あなたの料理を上手くするのは 経験よりもフライパン?

毎年、数々のキッチン用品のテストを行うLDK編集部には、「なんでも作れるフライパンが欲しい!」という読者の声が数多く寄せられます。「安くて長持ちするのはないの?」「コーティングがとにかく丈夫なものが欲しい!」など、ご意見はさまざま。

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焦げやすかったり、扱いにくい道具を使い続けていたら、せっかくの料理も台無しに……。毎日使うものだからこそ、ストレスなく美味しい料理を作りたいですよね。経験を積むのもも大事ですが、まずはフライパンから見直してみませんか?

激安がベストとは限らない! ガチテストでわかった真のNo.1は?

そこで、料理と調理道具のプロと主婦モニターのみなさん、編集部の合同で「焼き目のムラ」「コーティングの耐久性」「使いやすさ」「用途の幅広さ」をテストし、「コストパフォーマンス」を加えて評価しました。

激安がベストとは限らない!ガチテストでわかった真のNo.1は? イメージ

テストしたフライパンの数はなんと16製品、プロも愛用するという1万超えのものから、654円の激安品まで売れ筋を集めて、大テストを行いました。その中で見事1位に選ばれたのは……?

「焦げすぎ、生焼けナシ」は 餃子500個焼いてもコレだけでした

ビタクラフト:ソフィアⅡ 26cm:フライパン

ビタクラフト
ソフィアⅡ 26cm
実勢価格:2660円
サイズ:本体/46.3×28.0×10.3cm
内径:26cm
深さ:5.8cm
対応熱源:ガス火、IHクッキングヒーター、ハロゲンヒーター、ラジエントヒーター、シーズヒーター

外側はステンレスとアルミの全面2層構造で、熱伝導率に優れた一品。価格も手頃なフライパンですが、なんと4つのテストで総合的にも優秀な成績を収めた優等生なんです!

[テスト結果]
焼き目のムラ:A
コーティングの耐久性:B
使いやすさ:A
用途の幅広さ:B
コストパフォーマンス:B


テスト結果ではオールA評価の製品はなく、どこかに弱点がある製品が多かったなか、こちらはすべてのバランスに優れていました。そして、もっとも注目すべきなのは「焼き目のムラがない」こと。

熱伝導に優れたフライパンなら、一箇所にしか火が当たらなくても全体を均一に温めてムラなく焼けるので、焦げと生焼けが混じってしまうなんてことも解消されるんです。まさに、フライパンの本分といえますね。

そこで、ベストバイのフライパンがどれほどすごいのか、Amazonの売れ行き1位を獲得したフライパンと比べてみましょう。

Amazonの売れ行きNo.1と ガチ対決してみました!

パール金属:フォア ふっ素加工 IH対応フライパン:フライパン

パール金属
フォア ふっ素加工 IH対応フライパン
実勢価格:654円
サイズ:幅約265×全長445×高さ65mm

こちらがAmazonで400件レビュー超えのフライパンです。参考価格は1836円ですが、半額以下と信じられない価格で買えるため大人気。キッチンブランドとしても有名なパール金属さんの製品です。

さて、さっそくベストバイのビタクラフトと、激安フライパンと比べてみましょう。

Amazonの売れ行きNo.1とガチ対決してみました! イメージ

こちらが、パール金属で焼いた餃子です。

「うーん……」

薄い底面で熱の伝わりが早く、火がよく当たる箇所は焦げてしまいました。時間を変えて焼き直しても、ムラができてしまいます。

Amazonの売れ行きNo.1とガチ対決してみました! イメージ2

「こんがり、均一なきつね色!」

こちらはベストバイのビタクラフトで焼いた餃子です。写真では焦げているように見えますが、現場ではプロが立ち会いのもと、美味しい焼き目になっていました。厚みのある底面がゆっくりと熱されて、こんがりと茶色く均一に色づいています。どこか強火だったのか一見するとわからないほど!

ホントに違いはあるの? 熱の伝わりをチェック

…ただの偶然じゃないの? と疑問に思ったので、サーモグラフィーで見比べてみました。いずれも中火で180℃まで加熱し、火を止めてから5分経過した状態で撮影しています。温度によって色が変わるので、熱の伝わりを目でチェックできますよ。

まずは、焼きムラがあったパール金属から。

ホントに違いはあるの?熱の伝わりをチェック イメージ

中央から左側は温度が上がりすぎて白くなっていますが、右端は温度が低い状態でした。場所によって違いがあるみたいです。

お次はベストバイのビタクラフトです。

ホントに違いはあるの?熱の伝わりをチェック イメージ2

こちらはムラもなく、長く均一に熱を保っています。なるほど、餃子に焼きムラがなかったのもうなずけますね!

パラパラチャーハンだって 思いのままなんです!

焼きムラがないと、「パラパラ」食感がたまらないチャーハンだって美味しく作れます。どれくらい違いがあるかというと……?

パラパラチャーハンだって思いのままなんです! イメージ

こちらはパール金属。ご飯の白い固まりがいくつもできてしまいました。水分は飛び切ったところとそうでない部分があり、いまひとつの結果に……。

パラパラチャーハンだって思いのままなんです! イメージ2

こちらがビタクラフトで作ったチャーハンです。焼き色がつかなかったお米や、固まりもありません。ほぼ均一なパラパラした舌触りで、ご飯がよくほぐれています。美味しいチャーハンができました!

料理上手はビタクラフトの フライパンから!

焼きムラがなく、食材のおいしさを生かすことのできたビタクラフトは、2018年のベストバイフライパンです。

気になるコーティングの耐久性では、スチールウールで1000回の摩耗テストを実施してみたところ、問題なく使うことができました。また、使いやすさや汁物調理ができる用途の幅広さも合格点。まさに万能選手と呼べるフライパンでした。

Amazonで手軽に購入できるので、このフライパンを手にして料理の腕前アップを目指してみてください!