パーティーやお弁当アレンジに!ジャガイモ専用カッターが大活躍
“ポテトカッター”はその名の通りジャガイモを切ることに特化した製品です。
フライドポテトはもちろん、炒めものも、いろんな形に切れるともっと楽しくなります。ひとつあると、パーティやお弁当のアレンジが広がるアイテムです!
しかし、類似商品がひしめき合い、しのぎを削る同ジャンル。正解の商品に自力で辿り着くのは至難の業…。
そこで今回は、料理のプロと自社の商品テスト機関の協力をあおぎ、ポテトカッター選抜10製品の比較テストを実施。検証結果によるランキングをはじめ、ポテトカッターにまつわる基礎知識と選び方のポイントをまとめました。
ぜひ、商品選びの指針にしてみてください。
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さっそくですが結果発表!1位は“なみじゃがナイフ”でした
下村工業
フルベジ なみじゃがナイフ
実勢価格:507円
結論から先に言いますと、下村工業の「フルベジ なみじゃがナイフ」がおすすめです。
お弁当の付け合せにも映える人気の波型にカットすることができるだけでなく、切れ味がよく好みの厚さに調整しやすい点や片手でしっかり握れるサイズ感に評価が集まりました。
とはいえ、どんなポテトカッターを求めているかで、下位製品が候補に上がる可能性も!
それでは基礎知識・選びのポイント・評価基準・ランキングの全容をご覧ください!
どんな形にカットしたい?カットの種類は4種類あります
ポテトカッターと言っても、切りたいジャガイモの形によって様々な種類が存在します。まずは、あなたがポテトをどんなカットにしたいのかを決めましょう。
ということで、まずは、大きく分けて4種類あるポテトのカット形状から見ていきましょう。
[カットの形状①]ストレート
[カットの形状②]波型(ウェーブ)
[カットの形状③]トルネード
[カットの形状④]スライス
この中でも特に波形やトルネード、網目のスライスは遊び心があってパーティーでも喜ばれますよ!
といった感じで、包丁ではできない細工ができるのがポテトカッターの魅力です。
カットの形状により多岐に渡るポテトカッターを選ぶポイントは?
前項でカットの形状をご紹介しましたが、希望のカットはありましたか? 波型やトルネードなど「どんな形にカットしたいのか?」がまず第一にポテトカッターを選ぶ基準となります。
その切りたい形状によって、選ぶべきポテトカッターも変わってくるんです。
ストレートの場合は、押して切るものが多い容器型やハンディ型。
波形の場合は、包丁のようなハンディ型かスライサータイプ。
トルネードの場合は、回して切る置き型などが主流となっています。
このように、さまざまなタイプのポテトカッターがありますが、惑わされてはいけません。
どのポテトカッターを選ぶ上でも、共通してチェックしておきたい4つのポイントをご紹介します。
[選ぶポイント①]切れ味
カットするのが最大の目的なので、切れなければアウト。ジャガイモは野菜の中でも硬いので、切れ味は重要なポイントになってきます。
[選ぶポイント②]洗いやすさ
いろんな種類があるポテトカッターですが、片付けが大変だったり洗いにくかったりするとまた使う気も失せてしまいます。お手入れしやすいものなら、気軽に使えて便利ですね!
[選ぶポイント③]汎用性
「これって本当にポテトを切ることにしか使えないの?」「フライドポテト以外にどんな料理なら使えそう?」などなど、利用頻度が多いほうが買った甲斐があります。
[選ぶポイント④]収納
できれば場所を取らずにサッと使えるのが魅力的。あまり大きすぎると収納場所に困ってしまい、奥の方にしまったもののそのまま使わずに眠ってしまう…なんてことも。収納のしやすさは大事な選ぶポイントになります。
とはいえ、触ってみないとわからないですよね…。そこで実施したのが今回のテストなんです!
“選ぶポイント”をふまえて3つの項目でテストしました!
