生ごみ処理機ってなに?
生ごみを三角コーナーやごみ箱に放置していると、悪臭が漂ってきたり、コバエ発生の原因になってしまいます。特に夏場は生ごみの腐敗が進むのが早く、こまめに捨てたり、袋の口を密閉したりしたりと、処理の手間も余計にかかりますよね。
そんな悩みを解決してくれるのが、生ごみ処理機です。
生ごみ処理機とは、生ごみの水分を熱で乾燥させてカラカラにさせる家電。悪臭や汚汁がなくなるほか、ごみのかさも減らせます。
使い方は、キッチンのごみ箱に捨てるように生ごみを投入するだけとシンプル。電気式の生ごみ処理機は微生物の力で生ごみを分解する屋外型コンポストとは異なり、数時間で生ゴミを処理できるのがメリットです。
レコルトから、生ゴミの量を1/5に減らす「生ごみ処理機」が新発売!
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2023年7月14日、キッチン家電ブランドのレコルトより生ごみ処理機が新発売されました!
生ごみの水分をとばすだけでなく、細かく粉砕することで、生ごみを約1/5の量に減らせるそうです。運転中は、オゾン脱臭と活性炭脱臭フィルターでニオイも抑えてくれると言います。
続いて、一緒に検証するのは、こちらの記事で家電批評ベストバイに輝いた小型の生ゴミ処理機です!
一人暮らしにもOKなコンパクトサイズの生ごみ処理機。シマ(株)「パリパリキュー」
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家電批評、また兄弟誌『MONOQLO』のテストでは、生ごみをしっかりパリパリに乾燥させ、魚の生臭さや玉ねぎの不快臭をしっかり取り除いてくれたシマ(株)の「パリパリキュー」がベストバイに輝きました。
はたして、新製品のレコルト「生ごみ処理機」とシマ(株)「パリパリキュー」、どちらに軍配が上がるのでしょうか?
生ごみ処理機2製品を徹底比較しました!
臭気判定士の石川英一さんご協力のもと、以下のテストを実施しました!
テスト1:臭わないのはどっち?
石川さんにニオイを嗅いでもらい、ニオイの強さを表す「臭気強度」を0〜5で、ニオイの「快・不快度」を-5〜5で判定してもらいました。
臭気強度は数字が小さいほど優秀で、快・不快度は数字がプラスになるほど「快」、マイナスに向かって大きくなるほど「不快」であることを示します。
次の3つのパターンでニオイを評価しました。
- 稼働後ビニール袋に入れてひと晩経過した本体のニオイを嗅いで、ごみのニオイが本体の外に漏れていないかチェックしました。
- 本体のフタを開け、処理後の生ごみのニオイを嗅ぎました。
- 作動中、本体の排気口から発せられる加熱処理中のニオイを嗅ぎました。
検証に使用した生ごみの内訳は、にんじん、ジャガイモ、キャベツ、玉ねぎ、ナスなどの野菜と、魚のアジを細かくカットしたもの。各製品に200gずつ投入して稼働させました。
比較対象として、ひと晩常温保管した生ごみと冷蔵保管した生ごみのニオイも嗅いでもらったところ、以下のような結果になりました。
- 常温の生ごみ:臭気強度/4.5、快・不快度/-4.0
- 冷蔵の生ごみ:臭気強度/2.5、快・不快度/-2.0
結果:「パリパリキュー」の方が臭わなかった!
臭気テストでは、3パターンすべてでこれまでのベストバイ「パリパリキュー」のほうが臭気強度が小さく、快・不快度も優秀でした。
稼働後ひと晩経過した本体の匂い | 処理後の生ごみの匂い | 作動中に本体の排気口から発せられる匂い | ||||
臭気強度 | 快・不快度 | 臭気強度 | 快・不快度 | 臭気強度 | 快・不快度 | |
レコルト「生ごみ処理機」 | 2.0 | 0 | 2.5 | -1 | 3.0 | -2 |
シマ(株)「パリパリキュー | 1.5 | 0 | 1.5 | 0 | 2.0 | -1 |
それでは、結果を詳しく見ていきましょう。
新製品:レコルト「生ごみ処理機」の臭気テスト結果は?
