※各保険商品の内容・保険料は2020年4月上旬時点、編集部調べによるものです。

ペット保険って本当に必要? 治療費は思った以上に高額なんです

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一般社団法人ペットフード協会が2020年に行った調査によると、一般家庭で飼育されているペットの飼育頭数は犬が848万9000頭、猫が964万4000頭となっています。かつてと比べると、ペットを取り巻く環境は変化をしており、「ペットロス」という言葉も生まれるほど、今やペットは家族同然と考える人が圧倒的多数です。

また、動物医療の発達にともない、病気の早期発見や治療が難しいとされていた病気も治せるようになってきたといわれる現在、ペットの平均寿命も伸びており、犬は14.48歳、猫は15.45歳となっています。

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(C) makotomo /123RF.COM

このように、ペットが長生きするのは飼い主にとってはもちろん嬉しいことなのですが、それにともなって高齢となったペットの通院・入院にかかる「治療費」の負担は増加してしまうのも現実です。また、年齢の若いペットでも、ケガのリスクはたえず存在します。

そもそも動物病院でのペットの診療費には料金制度がなく、病院が独自に治療費を決められる自由診療です。また、ペットには公的な健康保険制度がないことから、その治療費は全額自己負担。そのため大きなケガや病気をした時は、金銭的にも飼い主の大きな負担となってしまいます。

ペットの支出の中sw「治療費」は大きなウエイトを占めています

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アニコム「ペットにかける年間支出調査(2020年)」をもとに編集部作成

ペット保険の「アニコム」が契約者に行った調査によれば、1年間で犬にかかる治療費の平均は6万430円、猫は3万1848円だといいます。月平均で見ると犬の場合は月5036円、猫の場合は月2654円です。

またペット保険の「アイペット」が犬・猫の飼い主に行った調査で、「ペットを飼育し始めてから想定以上にお金がかかったものは何ですか?」という質問に対し、「病気やケガの診療費」と回答した人は犬の飼い主で41.9%、猫の飼い主で35.2%といずれも最も多い回答を得ています。

その一方でペット保険に加入している飼い主は、まだまだ少ないのが現状。事実、KDDIが2016年に行った調査によれば、ペット保険への加入率は犬の飼い主が2割程度、猫の飼い主だと1割程度だといいます。

ペットは予期せぬケガや病気が連発 加入者の6割以上が利用しています

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(C) makotomo /123RF.COM

では次に、本当にペット保険を利用する機会は多いのか、見ていきましょう。

アイペットがペット保険契約者に行った調査によれば、ペット保険に新規加入後に保険金を請求した割合は62%。つまり半分以上もの人が、ペット保険に加入後、なんらかの病気やケガの治療で保険金が必要になったといえます。

同社に請求が来た具体的な事例を見ると、高額だったのが骨折したケース。手術費用や全身麻酔、入院費など合わせて30万円以上もかかったケースがあったといいます。

家族であるペットがいつまでも健康でいてくれることは何ものにも代えがたいとはいえ、これを全額負担するとなると、かなりの出費です。そこでその負担額の一部を軽減したいというニーズに応えるのがペット保険なのです。実際、編集部高瀬も愛犬の手術で、50万円以上かかった治療費がかなり戻ってきて助かったという経験もあります。

酒井富士子 氏
経済ジャーナリスト
酒井富士子 氏 のコメント

予想外の治療費が数十万かかるため、家計の負担に保険で備えておくのは1つの方法です

高瀬央樹
the360.life編集部
高瀬央樹 のコメント

ペットの年齢が若いからといって病気やケガと無縁とは限りません。実際、僕の愛犬は1歳で両脚手術しましたし、今も病院にもちょくちょく通っているのでペット保険はマジで助かってますよ!

ペット保険は支払った治療費の 一部もしくは全額が還元される

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ペット保険で補償されるのは、基本的に通院・入院・手術にかかる費用の一部もしくは全額です。賠償責任や葬儀費用などは特約でつけられます。

また、かかった治療費などに対して補償される割合は、以下のように基本的に30%~100%などの範囲で選択することができます。もちろん補償される割合が高いほど、保険料は高くなります。

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■ ペット保険の主な補償内容の一例

 

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さらに補償される割合だけでなく、1日もしくは1年あたりの保険金の支払限度額も設定されている商品がほとんどです。

具体的な商品で見ていきましょう。

アイペットの提供するペット保険の場合は以下のように、補償割合が70%のプランと50%のプランの2つから選択することができますが、それぞれ1日あたりや1回あたりの支払限度額が決まっています。

アイペット損害保険:うちの子:保険

アイペット損害保険
うちの子

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※アイペット公式サイトの情報をもとに編集部作成

注意しておきたいのは、仮に補償割合が高かったとしても限度額が低ければ、自己負担額が増える可能性もあるということ。

例えば、補償割合100%(1回あたりの支払限度額25万円)と補償割合50%(1回あたりの支払限度額50万円)の2つの保険があったとします。

仮に治療費で60万円かかった場合、補償割合100%の保険は支払限度額が25万円のため、35万円が自己負担となります。一方で補償割合50%の保険は、補償割合は低いものの支払限度額は50万円のため、60万円の半分にあたる30万円が自己負担となります。

つまり補償割合が高いからといって、必ずしも自己負担額が減るというわけではなく、支払限度額とセットで加入する保険を検討する必要があるわけです。

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またペット保険では、人間と同様に、ペットの年齢が上がるにつれて保険料も上がっていきます。以下のようにアイペットの保険料を見ても、0歳では保険料が月額2810円なのに対し8歳では月額5670円と、約2倍近い差があります(70%プラン、小型犬の場合)。

