パソコン・PC周辺機器のアイコン【結論】モニターライトのベストはBenQ

最初にテストの結論を少しお見せしましょう。照度や演色性などを詳しく比較した結果、モニターライトとして「家電批評」がもっともおすすめするのはこちらの製品です。

【1位】BenQ ScreenBar Halo 2

家電批評: ベストバイ[リボンなし]
 ベンキュー BenQ ScreenBar Halo 2 イメージ1
 ベンキュー BenQ ScreenBar Halo 2 イメージ2
 ベンキュー BenQ ScreenBar Halo 2 イメージ3
  • ベンキューBenQ ScreenBar Halo 2
  • 最安価格: ¥25,100

目的別・モニターライトのおすすめ

パソコン・PC周辺機器のアイコンスペース不要なのに高性能!「モニターライト」はPCデスクと相性抜群

仕事机に欠かせないアイテムといえばデスクライトです。しかし、設置スペースを捻出できず諦めたり、置けたとしても手元まで光が届かなかったりと、不満を持ちつつ使い続けていたりしませんか?

しかし、手元が暗いと、目の疲労につながったり、集中力が落ちたりすることも……。そこで、「作業スペースにはPCモニターがあるよ!」という人におすすめなのが「モニターライト」の導入です。

モニターライトを使用中の様子
BenQ ScreenBar Halo 2をセットしてみました

この写真のように、PCモニターに取り付けるので設置スペースはゼロ。机が狭くて置けないという悩みを完璧に解決してくれます。しかも、これから解説するように照明器具としての性能に秀でた製品もあるんです。そんな、手軽に作業環境をアップデートできるモニターライト。まずは選び方から詳しく解説します!

パソコン・PC周辺機器のアイコンモニターライトの選び方

1:広い範囲をムラなく明るく照らせるか?

モニターライトにとって最も重要な性能が

  • 照度(明るさ/単位はlux-ルクス)
  • 照らす範囲の広さ
  • 明るさの均一性

です。オフィスなどの照明基準を定めた「JIS Z 9110(照明基準総則)」 によると、机の上の明るさは一般事務作業で500lux、設計・製図などの精密作業には750~1000luxが推奨値。つまり、500lux以上の明るさ机を照らせることが良いモニターライトの最低条件と言えるでしょう。また、机に配置したキーボードやマウスだけでなく、書籍や書類などまで照らせる、つまり机の中心部だけでなく周辺部まで光を届ける照射範囲の広さ、そして、明るさの均一性(ムラのなさ)も欠かせません。

以上の要件を満たせれば、デスクライトの代わりにも十分なり得ます。この記事では、照度や明るさの均一性がひと目でわかるテストを行ったので、ぜひご自身の目でその違いを確かめてみてください。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

照度「ルクス(lux)」は電球など光源そのものの明るさではなく、光源によって照らされた面(机や床)の明るさを示す単位です。JIS規格によって、業務内容に応じて推奨される照度が細かく決められています。

2:演色性(色の再現性)

もし、フォトレタッチや映像編集、DTPなどのクリエイティブワークを行うなら、演色性(Ra値)の性能も重要。Ra90以上の「高演色」なモニターライトを選びましょう。実測データでは、Ra94〜97前後の優れた性能を発揮したモニターライトもありました。

一方、演色性を高めるにはそれなりにコストがかかります。文章作成やWebブラウジングなどをするには、あまり重視する必要はありません。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

演色性とは、物体の色がもっとも自然に見える太陽光に、どれだけ近い(忠実な)光なのか? を表す指標。単位はRaで、100が最大値(太陽光と同等レベル)。一般的なLED照明はRa80程度で、Ra90以上は「高演色」に分類されます。

3:大きさと設置できるモニターの種類

モニターライトの横幅や台座(クランプ)の形状が使用中のモニターに合っているかも必ず確認しましょう。モニターライトの横幅は24〜27インチモニター向けの45cm程度が主流です。30インチなど大型のPCモニターでは、横幅50cm程度のモニターライトも検討しましょう。また、湾曲(曲面)モニターやベゼルが極端に薄いモデル、背面が特殊形状の機種では、クランプが正しく固定できない場合もあります。対応インチ数や設置可能な厚み、曲面対応の有無を事前にチェックすることが大切です。

