バックパックの選び方ひとつで登山の快適度が変わる!
登山をはじめるときレインウェア、登山靴と並んで、最初に購入すべきなのが登山リュック(バックパック、ザック)です。
登山中は重たい荷物を背負って何時間も歩くため、目的や自分の体にぴったりのモデルを選ぶことがとても重要になります。
そこで今回は、目的別の容量や性能、ジャストフィットするバックパックの選び方、ハイキング・山小屋泊・テント泊など、レベルにあわせたおすすめバックパックをご紹介します!
【基本1】覚えておきたいバックパックのパーツ名とその機能
タウンユースのバックパックと登山用のバックパックは、設計の方向性が異なります。例えば、登山用のバックパックには、コードやストラップなどが取り付けられていますが、その一つ一つに目的があり、配置ひとつとっても、クライマーなどが使いやすいように工夫されています。
軽量化を図るため、ただでさえ登山用のバックパックはパーツを省く傾向が強くなっている昨今、不要な“飾り”などはなく、本当に必要なものだけがまとまっています。
●コンプレッションストラップ
中身が少ないときに形を整えたり荷物を外付けしたりできるストラップ
●ヒップベルト
肩への負担を減らすため、ザックの荷重を腰で支えるベルト
●サイドポケット
ドリンクボトルなどすぐに取り出したいものを収納するポケット
●ショルダーハーネス
ザックの荷重を支えるメインとなる部分
●ロードリフトストラップ
ザック上部を体にフィットさせるためのストラップ
●チェストストラップ
ショルダーハーネスがずれないように胸で固定するストラップ
●ショルダーストラップ
ここを締めることでショルダーハーネスの長さを調整する
●バックパネル
背負って歩いても蒸れないよう、工夫が凝らされている
登山ではトレッキングポールを使ったり、カメラやドリンクを取り出したり、バランスをとったりと何かと手を使う機会が多いもの。そんな時、取り出しやすさも考慮された登山用のバックパックに荷物をすべて入れて背負ってしまえば、両手を空けることができるし、必要時にすぐに取り出すこともできます。
またバックパックは「ヒップベルト」と「チェストストラップ」付きのものが基本で、荷重を分散させてバランスよく背負えるため長時間背負って歩いても疲れにくくなっています。
背中に当たる「バックパネル」は、通気性やフィット感を考えてつくられており、汗をかいても背中が蒸れにくいのがポイントです。またモデルによってはポケットが充実していたり、レインカバーやストックホルダー、ドローコードが付いていたり、ハイドレーションパックに対応していたりとさまざまな機能が付加されています。
【基本2】登山の目的にあわせたバックパックの容量目安
登山用のバックパックは、ハイキング、山小屋泊、テント泊など目的に合わせた容量を選ぶことが大事です。大きすぎても、足りなすぎても登山中の快適度に影響するのでぜひチェックしてくださいね。
【小型ザック(~20L)】日帰りの低山登山~タウンユースまで
タウンユースにも使える小型ザックは、荷物の少ないハイキングや日帰り登山に向いています。同じ 小容量型として、山小屋に荷物を置いて登頂する時に使う軽量サブバック「アタックザック」もあります。
【中型ザック(~45L)】日帰り~山小屋泊に対応するスタンダードサイズ
適度な容量で山小屋1泊縦走登山に最適なサイズ。背に収まる背面長で、日帰り登山やハイキングでも使えるので、はじめての登山にもおすすめです。軽登山なら荷室に若干余裕ができるので、防寒着など予備の衣類も収まります。
【大型ザック(50L~)】2~3泊の山小屋泊やテント泊向け
衣類が増える2、3泊の山小屋泊であれば45L~、テントや食料、自炊道具など荷物の多いテント泊には55L以上がおすすめです。背面長が長く、日帰りや山小屋一泊ではオーバースペックになります。
【基本3】メンズかレディースか
たかがリュックとはいえ、バックパックにはメンズ用とレディース用があることを理解しておきましょう。バックパックは肩や背中に対するフィット感が重要です。
男性と女性では体格に差がありますよね。メンズ用のバックパックは男性の体格に合わせて作られているため、女性の肩や背中にはフィットしない場合がほとんどです。
背負った際のフィット感によって背負い心地や安定感が違います。フィッティング時には大した差がないと感じても、合わないバックパックを背負って登山をしていると、次第に肩や背中に負担がのしかかります。
快適に、そして安全に登山を楽しむためにも、男性はメンズ用のバックパックを、女性はレディース用のバックパックを中心に選ぶよう注意してくださいね。
【基本4】登山を快適にするバックパックの正しい背負い方
バックパックの正しい背負い方をご紹介します。基本1でご紹介した各パーツの機能を発揮させるためにも大切になります。
ステップ1:ヒップベルトを締める
ザックを背負ったら、ヒップベルトが腰骨の上部を包むぐらいの高さでバックルを留めストラップを左右均等に引いてしっかり締めます。
ステップ2:ショルダーストラップを締める
ショルダーストラップを左右均等に下に引き、ショルダーハーネスを締めます。肩と腰で半分ずつ荷重を支えるイメージで、締めすぎないようにするのがポイントです。
ステップ3:チェストストラップを締める
チェストストラップの高さ変更ができる場合、脇の下を目安に高さを調整します。バックルを留め、ストラップを引き苦しくない程度に締めます。
ステップ4:ロードリフトストラップを締める
ロードリフトストラップを上に引き、ザックを背中にフィットさせます。ザックの揺れがかなり抑えられバランスが取りやすくなります。
【選び方1】店頭でできるベストなバックパックを選ぶ5つの鉄則
どんなに高性能であっても、自分の体に合っていないとバックパックが本来持つポテンシャルは発揮されません。自分の体と相性がよく、さらに正しいフィッティングで装備できることが大事です。
ジャストフィットするモデルを探すには必ず専門店に出向くようにしましょう。これからご紹介するフィッティングのポイントを実践しつつ、バックパック担当者に適切なアドバイスを受けながら選べば、確実にベストなバックパックが見つかりますよ!
