パソコンUSBメモリってぶっちゃけ使わない方がいいの?

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パソコンにあるデータの持ち歩きや受け渡しに使われる「USBメモリ」。小さくて手軽ですが尼崎市の紛失事件を受け、その安全性に関心が集まっています。

セキュリティソフトを提供するマーケティング会社を運営する、ブルースター株式会社代表取締役社長の坂本光正さんによると、「USBメモリは小型で持ち歩きやすいため確かに紛失のリスクがつきもの」とのこと。

そもそもセキュリティを重視する企業では、パソコンでUSBメモリを使えない状態にしています。

セキュリティ的にはUSBメモリでデータを持ち出せないようにすることが効果的

重要な情報の漏洩を防ぐため、USBメモリ自体を利用不可にすることは効果的。いくつかの方法がありますが、デバイスマネージャーを開いて「USB大容量記憶装置」を無効化する方法がもっとも手軽です。

Windowsの設定をちょっと変えるだけ

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USBメモリを挿した状態でデスクトップの「PC」を右クリックし、「プロパティ」を表示。

Windowsの設定をちょっと変えるだけ イメージ2

「デバイスマネージャー」を開きます。

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「USB大容量記憶装置」を無効にします。これでUSBメモリが使用できなくなります。

USBポートを物理的に使用不可にする方法

USBポートを物理的に使用不可にする方法 イメージ
USBポートを物理的に使用不可にする方法 イメージ2

サンワサプライ
USBコネクタ
取付けセキュリティ
SL-46
実勢価格:1927円(取付部品5個:774円)

ソフトウェア的に無効にする以外に、USBポートに専用ツールでしか外せないキャップを付けることでハードウェア的に使えなくする方法もあります。

USBポートを物理的に使用不可にする方法 イメージ3

それができる製品が、サンワサプライ「USBコネクタ 取付けセキュリティ SL-46」。一時的にUSBポートを利用不可にしたいときに最適。USB-Cタイプの製品も販売されています。

パソコンセキュリティ機能付きUSBを比較

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重要なデータは持ち出さないことが最も安全ですが、移動が必要な場合もありますよね。そんなときにおすすめなのが“セキュリティ機能付きUSBメモリ”です。

そこで、雑誌『家電批評』では、アイ・オー・データ機器製の5製品を比較。セキュリティや使い勝手をプロとチェックし、より安心して使えるのはどれか探しました。

付属のセキュリティ機能にはさまざまな方式が存在します

一般的なUSBメモリよりも安全性が高い“セキュリティ機能付きUSBメモリ”ですが、さまざまな方式の製品が存在します。

例えば「アイ・オー・データ機器」の製品だけでも、標準的な「パスワード+暗号化」以外に複数のタイプが存在します。

標準的な機能に加えてウイルス対策機能が付いた製品や、より簡易的なパスワードロックだけの製品のほか、指紋認証や数字ボタン付きなどなど。なお、安全性を重視するなら自動暗号化は必須です。

それでは、テスト結果を評価の高かった順に紹介します。

パソコンアイ・オー・データ機器「ED-SV4/4GR 4GB・1年サポート」

アイ・オー・データ機器「ED-SV4/4GR 4GB・1年サポート」 イメージ
王冠アイコン

アイ・オー・データ機器
ED-SV4/4GR
4GB・1年サポート
実勢価格:9147円

サイズ・重量:約W24×D59×H8mm・約10g
コネクター形状:USB Type-A
対応OS:Windows 7以降・macOS 10.11以降
セキュリティ機能:パスワードロック、自動暗号化機能、アンチウイルス

1GBの価格:約2287円

▼テスト結果

  • セキュリティ:◎
  • 使い勝手  :○

5製品中ベストに選ばれたのはアイ・オー・データ機器「ED-SV4/4GR 4GB・1年サポート」でした。

アイ・オー・データ機器「ED-SV4/4GR 4GB・1年サポート」 イメージ2

パスワードミス5回でロックがかかり、初期化以外の操作が不可能に。サポート期間中はウイルスパターンのアップデートに対応しています。やや高価ですが、しっかり保護したい人に最適です。

セキュリティ

パスワードと自動暗号化に加え、1年のサポート付きです。

使い勝手

ウイルス対策機能がMacで使えないので注意が必要です。

パソコンアイ・オー・データ機器「ED-E4/4GR 4GB」

アイ・オー・データ機器「ED-E4/4GR 4GB」 イメージ

アイ・オー・データ機器
ED-E4/4GR
4GB
実勢価格:5594円

サイズ・重量:約W24×D59×H8mm・約10g
コネクター形状:USB Type-A
対応OS:Windows 7以降・macOS 10.11以降
セキュリティ機能:パスワードロック、自動暗号化機能

