首かけタイプのワイヤレスは コスパの良さが魅力です!
左右のコードすらない、完全ワイヤレスに注目が集まっていますが、首かけタイプのBluetoothイヤホンも変わらぬ安定した人気があります。また、ワイヤレスイヤホンは総じて技術の進歩が進み、音質も向上。過去に何百本のイヤホンを試聴してきたサンロクマルの識者陣が、その進化には驚くほどです。
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完全ワイヤレスにはない 首かけタイプ2つのメリット
「完全ワイヤレス」と「首かけ」の2つのワイヤレスイヤホンには、もちろんそれぞれにメリットとデメリットがあります。
まず、完全ワイヤレスなら装着したときに、コードが洋服などに擦れて発生するノイズが一切ないのはメリットの1つ。また、コードが絡まるイライラもなくなります。
しかし、左右のイヤホンヘッドがつながっているワイヤレスイヤホンにも、完全ワイヤレスよりも優位な点があります。
[メリット1]バッテリーが持ちが良い
完全ワイヤレスは持続時間が短く、充電には専用のケースが必要です。しかしワイヤレスイヤホンは駆動時間が長いものが多く、ケースも必要ありません。
[メリット2]接続性は完全ワイヤレスより確実
完全ワイヤレスはそれぞれが独立しているため、機器とペアリングを行うときに、左右が同期されていないことがあります。その点ワイヤレスなら、1回の同期で事足りるので手間がかかりません。
それでは、ワイヤレスイヤホンの優位性を理解したところで、ランキングにいきましょう。
音質と使いやすさを プロが厳しくテストしました
良いイヤホンに出会うには片っ端から聞いてみるしかないということで、今回は10本のイヤホンをテストしています。また、今回の検証では下記の評価項目を設けました。
評価項目
・高音域の質(20点満点)
・中音域の解像度(20点満点)
・低音域の質(20点満点)
・ダイナミクス(20点満点)
・装着感(5点満点)
・タッチノイズ(5点満点)
・外音遮音性(5点満点)
・形状安定性(5点満点)
これらの8項目を総合し、順位を算出しました。特にダイナミクスについては、音楽を楽しむ要素の1つとして、注目してみてください。
ご協力頂いたのはこちらの方々
東京音研放送サービス代表
原田裕弘氏(写真左)
長年AM・FMラジオ局のスタジオ、中継、収録ミキサーを担当。局外中継、収録の際にはヘッドホンミキシングをしてきたため、ヘッドホン・イヤホンには強いこだわりを持ち、愛用機はモディファイして使用中。
サウンドプロデューサー
大澤大輔氏(写真右)
メジャーアーティストのCD制作や番組プロデュース、空間音響やプロダクション・システムのデザインなど、音響と音楽制作に関わる様々な領域で活躍する毒舌のアイデア・マン。
音圧が弾むようで 本来の音が楽しめる!
ビーツ・バイ・ドクター・ドレ
Powerbeats3 Wireless
実勢価格:1万9244円
充電時間:5分
駆動時間:1時間(最大12時間)
付属品:イヤーチップ(4サイズ)、キャリングケースなど
サウンドの奥行きまで 伝えてくれるダイナミクス
中域から高域にかけての安定感がバツグンで、音圧を上げても破綻することのない中域の仕上がりは素晴らしいでき。また、最大駆動時間も12時間と長く、使いやすいイヤホンとなっています。
テスト結果はこちら
合計:72ポイント
「中域~高域に掛けてバツグンの安定感。ここまで音圧を掛けても奥行きが感じられるのはスゴイ」
「低音の響きはさすがビーツ。中高音域にも好感が持てる、とてもいいイヤホン」
装着しやすい安定感の あるイヤーフックで長時間もOK
イヤーフックタイプなので通常のイヤホンから転向した場合、慣れるまでに時間はかかるものの、運動しても絶対に落ちないという安心感があります。またイヤーフックの向きを調整できるので、ベストポジションを探しやすいという利点もありました。
機能面では最大駆動時間12時間に加え、5分の充電で1時間駆動する急速充電機能がスグレモノ。出勤前に充電が切れていても、慌てることがありません。
素材の感触が気持ちいい4種類のイヤーピースが付属します。調整可能なイヤーフックとウイングチップ、そしてイヤーピースでフィッティングすることにより、自分の耳にアジャストさせることが可能です。これで長時間聞いていてもツラくなく、スポーツ用としても適しています。
快適な装着感で 低音重視のサウンド!