ポイント1:正しくフィッティングする
(1)ショルダーハーネスを引いて高さを合わせる
はじめに両肩で背負ってからショルダーハーネスを引き、背中にフィットするように高さを合わせます。
(2)骨盤の高さに位置を合わせる
ショルダーハーネスはパッドの中央と、腰の骨の出っ張りを合わせてから高さを微調整します。
(3)ウエストベルトを固定する
ウエストのバックルを留めてから、ベルトを引くだけで、ウエストハーネスはしっかり固定されます。
(4)チェストベルトを留める
チェストベルトを緩んだ状態のままで胸の前で仮留めし、全体を微調整していく。この段階で強く 締め過ぎないように注意しましょう。
(5)前傾してショルダーベルトを緩める
前傾姿勢でバックパックを背中に乗せ、ショルダーハーネスを2cm程度緩めます。
(6)チェストベルトをしっかり締める
ショルダーハーネスが肩幅に合うように、チェストベルトのハーネスを引っ張りしっかり締めます。
(7)ショルダーストラップを引きながら上体を起こす
緩んでいるショルダーストラップのハーネスを引っ張りながら上体を起こしていきます。
(8)ショルダーベルトを引き寄せる
指2本で引く力でショルダーベルト上部のスタビライザーを引っ張ればフィッティング完了です。このとき、ショルダーベルトがしっかり肩に密着しているかを確認しておきましょう。
ポイント2:重りを入れて確認する
(1)重りを入れる
実際の重量に相当する重りを荷室に入れて、全体の重さや背負ったときの大きさをチェックします。
中身がない状態だと正しく確認ができないので、店員さんに相談のうえ、可能であれば何か荷物を入れてみると良いですよ。実際に使用するときと同じようにウエストベルトまでしっかり締めて、ショルダーベルトが肩に合っているか、安定感があるかなどをチェックしてくださいね。
(2)店内を歩いてみる
使用感はある程度背負ってみないとわかりません。店側の了解をとって背負ったまま店内を歩いてみましょう。
ポイント3:背面パッドで選ぶ
全面にあるタイプ (左)、ショルダーと腰部分に分かれたタイプ(中央)、背中に隙間を空けたタ イプ(右)の大きく3種類のタイプがあります。
背面の通気性チェックは欠かせません。バックパックは背中にしっかり密着するものを選ぶのが良いですが、密着する面積が広いほど汗もかきやすくなりますよね。登山時に汗をかいても快適に背負っていられそうか、背面の素材を実際に触ってみることをおすすめします。メッシュ素材だと湿気を逃しやすいので安心ですよ。汗によるムレ対策は冬場の低体温症対策にも効果があるので、雪山用に購入を考えている方も忘れずに確認しましょう。
ポイント4:収納部へのアクセスを確認する
ウエストベルトの位置がポイントになります。ウォーターボトルを実際にポケットに入れ、背負ったまま自分一人で取れるものがベストです。
バックパックの内部の構造だと、2つに区切られている「2気室」タイプがあります。収納がしやすく、取り出したいものにすぐアクセスできるので便利です。仕切りのないリュックだと、底にある荷物を取り出すのが大変ですよね。登山中にリュックのなかを掘り起こしていたら、落とし物や紛失の原因にもなりかねません。しかし、仕切りがあればそのような心配も不要です。さらにパッキング時も荷物の整理や確認がしやすいので、忘れ物対策にもなりますよ。
ポイント5:トップリッドの構造で選ぶ
●パネルローディング式
ファスナーを開くだけで荷物が取り出せるパネルローディング式。開口部が広く荷物整理もしやすいので狭い山小屋でも便利です。コンパクトに荷物をまとめられるメリットがあります。
●天蓋式
より多くの荷物を収納したい人に向いている天蓋式がこちらです。
蓋の間に上着やレインウエアを挟んでおけるので、荷物が少ない時は小さくすることも可能です。
【選び方2】初級~中級~上級と登山レベルに合わせる
このあとご紹介するおすすめモデルは、初級~中級~上級と登山レベル別に分けています。それぞれの登山レベルの目安はこちら。
[初級]歩行時間1日3~4時間程度の日帰り登山
日帰り、往復3~4時間以内で歩ける山。ちなみに標高3776mの富士山は、山小屋が数多く点在しており、さらに歩きはじめも五合目からなので初級者にもおすすめです。泊まりにはなりますが、季節さえ間違わなければ比較的挑戦しやすくなっています。
富士山以外でも、前夜泊が必要だったり一泊二日になりますが、初級者が登れる難易度の山もあるので、中級レベルへのステップアップと考えてトライしてみるのもいいでしょう。
[中級]森林限界を超える登山や山小屋泊
森林限界を超えての絶景を楽しんだりや山小屋での宿泊での登山。装備を充実させる必要があり、ミドルカットの登山靴や30L前後のバックパックなどを準備しましょう。
より長く歩く体力、岩場をこえる技術も求められます。なかには、日帰りできる山であっても難易度が高く、体力的にも初級者にはややハードに思われる中級レベルの山もあります。必ずしも「日帰り」=「初級」ではないので注意してくださいね。
[上級]テント泊での縦走登山
より自然の懐に入り山を体感できるテント泊。憧れの北アルプス・槍ヶ岳や涸沢、南アルプス・北岳などにテント泊で登るなら、テントや寝袋などの装備とともに60Lクラスのバックパックとそれを背負う体力も必要となってきます。
また中級レベル同様に、日帰りや山小屋泊の山でも体力的にハードで上級者向けの山もあります。知識不足で気軽に挑戦しては危険です。山のイメージや標高だけで考えないようにしましょう。
