野菜ジュースは目的によって選ぶことが大切です
朝食やランチにプラスしたり、おやつ代わりにしたりと、ふだんの食事だけでは摂取しきれない栄養を手軽におぎなうことができる野菜ジュース。でも、じつは商品選びを間違えると、自分が取り入れたい栄養をしっかり摂れないなんてコトもあるんです。
そこで今回は、野菜ジュースの基本や選び方をご紹介したいと思います!
[野菜ジュースの基本]
おもな原材料:
にんじん、トマト、ピーマン、かぼちゃ、ほうれん草など
(果汁混合タイプの場合、りんご、オレンジ、レモンなど)
保存方法:
冷蔵庫で保存
開封後使い切りの目安:
3~4日程度
生野菜との違いは食物繊維と栄養の吸収率
市販の野菜ジュースは、野菜そのものに比べ栄養が少ないイメージがあるかもしれませんが、製造時に加熱されたり液状になっていることにより、吸収率が高まるメリットもあります。
[市販の野菜ジュース]
メリット:栄養の吸収率がよい
デメリット:少なくなる栄養素も多い
[生ジュース]
メリット:食物繊維は、そこそこ残る
デメリット:買うと高くけど、つくるのは手間
[生野菜]
メリット:微量の栄養素もまるごと摂取できる
デメリット:吸収のよさはジュースに劣る
では、野菜ジュースの基本を押さえたところで、選び方をご覧ください。
100%…でも野菜の栄養が少ないものも
野菜ジュースは、パッケージにさまざまなヒントが隠されています。野菜のイラストだけでなく、以下3つのポイントを確認するようにしましょう。
[チェック①野菜汁の割合]
まず第一に確認したいのは、野菜汁の割合。「100%」という表示があっても、よく見ると半分以上果汁が混合されているという場合もあります。野菜汁が多く含まれているものを望むのか、それとも飲みやすさを重視するのかによって、選び分けが必要です。
[チェック②ベース野菜の種類]
次にチェックしたいのは、どんな野菜が多く含まれているか。大きく分けて、にんじんベースのものとトマトベースのものがあるので、味の好みのほか、自分にとってどの野菜が不足しているかを考えて選ぶことも重要です。
[チェック③栄養成分]
栄養がどの程度残っているのかを知っておくことも大切。加熱処理等を経たものは、ビタミンCが減少しているので、ビタミンC摂取を目的に飲む場合は、ビタミンC添加の有無や、栄養成分表示もチェックしましょう。
では、実際の商品を「野菜100%ジュース」「野菜+果汁ミックスジュース」「果糖タイプ」の3つに分けて、それぞれ詳しくみていきましょう。
野菜ジュースといっても塩分や甘味料が入ったものも
野菜ジュースは、野菜汁のみ、または果汁やほかの材料の方が多いもの、塩分や甘味料などを加えたものなどもあります。嗜好品として飲むのではなく、野菜摂取を目的にする場合は、混合果汁の割合や副原料も確認することも大切です。
[野菜100%ジュース]
ひとくちに「野菜100%」といっても、塩分入りや、さつまいもなどで甘味を加えたものもあり、じつは味のバリエーションが広いのが特徴です。果汁と混ぜて好みの味をつくったり、料理に使ったりもできます。
タイプ①野菜単体のもの
トマト100%タイプで、お料理にも使うことができます。
KAGOME
カゴメトマトジュース食塩無添加
(1000ml)
購入価格:203円
タイプ②複数野菜を使ったもの
こちらは、トマトベースに、セロリも香る野菜ジュースです。
KIRIN
無添加野菜48種の濃い
野菜(1000ml)
購入価格:213円
[野菜+果汁ミックスジュース]
野菜汁と果汁が同程度入ったものがメインですが、野菜汁30~70%のものもあり、好みに合わせて選ぶことができます。素材のバランス次第で、野菜汁が多くても飲みやすいものもあります。
タイプ①野菜多め
野菜汁60%はですが、飲みやすいジュースです。
KAGOME
野菜生活100
1食分の野菜βカロテン(1000ml)
購入価格:246円
タイプ②果汁多め
果汁70%で、野菜ジュースというよりフルーツジュースのような味わい。
雪印メグミルク
農協野菜Days
フルーツ&紫野菜100%(1000ml)
購入価格:170円
[果糖タイプ]
野菜汁と果汁だけでなく、砂糖や甘味料などの材料で味を整えたものもあります。
スムージーなど
こちらのスムージーは、砂糖の甘みに寒天も加わっています。
以上、野菜ジュースの基本と選び方をご紹介しました。100%といっても、摂れる栄養はそれぞれ違いますので、選ぶ際はぜひチェックしてみてくださいね!