ピンクカラートリートメントとは?
ピンクトリートメントとは、ピンク色の色素を配合しているトリートメントのことです。ピンク系のヘアカラーの退色を防止したいときや、髪にピンクの色を足したいときに使います。
リタッチが頻繁にできないときも、ピンクトリートメントで色素を補給することで、染めたてのようなカラーを楽しめますよ。
ピンクトリートメントは、ブリーチをしていて赤やピンク系のヘアカラーをキープしたい方におすすめです。また、ブリーチをしていない明るいブラウンカラーの方でも、ほんのりピンクの色みをプラスすることができます。
市販のピンクカラートリートメント10品を比較
ドン・キホーテやドラッグストアで買える、市販のピンクトリートメントを中心に徹底比較。10製品をピックアップして、毛髪診断士の齊藤あき氏と人気美容師の福島康介氏の協力のもと、以下の検証を実施しました。また、総合評価は【検証1:カラーキープ力】を重視して決定しています。
検証1:カラーキープ力
しっかりピンクの色味を入れたい場合は、色づきの濃い商品を選びましょう。一方、ブリーチを繰り返している方や、髪のダメージが気になる方は、色づきの薄い商品を選ぶのがおすすめ。色づきが濃いほうが変化は感じやすい反面、色ムラができやすいためです。
この記事では、ブリーチをしてピンク色にカラーリングした毛束を用意し、通常のシャンプーとピンクトリートメントを、3回と7回使用したもの同士を比較しました。なお、放置時間が指定されている商品はその時間通りに、「数分」と書かれている製品は3分間置き、色づきを比較しています。
検証2:成分
美髪研究に取り組む毛髪診断士が、各製品の成分表示をもとに髪への効果を分析。洗浄成分や保湿成分、補修成分など複数の観点で、成分を点数化してもらいました。
検証3:使用感
容器の使いやすさやテクスチャーをチェック。勢いよく中身が出てしまうものや、粘度が高く出しにくいものは減点しました。
市販のピンクカラートリートメントのおすすめは?
ティントバー「カラートリートメント」
ティントバー
カラートリートメント
カラー/ピンク
実勢価格:1802円
容量:150g
放置時間:5〜10分
▼テスト結果
総合評価 | カラーキープ力 | 成分 | 使用感 |
A | 3.5 | 5 | 4.5 |
見事ベストバイに輝いたのは、ティントバーのカラートリートメント!保湿成分・補修成分が豊富に配合されており、成分評価は5を獲得。
ベリーフローラルの甘い香りもポイント。リラックスした気分を味わいながらカラーケアができます。
仕上がり
カラーキープ力は3.5点。透明感のあるピンク色になりました。1回でもしっかり発色するため、染めたてのようなカラーをキープしたい方におすすめです。
また、コンパクトなチューブタイプの容器が使いやすく、使用感評価は4.5点。テクスチャーがなめらかで出しやすいため、ストレスなく使えるでしょう。
カラージェネレーション「カラーヘアクリーム」
カラージェネレーション
カラーヘアクリーム
カラー/パンキッシュピンク
実勢価格:1464円
容量:150g
放置時間:15〜20分
▼テスト結果
総合評価 | カラーキープ力 | 成分 | 使用感 |
B | 4 | 3.5 | 4 |
バランスがよく、成分の評価では3.5点を獲得。サロン専売品でも使用されるトリートメント成分を配合したピンクトリートメントです。髪のコンディションを保つ「加水分解ケラチン」を配合。指通りの良い髪に近づけます。
仕上がり
「パンキッシュピンク」という名前がついているだけあって、かなり鮮やかな色づきです。やや紫に近い、ビビッドなピンク色になりました。また、チューブタイプで使いやすいのもポイントです。使用感も高評価で4点を獲得しました。
ダイアン 「カラートリートメント」
ダイアン
カラートリートメント
カラー/ピンク
実勢価格:1540円
容量:150g
放置時間:3〜5分
▼テスト結果
総合評価 | カラーキープ力 | 成分 | 使用感 |
B | 3 | 5 | 4 |
2種類のオーガニックオイル*配合で、なめらかな髪に近づけてくれるピンクトリートメントです。ノンシリコンで、次のカラーリングに影響が出にくいよう、配慮されています。フルーティームスクの甘い香りで気分も癒やされます。
*スクレロカリアビレア種子油、バオバブ種子油
仕上がり