※レベル分けは、積雪期の雪山登山や、山地図に「バリエーションルート」(超上級者向けルート)として記載されている登山道を歩く山行は入れていません。
【選び方3】人気ブランドをチェックする
バックパックを選ぶ際には、ブランド選びも重要ですよね。多くのアウトドアブランドから販売されているバックパックですが、ブランドごとにそれぞれ特徴があります。ここでは、代表的なアウトドアブランドをピックアップして特徴を解説しますので、ブランド選びの参考にしてください。
ノースフェイス
アウトドアブランドとして知名度の高い「ノースフェイス」。本格的なアウトドアシーンに使えるアイテムからカジュアルなアイテムまで、幅広く取り揃えています。アウトドア好き以外の層からも人気があるほど、おしゃれなデザイン性も特徴。優れた機能性を持ち合わせた、好みのデザインのバックパックを見つけやすいブランドではないでしょうか。
グレゴリー
アメリカ・カリフォルニアで生まれたバックパックブランド「グレゴリー」。高い品質と優れた機能性により「バックパック界のロールス・ロイス」と言われています。幅広い世代から40年以上も愛されているブランドなので、初めてのバックパック選びにも安心。アウトドア以外に、ビジネスやカジュアルで使用できるデザインも魅力的です。
アークテリクス
カナダ発のアウトドアメーカー「アークテリクス」。アウトドア用品としての機能性に加え、ファッション性・デザイン性においても高い評価を得ているブランドです。特に男性からの人気が高く、アウトドア以外でも使えるスタイリッシュなデザインが特徴です。
オスプレー
登山好きで知らない人はいないと言われるほど、人気の高い「オスプレー」。オスプレーのバックパックは、登山家の多くが長年愛用するほどの背負いやすさが魅力です。こだわり抜かれた背負い心地を一度試してみてはいかがでしょうか。きっと背中にフィットするバックパックに出会えるはずですよ。
ドイター
リーズナブルな価格で優れた機能性のアイテムを提供しているアウトドアメーカー「ドイター」。登山家のベルント・クルマン氏が社長を務めていることもあり、経験と知識を用いた最先端のアイテムは、多くの登山家を魅了しています。手の届きやすい価格帯なので、初心者の方にもおすすめです。
モンベル
日本製のアウトドアブランド「モンベル」。海外ブランドに比べてリーズナブルな価格設定と充実したアフターサービスが魅力で、購入後も安心して使い続けられるのがポイントです。国産のブランドですが、日本国内だけでなく海外からの人気も高いですよ。
以上のことも踏まえ、プロが厳選したバックパック15製品の「素材感」「汎用性」「設計」をチェック。それぞれ星5つで評価しました。その結果を、「初級」「中~上級」のレベル別にご紹介します。
【初級向け10選】体慣らしのハイキングに軽量小型バックパック
ハイキングや軽登山には、20L以下の小型が扱いやすいです。まだ山に慣れていない体に重いタイプは負荷がかかるので、軽装備のハイキングにあまり大きな収納は必要がありません。
最近はミニマル登山の人気で、多くのブランドが小型ザックをリリースしているので、実際に背負ってベストなものを選択してみてください。
ここでは「軽登山向け(~25L)」、「山小屋泊(30~40L)」の10製品をご紹介します。
小型・軽量・多機能!テラノヴァ「レーサー20プロ」
テラノヴァ(TERRA NOVA)
レーサー20プロ
実勢価格:1万4080円
サイズ:縦46×横29×奥行き16cm
重量:368g
容量:20L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★☆
- 汎用性: ★★★★★
- 設計: ★★★★★
- 総合評価: A+
「レーサー20プロ」は、テラノヴァ定番の「レーサー 20」に日本人ランナーの意見を取り入れ、日本のランナーのために開発された日本限定の小型バックパックです。
メイン荷室以外に全部で9つのポケットを装備し、ボトム部分には用具を固定できるアジャスタブルストラップも追加されています。さらにショルダースハーネスにもボトルポケットを採用。軽量で使いやすく長距離のトレイルランニングレースにも、日帰り登山にも活躍してくれます。
ポイント1:水が浸入しない止水ジッパー
YKKの止水ジッパーを採用
山行中に突然雨に降られても中に水が浸入せず、収納した荷物が塗れるのを守ってくれます。
ポイント2:コンプレッションコードで落下を防ぐ
収納した用具などはコンプレッションコードで固定できます。本体左右には大きなメッシュポケットが付いています。
ポイント3:取り出しやすいウエストポケット
ウエストベルト左右に、登山中でも取り出しやすいケットファスナー付きウエストポケッ トがついています。ボトルポケットもあります。
ポイント4:マットやポールが固定できるボトム
ボトム部分は、マットやポール、三脚などを固定できるストラップ付きです。別途でループも用意されています。
ポイント5:機能的な装着感
左右のショルダースハーネスにはボトルポケットも装備。ポケットが多く、抜群の収納性を実現しつつ、とても背負いやすくなっています。まさにランナーの要望を満たした機能派といえます!
軽量&頑丈なエキスパートモデル ブルーアイス「スクアロウ12L」
ブルーアイス(BLUE ICE)
スクアロウ12L
実勢価格:8360円
