日焼け止めって必要? 塗らないと肌老化の原因に!
日差しが強くなると気になりはじめる「紫外線」。紫外線を浴びすぎると、肌が炎症を起こしたり、肌老化が促進すると言われています。
紫外線を浴びると肌の内部で活性酸素が発生し、細胞がダメージを受けます。すると、数年後にシワやたるみ、シミとなって現れる可能性が…。紫外線から肌を守るためには、日焼け止めを塗って肌に直接紫外線を浴びないことが大切です。
とはいえ、ドラッグストアにはたくさんの日焼け止めが並んでいて、何を基準に選べばいいか迷ってしまいませんか?そこで、今回は日焼け止めの正しい選び方をご紹介します。
顔用とからだ用の違いは? UVベースも進化中です!
日焼け止めのパッケージを見ると「顔・からだ用」「化粧下地」などの使用部位が記載されています。「何が違うの?」と思うかもしれませんが、顔用はからだ用よりも低刺激な処方になっているんです。
顔用をからだに使用することは問題ありませんが、からだ用を顔に使用するのは避けましょう。特に肌が刺激に弱い敏感肌さんは、敏感肌用の日焼け止めを選ぶことをおすすめします。
▼敏感肌にオススメはこちら
ピエール ファーブル ジャポン
アベンヌ
ミネラルフルイド UV
日焼け止め用乳液(敏感肌用)
SPF50+/PA++++
実勢価格:3498円
※Amazonは並行輸入品です
また、「UVベース」とは、UVカット機能付き化粧下地のこと。紫外線から肌を守る「日焼け止め」と、肌を整える「化粧下地」の2つの役割が1本で済むことから、今ではベースメイクづくりに欠かせないアイテムとなっています。
さらに最近のUVベースには、BBクリーム、コントロールカラー、美白、エイジングケア、近赤外線やブルーライトカットといった、さまざまな機能を備えたハイスペックな製品が多数登場しています。1本で紫外線を防ぐだけでなく、スキンケア効果まで期待できるんです。
▼UVベースのオススメはこちら
ロート製薬
スキンアクア
トーンアップUVエッセンス
SPF50+/PA++++
実勢価格:1192円
店頭で日焼け止めを選ぶ際は、使いたい部位に合ったものを選ぶようにしてくださいね。
SPFとPAってなに? 数値が高ければいいワケじゃない!
日焼け止めには、紫外線をカットするパワーの指標として「SPF値(Sun Protect Facter)」と「PA値(Protection grade-of UV-A)」が表示されています。SPFは「UV-B(紫外線B波)」、PAは「UV-A(紫外線A波)」をカットする効果があります。
UV-BとUV-Aは紫外線の種類で、UV-Bは肌の表皮にダメージを与えて赤みやシミの原因となり、UV-Aは肌の真皮まで届いてシミやシワの原因となります。
ちなみに、SPF1でUV-Bを20~25分間防ぐことができ、PAは+の数が多いほど長時間UV-Aを防止できます。
じゃあ「SPFとPAの数値が高い方がいいの?」と思うかもしれませんが、実はそうでもないんです。普段から数値が高い日焼け止めを使用していると、肌の負担になってしまうことも…。
UVカット効果の高いSPF50+ですが、散乱剤や吸収剤、エタノールの濃度が高い製品が多く、肌への負担は若干高め。逆にSPF30は肌への負担が低めです。
日本化粧品工業連合会の資料によると、SPF50程度は「炎天下のレジャーやリゾート地でのマリンスポーツなど」の場面に適したものとされています。つまり、SPF50程度の日焼け止めは日差しが厳しい環境を想定したもので、普段使いには強すぎるのです。
上記の表を参考にして、使うシーンに合った日焼け止めを選びましょう。ちなみに、仕事の通勤やちょっとした買い物程度であれば、肌への負担が軽いSPF35以下を選ぶのがおすすめです。
▼SPF35以下のオススメはこちら
山田製薬
アンサージュ
アーティUVベース
SPF34/PA+++
実勢価格:3996円
SPFが低くても安心してください。たとえばSPF30なら約10時間にわたってUVをカットしてくれるので、日中の時間を十分カバーできますよ。
夏場の日差しが強い時はSPF50+/PA++++がおすすめです!
毎日使うから肌に優しいものがいい! 紫外線散乱剤は比較的安心です
日焼け止めには紫外線散乱剤や紫外線吸収剤などが使用されています。散乱剤は鏡のように紫外線を反射させてカットするもので、吸収剤は化学反応を利用して紫外線を防止します。散乱剤よりも吸収剤の方が肌への刺激は強いと言われています。
また、品質保持やサラッとした使用感のためのエタノールが、人によっては刺激になることも。敏感肌さんは特に注意してくださいね。
選び方のポイントがわかったら、こちらのランキング記事を参考にして、自分に合った商品を選んでみてください。
※リンクは2018年版の記事です。2019年最新版は近日公開!