カッターの種類やカットスタイルに関係なく、選ぶポイントに挙げた項目で評価が得られないと使いやすいポテトカッターとは言えません。
前述の選ぶポイント4つをもとに、今回の検証は「使い勝手の良さ」「活躍度」「収納のしやすさ」の3つをテストしました。
商品に触れて、実際にジャガイモをカットしてみることで“本当に使えるポテトカッター”がどんなものなのか発見することができましたよ!
[テスト①]使い勝手
今回は選ぶポイントでも上げた切れ味の良さと手入れのしすさに優れた商品を「使い勝手が良い」と評価しました。また、専門テスト機関「LAB.360」でマイクロスコープを使い刃先の形状についても検証しています。
[配点:40点]
[テスト②]活躍度
汎用性の高さを中心に実際に活躍する機会はあるのかを採点評価し、「活躍度」としてまとめました。
[配点:40点]
[テスト③]収納のしやすさ
日常的に利用頻度の低いポテトカッターは、収納も場所を取らないものがベスト。スッと取り出せてパッと使えるものを高評価としました。
[配点:20点]
以上の3項目を合わせて100点満点とし、フードコーディネーターの平尾由希さん、専門テスト機関「LAB.360」の協力をもとにテストを実施しました。
それでは結果をご覧ください!
ほぼ満点の太鼓判!人気の波形“なみじゃがナイフ”
下村工業
フルベジ なみじゃがナイフ
実勢価格:507円
カット形状:波形
第1位は、刃物製品で定評のある下村工業の「フルベジ なみじゃがナイフ」です。波形にカットできるハンディタイプ。
切れ味が良く、片手で素材を抑えながら切ることができるので安心。薄切りから厚切りまで調整可能で他の野菜にも使えるため、使い勝手と活躍度が満点となりました。
刃がむき出しな点は減点対象となってしまったものの、場所も取らずサッと使える大きさなので、収納にも困りません。2位を大きく突き放して堂々の1位です。
【注目ポイント】
上からストンと押し切れるので、好みの厚さに調整しやすい!お店のようなフライドポテトも簡単にカットできて、薄くスライスすればチップスにもできます。
汎用性が高く、 透けるくらいに薄くもできる切れ味のよさと片手でしっかり握れるサイズ感に注目が集まりました。
【刃の形状】
波形カットのため、丸みのある刃先。切り口はとてもキレイで欠けている部分も見当たりませんでした。
細切りがスムーズに!ハッシュドポテト用“PLレスティ”
ベルナー
PLレスティスライサー
実勢価格:980円
※Amazonは現状売り切れです
カット形状:細切り
第2位は「ベルナー PLレスティスライサー」。ハッシュドポテトなどに使える細切りを、スライスすることで簡単に作ることができます。
通常のスライサーよりも大きいため場所はとりますが、重ねて収納ができます。切れ味もスムーズで、ジャガイモだけでなくニンジンやキュウリの細切りも可能。キャロットラペも簡単に作れるので利用頻度も増えそうです!
【注目ポイント】
通常のスライサーに近いので、難しいテクニックはいりません。包丁で細切りにする手間が省けて便利!
【刃の形状】
小さな半円のカーブがいくつもあることで、一度に細切りをスライスできる仕組み。プラスチックで刃の表面に凸凹があり、素材がくっつきにくい加工になっています。
切れ味がよくニンジンの細切りにも最適です!ラクに作業ができるのが高ポイント。
トルネードが気軽に楽しめる!“くるりんカッター”
小久保工業所
くるりんカッター
実勢価格:243円
※100円ショップでもお取扱いのある商品ですが、通販価格は100均ショップとはことなりますのでご了承ください
カット形状:トルネード
第3位はダイソーやキャンドゥなどの100円ショップでも販売されている「小久保工業所 くるりんカッター」です。
切れ味はそこそこですが、くるくる回すだけで簡単にトルネード型にカットできます。10選の中で最も小型で場所を選ばないため、収納は満点!これで100円なら買いです。
【注目ポイント】
プラスチック製の特殊なカッターで、ジャガイモを刺して回すだけという、誰にでも使いやすい仕組みになっているのが高ポイントでした。
厚みにバラつきはあるもののトルネードの形にはなるので、誕生日会などホームパーティーでたまに使いたい!という人にはもってこいの商品です。
【刃の形状】
プラスチック刃のため、刃自体の切れ味はそれほど期待できません。LAB.360の松下氏によると、回して切るということがポイントなのだそう。
100円なら惜しくない!とりあえずトルネード型を作りたいならこれで十分です。
4位: 使いやすくて安心!