サイズ:縦45×横22×奥行き12.5cm
重量:365g
容量:12L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★★
- 汎用性: ★★★★☆
- 設計: ★★★★★
- 総合評価: A+
ブルーアイス「スクアロウ12L」は、とことん軽量化を図った随所にアイデアが冴える小型ザックです。
アルパインクライマーやフリークライマー向けに開発されており、シンプルな設計と頑丈さを備えています。小物ポケットなど無駄をそぎ落とすことで 365gという軽量性を実現。メイン素材には強靱な210デニールのDuramaxナイロンが採用されています。
ポイント1:ヘルメットホルダーが付属
かさばらずにヘルメットを装着できるヘルメットホルダーが付属。本体に装着するとスペースを取らずにヘルメットを携 行できます。
ポイント2:出し入れがラクなサイドポケット
サイドポケットは大きく開くため出し入れがラクちん。歩きながら荷物を取り出すこともできます。ポケットは少ないですが機能的で無駄がありません。
ポイント3:必要なものだけを厳選したトップ
トップにはロープホルダーを配置しています。体にフィットするバックパネルは、汗が染み込みにくい仕様となっているのも嬉しいポイントです。
実用機能を満載! モンベル「ディナリパック25」
モンベル(mont-bell)
ディナリパック25
実勢価格:9790円
サイズ:縦53×横29×奥行き18cm
重量:624g
容量:25L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★★
- 汎用性: ★★★★☆
- 設計: ★★★★★
- 総合評価: A+
モンベル「ディナリパック25」は、荷物の出し入れがスムーズなトップアクセスジッパー式。トップポケットをはじめとする多彩な収納のほか、フック付きコード、コンプレッションベルトなど実用機能が満載のモデルです。
パックカバーが付属しながらも624gまで軽量化されています。通気性に優れたバックパネルが背中の蒸れを防ぎ、ハイキングなどでも快適です。オリジナルのバリスティックナイロンを使用しています。
ポイント:本体に内蔵されたバックカバー
パックカバーを本体に内蔵。山歩きの 途中で雨が降り出してもすぐにセットすることができます。
必要なものだけを凝縮 ブラックダイヤモンド「スピード22」
ブラックダイヤモンド
スピード22
実勢価格:1万2100円
サイズ:縦47cm
重量:536g
容量:22L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★★
- 汎用性: ★★★☆☆
- 設計: ★★★★☆
- 総合評価: A
アルミフレームやヒップベルトパッドを省き軽量化を優先したブラックダイヤモンド「スピード22」。トップポケットなどを外せばさらに軽くできます。210 デニールリップストップナイロンをメインに、420デニールナイロンで補強しています。
ポイント:ビバークパッドに使える背面
ビバークパッドに使えるフォームシートを背面パネルに装備。シンプルながら欲しいものは凝縮されています。
機能豊富な軽量パネルローダーが特徴 オスプレー「タロン22」
オスプレー(OSPREY)
タロン22(M/L)
実勢価格:1万4300円
サイズ:縦51×横28×奥行き28cm
重量:800g
容量:22L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★★
- 汎用性: ★★★★☆
- 設計: ★★★★☆
- 総合評価: A+
オスプレー「タロン22」はデュアルジッパーによってメインコンパートメントにもアクセスができます。収納可能なアイスツールループとバンジーストラップ、リッドロックヘルメットアタッチメントが装備されています。
ポイント:背面調整機能が付いています
背面調整機能付きの軽量パネルローダーが魅力。背負いやすく、デイハイキングにも最適です。
ここまでは、はじめて使うスタートアップや日帰り登山に最適なアンダー25Lのモデルでした。
次は初級レベルの登山でも山小屋泊の1~2泊を想定した30~40Lのモデルをご覧ください。
軽量・多機能で山小屋泊にも!モンベル「チャチャパック30」
モンベル(mont-bell)
チャチャパック 30
実勢価格:1万9250円
サイズ:縦65×横29×奥行き21cm
重量:1180g
容量:30L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★☆
- 汎用性: ★★★★★
- 設計: ★★★★★
- 総合評価: S
低価格で品質の高い商品を展開するモンベルの定番「チャチャパック 30」。背中の曲線に合わせたカーブ調整やフロントの下半分が大きく開くU字型ジッパー、底面に内蔵されたパックカバー、目的別ポケットなど、随所に実用的な機能が充実しています。
素材を含め最適な重量バランスで設計され、背面に通気性の高いナイロンメッシュを採用し負荷の少ない背負い心地も実現。フィールドでの機動力をダイレクトに高める機能を結集したモデルといえるでしょう。
ちなみに名前は国後島の最高峰・爺爺岳に由来しています。
ポイント:雨が降っても安心のカバー付き
パックカバーを本体に内蔵しています。登山の途中で雨が降り出してもすぐにセットすることができます。
