知っているようで知らないバターとマーガリンの違い
バターやマーガリンって、朝食のトーストや、毎日のお料理やお菓子づくりで使ったりと、用途はほぼ同じ。でも「いったい何が違うのか?」を知っている方は、意外と少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、バターとマーガリンの基礎知識をご紹介したいと思います!
バターとマーガリンの違いは使う「油脂」の違いによります
バターもマーガリンも、原材料の8割ほどを占める「油脂」の風味が味を決める大きな要素になっています。マーガリンは、バターの風味に近づけるため、乳製品や香料などを加えたものもあります。
[バター]
原料:生乳
乳脂肪がメインで、乳脂肪特有の甘い風味があります。乳脂肪の量は80%以上で、香りや風味、コクがあります。
よつ葉乳業
よつ葉バター加塩(150g)
実勢価格:345円
[マーガリン]
原料:主に植物性の油脂
コーン、大豆、べに花など植物油がでつくられたものが中心になります。
J-オイルミルズ
ラーマ
バターの風味(300g)
実勢価格:198円
マーガリンは、下記のように油脂や水分の量が定められています。
料理に使う油の風味が種類によって異なるのと同じように、マーガリンは、80%以上を占める油によって味わいが変わります。
また、油脂の価格が商品の価格を決める大きな要素にもなります。植物の種類やグレード、バター混合の有無などで価格差が生まれます。
そして、マーガリン類に属するもののうち、食用油脂の割合が80%未満のものは「ファットスプレッド」と呼ばれます。
[ファットスプレッド]
原料:主に植物性の油脂
植物油がメインになっていますが、マーガリンよりも油脂分が少なく(80%未満)、水分量が多いため、やわらかく低カロリーです。
雪印メグミルク
ネオソフト(300g)
実勢価格:303円
バターとマーガリンのカロリーはほぼ同じです
前でもご紹介したように、バターもマーガリンも原材料の8割が油で、使われている量は変わりません。風味の違いはあるものの、油脂は動物性でも植物性であってもカロリーは同程度になります。
[バター]
73.1kcal/10g
[マーガリン]
74.3kcal/10g
バターは冷蔵よりも冷凍で2倍長持ちします
バターの賞味期限は、開封前は約半年、開封後は約2週間。でも、冷凍保存すれば、開封前が約1年、開封後は約1~2ヶ月と長持ちするんです。
冷凍保存しているものを使うときは、冷蔵庫または常温で自然解凍します。ただし、解凍後の再冷凍はNGです!
[バターの冷凍保存法]
①ブロックで保存
箱から出したら、ジップロックに入れて冷凍庫へ。
②小分けにして保存
小さく切ったバターは、ラップに1個ずつ包めば保存できます。ラップ1枚に2個包むと場所を取らず、便利です。
ラップの中心に10gに切ったバターを置き、手前のラップを上に折ります。
バターの上にもう1枚10gに切ったバターを重ねるように置き、ラップで巻きましょう。
以上、バターとマーガリンの基礎知識をご紹介しました。それぞれの違いを押さえ、お好みや用途に合わせて使い分けてみてくださいね!