ペン200本を検証する「P-1グランプリ」今回のテーマは「名前がしっかり書ける」
学校や職場、趣味など、日常生活で欠かせないの「ペン」。鉛筆にシャーペン、ボールペン、マーカーペン、筆ペンなど、市場に溢れるたくさんのペンの凄さや違いを知りたい! とスタートし、合計200本のペンをテストする「P-1グランプリ」企画。今回は第6回目です。
この記事では、「どこにでも書ける名前ペン」部門の結果を発表します。
過去のテスト結果はこちらです。
・第1回「芯が折れにくいシャーペン」の→記事はこちら
・第2回「文字が目立つ水性ペンほか」の→記事はこちら
・第3回「芯が折れにくい鉛筆」の→記事はこちら
・第4回「文字が消せるペン」の→記事はこちら
・第5回「趣味に使えるカラーペン」の→記事はこちら
太い&細い文字が書けると使いやすさにつながる
日常生活で何かと役に立つ「どこにでも書ける」ペン。そのテストで重視したのは、太い字でも細い字でも書きやすいことでした。これができるペンは、やはりふだん使いしやすくなります。
テストしたペンは計10本。「書きやすさ」「持ちやすさ」「機能性」「デザイン性」の4項目を、文字のプロと文房具のプロが実際に使ってテストし、採点しました。
▼採点に協力いただいたプロはコチラのみなさん
写真左:かわくぼみちこさん
書道家
おんせん県おおいた課などの揮毫や企業とのコラボレーション、雑誌掲載やギャラリー主宰など幅広く活動中
写真右:納富廉邦さん
ボールペンライター
雑誌、書籍、ネットなどさまざまな媒体で、文具などのグッズ選びや、今オススメのモノについて執筆している
my MOJI代表・萩原季実子さんと受講者のみなさん
東京・渋谷のペン字筆ペン教室「myMOJI」
代表・講師である萩原季実子さん(中央)は「誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳」(アスコム)を執筆
高評価だったのは、どのペンだったのでしょうか?
どこでも何にでも材質問わず書けます!
三菱鉛筆
ピースマーカー〈極細+細字丸芯〉黒
実勢価格:130円
速乾性の高い油性インクなので、何にでもスラスラ書けちゃいます。カラーも8色そろっていて、書くもの合わせて色を使い分けられます。ペン先が細いので、塗りやすさもピカイチ。
すべての項目において死角のない強さを見せました
家庭に1本は必ず持っていたいサインペンです。
ボールペンライター 納富廉邦さん
「年賀状の宛名も本文もこれだけで書くことができます」
極細と細字、2種類のペン先があるので、太さの使い分けができます。
紙だけではなく、ゴム、金属、ガラス、プラスチック、布まで、相手を選びません。一番よく使う黒も、色が濃いので見やすさもバツグンです。
布製品にはコレ!タオルにも書きやすい
ぺんてる
布書きボールペン
実勢価格:162円
書きやすさ:9.5点
持ちやすさ:8.8点
機能性:10点
デザイン性:8.9点
合計:37.2点
機能性の点数は満点! 不思議なほど布製品に書きやすい、細いペン先のボールペンです。使用されているゲルインクのおかげで、油性ペンよりにじまず、細く濃い文字が書けます。消えにくいので、ドライクリーニングや洗濯をしても問題ありません。
上履きやタオル、ハンカチなど、学用品への使い勝手はバツグンです。
上位4製品は1点未満の接戦!材質によって使い分けましょう
第1位から第5位までのテスト結果が上の表になります。いろいろなものに書くならピースマーカーがベスト! テストしたことで、書くものの材質によって最適なペンがあることもわかりました。ガラスに書くならペイントマーカー太字、布製品なら第2位でご紹介した布書きボールペンといったように、使い分けたいですね。
書くものを選ばないピースマーカーの実力に驚かされる結果でした。ペンを使い分ければ、「にじんで読めない」「インクが乗らなくて消えちゃう」といった悩みから解放されますよ!