テント泊か山小屋泊かで容量は変わってきますが、山小屋泊での1~2泊であれば30~40Lが目安となってきます。実際このくらいの容量は汎用性が高く、特に30L前後であれば、日帰りはもちろん、山小屋泊の両方で活用が可能。日帰りハ イキングではもて余しそうでは ありますが、多少の余裕をもって出かけるのであれば問題ありませんよ。
小屋泊からハイキングまで対応 オスプレー「ケストレル38」
オスプレー(OSPREY)
ケストレル 38(M/L)
実勢価格:1万9800円
サイズ:縦75×横31×奥行き29cm
重量:1540g
容量:38L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★☆
- 汎用性: ★★★★★
- 設計: ★★★★★
- 総合評価: A+
オスプレー「ケストレル38」は2、3泊の小屋泊まりからハイキングまで山登りを快適にするオールラウンダーです。
立体的にデザインされたバックパネルによって、背負ったときの通気性と快適性が大幅に向上しています。さらに摩耗によって痛みやすいフロントとサイドのポケットの下部が補強され耐久性も強化されました。レインカバーも付属しています。
ポイント1:サイズを実感させないバランスと素材の妙
荷重バランスがよく長時間背負っても苦にならない設計。反発力のある素材を使い体へのあたりもやわらかいです。
ポイント2:登山歴を問わず使いやすい機能を満載
トップやサイドをはじめポケットが多く、登山ビギナーでも整理収納が可能です。細部にわたり実用機能を装備しています。
ポイント3:多くの“快適”を生むバックパネル
背面調整に対応したエアスケープバックパネル。フィット感の心地よさや、通気を含めた快適性など評価が高いモデルです。
上級用のこだわりに満ちたグレゴリー「アルピニスト35」
グレゴリー(GREGORY)
アルピニスト35
実勢価格:3万3000円
サイズ:縦45×横12×奥行き12.5cm
重量:1700g
容量:37L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★☆
- 汎用性: ★★★★☆
- 設計: ★★★★★
- 総合評価: A+
グレゴリー「アルピニスト35」は、過酷なフィールドテストから生まれたアルピニストのための個性派アルパイン・バックパックです。
耐摩耗性に優れた210Dナイロンをメインに630Dで補強。鮮やかなライケングリーンが登山中でもよく目立ちます。メインコンパートメントはなんでも放り込める1収納構造で、サイドジッパーからのアクセスも可能。フロントやサイドに多彩なポケットを備えている他、着脱可能な雨蓋内も収納力が高いです。
ポイント:背負いやすいフュージョンフレックスを搭載
軽量で頑丈なサスペンション・システム「フュージョン・フレックス」は重い荷重をしっかり支え、柔軟でねじれを可能にします。バックパネルが付いているので背負いやすく、歩行中のフィット感にも優れています。
“快適さ”が進化したザ・ノース・フェイス「ハイドラ38」
ザノースフェイス(THE NORTH FACE)
ハイドラ38(L/XL)
実勢価格:2万6400円
サイズ:縦61×横33×奥行き26cm
重量:1021g
容量:38L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★★
- 汎用性: ★★★★★
- 設計: ★★★★☆
- 総合評価: A+
ザ・ノース・フェイス「ハイドラ38」は、背面のベンチレーション効果を保つトランポリンバックパネルと、形状を維持する軽量アルミフレームを装備しています。左右同時調節可能なハーネスシステムを採用し、背面長の調整も容易にできます。
無駄な力を使わず軽快に背負えるドイター「FUTURA PRO 36」
ドイター(deuter)
FUTURA PRO 36
実勢価格:2万2000円
サイズ:縦70×横28×奥行き24cm
重量:1580g
容量:36L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★★
- 汎用性: ★★★☆☆
- 設計: ★★★★☆
- 総合評価: A
ドイター「FUTURA PRO 36」は、ジッパー式のセパレーターで内部を2気室にすることが可能です。収納部も外部ポケット以外に、内部のバリュアブルポケ ットやウエットポケットなど機能的なポケットが充実しています。
以上が初級登山向けバックパック10選でした。
このクラスのモデルは相当数が市場で販売されています。ご紹介した10モデルからも分かるように、最新のトレンドは依然として軽量。素材やパーツの工夫で同じ容量ながら重量はどんどん軽くなっています。
さらにバックパネルに工夫を加えることで荷重バランスを整え、実重量よりも軽快に背負えるタイプも増えているので、ぜひお店で実際に試してみてください。
【中~上級向け5選】山小屋2泊は40L台、テント泊は60L以上を
縦走距離が長くなり宿泊数が2泊以上になると、必然的に荷物は増えいくので山小屋泊登山でも40~60Lが目安となります。
さらに、テント泊になるとさらに用具自体が多くなり、この容量では収まりきらないこともあり、50L台でもギリギリ。テント泊に慣れていない場合は、どうしても持ち物が多くなりがちなので60Llあった方が無難です。
ここからは中~上級登山におすすめの45~60Lのバックパック5選をご紹介します。
