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── 本誌恒例の「上半期頑張ったで賞」はななまがりのおふたりに決定しました。おめでとうございます!

森下 直人(以下、森):ありがとうございます。

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初瀬 悠太(以下、初瀬):うれしいです!

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── 昨年のM‒1ラストイヤーでは惜しくも決勝進出を逃しましたが、2024年の上半期は『お笑いエスポワール号』や『水曜日のダウンタウン』の「30‒1グランプリ」で見事に優勝。そして「THE SECOND~漫才トーナメント~2024(ザ・セカンド)」でも初出場でファイナル進出を果たしました。この勢いのきっかけは?

森:とくに何かを変えたみたいなことはないんですけども。もしかしたら、日々ちゃんとゴミを拾っているとか、トイレをキレイにしていたのがよかったのかなぁ。

初瀬:まあ、僕らなりに積み重ねてきたことに結果が伴ってきたんかなと。

森:たしかに『エスポワール』も初出演時は準優勝なんです。「キングオブコント」も準決勝進出でしたし、いいところまでは行くけど優勝には手が届かない状況が続いていました。

初瀬:ただ、ネタ作りのアンテナは常に張るようにしています。ここ数年は28本の新作を発表する単独ライブ「ななまつり」も毎年やっているので。ちなみに今回の「THE SECOND~漫才トーナメント~2024」でファイナルを決めたネタも単独ライブでやったコントを漫才にしたものなんです。

森:単独だけじゃなく、ネタとネタのつなぎになる映像の「ブリッジV」を作るんですが、そこで生まれたキャラクターをテレビの“平場”でポンと出せたり、コツコツと作ってきたネタやキャラが貯金になっていると感じます。

── パラレルワールドネタも?

森:あれはコロナ禍中にリモートで大喜利大会があったんですが、何も思いつかず、何か言わなきゃと切羽詰まって「パラレルワールドから~」と言ってみたら思いのほかウケて。それから平場や舞台で試しても反応がよいので、そのままコンビでやるようになったというのが真相です。

初瀬:常にネタを作るのはしんどいですけど、そこが僕らならではと思います。

スマートフォン“青春”のM-1から“激シブ”のTHE SECONDへ

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── お二人がコンビを結成したきっかけは?

初瀬:大阪芸術大学の同級生で「落語研究会」に所属していたことがきっかけです。

森:僕がコンビを組まないかとメールを送ったら、回答してくれたのが初瀬だけだったという(笑)。

── 最初はコントだったんですか?

初瀬:実は漫才なんです。

森:まあ、当時は漫才師の見よう見まねで漫才と呼べるものではなかったですけど。

初瀬:僕は人気芸人さんの単独ライブDVDやM-1の決勝をチェックするぐらいお笑いが大好きで。ただ、森下はナインティナインさんが出演していた『めちゃモテ』が好きで芸人を目指していて、テレビで面白いことを言うのが芸人だと。なので漫才にかけらも興味がなかった。

森:高校3年生の進路相談ぐらいまで、本気でそう考えていました。

初瀬:だから、コンビを組んだはいいけれど、ネタを作るというのもわかってなかったくらいです。なので、最初はまったくウケなかったよな(苦笑)。

森:同じ学校の先輩ですでに完成された漫才をやっていたミルクボーイさんから「全然おもろない」と言われたぐらいでしたから。

── それが変わったのはいつ頃ですか?

森:ある夜、漫才のネタを作っているとき、僕がいきなり「バ」を「ヴァ」と変換するみたいなことを言い出して。

初瀬:そうそう。「バニラ」を「ヴァニラ」と言ってみたり。ただ、それが妙に面白かったんです。

森:でも全然、漫才に合わない。前振りも「どーもー」ではなく、「お前には情熱が足りないんだ!」みたいなノリで「ヴァニラ!」とか言ったりするし。これってコントがいいんじゃないかと初瀬が提案したのがコントを始めるきっかけですね。

初瀬:実際にやってみたら漫才では取れない笑いがくるようになって、初めて出演したライブで優勝したり。

森:先輩のミルクボーイさんたちも気にしてくれるように。

── そこからコントがメインになったんですね。

森:M-1の審査のときだけ漫才してましたから、コントはたくさん作っても漫才は年1本だけでした。コントを漫才にするというのが多かったかも。

初瀬:そうそう。最初から最後まで1回も普通にしゃべらない漫才をやってた。ただ、準々決勝までは行くんですが、そこからの壁が厚くて。しかも、漫才に本腰を入れるほど頑張ってないのに負けると悔しいんですよ。

森:M-1のラストイヤーも近いし、それなら漫才を本格的にやってみようと。

初瀬:ある程度経験を積んできた実感も少しあるので、最初期の漫才よりはできるんじゃないかと。

── それが今年の「ザ・セカンド」につながるんですね。

初瀬:昔の僕らからしたら、とても考えられないですが。

森:ミルクボーイさんやスーパーマラドーナさんのようにコントに手を出さない生粋の漫才師の人たちから、最近はようやく「あのネタ、面白いな」と言われるようになりました。最初はもちろん面白いとは言ってくれても、「ななまがりはコントやろ」という反応でしたから。

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── ところで本誌は家電を扱う雑誌ですが、お二人は好きな家電ってありますか?

