化! イメージ5
【画質&補正機能】自動補正の効果が大きく変化! イメージ6
【画質&補正機能】自動補正の効果が大きく変化! イメージ7

【ネット対応】ネット動画が自動的に高画質に補正される

「Z740X」では「ネット動画ビューティPRO」という機能により、YouTubeやNetflixなどのネット動画も高画質になります。比較すると「Z740X」では木の葉が潰れずに映っていることが確認できました。

▼新モデル「55Z740X」

【ネット対応】ネット動画が自動的に高画質に補正される イメージ

▼旧モデル「55Z730X」

【ネット対応】ネット動画が自動的に高画質に補正される イメージ2

また今製品からリモコンに「プライム・ビデオ」ボタンがついたので直接アクセスできて便利です。

【ネット対応】ネット動画が自動的に高画質に補正される イメージ3

【音質】低音のパワーが上がっていました!

【音質】低音のパワーが上がっていました! イメージ

実は今回の検証で最も驚いたのが音質の進化です。

「Z730X」も決して悪いものではありませんでしたが、「Z740X」では低音を中心にパワーアップしており、映画の視聴も快適です。

折原一也 氏
オーディオ&ビジュアルライター
折原一也 氏 のコメント

低音の量感が増したことで外部スピーカーなしでも十分な音質です。

【実勢価格】新旧モデルの価格差はわずか!

新モデル「Z740X」の55インチと65インチは2020年2月発売で、すでに型落ちと同じくらい実売価格が下がっています。下落タイミングで購入したいところです。

ただ、最近は価格が大きく動いて2万円ほども違うことがあるので前後の価格をチェックしましょう。

なお、50インチの発売は当初の予定より遅れていて2020年9月現在、11月中旬予定となっています。

【まとめ】対応番組は少ないけどクラウド補正効果は強力!

以上、東芝レグザの新旧モデルの検証レビューでした。

第一印象としては、旧モデル「Z730X」のほうが色合いが濃く、高画質に感じる人も多いと思います。ただ、細かく見てみると新モデル「Z740X」のほうが精細感があり高画質なのです。

特にクラウドAI高画質は番組ごとに適した映像補正をするもので、ONにすると人肌や草木の色が最適なものになりました。

【まとめ】対応番組は少ないけどクラウド補正効果は強力! イメージ

かなり有効な機能ですが、対応番組がまだ少ないのがネックです。

逆に音質については低音が強化されるなど期待以上にパワーアップしており、これだけでも新型の価値があると言えます。

▼東芝レグザ・新旧比較のまとめ

【まとめ】対応番組は少ないけどクラウド補正効果は強力! イメージ2

※『家電批評』2020年9月号より(実勢価格は変動しています)

レグザは細部は確実にパワーアップしています。4Kテレビ選びの参考にしてくださいね!