快適度アップの新定番! ザ・ノース・フェイス「バンチー50」
ザノースフェイス(THE NORTH FACE)
バンチー50
実勢価格:3万3000円
サイズ:縦70×横35×奥行き31cm
重量:1474g
容量:50L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★★
- 汎用性: ★★★★★
- 設計: ★★★★★
- 総合評価: S
「バンチー50」はザ・ノース・フェイスの新作。快適な背面構造や、背面長とトップスタビライザーが容易に調節できるDYNOLITEシステムを搭載した、軽量な大型バックパックです。
背面にはベンチレーション効果を保つトランポリンバックパネル、バックパックの形状を維持する軽量アルミフレームを装備、バックパネルには吸汗速乾性機能を搭載するなど、進化を実感する仕上がりになっています。
背中は蒸れにくいトランポリン構造。現代的装備ならテント泊も難なくこなします。登山の醍醐味が伝わる宿泊登山の頼れる相棒といえますよ!
驚きの背負い心地 オスプレー「アトモスAG 65」
オスプレー(OSPREY)
アトモスAG 65(L)
実勢価格:3万3000円
サイズ:縦87×横39×奥行き41cm
重量:2110g
容量:68L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★☆
- 汎用性: ★★★★☆
- 設計: ★★★★★
- 総合評価: A+
オスプレー「アトモスAG 65」は、ソロキャンプに必要な装備が丸ごと収まる大容量のバックパックです。最大の特徴は、背面のフィッティングシステム「アンチグラビティサスペンション」。体にフィットする立体的なデザインで軽快かつ別格の背負い心地となっています。背面長調整も可能ですよ。
ポイント1:実用性を考慮したポケット配置
登山を続けながら必要な小物などを取り出せるポケット。配置も計算し尽くされています。
ポイント2:大事なものを収納できるジッパー式ポケット
こちらはデュアルジッパーフロントポケット。登山用の道具やマップなどを収納できます。簡単に取り出すことができるのがポイントです。
ポイント3:背面長調整対応で重量感も軽減
荷物の量が増えても負担を感じることなく背負える「アンチグラビティサスペンション」を用いた背面構造は最大の魅力です。
登山に必要な機能が揃うブルーアイス「ドラゴンフライII 45L」
ブルーアイス(BLUE ICE)
ドラゴンフライII 45L
実勢価格:2万3100円
サイズ:背面長:47cm
重量:707g
容量:45L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★☆
- 汎用性: ★★★★☆
- 設計: ★★★★★
- 総合評価: A+
ブルーアイス「ドラゴンフライII 45L」は、8000mの遠征隊員が設計したハードなアルピニストのための超軽量バックパックです。
3Dエアメッシュバックパネルが快適性と通気性を確保。素材は210デニールナイロンを66リップストップクロスで補強、すべてのパーツ重量は徹底検証されています。もちろん軽量に特化しているだけではなく、アックスホルダーやヘルメットホルダーアタッチポイントなども実装しています。
ポイント:通気性がよくフィット感に優れたバックパネル
通気性の高い3Dエアメッシュバックパネルを搭載。ウエストベルトは取り外しできます。特別につくられたメッシュハーネスも魅力です。
収納性も高いアークテリクス「ボラAR50」
アークテリクス(ARC`TERYX)
ボラ AR 50
実勢価格:8万2500円
サイズ:縦80×横34×奥行き 24cm
重量:2180g
容量50L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★★
- 汎用性: ★★★★☆
- 設計: ★★★★★
- 総合評価: A+
アークテリクス「ボラAR50」は、上下左右に動くロトグライドヒップベルトがバランスを保ち、自然な歩行を実現します。
幅と高さ調節が可能なグリッドロックショルダーストラップでフィットを高めた縦走用バックパックとなっています。2~3日分のギアなら一度に収納可能です。
ポイント:耐久性、濡れにも強い素材を採用
耐久性ナイロンに加え、濡れに強いAC2素材が採用されています。
バランスよく歩きやすいブラックダイヤモンド「ミッション55」
ブラックダイヤモンド
ミッション55(M/L)
実勢価格:2万7610円
重量:1770g
容量:55L
▼検証結果
- 素材感: ★★★★★
- 汎用性: ★★★★☆
- 設計: ★★★★★
- 総合評価: A+
ブラックダイヤモンド「ミッション55」は、420デニールナイロンの中型のアルパインパック。剛性の高いフレームとスイングアームショオルダーストラップの採用により、体の動きに追従しバランスの良い歩行を可能にしています。フィット感の高いバックパネルも搭載されています。
中~上級向けの5モデルは、通気性など快適さを保つテクノロジーにこだわった背面構造をはじめ、体とのフィット感を高めることで安定したバランスをとったり、ハーネスやストラップ・ベルトを用いて負荷軽減、ブレを抑えたりすることで、重い荷物を背負いながらも、自然な足運びを可能にしてくれるものばかりです。
以上、おすすめバックパック15選のご紹介でした!
