<外部サイトでご覧の方へ>
見出しなどのレイアウトが崩れている場合があります。正しいレイアウトはthe360.lifeオリジナルサイトをご確認ください。
※情報は『MONOQLO』2020年3月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。
新世代の完全ワイヤレスイヤホンをプロと編集部が徹底検証
完全ワイヤレスイヤホンはどんどん進化を続け、音質が向上し、精度の高いノイズキャンセリングが搭載されたモデルが続々と登場しています。そこで、テストする批評誌『MONOQLO』では、「AirPods」「SONY」「HUAWEI」の“新世代の完全ワイヤレスイヤホン”を編集部とプロがありとあらゆる角度から徹底的に検証を行いました。
音質やノイズキャンセリングの実用性だけでなく、バッテリーの持ち、使いやすさなどの視点から「今年こそ買うべき理由」を連載でお届けします!
っていうかそもそもの話…「新世代」って何ですか?
完全ワイヤレスイヤホンは2016年に登場したAirPodsが火付け役。発売直後からアップストアでは品薄になるほど、AirPodsは人気商品に。そこから完全ワイヤレスイヤホンは進化を続け、2019年には高精度のノイズキャンセリングを搭載するモデルが各メーカーから続々と登場しました。
使い勝手も音質も毎年良くなり、電車内の騒音は〝ほぼ無音〟。完全ワイヤレスイヤホンは、今まで以上に音楽に没入できるようになっています。このように、音質が向上し、さらにノイズキャンセリングが搭載されているモデルが「新世代」なんです。
装着感や音量調節の操作性など使い心地をチェックしました
連載第3回目は、気になる使い心地について。ペアリングや音量調節などの操作性を、iOSとAndroid別にチェックし、端末のOSによって操作性が全然違うということがわかりました。
検証結果をご紹介する前に、「完全ワイヤレスイヤホンは耳が痛くなりそう…」と不安がある方もいらっしゃると思うので、まずは付け心地からご説明しておきますね。
今回の連載でご紹介している3製品の完全ワイヤレスイヤホン、Apple「AirPods Pro」、SONY「WF-1000XM3」、HUAWEI「FreeBuds 3」は「カナル型」と「インナーイヤー型」という2型に分かれていて、それぞれで付け心地が異なりました。
▼カナル型
AirPods ProとSONYがカナル型です。カナル型は耳を密閉するものが多く、イヤーチップを耳の穴にはめ込むようにして装着します。長く装着していると圧迫感で聴き疲れしたり、耳に負担を感じました。
▼インナーイヤー型
HUAWEIはインナーイヤー型。インナーイヤー型はイヤーチップがないので耳への圧迫感は少なく、耳に押し込まずにサッと装着できるのもラクチンでした。
耳が痛くなりそうと懸念している人は、HUAWEIが慣れるまでは一番違和感が少ないと言えます。また、初代AirPodsもインナーイヤー型のつくりです。
iOSとAndroidの操作性は端末によって全く違っていました
前述でもお伝えしましたが、3つのイヤホンを操作して感じたのが、端末のOSで使いやすさがガラリと変わるということ。なかでもAirPods ProのiPhoneでの使いやすさは群を抜いていました。
今回、操作性の使い心地については、以下の4項目をiOSとAndroid別に検証を行いました。
▼検証項目
・ペアリング
・本体操作
・音声アシスタント
・カスタマイズ
それでは、検証結果を総合評価が高い順にご紹介します!
