面倒な文字起こしを自動化したい
録音した会議や打ち合わせの内容をまとめるためにテキストを起こす。これってけっこうな手間ですよね。
そんなとき「自動文字起こし機」があればその時間を短縮。他の仕事にも手が回るようになり、結果として効率化&時短につながります。仕事以外の時間に向かうためにも有用なツールです。
比較したのはこの3製品
今回ピックアップしたのは以下の3製品です。
- ソースネクスト「AutoMemo S 2022モデル」
- Langogo「AI音声翻訳機 minutes」
-
Notta「notta」
注意:書き起こしは料金制
各製品、書き起こしには別途使用料がかかります。自分の日々の仕事スタイルに合ったプランを選ぶようにしましょう。
3つのテストで検証しました
ビジネスで使うからには、正確性とコスパは譲れないところです。検証では、30分の会議で3製品を同時に録音スタートし、文字起こしの正確さを確認。5回のテストを平均化して判定しました。
また料金に加え、仕事で頻繁に使うものなので、使い疲れしない操作性かどうかもチェックしました。
テスト1:文字起こしのしやすさ
書き起こしの精度や共有しやすさを検証。
テスト2:コスパ
月額料金に見合う優秀さかどうかをチェック。
テスト3:操作性
画面の見やすさ、操作しやすさなどを評価。
以上3つのテストで検証した結果、評価の高かった順に紹介します。
ソースネクスト「AutoMemo S 2022モデル」
ソースネクスト
AutoMemo S 2022モデル
実勢価格(本体):1万9800円
プラン例:980円/月(プレミアムプラン)ほか
▼テスト結果
総合:58点/70点
- 文字起こしの正確性 :24点/30点
- 録音後の完成までの速さ : 8点/10点
- エクスポート・共有のしやすさ:10点/10点
- 料金のコスパ : 7点/10点
- 操作性 : 9点/10点
今回S評価でベストバイとなったのは、ソースネクスト「AutoMemo S 2022モデル」です。
文字起こしの完成には時間がかかりますが、そのぶん正確性は他より優秀です。
正確性&共有しやすさ:語尾や短い発言も起こせて、共有しやすい
「AutoMemo S」は、会話間の「はい」や「〜 ですね」といった語尾などもしっかり聞き取っている印象です。頭ひとつ抜けた精度でした。
また、共有が自動なのも便利。コンパクトな手のひらサイズで画面は小さめですが、タッチ感度は良好でした。
ポイント1:ボタンを押すだけで録音スタート
録音は一般的なレコーダーと同じく、ボタンを押すだけでOK。ケーブルでPCと接続しての録音も可能です。この場合、別途会話用の機器を準備しましょう。
ポイント2:AIが自動的に文字を変換
録音後、Wi-Fiに接続されていれば自動でテキスト化完了。必要時間は録音時間の3分の1から半分程度です。データはクラウド保存なので、容量の心配はゼロ!
ポイント3:外部連携で自動転送できる
メールおよびGoogle Driveなどと連携させておけば、文字起こし完了後、音声とテキストデータを自動で転送。アップ忘れによるトラブルも減らせます。
録音環境次第で多少の誤差はありましたが、メモ代わりとしては十分すぎる性能です。
Notta「notta」
Notta
notta
ダウンロード:無料
プラン例:約1050円/月
(プレミアム)ほか
▼テスト結果
総合:49点/70点
- 文字起こしの正確性 :18点/30点
- 録音後の完成までの速さ : 7点/10点
- エクスポート・共有のしやすさ:10点/10点
- 料金のコスパ :7点/10点
- 操作性 :7点/10点
次に高評価だったのは、Notta「notta」です。こちらはアプリなので専用機器を用意する必要なし。スマホがあればすぐに使えて便利です。
月額制で1800分まで書き起こすことができ、音声・動画ファイルのインポートが可能です。
検証したところ、リアルタイムで起こしが確認できるのはいいのですが、そのぶん精度はやや低め。また、UIが少し見づらい印象もありました。ただし、共有しやすさなどは超優秀でした。
Langogo「AI音声翻訳機 minutes」
Langogo
AI音声翻訳機 minutes
本体価格:1万3750円
プラン例:月1800分まで無料(12カ月間まで。以降は有料)
▼テスト結果
総合:31点/70点
- 文字起こしの正確性 :12点/30点
- 録音後の完成までの速さ : 7点/10点
- エクスポート・共有のしやすさ: 3点/10点
- 料金のコスパ : 5点/10点
- 操作性 : 4点/10点
Langogo「AI音声翻訳機 minutes」はB評価となりました。Amazonで販売中の一台で、「AutoMemo S」と比べて本体価格が手ごろです。
検証したところ、リアルタイムでの確認が可能なものの、正確性はいま一歩。書き起こしの日本語の精度がイマイチです。
また、説明書や本体情報を見ても共有方法や料金プランがわかりづらく、パッと見て共有できるとは言いづらい印象です。
【まとめ】精度の高さがダントツの「AutoMemo S 」
検証の結果、ソースネクスト「AutoMemo S 2022モデル」がベストバイとなりました。決め手となったのは、書き起こしの精度の高さです。
もちろん100%正確とまではいかず、何人かの発言が重なると書き起こしのミスも起こるため、保険としてある程度は自分でメモを取る必要はあり。
とはいえ、今までのように「録音後にイチから聞いて書き起こし」というメンドウな作業が確実になくなり、手間は大幅にカットできます。
▼メリット
- 操作が簡単
- ドライブやメールと連携すれば共有が手軽にできる
- 文字の検索なども可能
- テキストをタッチすればその位置から再生できる
▼デメリット
- リアルタイムで文字起こしの確認ができない
- 声が重なるとややミスがある
使い方としてはブレストのような短い会話が飛び交う場面より、報告会などある程度周囲が静かで、長い発言が続くような状況での使用がおすすめです。
共有も自動で使い勝手も文句なし。「AutoMemo S」は月額料金を払っても使う価値アリといえます。
以上、自動文字起こしマシン3製品の比較でした。議事録作りなど文字起こしが多い方は、ぜひ検討してみてくださいね。
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