選び方から塗り方までキホンを知って、メイクのお悩み解消
頑張ってフルメイクしたのに、「今日すっぴん?」っていわれたら、もうがっかりですよね。これって、キホンをすっ飛ばした自己流メイクが原因かもしれません。
そこで、あいまいなままの自己流メイクを卒業するため、メイクのプロに「ベースメイク」「アイブロウ」「アイメイク」「リップ&チーク」それぞれの知っているようで意外と知らない超キホンのテク・コツ・選び方を教えてもらいました。この機会に、基本を見直してみませんか。
今回は「ベースメイク」編からファンデーションの塗り方のコツをご紹介します。
覚えておきたい メイクで失敗しないための3カ条
第一印象は3秒で決まるといわれています。だからメイクって本当に重要! でも、だからといって難しく考えないで大丈夫。まずはこちらの3カ条を覚えておきましょう。
その1:失敗を怖がらず、トライしてみる!
まず、自分の顔を鏡でじっくり観察しましょう。メイクでどんな顔になりたいのかをイメージしてトライ&エラーを繰り返すのが、実はお悩みを解消する一番の近道です。
その2:世間の「〇〇すべき!」は適度にスルー!
「大人はマットより絶対ツヤ肌」「ベースに一番お金をかけるべき」など一般的によくいわれることでも自分に合わないときは、守らなくてもOKです。
その3:トレンドがマストバイとは限らない!
勢いで買ってしまったコスメ。使いこなせていますか? ベスコスだから、モデルが紹介しているからというアイテムだとしても、自分にも合うかどうかは別問題だということを意識するようにしましょう。
それでは、早速、ファンデーションの塗り方のコツをご紹介します。
[パウダーファンデ]パフの端をつまんで“なで塗り”が正解!
パウダーファンデ、上手に塗れていますか? なんだかいつも、厚ぼったくなっちゃうということ、ありませんか。
そんなときは、塗り方を見直してみましょう。
パフの面を肌にべたっと押しつけて引きずると厚塗りになってしまいがち。
パフの端を親指と中指でつまんで持ち、つまんでいない面全体で少量ずつなでるようにのせると、自然に仕上がります。「パフ=花びら」の感覚でやさしく塗るのがコツです。
より手早く薄付きのツヤ感を出すなら、シェル型ブラシがオススメ。
[リキッドファンデ]のっぺりするなら量を1/2カット!
リキッドファンデがのっぺり仕上がるのは、顔全体にベタ塗りしているのが原因です。その場合は使用量を減らすのが一番の打開策。ファンデってごく少量でいいんです。
ポンプなら半プッシュに抑え、面積の広い頬から輪郭に向かってのばせば、ファンデの厚みの差で自然にメリハリが生まれます。
ファンデはごく少量でいいんです! ポンプ式リキッドの場合、1プッシュで出てくるパール粒1個大ではやや多め。右のパール粒1/2くらいで十分です。
量が多めに出てしまっても、無理に使いきろうとしないことが大切です!
[ブラシ塗り]筋ムラは多方向塗りでリセットする!
「リキッドファンデはブラシ塗りがベスト!」といっても、初心者にとっては、筋ムラが残りやすく扱いが難しいのも事実です。
とくに100均などでも売られている「平型」のブラシは、上級者向きです。筆の向きを変えて細部まで楽々塗れるものの、半面筋ムラが多発しがちです。
初心者には「フラット」なものがおすすめです。
資生堂
ファンデーションブラシ131
(専用ケース付き)
実勢価格:1758円
「フラット」なブラシは、平らで密な面が肌にぴったり密着するので、テク要らずで薄く均一にのばせます。
ポイント:「フラットブラシ」を使って「多方向塗り」が正解!
筋ムラが残らないように塗るには、顔の内から外へ一方向にのばして終わりにせず、多方向にぼかす一手間をお忘れなく! 塗る際に風船をイメージして、肌に優しく触れるのもムラを防ぐポイントです。
▼STEP1:頬の高いところに塗る
ファンデは中指の先にちょんとつけた量が片頬の目安です。頬の高い位置(目と小鼻の延長線上の内側あたり)に置き、ブラシで内→外へ放射状にのばします。
▼STEP2:他方向にブラシを動かす
放射状にのばし終えたら、ブラシの向きを細かく変えてファンデを多方向からなじませてムラなく均一に仕上げます。乾燥しないように素早く動かしましょう。
[スポンジ]小回りの効く「ハウス型」が使いやすい!