バックパックを浸水から守る!お役立ちアイテム6選
天候が変わりやすい山において、急な雨からバックパックを守るグッズを紹介します。ぜひ携行しましょう。
その1:雨を寄せ付けない「ザックカバー」
ザックカバーはバックパックを外側からすっぽりと覆い雨を寄せ付けないカバーです。コンパクトに収納可能で、雨蓋に入れておくことをおおすすめします。
●たたむと手のひらサイズの「モンベル」
モンベル(mont-bell)
ジャストフィット
パックカバー 20L
実勢価格:2090円
生地:30Dウルトラシル(R)シリコナイズドコーデュラ(R)
耐水圧:2000mm
モンベル「ジャストフィットパックカバー」は、荷物の量で変わるパックの形状にぴったりとフィットして背面上部までしっかりカバー。強風時のばたつきも抑えます。水が浸入してもボトム部から効率よく排出されます。
●10~95Lに対応の全5型「シートゥサミット」
シートゥサミット(SEA TO SUMMIT)
ウルトラシル
パックカバー
実勢価格:1980円
生地:40デニール・ナイロン・リップストップ
重量:80g
スタッフバックが付属
シートゥサミット「ウルトラシルパックカバー」は、縫い目がないシームレス構造によって 高い防水性を発揮。底部に水抜き穴も付いています。S~Lサイズには中間部にパック接続ストラップが装備されています。
その2:雨天以外でも使いたい「パックライナー」
パックライナーはバックパック内でインナーとして使用します。防水性はもちろん圧縮袋としても使用できるので、雨天以外でも便利なアイテムです。
●無駄なく収納ができる「オスプレー」
オスプレー(OSPREY)
ULパックライナー
実勢価格:4840円(S)~
素材:40Dナイロンリップストップ(メイン)
サイズ:30~50L(S)、50~70L(M)、70~100L(L)
重量:90g(S)、110g(M)、150g(L)
オスプレイ「ULパックライナー」は、トップを巻いて留めるロールトップの防水ストレージパックです。底部のマチを長方形にして、パックに入れた際にデッドスペースができるのを防ぎます。
●パックに入れたまま簡単にパッキングできる「シートゥサミット」
シートゥサミット(SEA TO SUMMIT)
ウルトラシル
パックライナー
実勢価格:3300円(S)~
生地:ポリウレタンコーティッドシリコナイズドコーデュラ(R)
サイズ:S、M、L
重量:74g(S)
シートゥサミット「ウルトラシルパックライナー」は、バックパック内部にフィットしやすい オーバル形状を採用。ベルクロ式のトップクロージャーをロールダウンさせることで荷物の量に応じて圧縮できます。
その3:山頂を目指すときに使用する「アタックザック」
アタックザックは山小屋やテント場などから頂上を目指すときに使用するザックです。山小屋まではバックパックに入れて運ぶため、軽量でコンパクトにつくられています。
●充実の装備ながら収納時はポケットサイズの「オスプレー」
オスプレー(OSPREY)
ウルトラライトスタッフパック
実勢価格:4290円
容量:18L
サイズ:縦42×横 22×奥行き19cm(外寸)
重量:90g
オスプレー「ウルトラライトスタッフパック」は、内蔵ポーチに収納できるコンパクトなパッカブルスタッフパックです。快適に背負えるエアメッシュショルダーベルトを装備しています。
●雨蓋に収納できるポケッタブル対応「ライペン」
ライペン(RIPEN)
ライズパック 20
実勢価格:7260円
容量:20L(S)、28L(L)
重量:190g(S)、210g(L)
背面長:41cm(S)、45cm(L)
ライペン「ライズパック 20」は、山岳用テントのフライシートに使われる超軽量極薄生地30dnリップストップナイロンを使用しています。強度と防水性を両立するザックです。
【番外編】登山のパッキング術4つのポイント
登山ではパッキングの仕方ひとつで効率が大きく変わります。パッキング術とはパズルのようなもの。限られた容量のバックパックに、いかに隙間なく荷物を詰め込むか、これもまた山登りの楽しみの一つといえるかもしれません。
パッキングはただ詰め込めばいいというものではありません。長時間重い荷物を背負って歩くことになるため、より背負いやすく歩きやすくするためには、それなりのコツや技術を必要とします。
