「PlayStation Portal リモートプレーヤー」って何?
「PlayStaiton Portal リモートプレーヤー」とは、PS5(PlayStation 5)を「リモートで遊ぶ」専用のデバイス。製品名が似ていますが、以前あった「PSP(PlayStation Portable)」とは別モノです。また、リモートプレイ専用機なので、これとは別にPS5を持っている必要があります。
ユーザーとしては本当に実用的なのかが気になるかと思いますので、早速『家電批評』編集部がガチで検証してみました!
PS5内のゲームをWi-Fi経由で遠隔操作する「リモートプレイ」専用機。
家族がテレビを使っていても、リモートプレイなら悠々とゲームで遊べます。Wi-Fi環境があれば外出先からでも自宅のPS5に接続できます。
PS5のコントローラーを2つに割り、間にディスプレイを挟んだ構造のため、純正コントローラー感覚のまま違和感なくプレイできます。
今までもスマホやタブレットでリモートプレイ可能だったのでは?
これまでもスマホやタブレット上で「PS Remote Play」アプリを使えば、今回の「PlayStion リモートプレイ」と同じようにPS5のリモートプレイすることは可能でした。
しかし、実際にはタッチでうまく操作できなかったり、別途コントローラーを持ち歩く必要があったりと何かと不便で、日常的に使って楽しむには厳しい性能となっていました。
「PlayStation Portal リモートプレーヤー」の実力は?
ソニー・インタラクティブエンタテインメント「PlayStation Portal リモートプレーヤー」
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- 総合評価
さすが専用機!リモートプレイの細かいイライラ、解消しました!
「PlayStation Portal リモートプレーヤー」を実際に使って検証する前は正直、「リモートプレイしかできないんでしょ?」と懐疑的でしたが、実際に触ってみた感想は「意外といいじゃん」でした。なぜなら一番心配していた、リモートによる“ラグ(遅延)”が、ほとんどゲームのプレイに影響を与えないレベルだったからです。具体的にいえば、約半年ぶりに「APEX」をプレイした担当編集(リモートプレイは初めて)が、チャンピオン(バトルロワイヤルで1位)を取れてしまったほど。
もちろん、常にラグがないわけではなく、快適さはその場の通信環境に大きく左右されます。しかし、その後にスマホやタブレットでもリモートプレイを体験したところ、快適さの差は大きく、1ゲームが終わる頃には「リモートプレイをするなら、絶対にこっち!」と手の平を返していました。
「PlayStaion Portal リモートプレーヤー」はいつでもどこでもゲームで遊びたいガチリモート勢や、家族とのテレビ争奪戦に敗れ気味なら大いに買う価値アリ。そうでないなら約3万円と高価なので、しばらく様子見が無難といえます。
- おすすめポイント
-
- テレビなしでPS5が使える
- キレイな画面でごろ寝プレイ可能
- 純正コントローラー感覚で遊べる
- がっかりポイント
-
- 周辺機器なのに価格が高い
- ディスプレイ
- 8インチLCD
- 解像度
- 1080p
- 型番
- CFIJ-18000
スマホの画面よりも大きくてキレイでヌルヌル動く!
タブレットよりは小さいものの8インチ画面なので、スマホより圧倒的に見やすい。リフレッシュレートも60Hzでヌルヌルと動きます。
好きな姿勢でリラックスして遊べます
ソファやベッドで寝転びながらのプレイも快適。重量もそこまで重くないので腕も疲れにくいです。
「コントローラーの接続し直し」はもう一生しなくてすみます!
これまでのリモートプレイでは、コントローラーをスマホやタブレットに接続していたため、頻繁に繋ぎ直しが発生。この煩わしさから完全解放されます。
スマホやタブレットより充電も長持ち!
実際に「PlayStaion Portal リモートプレーヤー」のリモートプレイ時間は、iPadと比べて倍近い4時間20分も可能でした。ちなみに充電切れから満充電までの充電時間は約2時間となっていました。
スマホ・タブレットと比べてPS5への接続がカンタンでした!
実際に「PlayStation Portal リモートプレーヤー」を使ってPS5に接続したところ、初期設定も接続も非常にスムーズ。初期設定時に必要なWi-Fiのパスワードはタッチパネルで入力でき、PSアカウントへのサインインもスマホの「PS App」アプリでQRコードを読み取るだけ。あとは接続するPS5を選べば、ペアリングが完了します。
一度設定すれば、二度目以降は起動後すぐにPS5に接続されてリモートプレイを楽しめます。一方、スマホやタブレットの場合は、専用アプリの「PS Remote Play」が必要かつ、PSアカウントへのサインインは手動なので入力が面倒。事前にPS5の設定を変更しておく必要もあるので、快適とはいえません。
まずPS5本体を設定する
PS5の設定で「システム」→「リモートプレイ」を開き、「リモートプレイを有効にする」をオンにしておきます。
レストモード中にリモートプレイを使いたい場合は、さらに省電力設定の「レストモード中に使う機能」で、「常にインターネットに接続」と「ネットワーク経由でPS5の電源を入れる」をオンにします。
リモートプレーヤーならスマホ連携で簡単にサインイン!
Wi-Fiに接続する
初期設定時にWi-Fi設定が表示されるのでネットワークを選び、パスワードを入力します。タッチパネルなので入力も快適です。
QRを読み込んでサインインは完了
設定完了後、QRコードが表示されます。スマホの「PS App」でプレイ設定を開き、QRコードを読み取ればサインインは完了です。
PS5と接続
PSアカウントの連携が完了するとペアリング画面が表示されるので、接続するPS5を選択します。これで接続完了です!