石けんオフはお肌に優しい? 日焼け止めの疑問にお答えします!
ここでは、よくある日焼け止めに関する疑問にお答えします。「石けんオフできる日焼け止めは肌に優しい?」「曇りの日は日焼け止めを塗らなくてOK?」など、意外と勘違いしがちなポイントもあるので、ぜひチェックしてみてください。
Q.日焼け止めを塗ると肌がキシキシする
A.散乱剤の配合量が多いのかも
日焼け止めに使用される紫外線散乱剤は金属粒子でできているので、クリームを配合すると肌に塗ったときにキシみやすいという特徴が。気になる人は、紫外線吸収剤メインの日焼け止めを選ぶと、肌がキシキシすることはありません。
Q.石けんオフの方が肌に優しい?
A.実は石けんの刺激はかなり強め
よく勘違いされがちなのが、石けんオフ=洗顔料オフではないということ。アルカリ性の石けんは洗浄力が強く、肌が敏感な人にとっては刺激になることも。
「石けんで落とせる」と書かれていても、肌に優しいアミノ酸系の洗顔料ではしっかり落とせないことがあります。そのような場合はクレンジングオフが必要です。自分が普段使っている洗顔料も確認してみましょう。
Q.曇りの日は塗らなくてもいい?
A.NO!曇りでも紫外線は降り注いでます
※出典:EEAP2002・Q&A、一部改変
曇りの日は油断しがちですが、実は快晴の約80%の紫外線が降り注いでいるんです。また、地面からの照り返しで日焼けする可能性もあります。曇っている時でも日焼け止めは必須です。
Q.冬なら日焼けしない?
A.冬でもすっぴんは避けて!
※出典:(独)国立環境研究所 有害紫外線モニタリングネットワーク事務局 つくば局観測データ 2002年~2010年の平均値
1年でもっとも紫外線量が多くなるのは3月~10月ですが、それ以外の期間も日中は紫外線対策が必要です。SPFが低めの日焼け止めやファンデーションで肌をガードしましょう。
Q.色黒と色白で焼け方が違うのはなぜ?
A.色黒さんは紫外線防御力が高いんです!
色黒さんが多く持っているユーメラニンは、紫外線を防御することができます。色白の人はユーメラニンが少なく、紫外線を防御する力が弱いので、肌に赤みやシミが出やすいのです。
Q.日焼け止めの効果的な使い方は?
A.ムラなく塗ること!
日焼け止めの効果をより発揮させるには、均一に塗ることが重要です。シリコン成分入りのものを使うと、ムラなく均一に塗りやすいです。また、クリームを塗る前の保湿を重視するとより効果的ですよ。
Q.去年の日焼け止めは今年も使える?
A.ダメ!開封後半年以内に使い切って
古い日焼け止めは、UVカット率が落ちたり、酸化や細菌繁殖などで劣化したりするので、毎年新しい日焼け止めに買い替えましょう。
日焼け止めは開封後半年以内に使い切るのが理想的です!
Q.ホワイトニングなら美白も叶う?
A.皮膚が黒ずむのは抑えられます
パッケージに「ホワイトニング」「美白」などと書かれていても、肌が白くなるわけではありません。直接的な美白効果は期待できませんが、配合されているビタミンが皮膚の酸化による黒ずみやシミを予防してくれます。
Q.メイク後の塗り直しって無理じゃない?
A.UVスプレーやパウダーを活用して!
日焼け止めもメイク直しの際に塗り直すのが理想的ですが、実際にクリームの重ね塗りは難しいので、スプレーやパウダーがおすすめです!
Q.飲む日焼け止めだけでも大丈夫?
A.サプリだけでは守りきれません!
サプリは体内で発生した活性酸素を除去する力はありますが、UVカット力はありません。塗るタイプの日焼け止めも使いましょう。
Q.唇のUV対策ってどうすればいい?
A.リップクリームでOK!
唇の日焼け止めは、UVカット効果のあるリップクリームで対策を。唇にワセリンを塗り、その上に日焼け止めを塗る方法でも代用できます。
以上、日焼け止めの選び方とよくある疑問についてご紹介しました。別記事で日焼け止め製品のテストも行なっていますので、そちらの記事と合わせてベストな日焼け止めを選んでくださいね。
※リンクは2018年版の記事です。2019年最新版は近日公開!
紫外線のダメージを帳消しにすることはできません!