パソコンMinisforum「EliteMini HX90」

Minisforum「EliteMini HX90」 イメージ

※画像はAmazonより

Minisforum
EliteMini HX90
実勢価格:11万6980円

サイズ・重量:W190×D60×H195mm・1.22kg
CPU:AMD Ryzen 9 5900HX
グラフィックス:Radeon グラフィックス
メモリ:DDR4-3200 32GB
ストレージ:M.2 SSD 512GB
インターフェース:HDMI×2、Display Port×2、USB-C×1、USB Type-A×5、マイク×2、ヘッドホンジャック×2、LAN
OS:Windows 10 Pro 64bit版

Minisforum「EliteMini HX90」は、Ryzen 9と32GBメモリでゲームもイケるミニPC。はじめにその特徴を紹介します。

HDMIとDisplayPortを2ポートずつ搭載

HDMIとDisplayPortを2ポートずつ搭載 イメージ

HDMIとDisplayPortが2ポートずつ用意されていて、4台のディスプレイに同時に4K・60Hzで出力が可能。マルチディスプレイ環境で作業したい人にも最適です。

電源アダプターやVESAマウントが付属

電源アダプターやVESAマウントが付属 イメージ

電源アダプターや縦置き用スタンドのほか、VESAマウントも付属。本体が小さい分、電源アダプターは結構大きめです。

軽くて丈夫な炭素繊維複合材料を使用

軽くて丈夫な炭素繊維複合材料を使用 イメージ

本体や基板の構造部分には、軽くて丈夫な炭素繊維複合材料を採用。熱伝導性にも優れ、冷却にもひと役買っています。

次は、基本性能や使い勝手などの検証結果を紹介します。

ノートPC向けのCPUとはいえ、超高性能な「Ryzen 9」を搭載しているので、やはり気になるのは“発熱”です。そこで今回のレビューではミニPCでもっとも不安な冷却性能に注目して使用しました。

大型ファンを搭載出来るタワー型とは違い、スペースが限られるミニPCは冷却性能が低めなのが一般的。炭素繊維複合材料を採用するなど工夫は随所に見られますが、実際の効果はどうなのでしょうか。

パソコン【基本性能】グラフィック性能はやや低いがこの価格なら十分すぎる性能

▼検証結果

性能 結果 評価
CPU(CINEBENCH R23) Multi Core:11776
Single Core:1421
優秀
メモリ(SiSoftware Sandra Lite) 29.874 GB/秒 合格
グラフィック(3DMark Night Raid) Score:17583
Graphic:18934
合格
SSD(CrystalDiskMark) Read:6821 MB/s
Write:4495 MB/s
合格

Ryzen 9なのでCPUのマルチコア性能はかなり高スコアですが、シングルコアではCore iシリーズのほうが優秀。メモリとSSDは特に速くはありませんが合格ラインです。

【基本性能】グラフィック性能はやや低いがこの価格なら十分すぎる性能 イメージ

グラフィック性能のスコアは低いものの、簡単にマルチディスプレイ環境が作れるのは便利。メモリが32GBあるのでグラフィック性能もややカバーできています。

【基本性能】グラフィック性能はやや低いがこの価格なら十分すぎる性能 イメージ2

ミニデスクトップPCでは仕方のないことですが、電源アダプターがXbox級に大きくて場所を取るのは残念なポイントでした。

パソコン【作業の快適さ】通常作業は難なくこなせる!ゲームも予想以上に奮闘

【作業の快適さ】通常作業は難なくこなせる!ゲームも予想以上に奮闘 イメージ

一般的な作業では軽快に動作するので、ストレスをまるで感じません。しかし、グラフィックボードを搭載していないため、ゲームではやや力不足気味。

『フォートナイト』でも優秀とまではいかず、『FF14』ベンチマークでも標準品質で「やや快適」止まり。最高品質では「設定変更を推奨」します。

【作業の快適さ】通常作業は難なくこなせる!ゲームも予想以上に奮闘 イメージ2

しかし、本体は思ったほど熱くならず、冷却効率は良さそうです。

各画質の検証結果

40〜50FPS程度までしか滑らかになりませんが、画質「高」が一番プレイしやすく感じました。「最高」で30FPSを下回るのはやや厳しい印象です。

最高画質

▼評価:難あり

最高画質では遠くまで描画されるものの、20FPS程度の表示になってしまうため、動きがややカクついてしまいます。

高画質

▼評価:良好

画質を高画質に落とすと40〜50FPS程度の表示となり、標準ディスプレイよりは動きが滑らかになります。

中画質

▼評価:合格

画質を中まで落とすと80〜90FPS程度まで上がり、表示は滑らかになります。しかし、画面がぼやけた印象に……。

低画質

▼評価:難あり

画質「低」では144FPS以上の表示となりますが、画面がさらにぼやけた感じになるため、遠くの敵が見づらくなります。

A評価【結論】パワフルさに不満はないけどグラフィックだけが課題

【結論】パワフルさに不満はないけどグラフィックだけが課題 イメージ

▼総合評価

  • 基本性能:4/5点
  • 使い勝手:4/5点
  • 拡張性 :3.5/5点
  • コスパ :5/5点
  • 評価  :A(4/5点)

▼おすすめポイント

  • Ryzen 9&32GBメモリでも12万円以下
  • 省スペースで置き場所に困らない
  • 2.5インチ内蔵ストレージを増設可能

▼残念ポイント

  • 内蔵グラフィックで表示は60Hzまで
  • 冷却構造のためミニPCとしてはやや大きめ
  • メモリがDDR4規格でやや遅め

本機はRyzen 9と32GBメモリ、M.2 SSD搭載でこの価格はかなり魅力的な構成。ゲーム用途でないなら、もうこれで十分というレベルです。

どうしてもゲームを快適にプレイしたいなら、外付けのグラフィックボードという選択肢もありますが、最初からグラフィックボード搭載のデスクトップPCを買うほうが安上がりです。

以上、Minisforum「EliteMini HX90」の検証でした。小さいけれど、Ryzen 9と32GBメモリ搭載。コスパ最強なのでおすすめです。

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