2020年の大感動を発表! 「家電批評 オブ・ザ・イヤー」を解説
いろいろあった2020年も、『家電批評』はおうち家電を中心に、4Kテレビや冷蔵庫など大型・定番品まで3521の家電製品をテストしてきました。そこで今回は、使った瞬間に思わず歓声が上がった感動品を総まとめ!「家電批評 オブ・ザ・イヤー」として発表します。
特に気を張って頑張った一年。ご褒美にもギフトにも早く買えば良かったと思えるベスト家電カタログです!
▼【家電批評 オブ・ザ・イヤー2020】記事はコチラ!
今回は、デスクトップPCより高性能なモバイルノートPCです。
発売後に世界が驚愕! アップル「MacBook Air(M1、2020)」
アップル
MacBook Air(M1、2020)
実勢価格:11万5280円~
●サイズ・重量/W30.41×D21.24×H0.41~1.61cm、1.29kg ●CPU/Apple M1チップ ●ディスプレイ/Retina、2560×1600ピクセル、227ppi、400ニト ●バッテリー/最大15時間のワイヤレスインターネット
※リンクは13.3 インチです
2020年11月に発売され、2020年のノートPCの話題をかっさらっていったアップル「MacBook Air(M1、2020)」。緊急入手&テストしたところ、「モバイルノートパソコン」部門でベストにノミネートとなりました。
見た目も価格も今までと全く一緒の見慣れた定番モデルですが、今回の進化は近年のPCのレベルを大きく変えたといってよいほどのものです。一言でいうと、「別次元の性能と、電池持ちと、低価格」。変わった点はCPUのみなのに、このCPUがもはや冗談のようなクオリティです。
モバイルPCが欲しいなら、ウィンドウズ派でも購入して後悔しない傑作品。避けるが通説の「アップル初モノ」ですが、文句なしのベストです。
ここ十数年のノートPCで圧倒的なベスト!スリープからの復帰は感動モノのスピードです!
M1搭載は全部で3製品あります
Mac mini
実勢価格:8万80円~
MacBook Pro
実勢価格:14万8280円~
MacBook Air
実勢価格:11万5280円~
すべて同じM1チップを搭載! 基本性能はほぼ同じです。
ベンチマークスコアは最上位Pro16インチ超え!
MacBook Air(M1、2020)のベンチマークスコアは最上位で実勢価格30万円以上のPro16インチを超えました。
ベストな理由を紹介する前に、「M1」チップの詳細を見ていくことにします。
革命的な「M1」チップとは?
アップル
M1チップ
iPhoneで培った技術をMacに搭載! もはやこれは「PCの再発明」といえます。Macのシェアが上がるかもしれません。
M1チップ採用前と後ではどうかわったのかは次のとおりです。
高性能なWindowsPCやノート型Macに搭載されるIntelやAMDのCPUは、マザーボード上でGPUやメモリとそれぞれ別のチップで接続されています。
新しいM1チップは、上図のように1チップの中にCPUやGPU、メモリ、キャッシュなどを集約。このことで高速な相互接続も可能になり、性能アップに大きく寄与しています。要はiPhoneやiPadと同じ仕組みになっています。
それをAppleが実現して、次の3つの特長が生まれました。
▼高性能化
1チップになったことに加えて、8コアCPU、7~8コアGPUを搭載。
▼省電力化
公式発表によると従来のチップの1/3の消費電力で同等の性能を実現。
▼低価格化
外部調達から自社開発になったことにより、従来の価格据え置きで高性能化。
この進化が想像以上なモノで世界も編集部もザワつきました!
それでは、発売後1週間使い込んでわかったベストな理由を紹介します。
ベストな理由:11万円という激安価格!
▼M1チップを搭載しているApple新モデルの実勢価格
M1チップを搭載している新モデルたちですが、価格は上の通り。ずいぶんとお得な値段設定です。自宅のみで使うのであれば8万円のMac miniのコストパフォーマンスは圧倒的です。
アップル
Mac mini
(M1、2020)
実勢価格:8万80円~
iCloud併用なら256GBでOK!
モデルを選ぶ際、iCloudを活用して最低容量にコストを抑えるのもオススメです。残りのストレージ容量にあわせて自動でクラウド保存のみにしてくれるので、正直256GBでも仕事で不満なく使うことができます。
ベストな理由:起動は爆速! 作業待ち時間ゼロ!
実際に使用してみると、最低スペックの11万円Airでも十分すぎる性能を感じることができます。特にアプリの起動は開いた瞬間に画面が表示され、まるでiPadやiPhoneと同様のスピードです。M1チップ対応のアプリなら、もっと快適です。プロフェッショナルな仕事をしない限りは快適そのものです。
ベストな理由:「ファンなし」でめちゃくちゃ静か!
新Air
旧Air
新Airは冷却機能を果たすファンを搭載していませんが、高負荷作業時でもファンレスで42.4℃でした。旧モデルでは、外部ディスプレイに出力しながらZOOMを起動するとファンが回ってうるさかったのですが44.7℃。新モデルではファンなしなのに発熱も低めで、非常に快適という結果でした。
重い作業時、ファンがうるさかった過去のAirと比較すると静か過ぎ!
ベストな理由:余裕で1日持つので電源の心配なし!
バッテリーを気にしなくて良い本当の「モバイルPC」です!
▼公称
15時間:ワイヤレスインターネット
18時間:Apple TVアプリでのムービー再生
▼実使用
丸2日以上:日中、編集部員がAdobe中心で仕事
約7時間:YouTubeで動画連続再生
驚異の18時間使用をうたう新Air。実際に平日の10時から22時までIndesignとメール、Slackを中心に仕事したレベルでは50%以上の電池残量に。ちなみに旧モデルの動画再生では半分以下の約3時間でした。これは旧モデルの3倍以上バッテリーが続いたことになります。
結論:ウィンドウズ派も乗り換えるべき至高の一台
ここまでご紹介してきたように、高性能・静か・長く使える・薄型・安い。こう書くと盛りすぎのように思えますが、本音でそう言い切れます。それが新しいチップを搭載したMacBook Airです。2021年現在ではウィンドウズPCを含めて圧倒的すぎるコストパフォーマンスを誇るモバイルPCといえます。
実際に使い込んでみても、高負荷時にうるさいファンが回らないし、また、M1チップに対応したChromeなどはサクサクで、バッテリーも1日の外出程度なら電源不要で……本当に文句がないのです。
唯一、ヘビーに使う人に伝えたいのは「メモリは16GBがおすすめ」で「動画編集などより高負荷作業ならファンつきのProを」ということです。ただ、テキストベースの作業や簡単な画像編集等であれば最安のAirでも不便ありません。本当におすすめの1台です!
『家電批評』 2021年1月号
晋遊舎
家電批評
2021年1月号
700円
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