スライサータイプの“ベジクラ”
パール金属
ベジクラ ポテト・やさい 波形スライサー
実勢価格:1500円
カット形状:波形
第4位は「パール金属 ベジクラ ポテト やさい 波形 スライサー」。薄い波形スライスが簡単に作れるストッパー付きの商品です。
ストッパーで挟んでスライスするので、ケガをするリスクが少なく安心! ギリギリまでスライス出来るので食材のムダも減らせます。切れ味はまずまず。他の野菜にも使えますが、ポテトチップスを作りたい人にオススメのスライサーです。
【注目ポイント】
ストッパーの内側には尖った凸凹が付いており、そこにジャガイモを刺して固定されるのでズレにくい! 一度スライスしたものを方向を変えて再度スライスすれば網目になるようですが、なかなか難しくキレイな網目にするのは難しそうです。
【刃の形状】
刃の先端に少し刃の欠けが見られます。切れ味がそこそこなのはこれが原因でしょうか。これはマイクロスコープで拡大しないと気づけない点でした。
5位: マシーン型の本格派!
“AG Logistics ハリケーンポテト”
AG Logistics
トルネードポテトカッター
実勢価格:1,556円
カット形状:トルネード
第5位は「AG Logistics トルネードポテトカッター」。本格的な機械を使って見た目もキレイなトルネードポテトにカットできます。
【注目ポイント】
切れ味もよく厚みも均一にカットできるので、トルネードの形がとてもキレイ! ただ、場所をかなりとってしまうことと、トルネードポテト以外の利用用途がないため、点数を大きく落としてしまいました。
【刃の形状】
金属刃(材質は不明)が少し欠けているのが見えますが、切れ味はそれなりにありました。回転させて切ることで硬いポテトもスルスルと切ることができます。
6位: 持ちやすいけど切れ味イマイチ
“貝印 かざり切りナイフ”
貝印
野菜 かざり切り ナイフ
実勢価格:497円
カット形状:波型
第6位は「貝印 野菜 かざり切り ナイフ」。包丁のように持って押し切りにすると波型カットができます。
残念ながら切れ味が悪く片手では押し切ることができませんでした。収納スペース的には困らないサイズですが、波型で刃もむき出しのため、しまう場所には注意が必要なこともマイナスに。5位から一気に点数が下がってしまいました。
【注目ポイント】
ジャガイモを支えるものがないまま両手を使って切るのは、滑る恐れもあって危険。これだと薄く切るのも難しいです。使う場合はケガをしないように慎重に!
【刃の形状】
波形ナイフのため、うねりのある断面。刃自体に問題はなさそうですが、包丁型だと真上から力を入れることができない構造のため、切れにくさに繋がってしまいました。
7位: ネットで人気の“ベジフル”が
衝撃の検証結果に!
ベジフル
フライドポテトカッター
実勢価格:1458円
カット形状:ストレート
第7位は「ベジフル フライドポテトカッター」某情報サイトでは1位として挙げられていた容器型カッターですが、意外な結果に!