森:うーん、何があるかな。昔ある害虫が大量発生したことがトラウマで、自宅でごはんが食べられないんです。なので、冷蔵庫や調理家電はほとんどないんですよね。

初瀬:僕はダイソンの掃除機かな。嫁さんが「ダイソンは絶対譲れない」と激推しだったので買ったんですけど。

森:あ、僕もダイソンは持ってます。

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初瀬:正直、僕は安ければ安いほどイイというタイプなので、高価なダイソンじゃなくてもいいんじゃない? と。でも、使ってみたら床だけじゃなく、布団までサッと掃除できるのが感動モノで。あまりに楽しすぎて、昔よりも積極的に掃除してます。

森:僕はスリーコインズのワイヤレスイヤホンを愛用しています。最初はアップルのAirPods Proを考えたんですけど、僕はよく物をなくすんで3万円台はキツいなと。でも、スリコなら1500円(税込1650円)ですから。実際に買って1日でなくしまして、最初に買ってから2週間で3回はなくしました。いまだに愛用中ですが、2カ月に1回はなくしていますから、十数代目なんです。おそらく僕の生活圏には軍手ぐらいスリコのイヤホンが落ちていると思います。

初瀬:あかんやん。でも、AirPods 1個よりもまだ安いのか。

森:なくすのが怖いという人にはおすすめです!

スマートフォンこれまでの積み重ねが実る瞬間、期待しています!

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── 今年から「ザ・セカンド」に戦場が変わりましたが、M-1と違います?

初瀬:M-1はいい意味で〝青春〟という感じです。昨年の敗者復活はシシガシラが勝ったんですが、その後の楽屋でフースーヤーが泣いていたり、ナイチンゲールダンスが「来年は頑張ります!」みたいなインタビューを受けていたり。

森:それと全く違う雰囲気だよね。

初瀬:予選のとき早めに楽屋へ行ったんですけど、そこで2丁拳銃の小堀(裕之)さんとガッポリ建設の小堀(敏夫)さんが会話してらして。

森:くしくも〝W小堀〟ですね。

初瀬:それで二人が「芸歴何年?」「三十何年です」みたいな。M-1では想像もつかない会話で「えらいところに来てもうた」と。

森:そうね。しかも、ガッポリ建設の小堀さん(※56歳です)は僕のことを同じ年だと思っていたみたいですけども。

初瀬:そうやった(笑)。

森:僕は37歳ですからね。

── 貫禄があるということで(笑)。ちなみに意識している芸人さんはいらっしゃいますか?

森:正直なところ、全員です。例えば、自分たちが勝ちあがったときのシミュレーションをしてみるんですけど、途中から全然わからんという感じになるんで。

初瀬:そうやね。でも、昨年の「ザ・セカンド」はM-1ファイナルが振るわなかったギャロップさんが優勝したことを考えると、似たような状況のザ・パンチさんが不気味かなと。

森:それはたしかに。ただ、僕らは自分たちが積み重ねてきたものを出していくだけなので、楽しんでいければいいなと。

初瀬:それはそう。変な気負いみたいなものはないけど、でもやっぱり勝ちたいですね。

スマートフォン“パラレル”ではありません!ななまがりのリアル私服

“パラレル”ではありません!ななまがりのリアル私服 ななまがりインタビューおすすめ イメージ

取材現場に訪れたななまがりのリアルな私服をお披露目。森下さんはファッションが大好きで、特に「KHOKI」や「TOGA」などのドメスティックブランドがお気に入り。この日もTOGAのシャツをチョイスしたそう。一方、初瀬さんは「ファッションに全くこだわりはありません!」と笑顔で言いきり。私服は好対照のお二人でした。

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初瀬悠太(はつせゆうた)

(写真右)

1986年4月5日生まれ。香川県高松市出身。ツッコミ担当。高校時代、NSC岡山校に第一期生として入学(中退)。大阪芸術大学の先輩だったミルクボーイの内海崇と仲が良く、現在も親交が続いている。2024年の『座王』で念願の初勝利と初優勝という快挙を達成。

森下直人(もりしたなおと)

(写真左)

1986年5月20日生まれ。神奈川県横浜市出身。ボケ担当。「キモお兄さん」や「中身ジャニーズ 生田潤」など、独特な世界観のキャラクターが人気。「R-1グランプリ2020」ファイナリスト。趣味はファッション(取材当日の私服がめちゃくちゃオシャレでした)。