1GBの価格:約1399円

▼テスト結果

  • セキュリティ:○
  • 使い勝手  :◎

アイ・オー・データ機器「ED-E4/4GR 4GB」は、パスワード+自動暗号化というもっとも一般的な構成。パスワードミスは100回までとやや甘めです。

セキュリティ

パスワードと自動暗号化でデータを守れます。

使い勝手

通常のUSBメモリとの違いはパスワードのみです。

パソコンアイ・オー・データ機器「EU3-PW/8GR 8GB」

アイ・オー・データ機器「EU3-PW/8GR 8GB」 イメージ

アイ・オー・データ機器
EU3-PW/8GR
8GB
実勢価格:2236円

サイズ・重量:約W24×D59×H8mm・約10g
コネクター形状:USB Type-A
対応OS:Windows 7以降
セキュリティ機能:パスワードロック

1GBの価格:約280円

▼テスト結果

  • セキュリティ:△
  • 使い勝手  :◎

パスワードロックで大事なデータを保護するアイ・オー・データ機器「EU3-PW/8GR 8GB」。暗号化されないのでパスワードを突破されると漏洩の危険があります。パスワードミスは100回までです。

セキュリティ

パスワードロックのみで暗号化はされません。

使い勝手

通常のUSBメモリとの違いはパスワードのみです。

パソコンアイ・オー・データ機器「ED-FP/16G 16GB」

アイ・オー・データ機器「ED-FP/16G 16GB」 イメージ

アイ・オー・データ機器
ED-FP/16G
16GB
実勢価格:9800円

サイズ・重量:約W20×D40×H11mm(突起物含まず)・約13g
コネクター形状:USB Type-A
対応OS:Windows 7以降・macOS 10.7以降・Chrome OS
セキュリティ機能:指紋認証、自動暗号化機能

1GBの価格:約613円

※リンク先は容量違いの商品販売ページです

▼テスト結果

  • セキュリティ:○
  • 使い勝手  :○

アイ・オー・データ機器「ED-FP/16G 16GB」は、指紋認証によるログイン機能を搭載しています。指紋登録後は快適ですが、本体が小さいので紛失リスクは高め。パスワードも使えてミスは10回までです。

セキュリティ

指紋認証と暗号化に対応しています。小型で紛失リスクは高めです。

使い勝手

指紋の登録が必要なのでやや準備が面倒です。

パソコンアイ・オー・データ機器「ED-HB3/8G 8GB」

アイ・オー・データ機器「ED-HB3/8G 8GB」 イメージ

アイ・オー・データ機器
ED-HB3/8G
8GB
実勢価格:9082円

サイズ・重量:約W19×D84×H11mm(キャップを含む)・約19g
コネクター形状:USB Type-A
対応OS:Windows 7以降・macOS 10.10以降・Chrome OS
セキュリティ機能:パスワードボタン、自動暗号化機能

1GBの価格:約1135円

▼テスト結果

  • セキュリティ:○
  • 使い勝手  :△

アイ・オー・データ機器「ED-HB3/8G 8GB」は本体の数字ボタンでロックを解除するUSBです。物理ボタンを毎回押すのが面倒なため、簡単な配置にしがち。パスワードミスは10回までと厳しめです。

セキュリティ

数字ボタンと自動暗号化でデータを守れます。

使い勝手

7~15桁の数字を毎回押すのはかなり面倒です。

パソコンもっと大容量データを持ち歩くならこちら

もっと大容量データを持ち歩くならこちら イメージ

アイ・オー・データ機器
HDPD-SUTB1
1TB
実勢価格:7973円

大容量のデータを持ち歩くなら、自動暗号化機能付きのポータブルHDDがオススメです。アイ・オー・データ機器「HDPD-SUTB1 1TB」は、連続5回のミスでロックがかかります。

以上、USBメモリを使うなら注意したいことと、アイ・オー・データ機器の「セキュリティ機能付きUSBメモリ」5製品の比較検証でした。

タイプ違い5製品を使い比べてみた印象としては、どの製品も情報を不正に取り出すのは難しいと感じました。パスワードミスによるロックまでの回数は製品で異なりますが、総当たり式のパスワード解析ソフトでも、先にパスワードミスの上限に達しそうです。

「セキュリティ機能付きUSBメモリ」が気になった人は、ぜひ参考にしてみてください。

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