カラーキープ力は3点と平均的な評価に。色味はやや暗めのピンク色。鮮やかすぎず、落ち着いた発色です。細身のチューブタイプの容器が使いやすく、使用感評価は4点となりました。
ソマルカ「カラーチャージ」
ソマルカ
カラーチャージ
カラー/ピンク
実勢価格:2040円(シャンプーとセット)
容量:130g
放置時間:なし
▼テスト結果
総合評価 | カラーキープ力 | 成分 | 使用感 |
B | 3 | 4.75 | 4 |
保湿成分の「グリセリン」「アルギニン」配合で、髪にうるおいを与えながらカラーケア。サロンカラーを長く楽しめるよう、髪のコンディションを整えてくれます。使用頻度は3日に1回が目安です。
仕上がり
やや赤みのあるピンク色になりました。少し落ち着いた色味です。マイルドな色づきなので、様子を見ながら、カラーケアをしたい方におすすめ。
また、チューブ式で出す量を調節しやすいのもポイント。程よい粘度があるため、毛先まで塗布しやすいです。
KYOGOKU「カラーセラム」
KYOGOKU
カラーセラム
カラー/ファンシービビットピンク
実勢価格:3265円
容量:200g
放置時間:なし
▼テスト結果
総合評価 | カラーキープ力 | 成分 | 使用感 |
B | 3.5 | 4 | 3.5 |
塩基性染料とHC染料の2種類が使われているピンクトリートメント。使用頻度は1~3週間に1回を推奨しています。
保湿成分・補修成分のバランスが良く、成分の評価では4点を獲得しました。髪にハリ・コシを与え、髪のコンディションを整える効果を期待できます。
仕上がり
少し落ち着きのあるピンク色になりました。今回比較したカラートリートメントの中では、やや青みがかった印象を受けます。黄ばみを抑えて、透明感をプラスしたい方におすすめです。
ただし、使用感評価は3.5点。コンパクトで置き場所に困らないものの、パウチタイプで出す量を調節しにくいところがネック。
カラボム「カラートリートメント」
カラボム
カラートリートメント
カラー/アメイジングピンク
実勢価格:2420円
容量:200g
放置時間:5〜10分
▼テスト結果
総合評価 | カラーキープ力 | 成分 | 使用感 |
B | 3 | 4.25 | 4 |
「γ-ドコサラクトン」や「メドウフォーム -δ- ラクトン」を配合しており、髪を補修。なめらかな指通りに整えてくれます。
仕上がり
色が明るいため、大きな変化は感じにくいものの、鮮やかに色づきました。ベースのトーンが明るい方や、色づきすぎないよう慎重にカラーケアをしたい方におすすめです。
アイケイ「ディップカラー」
アイケイ
ディップカラー
カラー/ピンク
実勢価格:1685円
容量:500g
放置時間:3分
▼テスト結果
総合評価 | カラーキープ力 | 成分 | 使用感 |
B | 4 | 4 | 2 |
成分の評価では4点を獲得しました。補修成分の「γ-ドコサラクトン」配合で、髪をコーティング。さらに、エモリエント成分「アルガニアスピノサ核油」「シア脂」配合で、うるおいをキープします。染める度に、つややかな髪に近づきますよ。
また、500gと大容量なので、高頻度でカラーケアをしたい方におすすめ。
仕上がり
カラーキープ力の検証では4点と高評価!黄ばみが落ち着き、濃いピンク色に仕上がりました。やや青みがかったビビッドな発色です。透明感のあるカラーがお好みの方におすすめです。
一方、詰め替えパックのような容器がネックで使用感評価は2点。中身が勢いよく出てしまうため、使いにくさを感じました。
エブリ「カラートリートメント」
エブリ
カラートリートメント
カラー/ピンク
実勢価格:1291円
容量:160g
放置時間:5分
▼テスト結果
総合評価 | カラーキープ力 | 成分 | 使用感 |
B | 3 | 3 | 4.5 |
保護成分のシリコンオイルがベースに配合されており、しっかり髪をコーティング。指通りを良くし、絡まりにくい髪に整えてくれます。ただし、ヘアケア成分が少ないため、成分評価は3点。
仕上がり
カラーキープ力は3点とまずまず。ややくすみのあるピンク色に仕上がりました。今回比較したカラートリートメントのなかでは、ナチュラルな色づきです。
ルシードエル「インナーカラートリートメント」
ルシードエル
インナーカラートリートメント
カラー/カクテルピンク
実勢価格:900円
容量:80g
放置時間:5分
▼テスト結果