切れ味が悪く、ジャガイモが最後までカットできないことが致命的な欠点となりました。切れない=活躍する場面もなくなってしまうため、評価を下げざるをえません。
収納だけの面で見ても、特殊な形状で場所を取るうえに刃もむき出しの状態なので安全とはいえず。予想外の検証結果となりました。
【注目ポイント】
持ち手は持ちやすいのですが、縦にジャガイモをおくと不安定です。かなり力を入れて押し込まないとジャガイモが切れません!最後は詰まってしまい、無理やり取り出そうとすると刃があるため危険でした。スムーズに使用できないというのは、かなりの痛手です。
【刃の形状】
刃が何本も交差しているポテトカッターの拡大図をみると、刃の表面はキレイで問題なさそうに見えます。ただ、硬いジャガイモを押し切るには切れ味がいまひとつ足りなかったようです。
8位: 見た目はしっかりしてるけど……
容器型の“タイガークラウン”
タイガークラウン
スティックカッター
実勢価格:1181円
カット形状:ストレート
第8位は「タイガークラウン スティックカッター 」。こちらは容器型で、箱の中にジャガイモを置いてフタをして押し切るタイプ。
こちらは7位以上に切れ味が悪く、どんなに力を入れてもジャガイモが切れません! 刃が3分の1程度しか入っていかないという事態に。
容器型は見た目もしっかりとしていて、一番スムーズに切れるのではないかと思っていましたが、予想とは裏腹の残念な結果になりました。
【注目ポイント】
7位同様、挟まったままのジャガイモを取り出すにもひと苦労でした(裏面が刃先なので注意)。キュウリなら切れそうですが、細長いため容器のフタを閉めるのが難しそう。これでは使い物になりません……残念!
【刃の形状】
素材はステンレスですが、刃の断面にガタつきがあり、すでにボロボロ。これでは切れないのも納得です。
8位: 硬くて下まで押し切れない!
“ポテトスティックカッター”
下村工業
フルベジ ポテトスティックカッター FV-635
実勢価格:1289円
カット形状:ストレート
同率で第8位となったのは「下村工業 フルベジ ポテトスティックカッター」。こちらも「タイガークラウン 」同様の容器型です。
こちらも切れ味が悪く、ジャガイモを下まで押し切ることができませんでした。構造もほぼ「タイガークラウン」とほとんど同じだったため、同ランクに。
【注目ポイント】
このようにフタをして思いっきり上から押すのですが、とにかく硬い! スタッフ全員でチャレンジしてみましたが、男性でも押し切ることはできませんでした…。
【刃の形状】
こちらは「タイガークラウン」とは違い刃先もキレイです。それでも切れないということは、容器型という構造自体に問題があるのでしょうか。
10位: もっとも使いにくかった
“パール金属 ポテトチョッパー”
パール金属
ポテトチョッパー
実勢価格:845円
カット形状:ストレート
惜しくも最下位となってしまった「パール金属 ポテトチョッパー」。こちらも8位製品と同じく容器型です。
各パーツなどがバラバラになっているため、不安定でとにかく使いにくい! カットできないだけでなく、セッティングにも時間がかかってしまいました。
また、力を入れすぎると「パキッ」というプラスチック容器の破壊音が……。耐久性も低く、片付けのしにくさも相まってワーストランクという残念な結果に。
【注目ポイント】
刃の部分、ジャガイモ上の支えるパーツ、上のフタ、下には2段の容器と、とにかくパーツが細かい! ジャガイモもカットできないまま容器が割れてしまうというハプニングにお手上げ状態…。
【刃の形状】
刃の断面も刃こぼれが見られます。今回は容器型の3点とも切れないという結果になってしまったので、刃の状態というよりも構造が要因という可能性が大きく感じられました。
【まとめ】ポテトカッターはハンディ型かスライサーがベスト
以上、ポテトカッター10製品をランキング形式に発表しました。
「切れない」という事態が起こることは想像していなかったのですが、これはまさにやってみないとわからない検証テストならではでした。
お弁当やパーティなど、見栄えする料理を作りたいときにポテトカッターは便利です。ただ、毎日使用するアイテムではないので、場所をとらずに使いやすいものを選びたいところ。
「下村工業 フルベジ なみじゃがナイフ」ならハンディ型で収納しやすく、包丁ではできない波型カットが簡単にできます。料理に華を添えたいときにピッタリなので、一つあると重宝しますよ。
トルネードなら「くるりんカッター」もおすすめなので、作りたい形を前提にしてランキングを参考に選んでみてくださいね。
硬いジャガイモがここまでスッと切れるのは素晴らしいです! 厚さも自分で調整ができるし、他の野菜も切れるのでこれがベスト。