個人用花火にも種類がある!派手さの連発・鑑賞向きの単発
最近の個人用打ち上げ花火は、1000円少しの製品でもかなりの迫力があるんです。選ぶ時には以下の2種類のタイプを知っておくと、より楽しめます!
[単発]
一発の花火が打ち上がるタイプ。打ち上がる経過をゆっくり見られるので、主役にオススメです。
[連発]
数十発など複数の花火が打ち上がるタイプ。飽きずに次々と花火を楽しめるので、盛り上げに最適です。
単発はじっくりと鑑賞したいときに、連発は音とスピード感でワイワイ盛り上がりたいときにピッタリです。もし余裕があれば、両タイプを一緒に購入して、連発→単発の順番に打ち上げるのがオススメですよ。
なお、今回紹介する花火は、通常の手持ち花火より強い光と大きな音が出るので、遊ぶ前に必ず、打ち上げ花火の使用が許可されている場所で使用してください。また遊んだ後の火の処理や、ゴミの持ち帰りまできちんと責任もって遊びましょう。
やっぱり派手なのが一番!迫力ある花火を探します
せっかく打ち上げ花火を選ぶなら、花火が大きく、インパクトのあるものが良いですよね。でも購入する前に、どんな花火が打ち上がるのか分かりません。そこで今回は迫力に注目し、全6製品の検証テストを行いました。なお、湿気など製品仕様以外による不具合が疑われるものは、2発以上使用して良い結果で評価しています。
[ポイント]
同じ価格帯でも、花火の光の広がりや音、輝き方の移ろいには違いがあります。今回はこれらの人の心を動かす要素を“迫力”とし、総評価しました。またタイプによって有利不利が出ないよう、単発タイプは花の広がりを、連発タイプは連射のスピード感の良さを加点しています。
それでは、気になる結果を見ていきましょう。
【迫力◎】ショーを独占する贅沢!表情が次々変わる「新・四号夜玉」
ベストとなったのは、花火玉の形状が面白い、佐野花火店の「打上花火 新・四号夜玉」です。
佐野花火店
打上花火 新・四号夜玉
実勢価格:1122円
タイプ:単発
決め手はなんといっても、段階的に変化する光の輝きで「余韻まで味わえる」点でした。打ち上げ後2段階に花火が変化して、余韻を含めると長い時間楽しめて1000円ちょっとはお買い得! 見た目の期待を裏切らないところも良いですね。
さて、ここからは打ち上げた後の様子も見ていきましょう!
「ジュッ!」
着火直後の様子です。この時から多方向に光が広がり、まるでショーが始まった気分。すっと空に打ち上がる様に、緊張感と期待が高まります。
「ドン!」
大きな音の後に、緑と赤の花が眩しく開きました。複数の色が混じり、光の大きさもかなりあるので迫力があります!
「パチパチパチ」
その後、弾けるように数多のきらめきが余韻として残りました。花火大会で見た花火の、あのパチパチとした輝き……風情がありますね。「まだ続きがあるの!?」と現場で歓声が上がり、印象深さもNo.1でした。単発ではありますが、連発のように光の移ろいを、時間を追って楽しめます。
【迫力◎】マシンガンをくらえ!速射で圧巻される「嵐爆50連」
花火の立岩商店
速射速射の50連発マシンガン嵐爆50連
実勢価格:1296円
タイプ:連発
連発タイプのなかでも、とくにスピード感がよく、息つく暇も与えない軽快なテンポで打ち上がります。
赤と緑の光が空高く、次々と連射されます。これはテンションが上がっちゃいますね!
最も高い位置でパチパチと輝きました。まるでパレードの演出さながらで、次々と連射されるので飽きません。この花火単体だけでも、相当な満足感を得られました。
【迫力◎】ドカンと大輪が花開く!派手にいくなら「玉屋セット」
佐野花火店
玉屋(青・赤・緑)〈3本セット〉
実勢価格:2268円
タイプ:単発
こちらは3本セットの製品。シンプルに、単色の花火が打ち上がりました。かなり高さがあるので、成功すれば迫力満点です。うまくいけば、ほうき型の花火がきれいに空高く上がります。ほんの一瞬でしたが、赤色が綺麗に広がりました。
試しに2本目にも挑戦してみました。こちらは少し光が重なってしまいましたが、違う色を楽しめるのも嬉しいですね。3本入っているので、諦めずに挑戦してみてください! 花火の位置が高いので、少し離れた場所からも見られますよ。
B評価以下は、悪くはありませんが、規模があまり大きくなかったり煙が多かったりする難点がありました。
【迫力◯】垂直にガンガン発射!音と速度で楽しむ「バルカン40連」
花火の立岩商店
超攻撃型花火バルカン40連
実勢価格:1296円
タイプ:連発
何ともイカツイ見た目の「バルカン40連」は、とにかく発射のテンポと音のコンビネーションが絶妙。打ち上がる高さはそこそこですが、休みなく垂直方向へ連発されます。
連続して発せられる軽快な音とスピード感で、場を盛り上げてくれました。これまでの花火とは違った演出ですが、音と打ち上がる間隔が重要なことを教えてくれます。大人数でガッツリ花火を楽しむなら、テンションを高めるためにオープニングとして選びたい一本です。
【迫力◯】二重の花咲く「ぼたん」円を描くのは難しいかも
花火の立岩商店
雪重・大正紅・月世界・新神楽・扶桑司に・・ぼたん
実勢価格:540円
タイプ:単発
Amazonの商品ページでは、幾重にも色が輪になって重なっていた「ぼたん」。期待が高まりますが……。
おや? 赤い光の中心に青がわずかに入っていますが、混ざって紫色のようになってしまいました。
円形には近づきましたが……赤が強くなってた印象です。成功すれば多重に円が重なる「牡丹の花」になるそうですが、何度も挑戦する必要がありそうでした。
【迫力△】眩しさは一番!煙の量が気になった「ぎゃふん」
三州火工
連発花火ぎゃふん No.1000
実勢価格:1060円
タイプ:連発
「ギャフン!」
……他の製品を圧倒する煙の量に、驚いてしまいました。高さは低めですが、赤と黄色の激しい光がどんどん連射されていきます。
煙が低い位置に残ってしまい、花火に少しかかってしまうのが惜しい! 光自体はとっても明るいです。
風に押されて、だんだん煙が晴れていきました。眩しさでは他の製品と比べてもトップランク。成功すれば高い位置まで上がってくれます。ですが、やはり煙の量が多いため、周囲の人たちを驚かさないよう、人気のない場所で遊ぶのが良さそうです。
【おまけ】一緒に買っておけば火付け職人になれます
稲垣屋
火縄
実勢価格:97円
今回紹介した打ち上げ花火の導火線は、台座の脇に小さくのぞく程度でかなり短いのが難点。小型ライターでも良いですが、着火するときに慌ててしまいそうでした。そこでオススメなのが、「火縄」。
一見するとただの紐ですが、およそ1時間も火がついたまま保てるので、初めて打ち上げ花火に挑戦する人も安心。手で持つタイプなので、ロウソクのように倒れる心配もありません。使い終わったら、花火と一緒にゴミに出せるので片づけも簡単ですよ!
以上、Amazonで買える個人用打ち上げ花火のご紹介でした。夏の夜、コレで仲間や家族とワイワイ盛り上がること間違いなし! 今年は自分たちだけの花火大会なんて、いかがですか?