総合評価 | カラーキープ力 | 成分 | 使用感 |
B | 2.5 | 4.5 | 3.5 |
素手でも染まりにくい処方が特徴の部分用カラートリートメントです。「加水分解ヒアルロン酸」などの保湿成分配合で、つるんとした髪に近づけます。
仕上がり
カラーキープ力は2.5点。明るめのピンク色がほんのりと入ります。色づきがマイルドなので、色ムラを避けたい方や、派手になりすぎない程度にカラーチャージしたい方におすすめです。
カラタス「トリートメント ヒートケア Pk」
カラタス
トリートメント ヒートケア Pk
カラー/ピンク
実勢価格:2780円(シャンプーとセット)
容量:250ml
放置時間:数分(検証では3分)
▼テスト結果
総合評価 | カラーキープ力 | 成分 | 使用感 |
C | 2 | 5 | 2 |
成分の検証では、5点と高評価。浸透性に優れた成分を多数配合しており、髪の内部にアプローチし、コンディションを整えてくれます。
また、オリーブ果実油などのエモリエント成分配合で、うるおいのあるサラツヤ髪に近づけます。シリコン・エタノール・鉱物油・紫外線吸収剤・合成ポリマー・パラベンは不使用です。
仕上がり
洗浄する度に色が落ちていき、黄ばみが目立ってしまいました。7回目の洗浄時には、ベージュ系の色合いに。開け口が小さく中身が出しにくいのもイマイチ。
ピンクカラートリートメントの効果的な使い方
基本的にピンクトリートメントは、通常のトリートメントに置き換えて使いますが、ポイントを押えることで、よりきれいな状態をキープしやすくなります。ここからはピンクトリートメントの効果的な使い方を紹介します。
1.シャンプーで髪を洗う
普段通り髪を洗髪します。この時、お湯の温度が高いと色落ちしやすくなるため、高くても37℃を目安にしましょう。
なお、しっかり色を入れたい場合は、ピンクシャンプーを使うのも効果的です。ただし、通常のシャンプーと比較すると、洗浄力は弱いため、使用頻度は髪のコンディションを見ながら調節する必要があります。
2.ピンクカラートリートメントを塗布する
シャンプーを洗い流し、しっかり水気を切ってから、髪全体にピンクトリートメントを塗布します。全体にトリートメントが行き渡らないと、色ムラができる原因になるため、量はたっぷり使うのがポイント。
なお、カラートリートメントを塗布する際、手や爪に色がついてしまうことがあります。すぐに洗い流せば落ちますが、気になる方は手袋をしましょう。
3.指定された時間放置する
ピンクトリートメントで髪をパックします。放置時間は、メーカーが推奨している時間を守りましょう。また、パック中はシャワーキャップを付けると、体に色がつきにくいのでおすすめです。
4.ピンクカラートリートメントをすすぐ
すすぎが不十分だと、ピンクトリートメントの色がタオルや枕カバーに移ってしまう可能性があります。お湯が透明になるまで、十分にすすぎましょう。
ピンクカラートリートメントに関するQ&A
Q.カラーシャンプーとカラートリートメント、色持ちを重視するならどっちを使うべき?
色づきはカラートリートメントのほうが良い傾向にあります。
Q.黒髪でもピンクカラートリートメントの効果は感じられる?
地毛でもある程度の明るさがあるなら、ピンクトリートメントの効果を感じられる可能性はあります。しかし、色の濃い黒髪の場合は効果を期待できないでしょう。
Q.白髪でもピンクカラートリートメントの効果は感じられる?
白髪でも、多少の色づきを感じられる可能性はあります。しかし、基本的にピンクシャンプーは、白髪に使うことを想定した商品ではないため、大きな変化は期待できないでしょう。
Q.カラートリートメントとカラーバターは何が違う?
カラーバターとは、明るい髪に鮮やかな色味を入れることができるカラー剤のことです。カラートリートメントよりも、発色・色持ちに優れているのが特徴です。
まとめ
今回ベストバイに輝いたのはティントバー!明るめの発色で、ピンクや赤系のヘアカラーをキープしてくれます。普段のヘアケアにピンクトリートメントを取り入れて、きれいなカラーを長持ちさせましょう。
ティントバー「カラートリートメント」
ティントバー
カラートリートメント
カラー/ピンク
実勢価格:1802円
容量:150g
放置時間:5〜10分
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