スポンジは、ダイヤ型にひょうたん型、しずく型など形も厚みもさまざまなものがありますが、ひとつ選ぶなら「ハウス型」がおすすめです。
厚みにより塗るときの圧が分散されて均一にのるうえ、10個ある角を使えば小鼻や目周りもキレイに仕上がります。面で材質が違い、使い分けられるものもあるので、ぜひお試しください!
ひょうたん型やしずく型も厚みがあるのでオススメです。
ポイント:形や厚みによって仕上がりに差が出る
厚みのある「ハウス型」と、ペラペラした「ウェッジ型」のスポンジを使って比較してみました。
▼ハウス型(左)
ハウス型は、適度に厚みがあるため肌に均一にフィットするうえ、面と角が豊富なのが持ち味。広い面も狭い部分もファンデが均一になり、キレイなツヤ感がでました。
▼ウェッジ型(右)
ウェッジ型は、角が多く細部の凹凸に密着するのが強み。半面、厚みが不均一で面が狭いため、頬など広範囲に使うとムラになりがちです。
ポイント:水で濡らすとファンデの密着度がアップ!
水で濡らしたスポンジでなじませると、乾いたものに比べて肌にピタッとファンデがつきやすくなり、アラを完ぺきにカバーしてくれます。
シャンティ
ロージーローザ(ROSY ROSA)
ジェリータッチ スポンジハウス型タイプ 6P
実勢価格:480円
こちらは水を含むとさらに厚みが増すハウス型のスポンジです。
[BB・CCクリーム]透明感のある肌を求めるならCCを
一般的にBBクリームは肌色でファンデに近く、CCクリームはより色みが淡く下地に近い存在となります。
BBクリームの特徴
・ファンデに近い
・カバー力が高い
・くすみやすい
CCクリームの特徴
・下地に近い
・肌色を補正する
・カバー力は低め
仕上がりの差は上の写真を見れば一目瞭然。もし薄づきで透明感ある肌が好みなら、BBクリームではなく肌色をコントロールして自然に整えてくれるCCクリームがオススメです。
▼CCクリーム
コーセー(KOSE)
ファシオ(FASIO)
CC リキッド タッチプルーフ
実勢価格:1296円
カラー:02
▼BBクリーム
ちふれ化粧品(CHIFURE)
ちふれ
BB クリーム
SPF27・PA++
実勢価格:864円
容量:50g
カラー:1 自然な普通肌色
もしBBでくすみがひどくなるときはピンク色の下地を仕込めば解決!
ピンクのカラー下地
インテグレートグレイシィ
顔色アップベース
実勢価格:880円
カラー:ライトピンク
ピンクの下地は血色感と透明感を補って肌を明るい印象にしてくれるので、広範囲のくすみ補正に重宝します。
意外と知らないBBとCCクリームの仕上がりの違い。それぞれの特徴を知ってなりたい理想肌に近づきましょう。
[まぶた]“老け見え”する厚いファンデはブラシでぼかす!
まぶたは、ファンデが厚くなると溝に溜まったりして老け見えにつながります。
厚塗りを回避するには、ブラシでサッと塗るのが正解です。頬や額など広い面を先に塗り、ブラシに残った量をまぶたの外側に向かってぼかす程度にすれば、薄膜でヨレにくく仕上がりますよ。
▼ブラシに残った量の目安
額などの広い面を塗った残りで十分。直前の付け足しは厳禁です。
目元はとくにヨレやすいパーツなので、ファンデはぼかす程度でOK!
以上、「ベースメイク」編から、ファンデーションの選び方や塗り方をご紹介しました。ちょっとしたコツでお肌のツヤ感や若々しさを手に入れることができるので、ぜひ試してみてくださいね。
ちなみに、「私たち、自己流メイクで人生半分損してる!」特集を掲載した『LDK tne Beauty』2020年9月号はこちらで読むことができます。
『LDK tne Beauty』2020年9月号
『LDK tne Beauty』
2020年9月号
ぜひ、記事を参考にしてみてください!
毛先がグラデになった厚みのあるシェル型ブラシが◎