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※情報は『家電批評』2020年5月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。

スキャナーの構造と働きを知っておこう

1980年代から90年代にかけて、ビジネスでの文書連絡ではファクシミリが主流でした。2000年代以降、パソコンが1社1台から1人1台となってからはスキャナーがファクスに取って代わります。

スキャナーと一言でいっても、個人用・家庭用からビジネス用まで多様な用途に合わせて、最近はいろいろな機能を持った便利な機種が次々に登場しています。おすすめのスキャナーの紹介の前に、まずは「スキャナーの構造と働き」を知っておきましょう。

スキャナーの構造

「スキャナー」とは文字や画像を光学的に読み込ませデジタルデータに変換する画像入力装置のことです。

スキャナーが原稿を読取る際のセンサーには「CCD方式」と「CIS方式」があります。CCD方式には解像度が高い長所と機械が大きくなる短所があり、CIS方式の特徴はその逆です。また、用途に合わせて「フラットヘッド」「シートフィード」「スタンド」「ハンディー」「名刺」「フィルム」などいろいろなタイプが出ています。

スキャナーの働き

スキャンしたデータはパソコンで加工が容易な上、プリント機能のあるスキャナーならコピー機の役割も果たします。また、OCRソフトとの併用で文書の原稿をテキストデータに変換も可能という、ビジネスでは欠かせないアイテムとなっています。

また、プライベートなグループ用としても用途が広がっており、手書き文章や活字、写真、絵、イラストなどをすばやくスキャンして修正し複数で共有するという使い方が一般的となっています。

「今までのスキャナー」と「これからのスキャナー」

スキャナーが初めて登場した頃は、単に文字や画像情報を写してデータ化するというコピーに似た使い方に限定されていました。それが今や技術開発が飛躍的に進み「より精密」「加工が自由自在」「用途に応じて対応可能」という3つのキーワードを可能としたタイプが発売されいます。

これからも「より軽量」「より使いやすく」「より高画質に」という高性能な機種が、今よりも安価な価格帯で発売されることが予想されています。

使い方によって変わる選び方

スキャナーを購入する際には、まず用途を明確にすることが大切です。「沢山の機能が付加されているから」と、あまり使用しないのに高額な製品を買ってしまうのは無駄なだけです。高性能の機種でも1~2年後にはさらに進化したタイプが安価に発売されることを考慮すると「今、必要な機能に限定して最も良いものを」選ぶのが賢い選択法といえるでしょう。

自宅で使うプライベート・タイプ

自宅で使うスキャナーを選ぶ場合「据置きで使うのか」「持ち運びするのか」をまず決めることです。自宅内での使用なら「フラッドヘッド」タイプ。一度に多くの枚数をスキャンするのなら「シートフィード」タイプがよいでしょう。

持ち運び式なら「ハンディー」タイプが、パソコンにつながなくてもスキャン可能という製品が使い勝手の良さでおすすめです。

仕事で使うオフィス・タイプ

現在、ビジネスの現場では、コピーやプリント機能を搭載した据え置き型の複合機タイプと、持ち運び可能なハンディータイプの2種類のスキャナーが併用されることが多いようです。

ビジネスでの利用では「どのような原稿をどれくらいの頻度でスキャンするのか」という点を第一の選択ポイントにするのがよいでしょう。「多人数の社員で頻繁に使用する」のなら、解像度や使い勝手とともに「耐久性」を考慮する必要があります。予算に合わせ、最も重要視するポイントにフォーカスして選ぶことが大切です。

軽くて速くて携帯に便利!モバイルスキャナー

会議資料や名刺、領収書など、失くしてはいけない紙類を簡単にデータ化できるモバイルスキャナー。パソコンが1台あればどこでも使えて、テレワークをしている人でもその場でスキャンし、データを共有することができます。

これがあれば、自宅の仕事スペースでもう大事な紙類を失くす心配がありませんし、カバンに入るサイズ感でカフェなど外出先でも使えて便利です。

今回は、これからの時代に活躍してくれるモバイルスキャナー5製品を検証しました。

モバイルスキャナー5製品を使い比べ

今回の検証では、スキャンボタンを押してから紙が排出されるまでの「速度」、スキャン後の「鮮明さ」、クラウドサービスなどの「機能性」、携帯性を左右する「重さ」の4項目でジャッジしました。

全商品初期設定のままdpi値だけを変えて計測。また、Wi-Fi対応のモノはWi-Fi経由でのスキャン速度で各メーカーの専用ソフトウェアからのスキャンとなっています。

テレワークを想定して、使いやすかったものはどの製品だったのでしょうか。ランキング形式で発表します!

機能性、キレイさとも優秀!PFU「ScanSnap S1100」

PFU
ScanSnap iX100
実勢価格:1万9800円
Wi-Fi、USBバスパワー

サイズ・重量:W273×H36×D47.5mm・400g 動作環境:Windows・Mac 光学解像度:600dpi

▼評価

  • 速度: 3/5
  • 鮮明さ: 5/5
  • 重さ: 4/5
  • 機能性: 5/5
  • 合計: 17/20

300dpi時の速度:6秒
600dpi時の速度:20.85秒


▼主な特徴
・軽くて高機能
・Wi-Fi対応
・クラウドサービスの充実
・バッテリー内蔵


PFUのソフトウェア、ScanSnap Homeから多くのクラウドサービスをつなげられるScanSnap。Cloudを使える点が他の製品と一線を画します。

名刺用や領収書用などのボタンをあらかじめ作成しておけば、次から設定を触らずにそのボタンを選ぶだけでスキャンが可能になるのも便利です。

iX1500、iX500、iX100のみの対応ですが、名刺管理・会計・個人資産管理などとつなげられ、使い勝手がさらに向上します。スキャン後のキレイさ、機能性が優秀でした。

