火起こしでモタついて大ひんしゅくそうならないためのノウハウを伝授
キャンプにおいて暖をとるための火起こしは超がつくほど肝心。特に暑すぎる夏を避けて、秋のキャンプを楽しむ場合、昼は過ごしやすいですが、標高のあるキャンプ場の夜だと、平地の真冬レベルに寒くなることだってあるんです。
そんな寒さの中、火起こしにモタついてしまったら、家族や友達、彼女から「まだぁ?」と大ひんしゅくを買ってしまうかもしれません。
そんな事態に落らないための最小限の道具でできるスマートな火起こしをお教えします。
新聞紙・枯れ葉・小枝を使ってデキる男の火起こしを演出
家族や友達、彼女に「すごい!」と尊敬される火起こしに、過剰な道具は必要ありません。キャンプ場で直接調達できる材料だけとマッチやライターでも、暖をとるための火は十分に起こすことができるのです。
それでは、最小限で最速の火起こしのテクニックをご紹介しましょう。
[手順1]数種類の枝と枯れ草を準備する
火起こしに必要な枝は、枯れて乾いた小枝ややや太めの枝。秋キャンプであれば、これらは意外とカンタンに現地で拾うことができます。また火にくべる順番も重要なので、枝の大きさごとに分けておくことが大切です。薪は購入したものを準備しましょう。
[手順2]新聞紙で着火剤を作る
火が一番つきやすい新聞紙を着火剤として利用するために、折って加工をします。
まず、以下の手順で新聞紙を折っていきましょう。
新聞紙を縦に何度か折り畳み、細長くなったら結び目を作ります。このとき、ゆるく結んで空気が通るようにしましょう。
[手順3]着火剤を中心に置いて枯れ葉を置く
中心部に着火剤を置いて、その周りに枯れ葉を置いていきます。
[手順4]小枝を上に置いていく
枯れ葉を置いた上に小枝をバランスよく置いていきます。空気の流れを考えて円錐状に組むのがベストです。
[手順5]マッチで新聞紙に着火する
新聞紙の先端に火をつけます。マッチで火をつける際には、火元を下に向けて手早く着火しましょう。
[手順6]火が回ってきたら太い薪を乗せる
小枝にまで火がついて、炎が十分大きくなったら、太めの枝をくべましょう。このときも円錐状を意識して中心を高く、立てかけるように並べると火のまわりが良くなります。
[手順7]十分に火が回ったら周りに薪を並べる
最後に薪を周りに立てかけて並べれば、火起こしの完成。あとは薪にしっかりと火がまわるように息を吹きかけたり、平たい物で風を送ってあげれば完璧です。
どうですか? そこまで難しくはないですよね。この手順を覚えて現地でスムーズにこなせれば、感嘆の声があがることは間違いありません。
強風で火がつきにくいときのベストな対処法、教えます
スマートな火起こし術を覚えたといえど、キャンプでの火起こしはまさにライブ。天候によっては容易に火が起こさえないなんて状況もありえます。
そんな火起こしでの困難な状況のひとつが「強風」。ここではそんな状況下での賢い対処法をお教えします。
[対処法1]穴を掘って火を起こす
あまりにも風強い場合は、地面に穴を掘り、その中で火を起こしましょう。スコップなど穴を掘る道具が必要となりますが、コレなら強風でも焚き火を安定させることが可能です。
[対処法2]太い薪を風よけにする
穴を掘る道具がない場合は、太い薪を風よけにしましょう。風上に薪を積み重ね、焚き火をガードすると効果的です。
これらの対処法は有効ですが、キャンプ場によっては地面への直火や穴を掘ることを禁止にしているところもあります。心配な場合は事前にチェックをしておくと良いでしょう。
火起こしに必須な道具とあると便利な道具を公開
ここまで最小限の道具でスマートに火を起こす方法をご紹介しました。でも、ビギナーの方だと、ちょっと不安ですよね。ここからは、必須アイテムと一緒にあると便利なアイテムもご紹介していきます。
▼必須アイテムはコチラ
