[スチールシェルフ]見た目の違いはオフホワイトの色味くらい
無印良品
スチールユニットシェルフ
実勢価格:7990円
サイズ:幅58×奥行41×高さ120cm
無印を代表する収納シェルフ。グレーでスッキリシンプルなデザイン、かつサイズ展開も豊かなのが人気の秘訣です。
カインズホーム
ジョイントシステムシェルフ56 4段
実勢価格:6480円
※現在は販売中止
幅58×奥行41.5×高さ120cm
見た目は非常にそっくりで、オフホワイトの色味以外は、無印そっくりですが、無印ほどのサイズ展開はありません。
印象を左右するカラーには違いがあり、光沢のあるグレーでしっかりしている無印とは対象的に、カインズはマットなオフホワイトです。
並べてみても構造やサイズまでそっくりでした
見た目には違いがわからないほどウリふたつの両者。どのくらい似ているか、サイズや作りなど、細部まで比べてみました。
作りはどちらも2枚のフレームと4枚の棚板からなっています。7段階に棚板を調整可能なところまでそっくりです。
サイズもパッと見ただけではまるっきり同じ。幅と高さはまったく同じで、棚同士の間隔もほぼ一緒です。
たった1つだけ、カインズの奥行が0.5cm長いという違いがありました。また、 キズに対する評価も同等で、天板を10円玉で削っても、キズの付き方に差はつきませんでした。
こうして実際にキッチンで比べてみると、なかなか見分けがつかないほどそっくりです。
組み立てに大きな差があり!カインズは耐久性がやや不安
見た目は非常に似ている2製品ですが、組み立ての方法は異なっています。ネジで止めて固定する無印に対し、カインズは棚板を上からかぶせるだけです。ちなみに、ネジで固定しないカインズも、棚1枚当たりの耐荷重は無印と同じ30kgとのこと。
無印はネジ固定あり、カインズは上からかぶせるだけ。
上段に炊飯器やポットを置いていますが、ネジで固定しないカインズの耐久性が心配……。カラーや素材感の違いは遠目ではわかりにくいですが、レンジ台なども同じようなテイストで揃えたいという方には、トータルコーディネートができる無印がぴったりです。
カインズは価格は安いものの物によってテイストがバラバラなので、トータル感が出せるかは不明です。
[フードストッカー]移動可能な無印に対し、カインズは置型で対抗
無印良品
PPストッカーキャスター付き・2
実勢価格:3490円
サイズ:幅18×奥行40×高さ83cm
引き出し4段式のキャスター付きフードストッカー。下段にいくほど引き出しが深くなっており、大きく重いものを収納できます。
カインズホーム
すき間ストッカースリム 4段ボトル
実勢価格:3780円
サイズ:幅17×奥行41.5×高さ84.5cm
キャスターなしを除けばつくりは無印とほぼ同じ。最下段は2Lのペットボトルを立てたまま収納できます。
PP素材&4段構造は同じ収納力を取るかキャスターを取るか
素材や構造は同じものの、実際に使ってみると違いがわかるかもしれません。引き出しに収納して比べてみると……。
引き出しはどちらも半透明で、何がどこに入っているかもわかる程度に透ける乳白色なマットタイプ。無印の方が1cm横幅が広い18cmで、ちょっと大きいものが入ります。
どちらも最下段は深型。カインズは2Lのペットボトルを縦収納できますが、無印は1Lサイズしか入りません。
無印は引き出しの取っ手部分が全て下部に付いているため、最下段の引き出しを開けるたびにかがまなくてはいけません。また、重いものが入っていると開けづらいです。
カインズは天板、背面、両サイドはマット素材となっていて中身が見えませんが、無印は天板の格子柄が透けているのでどのくらい物が入ってるかがわかります。すべて同じ素材を使っている無印らしい点かもしれません。
キッチンに置いてみると、どちらも特に違和感がなく、冷蔵庫横の狭いスペースの活用にはぴったりのサイズ感です。収納力がさほど気にならないなら、キャスター付きの無印の方が掃除の際に移動できて便利かと思います。
[シリコンスプーン]見た目は同じでも、使い勝手はさすが無印です
無印良品
シリコン調理スプーン
実勢価格:590円
耐熱性の高いシリコン素材のスプーン。すくうのはもちろん、炒める、混ぜる、と使い勝手の幅広さがウリの無印でも人気の製品です。
カインズホーム
シリコーン製 盛り付けスプーン ブラウン
実勢価格:398円
大きさもほぼ無印と同じで、素材もシリコン製と一緒。価格は無印よりもお手頃です。
見た目は生き写しでも使い勝手はまだまだ無印に及びません
素材・大きさはほぼ同じですが、黒と茶色でカラーは異なっています。では、使い勝手はどうでしょうか?
無印は黒で表面にザラザラの加工がありますが、カインズは茶色で表面はツルンとしています。見た目もサイズ感もまるで一緒ですが、表面にザラザラ加工がある無印の方が油が付いても落ちやすかったです。
芯に適度な硬さのある無印は、鍋にしっかりとフィット。一方のカインズは、しなりがなくて不安定でした。
LDK本誌でも何度も登場してきた無印のシリコン製スプーン。形や見た目はほぼ同じですが、表面の加工やしなり具合に差異があり、実力は無印のほうが上でした。値段の差があっても無印以外はありえません!
[お玉置き]やはりサイズと形は無印そっくりです
無印良品
磁器ベージュお玉おき
実勢価格:490円
シンプルでスタイリッシュなデザインのお玉置き。引っ掛かりがあるのでそこにお玉を噛ませて使います。
カインズホーム
洗いやすいお玉置き
実勢価格:198円
無印とお玉を引っ掛ける構造はほぼ一緒。こちらのほうが大ぶりなのにお玉との相性に左右されやすいです。
勝負はデザインとクオリティ使い勝手はやはり無印が一枚上手
見た感じでは、引っ掛ける位置と色が少し違うくらいでしょうか?
左がカインズホーム、右が無印良品。シンプルなデザインが光る無印とフォルムも材質も似ています。引っ掛ける構造はほぼ同じでカインズは引っ掛けるところが太くなっています。
カインズは底が少し浅く、引っ掛ける部分が太いために、お玉のお尻が浮きがち。入れるお玉の形やサイズを選びます。価格は無印の3分の1で格安ではありますが、いざ比較してみると、お玉の納まりが悪くて安定性に欠ける製品でした。
以上、無印とカインズの比較レビューでした。販売差し止めの判決に、カインズは「納得できない」とのコメントを出しており、まだまだどうなるかわからない「そっくり問題」。見た目はともかく、シリコンスプーンやお玉などのキッチンツールは、まだまだ無印のクオリティには追い付いていないように見えました。