敏感肌さんにこそ知ってほしい 選び方のポイント
ナチュラグラッセやMiMCなど、今ではナチュラル(オーガニック)コスメが手軽に購入できるようになりました。なんとなく、安全でお肌に優しく、敏感肌にも優しいというイメージがあるナチュラルコスメですが、実際のところどうなのでしょうか?
化粧品成分のプロに取材を重ねたところ、実は敏感肌さんにこそ知ってほしい、選び方のポイントがあったんです!
ナチュラルコスメに 明確な定義はありません
通常、天然成分や天然由来成分を使用したコスメを「ナチュラルコスメ」と呼びますが、明確な定義はありません。天然成分や天然由来成分の割合もブランドや商品ごとに異なります。
例えば、こんな成分がよく使用されています。
アロエは保湿効果が期待でき、オリーブは肌にハリやツヤを与えてくれます。
ラベンダーは香り成分に多く使われています。ココナッツは「ヤシ油」と表示されることも。
ナチュラルコスメの精油は 敏感肌にとって刺激になることも
ナチュラルコスメと聞くと敏感肌の人にも優しいイメージがありますが、実はそうとは限りません。例えば、ナチュラルコスメによく使用される精油は、肌に塗ると刺激になりやすく、人によっては肌荒れの原因になる場合もあります。
例えばこんな成分があります
・ラベンダー油
・オレンジ油
・ティートリー油
・レモングラス油
・イランイラン花油
落としやすい分 崩れやすいという面も
普通のコスメに多く使われている合成成分には、使用感や仕上がりをよくする効果があります。一方、天然成分メインのナチュラルコスメは、洗浄力が強いクレンジングを使わず石けんでオフできる分、皮脂や汗などに弱くて崩れやすいというデメリットもあるんです。
天然成分や天然由来成分がメインのナチュラルコスメは、洗浄力が強いクレンジングを使わなくても、石けんなどで簡単に落とせるというメリットが。
一方で、例えばファンデーションの場合、塗るときの伸ばしやすさや仕上がりのよさが普通のファンデーションよりも劣る場合も。落としやすい分、崩れやすいという特徴もあります。
コスメの値段の違いは 原材料のグレードや配合濃度
コスメの値段はピンキリですが、それは原材料や配合濃度などに違いがあるから。安すぎるコスメにはそれなりのものが使われ、逆に高すぎるコスメには、原材料のグレード以外に広告費などが上乗せされている可能性もあります。
高すぎるファンデには、広告費や容器代が上乗せさせれている可能性が。また、安いコスメには原材料や配合濃度にカラクリがあるかもしれません。
ナチュラルコスメの基本、いかがでしたか?パッケージの雰囲気だけに惑わされずに、しっかりとした知識を持ってコスメ選びを行いたいですね。次回はより詳しくナチュラルコスメについてご紹介していきます。
※トップ写真提供:maruco / PIXTA(ピクスタ)
ナチュラルコスメに合成成分が使用されることもあります。