忘れちゃいけない「マッチ」
当たり前ですが着火用に必要な道具です。初心者には柄の長いライターでもOK。
薪をつかむ「トング」
火のついた薪を移動させる用のトング。100円ショップで売っているものでも十分なので準備しておこう。
火消しの水を入れる「バケツ」
ロゴス
ソフトバケツ アクアFDバケツ
実勢価格:2268円
サイズ:約W24.5×D24.5×H27.5cm
収納サイズ:約W24.5×D24.5×H5cm
重量:約300g
容量:約7.5L
万が一のために準備しておきましょう。予期せぬ飛び火には特に注意が必要です。持ち運びに最適な折りたたみ式がオススメ。
やけど防止の「グローブ」
ペトロマックス
アラミドプロ 300 グローブ
実勢価格:5292円
重量:481g
耐火温度:約300℃
火傷やササクレから手を守るために準備したいグローブ。軍手でも代用できるので、100均でもOK。
▼あると便利アイテムはコチラ
効率アップの「送風機」
ロゴス
送風機 BBQガンブロー
実勢価格:2052円
サイズ:約W17×D5.4×H14.5cm
収納サイズ:約W8×D5.4×H14.5cm
バッテリー:単3乾電池×4
焚き火にピンポイントで風を送り続けられるので、かなり楽に火起こしができます。
火つきが悪いなら「着火剤」
キャプテンスタッグ
バーベキュー用 ファイアマックス 着火剤
実勢価格:570円
サイズ:約W5×H21×D8cm
重量:約260g
主成分:メタノール、エチレングリコール
内容量:240g
夏場で枝が湿っていて火がつきにくいときに、効率よく燃焼させる燃焼剤です。使用する際は、必ず火をつける前に使いましょう。火がついてからの継ぎ足しは厳禁です。
安定着火の「バーナー」
新富士バーナー
パワートーチ RZ-831
実勢価格:2887円
外形寸法:W2.7×H21×D9cm
重量:220g
火口径:1.9cm
どんな強風でも消えることがないので、安定して着火することができるグッズ。安全面でもあるととても便利です。
火起こしに使いやすいオススメ着火装置ランキング
最後になにかと不安の多いキャンプ初心者の方のために、火起こしにオススメな着火装置のランキングをご紹介します。各着火装置ともにメリット・デメリット両方あるので、しっかりと把握しておきましょう。
[第1位]マッチ
1番のオススメはマッチです。最近では水に入れても消えない防水仕様もあるので、利用の幅が広がりました。
メリット
ライターのように燃料切れの心配がなくコンパクト。情緒があるのも注目ポイント。
デメリット
防水仕様でない場合、水に弱い。また風が強いと火が消えてしまうことも……。
[第2位]ライター&バーナー
初心者に使いやすいライターやバーナーが2位。どこでも手に入りやすく、どんな天気でも使いやすいですが、アウトドア感が少ないとの意見も。
メリット
火力が強く、火がつきやすいのが最大のメリット。強風でも消えにくく、天気に左右されにくい。
デメリット
燃料が切れるとまったく使えない。情緒ではマッチに劣ってしまう。
[第3位]送風機
火を起こす際に重要なのが、風を効率良く送ること。うちわなどの人力を必要としない送風機であれば、面倒くささを軽減できます。
メリット
火起こしに必要な風を電気の力で送ることができるので、火起こしの手間を軽減できる。
デメリット
電池が必要となるため、電池持参を忘れると邪魔な荷物になってしまう。
いかがでしたか。キャンプの醍醐味として、夜の焚き火を囲んでの仲間との談笑は、時間の進み方がゆっくりでとても心地よいものです。その輪の中心となる焚き火をスマートに起こすことができたら、仲間から一目を置かれる存在になるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください!