毎日使うケーブルだからこそ 絶対に断線しない物を選びたい
iPhoneユーザーなら、毎日使っている「ライトニングケーブル」。iPhoneの充電の他に、iPadやiPodの充電やデータ転送にも欠かせません。年中休まず使ううえに、使えば使うほど断線しやすくなる確率も高まりますよね。
ただし、いくら消耗品とはいえ、すぐに断線するケーブルは何よりもストレスの原因になります。断線する度にケーブルを買ったり、断線しないよう気をつけたりするのは、ホントに面倒ですよね。
しかし断線した状態で無理矢理に充電すると、故障の原因となるほか、発火の恐れもあるため大変危険です。
そこで求められるのが、何度ひねっても断線せず、引っ張っても耐えられる最強のライトニングケーブル。
そこで絶対に断線しないライトニングケーブルはあるのでしょうか? 過酷なガチテストをした結果を、ここで大公開します!
思いつく限りの負荷をかけて 徹底検証してみました
まずは、以前雑誌『MONOQLO』で最優秀に輝いた「オウルテック」のケーブルと、Amazonで人気の格安ケーブル3製品の計4製品をピックアップ。頑丈さと、コスパの良さを比較していきます。
そして断線しないかどうかは、ケーブルに負荷をかけないとわかりませんよね。そこで今回は、その4製品に負荷をかけまくりな2つのテストを実施しました。
[テスト1:ひねりテスト]
ライトニングケーブルの端子の根本に、専用の器械を取り付けて「ひねりテスト」を実施。27時間連続で行い、計5万回のひねりを加えました。しかも、更に300gの重りをケーブルに吊り下げてひねっています。
[テスト2:落下テスト]
そして、ライトニングケーブルの先端に200gの重りをつけて、200回の落下テストを実施。果たして、どれだけ耐えられるのでしょうか?
それでは、この超負荷をかけまくりなテストの結果がコチラです!
殿堂入りにしたいほど頑丈! 名前に恥じない超タフ充電ケーブル
オウルテック
超タフ Lightningケーブル(1m)
実勢価格:1380円
MONOQLOで以前ベストバイに輝いた、オウルテックのケーブル。テストの結果、殿堂入りにしたいほど優秀でした。
あの過酷な2つのテストを、完璧にクリア。300gの重りをつけて5万回ひねっても、落下テストを200回行っても、断線する気配は一切ありませんでした。
単価は格安ケーブルより高めですが、耐久性が他のケーブルと比べて段違いなので、コスパの良さもGoodです。
根本のカバーの違いも歴然。オウルテックの根本カバーは、ひねりの力を逃がすような作りになっていました。しかも断線しないよう、大きく頑丈なカバーで覆われています。
一方格安ケーブルは、その価格のせいか簡素な作りになっていました。この根元のカバーの有無は、ケーブル選びにおいて重要なポイントです。
C評価: 格安ケーブルの中では一番耐えた!
だがオウルテックには遠く及ばず…
Asamoto
ライトニングケーブル
1m+1.5m+2m 3本セット
実勢価格:1099円
格安ケーブルの中では、一番耐久性があった「Asamoto」のケーブル。しかしオウルテックと比べると、耐久性はガクンと落ちてしまいました。
ひねりテストは4000回でリタイアし、落下テストは60回でリタイアという結果に。根本のカバーが頼りない作りになっていて、あっけなく断線してしまいました。
C評価: 曲げ寿命5000回のはずが…?
テストから早々にリタイアしました
YOKELLMUX
Lightningケーブル 1m 3本セット
実勢価格:699円
5000回の曲げ寿命を持つとうたう製品で、期待が高まりましたが…。
ところがひねりテストは、4000回でリタイアしました。落下テストも、50回目で断線する結果に…。耐久性は、Asamotoとほぼ一緒でした。
D評価: 4製品中で一番耐久性がない
テスト結果も最下位でした
Jayuer
ライトニングケーブル 1m 3本セット
実勢価格:699円
こちらも期待はしていたのですが、耐久性テストでは今ひとつの結果になりました。
ひねりテストは2000回でリタイア、落下テストは30回でリタイアと、両方のテストで最下位を叩き出す結果に。4製品の中で、最も壊れやすいケーブルでした。
ケーブルの強度のテストに続いて、ここからはまことしやかにある「ケーブルの噂」についても検証しました。
[噂検証]短いケーブルだと 充電速度が早くなるって嘘?本当?
ケーブルには頑丈さも大事だけど、充電速度も大事ですよね。噂では、「長いケーブルよりも、短いケーブルの方が充電速度は速くなる」と言われていますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?
先ほどのテストで1位に選ばれた「オウルテック」の2mと、同じシリーズの0.3mのケーブルを使って比較してみた結果、意外な事実が判明しました。
オウルテック
超タフ Lightningケーブル(0.3m)
実勢価格:1280円
iPhoneの充電が70%から100%になるまでの時間を、実際に測ってみます。その結果、「2m」は100%までに60分かかり、「0.3m」は57分かかりました。
確かに3分は速くなったのですが、ほぼ誤差のレベル…。編集部で電圧の変化もチェックしましたが、電圧の変化もほぼ同じで、正直差はありませんでした。ということで「ケーブルの長さと充電速度は、あまり関係ない」ようです。
ケーブルの長さに関しては、むしろ物理的に「邪魔にならないか」の方が重要でした。家用やお出かけ用など、使用用途にあわせて使い分けると良いですね。
そして、お出かけのときは0.3mのケーブルが使いやすいのですが、ここでさらに便利な物をご紹介します。
お出かけのときはコレ! 3in1ケーブルで忘れ物がゼロに
iPhoneの他に、MacBookやPC、Android機器などを持ち歩く人には、この3in1ケーブルが断然オススメ!
NOMAD
UNIVERSAL CABLE(0.3m)
実勢価格:3990円
ケーブル1本に「Lightning端子」「Type-C端子」「マイクロUSB端子」が付いているので、異なる端子の機器をこの1本で充電できちゃいます。この1本をカバンに入れておくだけで、「あのケーブルを忘れた!」と焦ることが無くなりますよ。周辺機器がApple派の人には必需品です。
以上、頑丈なライトニングケーブルと、外出に便利なライトニングケーブルのご紹介でした。「オウルテック」のケーブルは一見高めですが、断線にくいことを考えると結果的にコスパが良くなります。毎日頻繁に充電する人には、とくにオススメですよ!