[理由①]スマホの音質とは「きめ細かさ」「立体感」が別格
ハイレゾプレーヤーを導入する理由としては、やはり音質の良さ。スマホでの再生に比べて、きめ細かさと立体感が断然違います。
再生能力に余裕のあるハイレゾプレイヤーでは、低音~高音のバランスをみるだけでは差がつきません。ハイレゾ音源の立体感とは、広がり感、奥行き感、情報量の3つから構成されています。
具体的には
広がり感
左右の方向で音と音との距離感を感じ取れること。奥行き感同様、臨場感に貢献します。
奥行き感
奥行き方向の音と音との距離感を感じとれること。奥行きが生まれると、臨場感も増します。
情報量
解像感のこと。解像度が高いと細かい音がよく聞こえ、大きな音は迫力が増します。
これらの要素によって、今までのデジタルオーディオプレーヤーでは再現できなかった未知の領域を体験することができます。
[理由②]ハイレゾ音源を劣化させずにそのまま再生
iPhoneもそうですが、多くのスマホではハイレゾ音源を再生できてもCDと同等程度に音質は落ちてしまいます。一方で、ハイレゾプレイヤーの強みは当たり前とはいえ、ハイレゾ音源をそのまま再生できることが強みです。
ハイレゾ音源はネットで簡単にダウンロード購入できます。代表的なハイレゾ購入サイトを紹介します。
e-onkyo Music
https://www.e-onkyo.com/music/
mora
https://mora.jp
なお、ハイレゾ音源はCDよりも価格が高い傾向にあります。
ハイレゾプレーヤーなら、ハイレゾ音源だけでなく、CD音源も高音質で聴くことができます。ハイレゾプレーヤーランキングでもご協力いただいた、識者の大澤さんは「ハイレゾプレイヤーならMP3もCD音源も断然音がよく聞こえます。特にCDはより深く楽しめるのでハイレゾ版に買い替える必要はありません」と言います。
また同じく原田さんは同じアルバムでも「ハイレゾ版とCD版でミックスが同じとは限らない。ハイレゾ版を買ったらまったく違ってがっかりということもある」と指摘。すでにCDで持っている音源をハイレゾで買い直す必要はありません。
[理由③]USB-DAC機能でパソコンの音質も向上します
ハイレゾプレイヤーの一部はUSB-DAC機能を備えます。これはパソコン内の音楽ファイルをハイレゾプレイヤーで再生する機能で、パソコンでもハイレゾ音源を高音質に再生できるようになるんです。なお、Windowsではメーカー配布のドライバーが必要です。
使い方も非常に簡単です。
パソコンの出力先をハイレゾプレイヤーにします。
USB-DACモードにして、パソコンにハイレゾプレイヤーを接続します。
これだけでパソコンで何気なく聴いていた音源の音質がグレードアップします。
[理由④]クラシックやジャズ向けのDSD音源も楽しめます
DSDはアナログ音声をΔΣ変調という方式でデジタル化したハイレゾ音源のことで、一般的なハイレゾ音源より密度(情報量)があるように聞こえるといいいます。録音後の編集作業が困難なためクラシックやジャズなどで限定的に使われるので、ファンならば1段階上の音源を楽しめます。
DSDの再生方法は大きく2通りあります。
①ネイティブ再生
DSD形式のままプレイヤー内のDACで処理すること。DSDならではの密度感を損なうことなく再生できます。
②PCM変換再生
一般的なデジタルオーディオであるPCM形式に変換してからDACで処理。多くのプレイヤーが対応します。
以上、ハイレゾプレーヤーをオススメする理由を解説しました。ハイレゾプレーヤーを検討している人は、ぜひこれらの方法を使ってハイレゾを楽しんでください。