孔の数だけアイデアが 膨らむ有孔ボード収納術
世の中、いろんな方法の収納がありますが、日本の住宅事情で一番難しいのが「壁面収納」ですよね? そもそも、賃貸だと穴を開けられなかったり、棚をつけたとしても、小物をちょこっと置くだけだったりと、「収納」場所として活用するのはなかなかハードルが高いです。
そんなハードルが高い「壁面収納」をリーズナブルに活用するポイントは、やはりDIY。中でも、有孔ボード(ペグボード)を活用すると、スタイリッシュかつ、自由自在に壁面収納を楽しむことができておすすめです。
そこで今回は、有孔ボードを活用した、キッチンとリビング、それぞれにおすすめの壁面収納テクニックをご紹介します。
まず最初に、有孔ボードのきほんをご紹介しましょう。
有孔ボードとは、等間隔に孔の開いた板のことです。吸音材などにも使われる板で、1枚の板に小さな孔が複数個あいています。ホームセンターや合板の専門店などで購入でき、壁面収納などに重宝するDIYでは定番の商品です。
細かいピッチで孔が空いており、位置の微調整がしやすいのが特徴です。主に25㎜と30㎜ピッチの2種類のボードがあります。
この孔にフックなどを掛けて使用することで、インテリアのアイテムとしても使えます。好きな位置に合わせ、好きな高さや幅でフックを取り付けられます。
フックには様々な種類があります。有孔ボードと一緒に売っているので、必要なものを一緒に購入しておくといいでしょう。
それでは、この有孔ボードを使って、キッチンとリビングを改造していきましょう。
キッチンは黒板で調理器具を 使いやすくオシャレに収納!
キッチンツールはサイズも形状もさまざまなので、好きなところにモノを掛けることができる有孔ボードが重宝します。
さらに、ここでおすすめしたいのが、塗るだけで黒板になる「KAKERU PAINT」という塗料。
これを有孔ボードに塗り、チョークで縁取りしておけば定位置が明確になるだけでなく、デザイン性もアップさせることができます。
こちらが実際に作成したキッチンツール用壁収納ボードです。
今回使用した有孔ボードはアサヒの有孔シナ合板です。サイズは182.5×91.5cmで、厚さは4mm、5mmの孔が25mmピッチで空いています。
(画像をクリックすると公式ページへ移動します)
アサヒ
有孔シナ合板
実勢価格:2400円
サイズ:182.5×91.5cm
厚さ:4mm
孔:5φ-25mmピッチ
カラーワークス
KAKERU PAINTセット(ダーリングレー)
実勢価格 : 4629円
これで、キッチンツール用オシャレ壁収納の出来上がりです。
しっかりと立てるには2×4材を活用
塗料で塗ったボードを壁に立てかけるだけでも十分利用できますが、しっかりとボードを立てるにはこちらがおすすめです。ひとり暮らしだと少々ハードルが高いかもしれませんが、穴を空けずに壁に設置するためは、2本の2×4材と「PILLAR BRACKET」があるとベストです。
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島忠
SPF 2×4材(2mを1.2mにカット)
実勢価格: 1本863円(工賃込み)
(画像をクリックすると購入ページへ移動します)
PINK FLAG
PILLAR BRACKET
実勢価格 : 1944円
こんな感じで、2×4材を天井に固定するときに使います。
以上が必要なものです。では実際にどうやって作るのかを見ていきましょう。
キッチンツール用 壁収納を作ってみよう!
まずは有孔ボードとペンキからです。
「KAKERU PAINT」は塗ると黒板になるペンキです。まずはこれを有孔ボードの全面に塗り、乾燥させます。
有孔ボードが乾いたら2本の2×4材を背面に固定して、両側に柱を作ります。
2本の2×4材にはPILLAR BRACKETを取り付け、つっぱり棒の要領で天井に固定します。これなら壁に穴をあける必要はありません。
アイテムは配置場所を決めたらチョークでその位置を縁取りしておきましょう。チョークは、下のダストレスチョークを利用しました。
日本理化学
ダストレスチョーク
実勢価格 : 216円
あらかじめ使いやすい配置を考えて、シミュレーションしておくといいでしょう。
タブレット置き場も作っておくと便利です。レシピを見ながら料理したいけど、タブレットを置く場所がないという悩みもこれで解決です。見やすい位置に取り付けておけば、クックパッドがいつでも見れますよ!
散らかりがちなリビングは スペースの有効活用で救済!
雑誌や食器、鍵など多様なジャンルのアイテムが集まるリビングにも、有孔ボードは好都合です。
キッチンペースとリビングの境目に位置するキッチンカウンターの裏は、デッドスペースになっていることが多いのですが、有孔ボードを使うことで食器や雑貨を収納できる家具へと生まれ変わります。
キッチンカウンターの裏に有孔ボードを取り付ければ、自由度の高い壁面収納が完成です。必要なアイテムをボードにどんどん掛けてしまえば、テーブルの上をスッキリ保つことができます。
釘が打てないカウンターには、フックを使えば工具なしで取り付けできます。3カ所ほどフックを使ってカウンターの端に掛けます。木製の場合は傷がつかないよう、間にゴムを噛ませるといいでしょう。
フックをうまく活用することで、収納力は大幅にアップします。
例えば、フック2本を使うことでワイングラスなども収納できます。リビングで使う物はリビング側に並べておくと便利です。
J字型のシンプルなフックや5連になったもの、雑誌専用フックなど、アイテムに合ったフックを使えば、収納力はさらに高まります。
このように、ちょっとした壁面でも有孔ボードならスペースをムダなく使うことができます。手軽に部屋を改造できる有孔ボードを使ったDIY、ぜひチャレンジしてみてください。