稼働後ひと晩経過した本体の匂いは、臭気強度2.0、快・不快度は0。かすかに香ばしい匂いがします。
処理後の生ごみの匂いは、臭気強度2.5、快・不快度は-1。焼き魚のような匂いがはっきりと感じられます。
作動中に本体の排気口から発せられる匂いは、臭気強度3.0、快・不快度は-2。魚の生臭み、生ごみ臭が処理済みの生ごみより際立っています。
活性炭入りの恩恵はあまり感じられませんでした。
これまでのベストバイ:シマ(株)「パリパリキュー」の臭気テスト結果は?
稼働後ひと晩経過した本体の匂いは、臭気強度1.5、快・不快度は0。トウモロコシのようなかすかな香ばしさが感じられます。
処理後の生ごみの匂いは、臭気強度1.5、快・不快度は0。魚の生臭さというよりも、乾ききった干物のような匂いです。
鮭とばのような美味しそうな香りがします。
作動中に本体の排気口から発せられる匂いは、臭気強度2.0、快・不快度は-1。一番強く感じるのは蒸された芋の皮のような匂いで、そこまで不快ではありません。
テスト2:消費電力が少ないのは?
結果:「パリパリキュー」のほうが省エネでした!
2製品の消費電力をまとめた結果がこちらです。
消費電力(kWh) | 金額(円) | 稼働時間 | 待機電力(W) | 1日1回使った場合の 年間の電気代(円) |
|
シマ(株)「パリパリキュー」 | 0.48 | 14.9 | 16:09 | 0.3 | 5431 |
レコルト「生ごみ処理機」 | 0.85 | 26.4 | 16:42 | 0.0 | 9618 |
新製品のレコルト「生ごみ処理機」は待機電力がかからないものの、電気代を年間に換算するとシマ(株)「パリパリキュー」よりも高額になることがわかりました。
テスト3:処理後のごみの量は?
結果:新製品のレコルトは、土状に粉砕されて大幅にカサが減った!
処理前の生ごみ200gのカサは、約8.5cm。
処理後の生ごみの重量とカサの変化を計測したところ、「1/5減量」を謳っているレコルトの圧勝でした!
処理後の重量(g) | カサ(cm) | |
シマ(株)「パリパリキュー」 | 41.2 | 5.6cm |
レコルト「生ごみ処理機」 | 33.0 | 2.4cm |
▼シマ(株)「パリパリキュー」
水分が抜けて野菜チップスのようにカリカリに仕上がり、重量は約1/5に減りました。
▼レコルト「生ごみ処理機」
塊が粉砕され、土のような状態に。なんと重量は1/6程度にまで減りました!
テスト4:使い勝手はどちらが上?
結果:取り回しはシマ(株)「パリパリキュー」、機能性はレコルト「生ごみ処理機」の勝ち!
▼お手入れ
シマ(株)「パリパリキュー」は、ごみ受けに付属のネットをセットして、三角コーナーとして使用することが可能。水を切って庫内に入れるだけの手軽さが嬉しいです。ごみ受けがプラスチック製で軽いため、洗うのもラクちんです。
レコルト「生ごみ処理機」のバスケットは金属製。ハンドルを持ち上げて取り出すのですが、バスケットだけでもずっしり重たいです。生ごみを粉砕する部分に生ごみが挟まりやすいのが玉にきずですが、掃除用ブラシが付属されている点は○。
▼設置性
2製品を並べてみると、シマ(株)「パリパリキュー」の方がコンパクト。重量もシマ(株)「パリパリキュー」が約4.1kg、レコルト「生ごみ処理機」が約7.5kgと、結構差があります。
シマ(株)「パリパリキュー」の設置イメージは?
外形サイズは、幅23×奥行27×高さ27cm。
レコルト「生ごみ処理機」の設置イメージは?
外形サイズは、幅28×奥行36.5×高さ30.5cm。奥行が大きく、シンク横に置いた時に存在感があります。
▼機能性
シマ(株)「パリパリキュー」
パリパリモードの処理時間は約7時間30分〜10時間40分、ソフトモードは約4時間10分〜5時間20分。自動停止機能「Pシステム」と、3時間後スタート予約機能を備えています。
レコルト「生ごみ処理機」
約300gの処理時間は約6時間、約1500gだと約10時間と、シマ(株)「パリパリキュー」よりもやや処理が速いです。
わかりやすい回転式のフタロックスイッチがあり、安全面は◎。
複数の物理ボタンで操作は明快。生ごみを溜め置き中は、「ストレージモード」で5分間隔の庫内送風と、活性炭脱臭フィルターでニオイを抑える機能性を備えています。
使い勝手はかなり拮抗しました。
テスト5:静音性はどう?
