機内Wi-Fi無料化が話題!LCCとの差別化ポイントにも
秋といえば行楽シーズン。出張のほか、旅行でも飛行機に乗る回数が増えるのではないでしょうか。飛行機といえば、非常に悩ましいのがネット環境です。
せっかくの長い待ち時間に、仕事のメールチェックや、旅行先の気になるグルメやフォトスポットを探したい……。でも空の上だと「つながりにくそう」「金額が高いんじゃ…」と思われる方も多いかもしれません。
でも実はいま、かなり快適になっていて、趣味はもちろんビジネスでも活用できるようになっているんですよ!
JAL(日本航空)が2017年6月20日に「ずっとWi-Fi無料宣言!」として国内線のWi-Fiをいつでも無料化を発表しました。その結果、搭乗客が大きく増加し大成功に。
それを受けて、2018年4月1日より、ANA(全日本空輸)もWi-Fiを無料化を導入しました。国内線では現在、JALとANAの2社がWi-Fiを無料で提供しています。
ビジネスでネットを使いたいというニーズが増え、2社ともにWi-Fiに力を入れているとのこと。LCC((Low Cost Carrier、格安航空会社)との差別化として、今後も期待できるサービスといえるでしょう。
でも、具体的にどんなアプリや作業なら快適にできるのか気になりますよね。そこで、機内のWi-Fiで快適に使える目安をご説明します。
メールぐらいならOK!動画とゲームは厳しいかも…
JAL、ANAで使えるWi-Fiで、どこまでなら快適にできるのでしょうか。快適さは2社とも国内線、このあとにご説明する国際線はさほど違いがありませんが、ズバリ言ってしまうと、ともに「動画は厳しい」のが現状です。
▼快適に使える!
・LINE
・メール
▼遅めだけどまあ使える
・Twitter
・Instagram
ここまではOKですが、以下のアプリではかなり難しいといえます。
▼使うのは厳しめ…
・YouTube
・ニコニコ動画などの動画サイト
・データ通信が必要なゲーム
・Skype
ちなみに有料高速プランなどは、まだ先の話。国内線でも残念ながら、動画など重い作業は現実的ではありません。基本的にメールや画像を閲覧する程度と割り切って考えるといいでしょう。SNSやメールチェックであれば、問題なく快適に使えるのはうれしいですね!
ここまでは国内線のお話。続いて、国際線のWi-Fiサービスの違いをご説明します。
国際線のWi-FiではJALがオススメ!
ここからは国際線のWi-Fiについてです。国際線の場合、使用する場合は有料が基本になります。もし2社を選べるなら、より便利なサービスを利用したいですよね。そこで、2社のWi-Fiサービスを比べてみました! 現在対応しているサービスは以下のとおりです。
▼JAL
・JAL 国際線機内Wi-Fi
▼ANA
・ANA Wi-Fi Service……対象便:B777-300ER/B767-300ER
・ANA Wi-Fi Service 2……対象便:B787/A320neo
JALのWi-Fiはすでに一元化されているので1種類のみです。「ANA Wi-Fi Service 2」とJALのWi-Fiが、体感的にはほぼ同じくらいの快適さ。「ANA Wi-Fi Service」の場合、速度が不安というほか、データ容量など制限も多くなっているので注意が必要です。
結論から言えば、国内線においてはJALの方が便利。その理由をご紹介します。
JALの場合、Wi-Fi対応の便かどうかは予約する時にマークで確認ができるので、難しくないのもポイント。
JALのWi-Fiは1つだけ空席照会時にチェックしよう
JALの場合、Wi-Fi対応の便かどうかは予約する時にマークで確認ができるので、難しくないのもポイント。
空席を照会して予約画面でWi-Fiのアイコンが表示されている便を予約すれば、機内でWi-Fiを使えます。わかりやすいので安心ですね。
JAL 国際線機内Wi-Fiの料金は上のとおりです。JALカードを利用すると割引が受けられるので、ぜひチェックしてみてください。
便によって速度が違うANAの場合は注意が必要です
ANAは、Wi-Fi搭載と表示されている便でも2種類ある点に注意!
ANA Wi-Fi Serviceは一世代古いタイプのWi-Fi環境なので、速度に不安があるうえに。データ容量など制限も多くあります。対象便は、B777-300ER/B767-300ERです。
一方、B787/A320neoの便が提供するANA Wi-Fi Service 2なら、新しい環境のWi-Fiなので速くて快適です。JALのWi-Fiと体感的にほぼ同じくらいの快適さなので、できるならこちらを選びたいですね。
ANA Wi-Fi Service 2の料金は、上の表どおりです。JALに比べてやや値段がはりますが、30分プランもあるのが嬉しいところです。
それでも動画を見たい…動画は機内サービスかオフラインで
機内Wi-Fiを利用して、メールやTwitter、LINE、Instagramといったアプリは快適に楽しめますが、現状ではYouTube、Skype、動画やゲームアプリなどの重いコンテンツの利用は難しいのが現実。
動画に関しては、Amazonプライムなどオフラインで動画を楽しめるサービスなどを利用するのがいいでしょう。機内ではスカパーのチャンネルの配信サービスもありますので、野球の生中継を機内で観ることもできますよ。
今後、サービスの充実が期待される機内Wi-Fi。発展途上なサービスだけに、快適さを追求するには慎重に選ぶ必要がありますよね。渡航先によっては選択肢が限られるかもしれませんが、賢く搭乗便を選んで、快適な空の旅を楽しんでくださいね。