冷蔵庫に入れっぱなしは色々とNGです
半端に残ったほうれん草は、次に使うときまで買った時のビニール袋に入れたまま野菜室へ……という人って、意外と多いと思います。しかし、余ったらすぐにこの方法で冷凍保存するだけで、鮮度も彩りも保てちゃうんです。
家族の健康を考えるなら、これをしないとモッタイナイ……。そして、その理由を冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんに教えてもらいました。
保存するなら味も彩りもキープしたい!
ほうれん草などの緑系野菜、どうやって保存していますか? もしそのまま冷凍するという人がいるなら、要注意。ほうれん草を生のままで冷凍保存すると、冒頭の写真のように、解凍した時に色が黒ずんでしまうんです。
西川さんによると、その原因は野菜に含まれる酵素が働くため。野菜は生きて呼吸をしているので、冷凍中は酵素の働きが一時的にストップしますが、解凍するとまた働き始めます。それで色が黒ずんでしまうんですね。
でもブランチング(下茹で)すると、酵素の働きをストップさせることができるので、味も彩りもバッチリ守られるというワケ。
下茹でするときは、ビタミンCのように茹で汁に流れ出てしまう栄養素もあるので、手早く茹でることが大切です。
冷凍ほうれん草の作り方
①下茹でする
鍋に湯を沸かし、ほうれん草を根本から10~15秒ほどつけて堅めに下茹でします。
②食べやすいサイズに切る
流水にとって水気を絞り、食べやすい長さに切ります。
③ラップに包んで冷凍する
使いやすい分量ずつラップに包み、フリーザーバッグに入れて冷凍します。
ココがPoint!
冷凍焼けしないようにフリーザーバッグを使いましょう。
しっかりと中の空気を抜くことが肝です。
その他の緑系野菜の冷凍保存方法
ほかの緑系野菜でも、同じ方法で保存することができます。
ブランチングするほうが味も彩りも守ってくれるのでオススメです。
ブランチングしたほうが良い野菜
・ほうれん草
・ブロッコリー
・インゲン
・スナップエンドウ
など
ためしにインゲンとブロッコリーでブランチングありなしを比べてみました。
インゲンの場合
プランチングしたインゲンは、触ってみると弾力がありました。
プランチングしていないと、見た目はあまり変わらないものの、触ってみるとふにゃふにゃ。その差は歴然!
ブロッコリーの場合
左がブランチングしたもの、右が生で冷凍したものです。
生で冷凍したものは、解凍するとやはり黒ずみが……。しかも茹でてみると青臭かったには驚きです。
ご協力いただいた人はこちら!
冷凍生活アドバイザー、西川剛史さん
「野菜は冷凍するとまずくなる」と思っていた人は、これからはブランチングして冷凍する方法を、新しい保存の仕方として取り入れてみてはいかがでしょうか。