結果:2製品とも静かだから夜間の運転も問題なし!
2製品の騒音数値はこちら。
通常 (dB) |
粉砕 (dB) |
|
シマ(株)「パリパリキュー」 | 44.2 | - |
レコルト「生ごみ処理機」 | 44.5 | 45.4 |
2製品とも通常運転中の動作音は44.2dB台と、静音性に優れていることがわかりました。レコルト「生ごみ処理機」に関しては、粉砕モードでも45.4dBと優秀でした。
省エネでニオイを抑えてくれるシマ(株)「パリパリキュー」がベストバイ!
シマ(株)「パリパリキュー」
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- 臭気テスト
- 消費電力
- 処理サイズ
- 使い勝手
- 静音性
ニオイの強度、不快さが共に抑えられていて、臭気テストの評価は超優秀! 本体は流しの作業台に置けるコンパクトなサイズ感で、ごみ受けは三角コーナーに設置して、そのまま本体に移すだけの手軽さが◎。消費電力も比較的控えめなので、毎日こまめに使いたい人におすすめです。
- おすすめポイント
-
- イヤなニオイをしっかり抑えてくれる
- 消費電力が控えめ
- 軽くて洗いやすい
- 三角コーナーのように使える
- 動作音が静か
- がっかりポイント
-
- 生ごみの重量は減るが、カサの減り方はそこそこ
- 幅
- 230mm
- 奥行
- 270mm
- 高さ
- 270mm
- 重量
- 4.1kg(約)
- 最大処理量
- 1kg
- 電源
- AC100V(50/60Hz)
- 処理方式
- 温風乾燥式
- 電源コード
- 1.6m
- 型番
- PPC-11-WH
生ごみの水分がしっかり抜けて、パラパラになります!
とにかく生ごみのイヤなニオイを抑えたいという人には、シマ(株)「パリパリキュー」がおすすめです。
生ごみをできるだけ小さくしたいならレコルト「生ごみ処理機」!
レコルト「生ごみ処理機」
- レコルト生ごみ処理機
- 実勢価格: ¥39,800〜
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- 臭気テスト
- 消費電力
- 処理サイズ
- 使い勝手
- 静音性
生ごみのカサを大幅に減らせるのは、レコルト「生ごみ処理機」。生ごみを加熱するだけでなく粉砕までしてくれるため、原型をとどめないほど細かくしてくれます。臭気テストではややニオイを感じたものの、優れた静音性や機能性も魅力的。バスケットの容量は1500mlと大容量なので、生ごみが大量に出る家庭におすすめです。
- おすすめポイント
-
- 生ごみのカサを1/6に減らせた!
- フタロック機能付き
- 物理ボタンがわかりやすい
- 粉砕モードでも動作音が静か
- がっかりポイント
-
- 消費電力が大きい
- ニオイが漏れがち
- 収納に場所を取る
- 幅
- 280mm(約)
- 奥行
- 365mm(約)
- 高さ
- 305mm(約)
- 重量
- 7.5kg(約)
- 電源
- AC100V(50/60Hz)
- 処理方式
- 乾燥+粉砕式
- 電源コード
- 1.6m
- 型番
- RDP-1(W)
かさばっていた生ごみも、こんなに細かくパラパラになります。レコルト「生ごみ処理機」は、見た目にも生ごみの不快度を下げてくれる新製品で、とにかくごみのかさを減らしたい人におすすめです。
おわりに
以上、生ごみ処理機2製品のレビューでした。ごみのニオイやカサなど、キッチンのお悩みに合わせて生ごみ処理機をぜひ活用してみてくださいね!
生ごみ処理機の売れ筋ランキングもチェック!
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常温の生ごみは発酵臭・腐敗臭が出てきていて、脂肪酸系やアルコールのニオイも感じられ、極めて不快です。冷蔵の生ゴミからは、野菜の素材臭とわずかな魚の生臭みが出ていますね。これらのニオイが、生ごみ処理機でどこまで軽減されるのか注目です。