ビーツ・バイ・ドクター・ドレ
BeatsX
実勢価格:1万4200円
充電時間:5分
駆動時間:2時間
付属品:イヤーチップ(4サイズ)、着脱式ウイングチップ、キャリングケースなど
ほかの音域を邪魔しない 低音を楽しむことができます
安定した音圧を感じつつ、どこを聴いても「ビーツの低音」を楽しめるイヤホンです。機能面は「Powerbeats3 Wireless」と共通する部分が多いですが、5分充電で2時間駆動する急速充電機能や、音声で曲の切り替えなどができるリモートトークケーブルなど、優れているポイントもあります。
テスト結果はこちら
合計:68ポイント
「ローが何段階にも重なっているのが、分かれすぎの印象もある」
「ロックやジャズにはぴったり。クラシックは好みが分かれる」
音質と装着感が良いだけじゃなく アクセサリー感覚でつけられます
「Powerbeats3 Wireless」のようなイヤーフックは付いていないですが、ウイングチップとイヤーピースだけでも優秀な着け心地です。このフィット感は音質にも関わってきます。
ハウジングはマグネット入りなので、しっかり留めれば落下する心配はありません。また、カラーバリエーションが豊富で、首からぶら下げたときのコーディネートを考えながら選ぶ楽しみもあります。ちなみに色の種類は、ブラック、ホワイト、グレー、シルバー、ブルー、マットゴールドの6種です。
音楽に没頭できる 別次元のノイズキャンセル!
ボーズ
QuietControl 30 wireless headphones
実勢価格:3万4560円
サイズ:W165×H152×D19mm
重量:65g
充電時間:約3時間
駆動時間:最長10時間
付属品:イヤーチップ(S、M、L)、キャリングケースなど
圧倒的な静けさを 提供するイヤホン
別次元のノイズキャンセル性能を誇るボーズのネックバンドイヤホンです。ノイズキャンセルのレベルを自分好みにカスタマイズできるだけでなく、サウンドの表現力も備えています。また、スマホとイヤホンの接続に使う「Bose connectアプリ」の完成度も優秀です。
テスト結果はこちら
合計:64.5ポイント
「音質やバランスは標準的だがノイズキャンセルの効果は驚異的だ」
「楽器の音がリアル。絃の質感やスティックのあたりも伝わる」
ネックバンドのフィット感がグッド ノイズキャンセルも優秀で文句なし
イヤーフックのおかげで、耳に上手くフィットします。また、ネックバンドのデザインが優秀で、つけ心地も悪くありません。
このイヤホンでもっとも優秀なのは、何と言ってもノイズキャンセル能力です。繁華街の騒音や工事の振動を打ち消すほどのハイクオリティなでき栄えで、さすがの一言。
4位: 中高域にフォーカスした
シュアらしい音質です
シュア
SE215 Special Edition WIRELESS
実勢価格:1万4471円
感度:107dB
インピーダンス:17Ω
周波数特性:21Hz-17.5kHz
駆動時間:最大8時間
付属品:イヤパッドキット、装着用クリップ、キャリングポーチなど
シュア初の ワイヤレスイヤホン
シュア初のワイヤレスイヤホン「SE215 Special Edition WIRELESS」は、同社のスタンダード機種「SE215」をワイヤレス化したものながら、シュアの特性が光る製品です。中高域を中心とした音づくりで、音質も納得できるレベル。さらに、着脱式ケーブルなのも面白いポイントです。
テスト結果はこちら
合計:57ポイント
「中域~低域にかけての圧がもう少し感じられると良かった」
「シュアの音質をワイヤレスでも実現した機種。イヤーピースは不満」
シュアがけをすれば サウンドがさらに良くなります
シュアの製品なので、もちろんシュアがけすることができます。フィット感も抜群なので、サウンドがタッチノイズで損なわれることなく楽しむことが可能です。また、爽やかな色使いもグッド!
