ビューティー 「天然成分」や「○○フリー」がお肌に優しいって本当?

ナチュラルコスメによくあるのが、「天然成分使用」や「○○フリー」という表現。確かに合成成分より天然成分の方がお肌に優しそうだし、防腐剤フリーやパラベンフリーだと肌への刺激が少ないイメージがありますよね。

しかし、本当にお肌にとっていいことなのでしょうか?専門家に徹底取材してわかった、天然成分の真実をご紹介します。

ビューティー 天然成分はただのイメージアップが狙いの場合も

コスメに入っている天然の植物油脂や植物エキスは、配合濃度を増やすとさまざまなデメリットがあり、実際の配合量はとても少ないのが基本。むしろ1滴でも入っていれば成分をアピールできるので、イメージアップのために使われる場合もあるんです。

天然成分はただのイメージアップが狙いの場合も イメージ
左:ザクロ種子油 中央 :ヨーロッパキイチゴ種子油 右:ローズマリーエキス

植物油脂や植物エキスにはいろいろな種類がありますが、1滴でも入っていれば成分表に記載できるため、実際の量はわかりにくいんです。

ビューティー 植物油脂は酸化しやすくシミやシワの原因になることも

ナチュラルコスメに含まれる植物油脂は、酸化しやすい成分。酸化するとシミやシワの原因となって、肌老化を促進します。

植物油脂は酸化しやすくシミやシワの原因になることも イメージ

植物油脂は紫外線の下ではさらに酸化しやすいため、外出する際はしっかり日焼け対策をすることが大切です。

ビューティー いい香りがするけど肌が弱い人は精油に注意!

ラベンダーやティートゥリーなど、香りが強い精油はアロマセラピーなどにも使われます。ただし、コスメに含まれている場合は肌刺激が強いため、肌が弱い人は注意が必要です。

いい香りがするけど肌が弱い人は精油に注意! イメージ

●…芳香物質
△…そのほかの物質


植物エキスや精油は、植物から抽出します。植物には、イラストで示したような「芳香物質」や「そのほかの物質」が混ざっています。

いい香りがするけど肌が弱い人は精油に注意! イメージ2
左:植物エキス 右:精油

植物から芳香物質だけを抽出したものが「精油」です。濃度100%のため、肌への刺激が強いのが特徴。一方、芳香物質以外の物質も一緒に抽出し、薄めたものが「植物エキス」。濃度が薄いため、比較的刺激も少なめです。

アレルギーの原因となる場合もあるので、敏感肌の人はコスメ選びの際に意識してみてください。

ビューティー ぶっちゃけ普通肌の人は「○○フリー」を気にする必要なし!

ナチュラルコスメには「○○フリー」などと記載し、天然成分をアピールしているものも。ただ、その成分を使用しない代わりに、もっと刺激が強い成分を使っている場合もあるんです。○○フリーは必ずしもお肌によいとは言えません。

ぶっちゃけ普通肌の人は「○○フリー」を気にする必要なし! イメージ

防腐剤とは「化粧品基準」に定められた成分のこと。化粧品基準以外の成分で防腐すれば、「防腐剤不使用」と記載できます。本当に防腐剤フリーの製品は腐りやすいので、消費期限が記載されています。ただし、特に化粧品で肌荒れを起こしたことがない人は、防腐剤フリーにこだわる必要はありません。

ぶっちゃけ普通肌の人は「○○フリー」を気にする必要なし! イメージ2

成分表示に「アルコール」もしくは「エタノール」の記載がある商品には、アルコールが使用されています。アルコールは肌を刺激するので、敏感肌の人はアルコールフリーを選ぶとよいでしょう。このように、人によって見るべきポイントは変わります。必ずしも〇〇フリーがよいとは限らないのです。

以上、ナチュラルコスメの「天然成分」に関する真実でした。もっとナチュラルコスメについて知りたいという人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。