ポイントはこちらの4つ。
ポイント1:荷物を4つのゾーンに分けパッキングする
バックパックは背負ったときのフィット感が重要になりますが、荷室のどこに何を入れるかによって、体感的な“軽さ”はガラリと変わります。
重要なのは重心の位置。重い荷物を下のほうに配置すると重心の位置が下がり、同じ重さでも余計に重く感じることになってしまいます。
ポイントはバックパックの空間を大きく4つのスペースに分け荷物を収納すること。適当に詰め込んだ時と比べてグッと移動がラクになりますよ。重い荷物は背中側、軽い荷物は外側に入れましょう。
【ゾーンA:トップ部分】
登山中に出し入れする小物は取り出しやすいトップ部分に入れます。行動食やヘッドランプ、地図、グローブなどです。急場に取り出しやすくしたいファーストエイドキットは、雨蓋やサイドポケットなどアクセスしやすい場所にしまっておきましょう。
【ゾーンB:背中と反対部分】
背中と反対側の部分には頻繁に出し入れする着替え類や軽量なものを収納します。パッキングは、背中側や上側に重さのあるもの、背中とは反対側もしくは底部には軽いものを入れておくとバランスがよくなります。登山中、頻繁に脱ぎ着するアウターなどの衣類や、軽いクッカーはゾーンBに収納しておきます。
【ゾーンC:背中側】
背中側に重量のある荷物を入れると安定感が高まります。予備の水やテントなど、重くて頻繁に出し入れしないものを入れます。上記以外には予備の行動食をはじめ、多少重量のある食料などもここにしまっておくといいでしょう。
【ゾーンD:ボトム部分】
ボトム部分には登山中は出番のない軽量なシュラフやサンダル、マットレスといったものを収納します。軽いものほどバックパックの下に入れた方が歩行時の安定感が維持できますよ。
ポイント2:スタッフバッグで荷物を整理する
登山道具は種類が多くサイズもマチマチ。整理をしておくなら、大きなものやすぐに取り出して使うものはバックパックに収納し、細かいものはバックパックの中で散乱しないよう、スタッフバックなどにまとめてしまうのが効率的です。分類されている方が結果として、目的のものにアクセスしやすくなります。
整理のコツはこちら。
【防水スタッフバックを使う】
荷物を防水スタッフバックに入れておけば、バックパックのレインカバーを使わずとも荷物を雨から守ることができます。
【ジャンルごとにまとめる】
予備の行動食や携帯のバッテリーなど、細かい荷物は用途やジャンルごとにまとめておくことでパッキングがしやすくなります。
【色分け・小分けにする】
ジャンルごとにまとめるときは「ライトは赤」、「救急キットは中身が見える透明」など、自分なりのルールを決めておくと必要な道具を見つけやすく、取り出すときも収納するときも手際よく作業ができます。
ポイント3:日帰りや山小屋泊なら荷物も減
日帰り登山や山小屋泊が初心者向けとされるのは、荷物量を大幅に減らせることが大きな理由です。荷物が減ればバックパックが軽くなり、体力的に移動が相当楽になります。軽登山より4kg近く荷物が増えるテント泊は重量面からも初心者向きではありません。
日帰り登山や山小屋泊なら、テントやシュラフ、マットなどの荷物が必要なくなります。
このほか、予備の食料などを入れると全部で4kgほど減らすことはでき、登山中の体力消耗がおさえられます。
ポイント4:バックパックにケースをプラス
バックパックのポケットは、荷物の出し入れがしやすく便利ですが、いちいちバックパックを肩から外す必要があります。行動中にそんな手間をかけたくないという人は、ハーネスにケースを追加で取り付けると利便性がアップします。
ハーネスに取り付ければバックパックを下ろすことなく小物が出し入れできます。
撮りたいときにサッと取り出せるカメラケースも便利です。
ポイントを4つご紹介しましたが、正解は決してひとつではありません。登山をする人それぞれの装備に応じて変わってくるので、自分にとっての最上のパッキング術を発見してみてください!
以上、登山のバックパックの選び方、レベルにあわせたおすすめバックパック15選でした。ぜひ専門店に出かけて実物を確かめると同時に、フィッティングや機能性などもチェックしてみてくださいね!
荷物が取り出しやすく、ポケットも多いのに軽いのが特徴。ただ破れには注意が必要です!