SFのような世界観を体験できるメガネ型のデバイス
そもそもスマートグラスとは、カメラやGPS機能、各種センサー、マイクなどを搭載したメガネ型のウエアラブルデバイスのこと。インターネットにつなげれば、このメガネを通して、どこでもスマホの映像や動画アプリのコンテンツなどをみることができます。
また最近では、「ポケモンGO」のようなAR分野が広がり、スマートグラスと同期させれば、今までにない超SF世界をカンタンに体験できるようになっています。今回は、そんなスマートグラスでできることを、一挙に試してみました! まずは今回使用したスマートグラスからご紹介します。
アンドロイド搭載でスマホライクな機能です
こちらは、エプソンの「MOVERIO」シリーズの最新作に当たる製品で、アンドロイド5.1を搭載。グーグルプレイストアには非対応ですが、アマゾンストアや、SDカードから直接アプリのデータをインストールすれば、多様なアプリが使えます。価格は高いですが、ARに興味があるなら必見の新製品です。
エプソン
MOVERIO BT-300
実勢価格:7万6535円
サイズ:W191×H25×69mm
質量:約128g
解像度:1280×720
画角:約23度
OSはアンドロイド5.1が搭載されています。
MOVERIO専用アプリを使えば、さまざまな機能を追加していくことができます。ストアから落とせるアプリは、動画再生やショッピング、ゲームなどお馴染みのものです。
ちなみに、スマートグラスといえば2013年にグーグルが参入したことで一躍注目を浴びました。
グーグル
グーグルグラス
グーグルグラスは、近未来的な外観や軽量さから普及を期待されましたが、思ったようにヒットせず、現在では主に開発者向けのジャンルにシフトしています。なので、現在はMOVERIO BT-300が正統派ARガジェットの最先端となっています。それでは、MOVERIOで何ができるのか試していきましょう。
ピカチュウがすぐそこに!ポケモンの世界にいるみたい
ARゲームとの相性は最高で、「ポケモンGO」などARゲームを起動したスマホと画面を同期させれば、今までにないAR体験ができます。
スマホで見ていたポケモンの画面が……
レンズの向こうに見えるように! まるで目の前にピカチュウがいるみたいです。
※写真はイメージです
やり方はこちら。
miracastで、スマートグラスとスマホの画面を同期させるだけ!
次は、ドローンカメラとの同期を試してみました。
ドローンと同期させれば空中映像が目の前に広がります
DJI製のドローンと同期することで、搭載されているカメラの映像をリアルタイムで確認できるアプリもあります。
ドローンの視界をジャック。カメラを見ながら操縦することができます。
DJI
PHANTOM 3
実勢価格:6万4800円
グーグルマップを表示させれば電脳化したみたいな気分になれます
スマホで逐一地図を確認しながら道を歩くのは、ひと苦労なうえにとても危険です。そんなときスマートグラスを使えば、視界を確保したうえで歩くことができます。
レンズの向こうに地図が表示され、道を確認しながら歩けます。
※写真はイメージです
やり方はこちらです。
まずストアにないアプリは直接ダウンロードします。
「グーグルマップapk」で検索すれば、ダウンロードページが出てきます。面倒な場合はブラウザでも使用可能です。
設定画面で「不明なアプリインストール」を許可してインストールします。ただ、グーグルアカウントは使用できないのでご注意ください。
外で使うときはテザリングかポケットWi-Fiが必要になります。
屋外のWi-Fi環境がない場所では、当然ながら通信できません。テザリングなどで対応するようにしましょう。
こんな便利な使い方もあります。
レシピがいつも手元にあるからサクサクお料理できます
お料理をするときに、クックパッドなどのレシピサイトをスマホの画面で確認しようとすると、いちいち手を止めなければならず、とてもメンドウ。スマートグラスを使えば、目の前にレシピを表示しながらお料理することができます。
スマホでレシピを確認するたびに、視線を手元から外す必要がなくなるので、お料理の手際も良くなりそうです。
※写真はイメージです
以上、スマートグラスで実現できる超SFの世界をご紹介しました。まだまだ高価格の製品ですが、ドローンやARが普及した今こそ買いの製品ですので、興味のある方は必見です。
できる事自体には魅力ありでも、コントローラは残念です
MOVERIOでできることは、基本的に満足できるクオリティでしたが、残念と言わざるを得ないのが操作性です。専用コントローラの使い勝手がとにかく悪く、フリックでの文字入力は実用的とは言えません。
サードパーティ製のVR用コントローラを試したみたところ、操作性は大きく改善されましたが、外付けが必要になってしまうのは正直イマイチです。
ぜひ次モデルやアップデートなどの際に期待をしたいと思います。
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