長く使うほど愛着が出ます マイ焚き火台を育てましょう
キャンプの楽しみと言えば、昼のBBQに夜の焚き火。このふたつのメインイベントが充実すればするほど、思い出深い"楽しいキャンプ"になります。逆に失敗すると「ずっと炭を起こしてたよ…」「薪が全然燃えないし…」なんてトホホなこともよく聞く話。失敗しないためには"道具の力にも頼りたいもの"です。
そこで今回は夜のメインイベントに必要なマストギア、焚き火台に注目し、"あなたに最適なベストバイアイテム"の選び方を解説します。BBQではなく、焚き火からスタートするのは、使い込むことによる"味"が出るから。「BBQグリルは買い換えても焚き火台は買い換えない、一生モノです」という焚き火ニストがいるほど、愛着がわきやすいアイテムでもあります。
買い換えない焚き火台選び メジャーアイテムは3つです
焚き火台をリリースしているアウトドアブランドは大小合わせて多々ありますが、メジャーどころでは、スノーピーク、コールマンそしてユニフレームが人気です。アウトドア360.life担当としてはどれも甲乙つけがたく、「スタイルによってベストバイが変わる」と、しています。
パッと開いてすぐに使える、そして変形せずに長持ちなスノーピーク。井桁型の強火ガンガンスタイル・コールマン。幅広平型ラージは薪を自在に操りやすいユニフレーム。それぞれのベストバイな使い方をみていきましょう。
厚さ1.5mmの超頑丈仕様 タフ&イージーならスノピ推し
スノーピーク「焚火台」
公式価格:S 8600円、M 1万2600円、L 1万5600円(すべて税別)
オプション付きのスターターセットは価格が異なります。
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逆四角錐のフォルムが美しいスノーピークの焚き火台「焚火台(S・M・Lあり)」。注目すべきは豪炎でも変形しない4枚のプレート。厚さ1.5mmは焚火台のなかでもトップクラスのスペックを誇ります。焚き火台のなかには使用していくうちに火で変形(湾曲など)してしまうものもありますが、スノーピークの焚き火台なら心配無用。何年も"ほぼ"その形のまま使えます。
★ヘビーデューティーな使い方がしたい! という人におすすめです。
収納、設営が楽なのもスノーピーク焚火台のメリット。写真のようにペタンとしまうだけでOKで、使うときはパタっと広げるだけ。煩わしい組み立てがゼロなので、時短キャンパーにももってこいです。オプションなどを考えると、他の焚き火台よりも高くつきますが、一生モノと考えればありでは。
燃焼効率はピカイチ 井桁に薪を放り込むだけでOK
コールマン「ステンレスファイアープレイスⅢ」
公式価格:1万4553円(税込)
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ステンレス素材で組まれた井桁スタイルが特徴的のコールマン「ステンレスファイアープレイスⅢ」。井桁のなかに網状の仕掛けが施されており、360度広範囲から風を取り入れることができます。そのため、薪の燃焼効率が非常に高く、薪の位置を都度調整せずに"ほったらかし"でもよく燃えます。また、井桁の高さが適度にあるため、追加の薪も放り込むだけでOK。雑に扱ってもよく燃える、それがコールマンの焚き火台です。
★キャンプファイヤーのような豪炎を楽しみたい! という人におすすめです。
薪が朽ち落ちて焚き火台の外に出てしまう、井桁式はそんな心配も無し。燃えやすいよう薪と薪を寄り添わして…なんてテクニックも不要。とにかく薪を入れればシンプルに燃えてくれます。
組み立て方の動画(コールマン ジャパン公式チャンネル)
シンプルイズベスト! そして安い! 火加減のコントロールしやすさNo.1
ユニフレーム「ファイアグリル」
公式価格:6900円(税込)
公式サイトはこちら
薪が燃えやすいよう山型に揃えるなど、焚き火慣れが少々必要ですが、BBQグリルとしても併用できるので、"最初の焚き火台"として選ぶ人もけっこういます。
一見して正方形の受け皿のように見えますが、じつは仕掛けが満載のユニフレーム焚き火台「ファイアグリル」。底面には風の通り道を設けるロストル(床)があり、薪への着火がスムーズです。また、脚のスタンドは取り外し可能。収納スペースをコンパクトにしてくれます。重量はこの3台のなかでもっとも軽い約2.7kg。値段は他と比べてグンと安い税込6900円。この価格は魅力的です。
★コスト重視! 軽さも大事! という人におすすめです。
焚き火は各社個性の見せ所 他メーカーのものもまだまだあります
今回は焚き火台を選ぶうえでのメジャー3製品を紹介しました。どれも焚き火ビギナーを助けてくれる"機能や仕掛け"が施されており、扱いはとてもかんたん。これから焚き火台が欲しい! という人におすすめできるオール・ベストバイ製品です。
ですが、焚き火の世界は非常に奥が深く、この3製品以外にも多々、ほんとにたくさんの焚き火台があります。小さなソロキャンパー向け焚き火台、大皿のような焚き火台、かまどを彷彿とさせる焚き火などの個性派も。一生モノの焚き火台を選んだら、もうひとつの焚き火台は個性で選ぶ、そんな選択肢ももちろんアリです。