PSアカウントの手動入力がQRでサクッと済むのが便利です
タブレット(iPad)はサインインが面倒……
Wi-Fiまたはモバイル通信に接続
リモートプレイには通信環境が必須なので、デバイスをWi-Fiかモバイル通信に接続しておきます。
専用アプリを入手
PlayStation Mobile Inc.
PS Remote Play
無料
専用アプリの「PS Remote Play」も必要なので、ストアからアプリをダウンロードします。
手入力でサインイン
アプリを起動するとサインイン画面が表示されるので、PS5と同じアカウントを手動で入力します。
PS5と接続
事前に電源を入れるかレストモードにしてあるPS5を選べば、本体へ接続が開始されます。これで接続完了です。
テザリングはラグが頻発だけどWi-Fiなら快適!
【自宅Wi-Fi
】ほぼ遅延なしで遊べる
PS5本体とPortalが同じWi-Fiネットワーク内にある場合なら、ほぼラグ(遅延)なしでプレイできます。ラグが発生しても微々たるものなので、APEXも十分楽しめました。
Wi-Fi環境が良好なとき
同一ネットワーク内のWi-Fiであれば、かなり快適に遊べます。無線なのでさすがにラグは皆無ではありませんが、気になりません。
Wi-Fi環境が不調なとき
たまにラグは発生しますが、影響は微々たるもの。APEXでもプレイに支障が出るほどのラグは、ほとんど発生しませんでした。
自宅内でのリモートプレイなら、ごろ寝&遅延ナシで快適です
【外出先Wi-Fi】良環境なら問題なし!
外出先に高速なWi-Fi環境があれば、ラグはあるもののプレイは可能です。ガチプレイは微妙ですが、APEXでも十分楽しめます。
Wi-Fi環境が良好なとき
外出先から自宅のPS5に接続する別ネットワーク間でのプレイは、通信環境への依存が大きくなります。恵まれた環境からの接続であればわずかなラグですみますが、環境が悪いとAPEXは厳しいです。
Wi-Fi環境が不調なとき
外出先の通信環境が悪い場合は、APEXなどのリアルタイム性を重視するゲームは正直厳しいです。ラグが致命傷となり得ます。
環境が悪いとラグ発生中に死んでたなんてことも頻発します
【テザリング】テザリングでは少し厳しい
スマホのテザリング機能で接続した場合は、通信環境が良好な場所でもAPEXはギリギリプレイ可能な程度。環境が悪いとリアルタイム性を重視しないゲームでも快適なプレイは難しいです。
Wi-Fi環境が良好なとき
5G通信が入る場所でも、テザリングの場合はAPEXはギリギリ。リアルタイム性を重視しないゲームなら楽しめます。
Wi-Fi環境が不調なとき
スマホの通信環境すら悪い場所では、深刻なレベルのラグが頻発します。正直、どんなゲームでもプレイ自体が厳しい感じです。
遊べないワケではありませんが、APEXではギリギリ感があります
ただし不満点もそこそこあり
Portalはリモートプレイ時の多く不満点を解消した一方で、解消されていない不満点もいくつかありました。
ひとつめは「Netflix」などのエンタメ系アプリが使えないこと。純正の周辺機器なのでいけるのでは? と期待していましたが、やはりダメでした。また、バッテリーの残量が確認しにくいのも「いつ充電が切れて遊べなくなるのか」とハラハラします。
Netflixは純正でも不可
PS5の純正デバイスなのでいけるかと思いきや、やはりNetflixなどのリモート視聴には対応せず……。
▼その他の不満点
- 遊べるのはPS5内のゲームのみで、ストリーミングゲームはプレイできない。
- 残バッテリーがわかりにくい。
- 有線イヤホン以外では専用のイヤホンやヘッドセットしか使えない。
- 3万円はやっぱり高い……。
「PS Plus プレミアム」のストリーミングゲームは遊びたかった……
購入するならソニーストアがおすすめ!
PS5が発売された当時、販売から数年単位で購入できないという品薄状態が続きましたが、「PlayStation Portal リモートプレーヤー」でも予約開始からすぐに完売状態に。オークションサイトで4万円以上の高額転売しているユーザーもいますが、そんなものに手を出すのは厳禁! 再入荷分は公式販売が最も早くて確実です。
純正ワイヤレスイヤホンも発売!
ソニー・インタラクティブエンタテインメント「PULSE Explore ワイヤレスイヤホン CFI-ZWE1J」
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
PULSE Explore
ワイヤレスイヤホン
CFI-ZWE1J
実勢価格:29980円
接続:PlayStation Link、Bluetooth
PS5専用の周辺機器として、ワイヤレスイヤホンも発売予定。BluetoothでPCやスマホ、タブレットとも接続できますが、「PlayStation Portal リモートプレーヤー」やPS5となら新技術の「PlayStation Link」で接続できるため、より低遅延で高音質なプレイが楽しめます。
ちなみにPS5もよりコンパクトな新モデルが登場!
本体が小型化して容量が1TBにアップ、さらにディスクドライブが取り外し可能になったPS5の新モデルも販売されています。つまり、デジタル・エディションでもディスクドライブを後付け可能となっています。
以上、「PlayStation Portal リモートプレーヤー」の紹介でした。今まであきらめていた「リモートでFPS」ができるまで進化したモバイルプレーヤー。このような製品が登場したということ自体、高速なWi-Fiが普及している証だといえるでしょう。
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遅延や画質の乱れも多く、快適とはいえないプレイ環境でした。