築地を知り尽くした通がオススメする穴場
築地というと新鮮なお寿司やお刺身などの海鮮が主役、というイメージですが、仲買さんや地元民の通うディープな穴場グルメもあるんです。
今回、一緒に歩いてくださったのは、もとは築地に勤めていたという雑誌ライターの黒田創さん、築地の安くて旨い店を知り尽くすフリーライターの下関マグロさん、10年以上築地市場に通うという漫画家のなかむらさんです。
そんな築地通3名とともに行ったらまさに目からウロコ! 旨くて、安くて、時間帯によっては並ばず食べられる! 裏築地グルメをたっぷりとご紹介します。
築地通なら誰もが知る半熟卵の絶品親子丼
鳥めし 鳥藤分店
親子丼
実勢価格:800円
営業時間:7:30~14:00
定休日:日・祝・場外休市日
事前に識者の方々におすすめのお店を伺ったところ、全員一致で唯一挙がったのがこちらのお店です。
創業100年を超す鶏肉専門の卸売店「鳥藤」が直営している鳥めし屋さんで、鮮度の良い柔らかな肉質が味わえる親子丼は知らなければモグリと言われるほど。
大ぶりで柔らかい鶏肉とトロトロの新鮮な半熟卵のハーモニーで箸が止まりません!
築地に行ったら1食目は海鮮を食べず、あえてこのお店に行くべし!
他にもジューシーな鶏肉をふんだんに味わえる、こんなメニューがありました。
肉厚な食感とコクが味わえる「鳥めし」800円。
旨みたっぷりの「濃厚!水炊き定食」900円。
どれも美味しそうで迷いそう……!!
朝7:30からやっているので、朝ごはん目当てで行けば比較的並ばずに食べられます。
築地名物卵焼きといえば……
築地山長
串玉
実勢価格:100円
営業時間:6:00~15:30
定休日:無休
食べ歩きに嬉しい、串に刺したダシの利いたほんのり甘い玉子焼き「串玉」。
お昼近くに行くとなくなるという大根おろしも、朝ならつけてくれますよ。
化学調味料やうま味調味料を一切使わず、鰹節のダシだけというこだわりの玉子焼きは甘めと控えめの味が選べます。
波除通りに連なる玉子焼きの専門店の中でも、ひときわ人だかりができていました。
行っておきたい昭和レトロな喫茶店
喫茶 マコ
コーヒー
実勢価格:400円
みつ豆
実勢価格:500円
営業時間:10:30~15:00
定休日:日・祝・場外休市日
昭和36年に築地場外市場の喫茶店第1号店としてオープン以来、築地市場に出入りする人から愛されているお店。
ネルドリップのコーヒーが味わえます。
みつ豆も美味しいけれど、1年中食べられるお雑煮も人気です。
店名の「マコ」はマスターのあだ名から来ているのだとか。
地元民から愛される喫茶店のスパゲティ
フォーシーズン
和風スパゲッティー
実勢価格:870円
営業時間:7:30~17:00
定休日:日・祝
パスタが見えないほど、どっさり乗った大葉がインパクトのある和風パスタ(大盛り)。
地元民からも愛され、マツコ・デラックスが絶賛したことでさらに有名になりました。
築地土産には手作りのコレ!
幸軒
手作り焼売
実勢価格:900円(1個 150円)
営業時間:5:00~14:00(17:00~24:00 予約制)
定休日:夏期休業日・年末年始
こちらは築地で働くプロの舌を満足させる、昔ながらの味を守るラーメン屋さんですが、テイクアウトのシュウマイが絶品なんです!
豚肉と玉ねぎだけで作るボリューミーなシュウマイは、高さがなんと4cmオーバー。通常のシュウマイをはるかに凌ぐ大きさです。
コスパ最強海鮮納豆丼
東都グリル
海鮮納豆丼
実勢価格:900円
営業時間:6:30~20:00
土のみ6:30~19:00
定休日:日・祝・場外休市日
築地で新鮮な海鮮丼を食べるとなると、数千円くらいはかかるのでは?と思っている人はぜひ足を運んでほしいお店です。
和洋中とバラエティに富んだメニューが、市場で働く人や食品業界のお客さんに支持されています。
マグロとイカがたっぷり入り、山芋と納豆に卵黄も乗っかったお得感のある丼が、900円で食べられます!
「仲買さんたちが使っている穴場店です」と黒田さん。
はじめての築地裏築地の歩き方
[待ち合わせ]
築地で待ち合わせをするときに一番わかりやすいのが、「築地四丁目」の交差点。築地市場の最寄り駅「築地」「東銀座」「築地市場」の3駅から等距離にあり、もんぜき通りも近くて便利です。
[おすすめの時間帯]
築地では、競りや仲買さんたちの買い付け、見学観光客などで、早朝から多くの人で賑わいます。その賑わいが一段落する9~10時頃であれば、比較的空いている店も多く食べ時です。11時になると混み始めるのでご注意を。
[食べ歩き順序]
はじめての築地で、どこから見て(食べて)回ればいいかわからない時は、「築地四丁目」の交差点から、もんぜき通り→波除通りと外周から回り、晴海通りから築地西通りに入り、中通り、東通りと制覇していくのがオススメです。
雑誌ライター 黒田創さん(左)、フリーライター 下関マグロさん(中)、漫画家 なかむらさん(右)
築地は海鮮だけでなく、そこで働く舌の肥えた人たちのための美味しいものがたくさんあります。何度も行ってお気に入りのお店を見つけたいですね。