初心者も説明書なしでラクラク!iPhone派ならAirPods一択
アップル(Apple)
AirPods Pro
実勢価格:3万580円
イヤホンサイズ:W21.8×D24.0×H30.9mm
iOSでの検証結果
▼評価
ペアリング :◎
本体操作 :◎
音声アシスタント:◎
カスタマイズ :○
AirPods Proの前モデルでもそうでしたが、接続はスマホにケースを近づけるだけの「自動ペアリング」。完全ワイヤレス初心者でも、これなら説明書なしでペアリング設定も余裕です。アプリを使わずにボタン割り当てやモード切替ができ、各操作やSiriのレスポンスも抜群でした。
また、アップルはタップ操作ではなく、イヤホンの棒状のくぼみ部分をつまむ操作で押し間違える心配がありません。誤作動が少ないため、はじめてでも操作しやすいと言えます。
Androidでの検証結果
▼評価
ペアリング :○
本体操作 :○
音声アシスタント:×
カスタマイズ :×
ペアリングは手動になるほか、端末でボタン割り当てなどの設定変更ができないのはネック。音声アシスタントも初期設定の状態では使えません。ただ、音楽再生や頭出しなどの〝つまむ操作〟は扱いやすかったです。
総合評価[◎]
アップルはiOSに最適化された機能で、ソニーやファーウェイと一線を画す快適性でした。ただし、それらが利用できないAndroidとの連携は向かないということがわかりました。
iOSもAndroidも両方使えるカスタマイズ自由度高めのSONY
ソニー(SONY)
WF-1000XM3
実勢価格:2万3721円
イヤホンサイズ:W約30.0×D約30.0×H約18.2mm
iOSでの検証結果
▼評価
ペアリング :△
本体操作 :○
音声アシスタント:○
カスタマイズ :◎
両耳に本体を装着して両方のボタンを7秒押すというペアリングが難しかったです。ボタンの感度は抜群でタップ操作はスムーズでしたが、髪をかき分けたときに誤って認識してしまうこともありそうです。カスタマイズはダントツに高い自由度でした。
Androidでの検証結果
▼評価
ペアリング :△
本体操作 :○
音声アシスタント:○
カスタマイズ :◎
音声アシスタントでGoogleアシスタントとAmazon Alexaのどちらにも対応しているのはソニーだけの特徴。ただし、iOSでSiriを使ったときに比べると、立ち上がりやレスポンスがやや遅く、使いにくさを感じてしまいました。
総合評価[○]
ソニーはiOSとAndroidの両方でアプリが使えて、ほぼ同じカスタマイズができるのが強みです。タップ操作も慣れれば誤らずに押せそうです。
ダブルタップだけのシンプル操作Android向きはHUAWEI
ファーウェイ(HUAWEI)
FreeBuds 3
実勢価格:1万8988円
イヤホンサイズ:W41.5×D20.4×H17.8mm
iOSでの検証結果
▼評価
ペアリング :○
本体操作 :△
音声アシスタント:×
カスタマイズ :△
専用アプリはiOS非対応なのでノイズキャンセリング調節やボタン割り当てなどのカスタマイズができません。音声アシスタントも初期設定のままでは利用不可。本体操作はダブルタップだけでシンプルですが、慣れるまでは間違いやすそうでした。
Androidでの検証結果
▼評価
ペアリング :○
本体操作 :△
音声アシスタント:○
カスタマイズ :○
専用アプリでノイズキャンセリングの強弱調節などを設定できて、Googleアシスタントでの検索も可能です。ただ、本体操作は左右のダブルタップだけなので、「ノイズキャンセリングのオン・オフ」「再生・停止」「曲送り・頭出し」から2つしか選べません。
総合評価[△]
ファーウェイは、iOSだと非対応の機能が多くて使いにくかったです。また、ボタン操作もダブルタップのみで、割り当てできる項目が少ないのは残念でした。
音声アシスタントの使い勝手は対応力の広いSONYが優秀!
アップルはAndroidで、ファーウェイはiOSで、初期設定から「音声アシスタント」にボタンの割り当て変更ができないため使えないのがネック。ですが、ソニーはiOS、Androidの専用アプリを使って「音声アシスタント」のボタン割り当てが可能。しかも、Siri、Googleアシスタント、Amazon Alexaと多彩な音声検索に対応しています。
▼対応項目
天気予報 :○
経路検索 :○
楽曲再生 :△(※iOSのみ)
楽曲停止 :○
楽曲贈り :△(※iOSのみ)
楽曲頭出し:△(※iOSのみ)
ボリューム:○
以上、「新世代の完全ワイヤレスイヤホンを買うべき理由」の連載第3回目は“使い心地について”でした。引き続き、ありとあらゆる角度から検証した結果をお届けしていくので、楽しみにしていてくださいね。
過去記事はこちらから
▼【第1回:音質編】
▼【第2回:ノイズキャンセリング編】