パソコン 安くて良いルーターを通信速度テストで探しました

家電量販店に行くと、ズラッと並ぶWi-Fiルーター。価格をみれば、数千円から3万円近いものもあったりして、ますますどれを選べばいいものか悩んでしまいますよね。そこで今回編集部では、ルーターの機能でもっとも重要となる通信速度をテストしました。

ルーターの検証を行うにあたり重視したのは、「通信が高速に行える」という、基本中の基本。そこで今回の検証では、最速クラスの子機と親機の間で転送を実施し、その速度を一斉に計測しました。

今回はその中でもとくにコスパに優れていた1製品をご紹介します。

記事1位BEST 高品質な最強コスパルーターは5000円のアイオーデータでした

実転送速度でアップロード、ダウンロードともに好成績だったのは、アイオーデータのWN-AX1167GRでした。他の上位機種が高価格機種であったことを考えると、アンダー5000円の低価格機種ながら、高品質な基本構造を持っているかがわかりました。

アイ・オー・データ:WN-AX1167GR:Wi-Fi:ルーター

アイ・オー・データ
WN-AX1167GR
実勢価格:4997円
サイズ:W100×D150×H156mm(縦置き時・スタンド含む、突起部含まず)
質量:約270g(本体のみ)
対応規格:IEEE802.11a/b/g/n/ac
セキュリティ:WPA、WPA2、WEP
対応プロトコル:TCP/IP(IPv6/IPv4)
ストリーム数:2

高品質な最強コスパルーターは5000円のアイオーデータでした イメージ

「手ごろな価格なのにちゃんと作ってある」本製品の優秀さが結果から見えてきます。アイオーデータは、土日の電話サポートを行っているので、これからルーター導入を考える初心者にもオススメです。

パソコン 性能・価格面変わらずの後継機が出ましたが……

アイ・オー・データから、本テスト後に後継機「WNPR1167G」が発売され、後日テストをしたところ、「WNPR1167G」の方が僅差で良いという結果が出ました。価格もややお安くなっています。

ただ、電波の届く範囲のスペックに違いがあり、「WNPR1167G」の方がやや狭め。3F建て以上の戸建てや4LDK以上のマンションなどで使用する場合は、「WN-AX1167GR」の方が安心です。一人暮らしなどで使用する場合は「WNPR1167G」でも良いかもしれません。

その他、今回その他検証した他機種の結果を下記にご紹介します。

パソコン 3万円近いルーターでもアイオーデータに及ばず

[バッファロー]

バッファロー:WSR-2533 DHP:Wi-Fi:ルーター

バッファロー
WSR-2533 DHP
実勢価格:1万2033円

3万円近いルーターでもアイオーデータに及ばず イメージ

ダウンロードは十分に高速ですが、アップロードがイマイチ。

[ネットギア]

ネットギア:R8000-100JPS:Wi-Fi:ルーター

ネットギア
R8000-100JPS
実勢価格:1万7800円

3万円近いルーターでもアイオーデータに及ばず イメージ2

ダウンロード、アップロードともに悪くはありませんが、スペックから見るともう少しといったところ。

[ASUS]

ASUS:RT-AC88U:Wi-Fi:ルーター

ASUS
RT-AC88U
実勢価格:2万5888円

3万円近いルーターでもアイオーデータに及ばず イメージ3

本製品も価格から見るともう少しスピードが出てほしかったなというところです。

データを見れば一目瞭然。スマホのパケット通信料削減にも、エンタメにも欠かせないルーター。家庭でのWI-FI接続でこれからルーター購入を考えているのであれば、アイ・オー・データのWN-AX1167GRがダンゼン買いです。

ひとつ補足したいのは、他の高価格ルーターがまったくダメかといったらそうではないということ。使い方によってメリットも大いにありますので、下記にご紹介します。

パソコン 何台もの端末を接続するならストリーム数を意識したい

上記でご紹介したモデルは2ストリームであるため、構造上、同時に多くのスマホなどを接続すると弱くなってしまいます。ストリームが増えれば、その分ネットを接続するための「道路」が増えるので、2ストリームでは混雑してしまうようなときでも、3~4ストリームであれば問題ないということもあります。使用環境によってストリーム数を考慮することも重要です。

今回検証した中で、3ストリームのオススメモデルはこちらになります。

バッファロー:WXR-1900DHP2:Wi-Fi:ルーター

バッファロー
WXR-1900DHP2
実勢価格:1万4659円
サイズ:W41×H185×D185
質量:約560g
ストリーム数:3
※後継モデルも存在しています

ストリーム数の違いによる多重接続のズレを、このモデルとアイ・オー・データWN-AX1167GRの2台で、実際に動画を再生して比較検証してみました。

まずはアイ・オー・データWN-AX1167GR

何台もの端末を接続するならストリーム数を意識したい イメージ

途中、4台までは揃いましたが……

何台もの端末を接続するならストリーム数を意識したい イメージ2

最後に揃ったのは2台のみでした。再生開始時はほぼ揃っていたのですが、動画が進むにつれてズレが発生してしまいました。

そしてこちらがバッファローWXR-1900DHP2です。

何台もの端末を接続するならストリーム数を意識したい イメージ3

再生時は5台揃いました。

何台もの端末を接続するならストリーム数を意識したい イメージ4

動画再生を進めると、まったくズレがないわけではありませんが、気にならない範囲でした。

一人暮らしなどで、接続台数が少ないときは2ストリームで十分ですが、家族全員で同時にネットを使う必要があるのであれば、4ストリームくらいは必要になるかもしれません。新規購入の際は、こうしたポイントもご考慮くださいね。


360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。