対応クラウドサービス
Google Drive、Evernote、Dropbox、OneDrive


▼『家電批評』表紙をスキャンしてみました

文字の細い黒フチもはっきり見えました。

省スペースでも使える!PFU「ScanSnap S1100」

PFU
ScanSnap S1100
実勢価格:1万7200円
USBバスパワー

サイズ・重量:W273×H34×D47.5mm・350g 動作環境:Windows・Mac 光学解像度:600dpi

▼評価

  • 速度: 2/5
  • 鮮明さ: 5/5
  • 重さ: 5/5
  • 機能性: 4/5
  • 合計: 16/20

300dpi時の速度:8秒
600dpi時の速度:25.54秒


速度は5製品中ワーストですが、鮮明さはiX100と遜色なしです。Uターンパス機構でスキャンした紙が戻ってくるので、省スペースでも◎です。

対応クラウドサービス
Google Drive、Evernote、Dropbox、OneDrive


スキャンの文字はみやすく、にじみなどもありませんでした。

バッテリー内蔵で便利!EPSON「ES-60WB」

EPSON
ES-60WB
実勢価格:1万8390円
Wi-Fi、USBバスパワー

サイズ・重量:W272×H47×D33.8mm・約300g 動作環境:Windows・Mac 光学解像度:600dpi×600dpi

▼評価

  • 速度: 4/5
  • 鮮明さ: 3/5
  • 重さ: 5/5
  • 機能性: 4/5
  • 合計: 16/20

300dpi時の速度:7.54秒
1200dpi時の速度:12.09秒

バッテリーが内蔵されているので、外出時にも便利。電源がスライド式になっていて、誤って電源を押してしまう心配がないのが◎です。

対応クラウドサービス
Google Drive、Evernote、Dropbox


スキャンした文字は全体的にぼやけていた印象がありました。

4位: 最軽量で扱いやすいEPSON「ES-50」

EPSON
ES-50
実勢価格:1万5120円
USBバスパワー

サイズ・重量:W272×H47×D33.8mm・約270g 動作環境:Windows・Mac 光学解像度:600dpi×600dpi

▼評価

  • 速度: 5/5
  • 鮮明さ: 3/5
  • 重さ: 5/5
  • 機能性: 2/5
  • 合計: 15/20

300dpi時の速度:6.46秒
1200dpi時の速度:9.5秒


5製品中最軽量でとても軽いです! ES-60と違いWi-Fi対応していませんが、とても軽いのでケーブルで繋いでもあまり気になりませんでした。

対応クラウドサービス
Google Drive、Evernote、Dropbox


文字は少しぼやけ、にじみも少しありました。

5位: PCレスで使える!Brother「MDS-940DW」

Brother
MDS-940DW
実勢価格:2万1972円
Wi-Fi、USBバスパワー

サイズ・重量:W319×H45.4×D63.1mm・約700g 動作環境:Windows・Mac 光学解像度:600dpi×600dpi

▼評価

  • 速度: 4/5
  • 鮮明さ: 2/5
  • 重さ: 2/5
  • 機能性: 3/5
  • 合計: 11/20

300dpi時の速度:6.33秒
1200dpi時の速度:12.69秒


5製品中最重量で横幅も長いため、13インチノートパソコンの上に置くと左右がハミ出てしまいます。スキャン後の鮮明さも残念です。ただ、PCレスでスキャンができたり、今回の製品の中で唯一、両面スキャンができるなどオンリーワンの性能を持っています。

対応クラウドサービス
Google Drive、Dropbox、OneDrive


▼『家電批評』表紙をスキャンしてみました

文字がぼやけてにじみ、色も濃くなってしまいました。
 

差がついたのは「機能性」と「鮮明さ」でした

今回は、PFUが1位、2位を独占するという結果に。差が出たのは「機能性」と「鮮明さ」でした。

▼機能性

スマホからのスキャンも可能な点はやはり便利。クラウドサービスの対応種類が多いほど、活躍できる環境が広がります。

▼鮮明さ

スキャンするうえで速度も重要ですが、画質がきれいでないと意味がありません。

最後に、今回上位を独占したPFUの殿堂入りとも言える置き型スキャナーの優秀製品を紹介します。

スキャナー界の絶対王者はコレ!

PFU
ScanSnap iX1500
実勢価格:4万2422円

サイズ・重量:W292×H152×D161mm・3.4kg 動作環境:Windows・Mac 光学解像度:600dpi 読取速度:毎分30枚(A4縦) 液晶:4.3インチ TFTカラータッチパネル

置き型では弱点を探す方が難しいスキャナー。両面読み取りやタッチパネルディスプレイ、クラウド接続など、最強クラスの使いやすさです!

以上、モバイルスキャナーの検証結果でした。

スキャナー界の王者・PFUはモバイルタイプでも高評価。Wi-Fi対応なら1位、USBバスパワーのみでいいのなら2位を選べば間違いなしです。エプソンの2製品はシンプルで使いやすく、brotherは5位ではあるものの、今回の製品の中で唯一両面スキャンができました。検証を参考に、自身のスタイルに合ったものを探してみてくださいね。