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※情報は『LDK』2020年5月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。

食品雑貨 “お魚天国”富山湾から届いた奇跡の調味料

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富山県内の小売店や通販サイトで取り扱っている、トナミ醤油株式会社の「しろえびだし」。瓶には、「富山湾 しろえびだし」と書かれています。富山県ではなく、富山湾。富山湾はシロエビが生息する数少ない漁場、つまり、有数の産地なのです。

4月から11月がシロエビ漁の期間となり、さらに6月ぐらいまでは蜃気楼を見られるチャンスもある富山湾。奇跡を生む要因は、標高3000メートルの立山連峰から、一気に水深1000メートル級の海底に達する地形にあります。

この環境が富山特有のシロエビのほか多くの漁場を育み、いわば「リアルお魚天国」に。人類とシロエビの出会いは、まるで神秘的な海が与えてくれる宝石のような、奇跡の調味料になりました。

食品雑貨 トナミ醤油「しろえびだし」は宝石のような輝きのおだし

トナミ醤油「しろえびだし」は宝石のような輝きのおだし イメージ

トナミ醤油株式会社
しろえびだし
実勢価格:700円

この贅沢な「しろえびだし」は、普通のだし醤油と同じように料理によって少し薄めて使えばいいだけ。うどんつゆ、茶碗蒸し、煮物、吸い物と万能です。塩分控えめなので、塩加減が足りないと感じる人は、塩を加えてみてください。

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冷凍のえび炒飯を炒めるとき鍋肌に振り入れると、リッチな香りに。市販の卵豆腐にかけると、料亭の味に近づきます。

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その味のよさには、企業秘密が隠されています。だしにするとでてしまう雑味を香ばしさに変換するのは、丁寧なひと手間なのです。

食品雑貨 こだわり原料で無添加。しろえびだし発売のきっかけ

こだわり原料で無添加。しろえびだし発売のきっかけ イメージ

トナミ醤油
醤油
こいくち 1リットル

実勢価格:540円

製造元のトナミ醤油は、地元では味噌醤油醸造で知られています。「しろえびだし」開発のきっかけは、18年前の輸入冷凍野菜の残留農薬問題だった、と語る宅間崇宏社長。

原料の脱脂加工大豆を外国産から、地元の富山産に変更したことにはじまります。また、宅間社長は、子どものアレルギーと添加物の関係にも関心をもち、安心して毎日味わうことのできる食の提供が自分の使命と強く感じたそうです。

上品で香ばしいシロエビの香りと甘みの中に感じる、帆立や魚醤を加えた、奥行きのある旨味が特徴の「しろえびだし」は、こだわり原料で無添加。ご当地らしさと安心・安全を兼ね備えた調味料とすることを目指しました。

ここまで安全を追求した宅間社長には、じつは、病気で社長を退いた兄に代わって社長となった経緯があったのです。家族の健康を人一倍願う気持ちがついに2007年、「しろえびだし」発売へと導きました。

食品雑貨 明治時代に発見されたシロエビ...平成では“富山湾の宝石”に

明治時代に発見されたシロエビ...平成では“富山湾の宝石”に イメージ

そもそも、人々がシロエビを発見したのは、明治時代。富山湾で漁師が誤って落とした網に、偶然、深海に生息する白エビがかかったと伝えられています。

それから、人類がシロエビの価値に気づいたのは平成に入ってからのこと。「しろえび天ぷら」の店が地元に登場したことをきっかけに、「しろえびの押し寿司」「しろえびせんべい」など、シロエビがブランド化。富山グルメに欠かせない存在となりました。

明治時代に発見されたシロエビ...平成では“富山湾の宝石”に イメージ2

そんなシロエビは、保存技術のなかった明治時代、ほぼ干しえびとして流通していていました。当時は地元の漁師でも、もっぱら“だし“として利用していただけ。今日の「富山湾の宝石」と評される状況からすれば、真の贅沢グルメと言えそうです。

ぜひ、富山湾と人々の出会いから生まれた自然のめぐみをご家庭で存分に味わってみてくださいね!