紳士靴を最適化して歩き方による不調を解消
靴が片減りしていたり、長時間の歩行で足や腰、肩こりになるのは、正しく歩けていないことが原因です。健康的な正しい歩き方は、かかとを頂点とした「三点アーチ」をバネにして蹴りだします。ところが、日本人の多くは骨格の特徴から、特にかかと部分が過剰に内側に倒れている人が多く、そのせいでバランスの悪い歩行になり、疲れやすくなったり、さまざまなカラダの不調やトラブルにつながるのです。
そんな正しい歩き方をサポートしてくれるのがインソール。しっかりとした性能を兼ね備えたインソールを使えば、紳士靴がびっくりするくらい快適になるんです。
靴の片側だけが擦り減る人は、右図のように内側に足首が倒れ外側にムダな力がかかっている状態です。これをインソールで矯正すれば、バランスの良い歩き方が自然とできるようになります。
今回は、オーダーメイドインソールを提供する「足道楽」の三河 尚さんにご協力いただき、以下3点のポイントで各インソールを評価し、もっとも性能のいい最強インソールを決定しました。
①ホールド感
三点アーチを支える立体構造や適度な硬さ、足の動きに対応する柔軟性など、疲労の軽減を左右するもっとも重要なポイントです。
②万人受け
見た目の形状。紳士靴に入れたときに使いやすいかどうかをチェックしました。
③薄さ
紳士靴との相性。あまり厚いものだと、かえって足を圧迫してしまうので厚みも大切です。
それでは、圧倒的高評価だった最強インソールをご紹介します。
足から活力がみなぎるトリムフィットブラック
今回一番オススメだったのはスーパーフィートの商品です。トリムフィットはシリーズ展開されていますが、こちらのブラックは、コンパクトで薄めの形状になっており、紳士靴にマッチしやすいのが特徴です。通気性に富み、ムレを防ぐ効果もあります。
スーパーフィート
トリムフィット ブラック
実勢価格:5184円
硬めのつくりになっており一見疲れそうに感じますが、それこそが疲労を軽減する秘密。かかとからつま先へ移動する、自然な足の運びをサポートしてくれます。
紳士靴にピッタリな薄さで、足を圧迫することもありません。
かかとをまっすぐホールドするヒールカップ。足はもちろん、カラダ全体の疲労を軽減します。
テスト結果はこちらになります。
素人目線だと、柔らかいインソールの方が足に良さそうなのでは? と思いがちですが、実際には、硬めの素材で支えてくれるものがよいとのこと。5000円オーバーという値の張る商品ではありますが、本当に足の悩みを改善して毎日の快適な通勤ライフを実現したい方は、まずトリムフィットブラックの抜群のホールド感を味わってください。手放せなくなること間違いなしです。
以下は、その他のインソールのテスト結果になります。
ミドル価格帯はサポート力など性能面で今ひとつの結果でした
その他、評価したのはAmazonで人気を集める2000円前後のミドル価格帯のアイテム。どれも立体的な構造をしており一見良さそうに感じますが、ホールド感がなかったり、柔らかすぎるつくりだったり、性能面にモノ足りなさがありました。一つずつご紹介します。
[柔らかすぎてホールド感なし]
ソフソール
シューズインソール
ランナー・一般スポーツ用
取替えタイプアスリートLサイズ
実勢価格:1845円
クセのない形状で、紳士靴にもまずまずあいそうですが、とにかく柔らかくホールド感がないので、ずば抜けて良いモノとは言えません。
[土踏まず部分が分厚くビジネスシューズには不向き]
ドクターショール
バイオメカニクスフルインソールタイプM
実勢価格:2638円
一見「らしい」見た目ですが、触ってみればすぐわかる柔らかさ。土踏まずの出っ張りが大きく、人によっては血行不良になり、足のむくみを引き起こすかもしれません。
[柔らかすぎてかえって歩きにくい]
スペンコ
RXコンフォート
実勢価格:2160円
厚みが薄く、紳士靴のサイズ感が損なわれないところはよいのですが、柔らかくふわふわしているので、かえって歩きにくなります。
以上、最強インソールのご紹介でした。スーパーフィートトリムフィットブラックは、価格に違わぬホールド感で、きっと毎日の通勤の強い味方になるはず! ぜひお試しください。
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