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※アイペット公式サイトの情報をもとに編集部作成

補償対象外になるケースに注意が必要です

補償対象外になるケースに注意が必要です イメージ

コロナ禍によるステイホームの影響!?新たにペットを飼う人が増えている

2020年は新規の飼育頭数は犬猫ともに増加傾向です。これはコロナ禍でペットに癒やしを求める人が増えているという見方もあります。

■ 新規飼育頭数(猫)

■ 新規飼育頭数(猫) イメージ

■ 新規飼育頭数(犬)

■ 新規飼育頭数(犬) イメージ

※一般社団法人ペットフード協会「2020年(令和2年)全国犬猫飼育実態調査」より編集部作成

ペット保険選びの3つのポイント

選び方1:加入年齢

新規で加入する場合、加入できる年齢に制限を設定している保険がほとんどです。加入年齢が上がると保険料も上がり、老齢になると加入できなくなります。

選び方1:加入年齢 イメージ

選び方2:老後の保険料

保険料は年齢とともに上昇します。老後までかかる保険料を料金表で確認しましょう。
加入時の保険料の安さだけにとらわれず、寿命までにかかる保険料を確認しておくことが必要です。

選び方3:支払い限度額と免責金額

支払い限度額とともに自己負担する免責金額についても確認をしておきましょう。

また、ペットが他人にケガを負わせたり、物を壊してしまった時の賠償責任を特約で付帯できる商品もありますが、自動車保険などに付帯する個人賠償責任特約でも補償されるので、他の保険に加入している場合はその特約を確認しておきましょう。

以上、3つのポイントを抑え、識者が選んだペット保険ランキングを発表します!

他社と比較して安い保険料が最大の魅力!|ペット&ファミリー損保「げんきナンバーわんスリム」

ペット&ファミリー損害保険:げんきナンバーわんスリム

ペット&ファミリー損害保険
げんきナンバーわんスリム

補償割合や保険金支払い限度額が異なる2つのプランから選べます。1日あたり3000円の免責金額が導入されており、他社の保険に比べて保険料が低く抑えられているのが特徴です。10歳以上の保険料が変わらないのも魅力です。

▼月払保険料と補償内容

月払い保険料(年払い) 補償割合 1日の限度額(通院) 1日の限度額(入院) 年間最大補償額 免責金額 新規加入可能年料 更新可能年齢
1820円(1万9280円) 70% 年間最大補償額まで無制限 年間最大補償額まで無制限 70万円 3000円/円 7歳11カ月まで 終身

ペットが高齢になっても保険料が上がりにくい|FPC「フリーペットほけん」

ペットが高齢になっても保険料が上がりにくい|FPC「フリーペットほけん」 イメージ

FPC(エフピーシー)
フリーペットほけん

通院から入院や手術までカバー。年間最大補償額は85万円と充実しています。保険料も手ごろかつ上がり続けない料金設計で、ペットが高齢になっても無理なく継続できます。ただし入院・通院一日の限度額は無制限ではありません。

▼月払保険料と補償内容

月払い保険料(年払い) 補償割合 1日の限度額(通院) 1日の限度額(入院) 年間最大補償額 免責金額 新規加入可能年料 更新可能年齢
1950円(2万1250円) 70% 1万2500円 1入院につき12万5000円 85万円 8歳11カ月まで 終身

4 つの組み合わせから希望に合った条件を選べる|SBIいきいき少額短期保険「SBIいきいき少短のペット保険」

SBIいきいき少額短期保険:SBIいきいき少短のペット保険

SBIいきいき少額短期保険
SBIいきいき少短のペット保険

補償割合・支払限度額と免責金額の組み合わせで、4つのプランから選べます。
保険料はWeb加入だとずっと10%オフとなり、業界最安水準。新規加入は11歳11か月まで、毎年更新で原則一生涯補償が続きます。

▼月払保険料と補償内容

月払い保険料(年払い) 補償割合 1日の限度額(通院) 1日の限度額(入院) 年間最大補償額 免責金額 新規加入可能年料 更新可能年齢
2170円(2万5410円) 70% 年間最大補償額まで無制限 年間最大補償額まで無制限 70万円 11歳11カ月まで 原則終身

4位: 楽天ポイントの還元もあり|楽天少額短期保険「楽天ペット保険ずっといっしょ」

楽天少額短期保険:楽天ペット保険ずっといっしょ

楽天少額短期保険
楽天ペット保険ずっといっしょ

3つのプランから自分にあったものがチョイスできます。保険料の1%分の楽天ポイントが貯まるのも◎。また、ペットに関する悩みを電話やネットで個別に獣医師に相談できるサービスも使えます。

▼月払保険料と補償内容

月払い保険料(年払い) 補償割合 1日の限度額(通院) 1日の限度額(入院) 年間最大補償額 免責金額 新規加入可能年料 更新可能年齢
2050円(2万2510円) 70% 1万5000円 1万5000円 115万5000円 満11歳未満 終身

おわりに

以上、識者が選ぶおすすめのペット保険ランキングでした。人間だけでなく、愛犬・猫も安心して暮らせるようにと、近年ニーズが少しずつ高まっているペット保険。といっても保険料は毎月支払うものなので、保険料の安さと補償内容を加味したうえで、最適なペット保険を選びましょう

また、今記事とは別に、医療保険や収入保障保険などのランキングをサンロクマルで公開中です! 気になる方はぜひそちらもあわせてご確認くださいね!

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