スマートフォンアマゾンレビューでも「使えた」「使えない」で評価真っ二つ
だったら我々が白黒つけましょう!

説明不要の国内シェアナンバーワンスマートフォン「iPhone」。そのiPhoneの充電やパソコンなどへのデータの転送・同期は、独自の規格で作られた「ライトニングケーブル」で行われる。1台に1本付属しているライトニングケーブルだが、いかんせん繊細。その上1本2376円と、絶妙に買うのをためらう価格となっているのだ。

そんなときに頼りになるのが、通販サイトなどで売っているライトニングケーブルだ。聞いたことのあるメーカーから得体の知れないブランドまで、100種類以上のサードパーティー製ライトニングケーブルが実は売られている。そしてそれらの多くがアップル純正のケーブルよりも格安で、中には100円を切る製品もある。

これらの格安製品には、購入者の製品レビューが非常に多く残されている。大手通販サイト「アマゾン」でもさまざまなケーブルにたくさんのレビューが記載され、中には1000件以上のレビューが書かれている製品も存在する。

しかし、レビューは「すぐ壊れた」と「問題なし」といった具合に高評価と低評価が入り乱れ。当たり外れのあるギャンブル要素の強い製品であるということが伺えるが、結局のところどうなのかを見極めるのは難しい。

だったら、私が白黒つけましょう。ということで、今回は激安ライトニングケーブルをテスト。さまざまな激安非純正ケーブルを大量に購入し、徹底的に検証をしていくことにする。

今回は純正品を含めた55本のケーブルを購入。下記の項目でテストした。ユーザーレビューを参考に、一部同じ製品を複数購入して検証。また【テスト1】と[テスト2]はそれぞれ6回測定した値の平均をとった。

安い:ライトニング:欠点:電流の弱さ

USB電流・電圧測定器を用いて、iPhone 6sを充電するのに発生した電流・電圧値を測定。

安い:ライトニング:欠点:電流の弱さ

パソコンとiPhoneを同期し、iPhone内の400MBの動画ファイルを転送。かかった速度の平均を計算した。

安い:ライトニング:欠点:電流の弱さ

純正品と比較して、ケーブルの質に不安はないか、また接続端子にも細かな差が見られたため、チェックした。

テスト結果を発表する前に、ひとつ覚えておきたい言葉が「MFi」という規格だ。「Made For iOS(iPhone、iPad、iPodの各世代)」の略で、アップルの純正品ではないが、アップルの用意した認証プログラムによって認められたサードパーティー製の製品を指す。Linghtningケーブル以外にもイヤホン・ヘッドホンやAirPlay対応のオーディオ製品などにも用いられる規格だ。

安い;ライトニング:欠点:電流の弱さ

スマートフォン[コレは気づかない!]非認証は電流が少なく充電が遅かった!

すべての測定を終えて、少々意外だったのは全く使えないケーブルはなかったという点。特に、データ転送速度はほとんどのケーブルで変わらず、認証、非認証で差は現れなかった。

しかし! その一方で、電流の値には大きな差が出た。非純正ケーブルは純正品に比べて総じて低く、ひどい製品は純正品の4分の1程度しかパワーがなかった。全体的に見ても電流値は認証品の6割程度。これによるデメリットは何と言っても充電により時間がかかるという点。少しでも早く充電したいなら非認証ケーブルは避けるべきだろう。

下の表で0.80Aを計測したのが純正品&認証品。0.43Aといった黒字の数字は非認証の平均的な電流値。0.21Aなどの青字は粗悪品と言えるレベルだ。

安い:ライトニング:欠点:電流の弱さ
安い:ライトニング:欠点:電流の弱さ

また、激安非認証品のもう一つ特徴が、同じ商品でも個体により電流値がバラバラという点。一番差が出たのはRoiciel製ケーブルで、すべてのケーブルで数値がバラバラ。最大約0.2Aの差が見られた。

さらに、見た目がまったく同じ製品でも発売元が違えば、電流にも差があった。10本検証したSantasan製ケーブルは0.55~0.68A内で収まっているのに対し、iFunのケーブルは0.43Aしか出なかった。「見た目が同じ」だからといって、信用するのは禁物ということだ。

安い:ライトニング:欠点:電流の弱さ

家電長くなればなるほど
非認証は買うべきではない!

今回、最も数値が低かったのは長さ3mのロングタイプ。電流値が低かっただけでなく、唯一パソコンとの同期もできなかった。そもそもケーブルは長ければ長いほどノイズが発生しやすく、ライトニングケーブルも例外ではなかったようだ。

なお、MFi認証で3m級のロングタイプのケーブルも売られているので、どうしても欲しければお金をケチらず素直にそっちを選ぼう。

また、ケーブルそのものの作りが甘いのも非認証ケーブルの特徴。実使用に支障のない箇所なら許せるのだが、iPhoneに挿したときの感触も純正品と違う製品も数多く見られた。この検証でも、MFi認証の製品は評価が安定していた。amazonベーシックの製品に至っては、純正品よりしっかりしていると思えるほどだ。

スマートフォン[結論]非"認証"品はギャンブル!
認証品ならOn-deviseやamazonがオススメ

安い:ライトニング:欠点:電流の弱さ

今回のテストでは、非純正であってもMFi認証製品は安定した測定結果を得ることができた。ケーブルの質はどれも遜色なかった。逆に、MFi認証品同士では大きな差はないので、MFi認証の中で一番安い商品を選ぶのが、一番賢い買い物だということができる。

今回の製品中ではon-deviseのケーブルがMFi認証品の中では最も安かったので、ベストバイと言えるだろう。電流0.80A、転送速度15.58秒で680円(検証テスト時)と、性能も価格も申し分なしの1本だ。ただ、ケーブルの価格は常に変動するので、「MFi認証で一番安いモノ」を目安に選ぼう!


360.life(サンロクマルドットライフ)は、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。