シュアがけした際は、このようにコードを背中側に流すのがオススメです。コードの長さは従来のイヤホンより短めなので、クリップを使って襟などに留めるようにしましょう。
5位: オーディオテクニカの
標準的なサウンド
オーディオテクニカ
ATHCKR75BT
実勢価格:1万3284円
重量:17.8g
ドライバー直径:11.8mm
感度:108dB
インピーダンス:19Ω
周波数特性:5Hz-40kHz
充電時間:約3時間
駆動時間:最大約7時間
付属品:イヤーピース(XS、S、M、L)、ケース、クリップなど
ドンシャリサウンドを 安心して視聴できます
中高音がほどほどに抑えられた、ドンシャリサウンドを堪能できます。また、耳元で音楽の再生や通話の操作ができるコントローラーや、襟元にバッテリーケースを固定するClip-Onスタイルが付属するなど使い勝手もまずまずなイヤホンです。
テスト結果はこちら
合計:55ポイント
「下位機種の35BTとの音質差をもっと打ち出すべき」
「いかにもオーディオテクニカというサウンド。価格にも満足」
6位: 10時間再生が可能な
ドンシャリ型イヤホン
ゼンハイザー
CX 7.00BT
実勢価格:1万6944円
重量:48g
感度:112dB
周波数特性:17Hz-21kHz
充電時間:1.5時間
駆動時間:10時間
付属品:イヤーアダプター(XS、S、M、 L)、ポーチなど
音の広がりや 表現力に期待できます
低音と中音域が大きくなるドンシャリ型のチューニングが施されているのが特徴です。装着感も優秀で、ハウジングが小型で耳にアジャストするデザインをしています。さらに4種類のイヤーアダプターを同梱させることにより、ユーザーの耳にフィットさせることを重視。また稼働時間も、1.5時間の充電で最大10時間という日常的に使い勝手の悪くない性能をしています。
テスト結果はこちら
合計:54.5ポイント
「高音がチリチリと鳴るため短時間で聞き疲れした」
「ハウジングが小さく、軽快な装着感を得られる」
7位: ノイズキャンセルの調整だけでなく
音質のカスタマイズもできます!
ソニー
WI-1000X
実勢価格:2万8781円
重量:約71g(本体は約61g)
型式:密閉ハイブリッド型
感度:101dB/mW(有線接続時、POWER ON時)、97dB/mW(有線接続時、POWER OFF時)
再生周波数帯域:3Hz-40,000Hz
インピーダンス:22Ω
コード長:約1m
充電時間:約3.5時間(充電15分で約70分使用が可能)
充電方法:USB充電
電池持続時間(連続音声再生時間):最大10時間(NC ON時)、最大13時間(NC OFF時)
通信方式:Bluetooth標準規格 Ver.4.1
対応コーデック:SBC、AAC、 LDAC、aptX、aptX HD
合計:53.5ポイント
周りの騒音に合わせて最適なノイズキャンセルを自動で行う「フルオートAIノイズキャンセリング機能」が優秀な「WI-1000X」。音質的な特化点はないですが、専用のアプリを使ってサウンドエフェクトをカスタマイズできます。騒音を気をすることなく、自分好みに調整したサウンドを聴くことができるイヤホンです。
8位: 防水使用なので
スポーツに最適です!
RHA
MA650 Wireless
実勢価格:1万1175円
重量:33g
ドライバー:ハンドメイダイナミックドライバー(380.1)
ハウジング筐体:ハイグレード6063アルミニウム
駆動時間:約12時間
コーデック:AAC、aptX、SBC
ペアリング:Bluetooth、NFC
防水規格:IPX4
リモコン:マイク付ユニバーサル3ボタンリモートコントロール
付属品:USB-A、USB-Cケーブル、イヤーチップ(Comply含む8セット)、キャリーケース
合計:52ポイント
中域に焦点をあてたサウンドが特徴です。首にかけられるネックバンド型で、さらにIPX4防水に対応と、通勤通学だけでなくスポーツをするときにも重宝するイヤホンとなっています。
9位: 製品デザインが
秀逸なイヤホンです!
ソニー
h.ear in 2 Wireless WI-H700
実勢価格:1万7855円
重量:約40g(本体は約33g)
型式:密閉ダイナミック型
ドライバーユニット:9mmドーム型(CCAWボイスコイル採用)
感度:103dB/mW (有線接続時)
マグネット:ネオジウム
インピーダンス:16Ω(有線接続時)
コード長:約1.0m
コードタイプ:片出し(着脱式)
入力プラグ:金メッキL型ステレオミニプラグ
合計:50.5ポイント
先ほど紹介した「WI-1000X」の兄弟機にあたる、ハイレゾ音源に対応したネックバンド型のイヤホンです。「h.ear in 2 Wireless WI-H700」はミディアムトーンのカラーバリエーションが豊富で、服とのコーディネートを考えるのが楽しくなります。
9位: ゼンハイザーの
最小イヤホンです!
ゼンハイザー
MOMENTTUM Free
実勢価格:2万3561円
重量:約17g
型式:ダイナミック・カナル型
音圧レベル (SPL):112dB
充電時間:約1.5時間
稼働時間:6時間
付属品:USBチャージングケーブル、キャリングケース、イヤーアダプターセット(XS、S、M、L)
合計:50.5ポイント
小粒なイヤホンなので、軽快に装着できます。イヤーピースはステンレス製でマグネット搭載のため、使用しないときは首かけが可能です。サウンド面は、低音中心で非常に聴きやすいイヤホンと言えます。
オーバー1万円ワイヤレスイヤホンのランキングいかがでしたか。ぜひ、優れた音質で完成度の高い製品の数々を試してみてください。