今回は、24-27インチ程度のモニターを想定してテスト製品を選びました。なお、テストしたモデルのサイズや設置可能なモニターは以下のとおりです。対応するモニターがもっとも幅広いのは、BenQ「 ScreenBar Halo 2」ですね。

製品 対応するモニターの厚み 曲面モニター対応
BenQ ScreenBar Halo 2 0.43〜6.0cm 対応
JapanNext JN-ML-S425R 最大7.0cm 非対応
ホタルクス AXIS LIGHT(HSDL101CK-UD5) 0.6〜4.0cm 対応

パソコン・PC周辺機器のアイコンモニターライトのテスト方法

テスト環境のセッティング

今回の検証では、JIS C8112「LED卓上スタンド・蛍光灯卓上スタンド(勉学用・読書用)」の測定基準を参考に、客観的かつ再現性の高い測定環境を構築しました。各製品を同一条件下でテストすることで、性能差を正確に把握できるようにしています。なお、各モニターは27インチの4KPCモニター(LG 27UL850)に設置。純粋にモニターライトの性能を調べるため、室内の照明は消灯して測定しています。

セコニック C-800
照度・演色性・色温度の測定には分光方式カラーメーター「セコニック C-800」を使用しました

照度測定の方法

照度測定では、各製品の明るさを最大値に統一し、色温度は全製品で選択可能な6500Kにセット。モニターライトの光源を中心として、半径30cmと50cmの同心円を描き、それぞれの円周上と中心からの直線が交わる6地点で照度を測定しています。JIS Z 9110で推奨される一般事務作業の基準値500lux以上を確保できているか、また測定6地点における照度のばらつき(均一性)を評価しました。

演色性と色温度の測定

演色性はRa90以上を高演色の基準とし、色温度はモニターライトでの設定値と実測値の誤差を確認しています。

機能性・操作性の評価

照明性能以外にも、日常的な使い勝手を左右する以下の項目について評価しました。

  • 操作性:リモコンの有無、リモコンの使い勝手
  • 調光・調色の段階:無段階調整か、プリセット式か。細かな調整が可能かどうか
  • 自動調光機能:周囲の明るさに応じた自動調整の有無と精度
  • 付加機能:バックライト、フェイスライト、人感センサーなどの有無
  • 取り付けやすさ:クランプの固定力、対応モニター範囲、安定性

これらの要素を総合的に判断し、各製品の実用性を評価しています。

モニターライトをモニターに設置しているところ
設置の容易さもチェックしています

パソコン・PC周辺機器のアイコン【比較】モニターライトのおすすめランキング

家電批評がモニターライトの定番3製品を比較した結果、総合的に一番優れていたのはBenQ「ScreenBar Halo 2」でした。ここから、テスト結果について詳しくリポートします

ランキングは項目名で並び替えられます
商品 機能 操作性 照度と照射範囲 演色性 色温度 照度 対応するモニターの厚み 曲面モニター対応
A評価(とても良い)
ベンキューBenQ ScreenBar Halo 2
おすすめ ベンキュー BenQ ScreenBar Halo 2 イメージ
4.15
4.50 4.50 3.75 4.00 4.40
50.0cm
中心照度>1000lx(照射面から50cm)
0.43〜6cm
湾曲率1000R~1800Rなどに対応
A評価(とても良い)
ホタルクス AXIS LIGHT HSDL101CK-UD5
おすすめ ホタルクス  AXIS LIGHT HSDL101CK-UD5 イメージ
3.78
4.00 4.00 4.00 3.00 3.65
42.5cm
主照明 ≧1200 lx(光源から45cm)、フェイスライト ≧100 lx(光源から40cm)
0.6〜4cm
0.8〜3cm
B評価(良い)
JAPANNEXTJN-ML-S425R
おすすめ JAPANNEXT JN-ML-S425R イメージ
2.79
2.50 3.00 1.75 4.50 3.25
42.5cm
最大275lm
最大クランプ幅 7cm
非対応

A評価(とても良い)【1位】BenQ ScreenBar Halo 2

家電批評: ベストバイ[リボンなし]
 ベンキュー BenQ ScreenBar Halo 2 イメージ1
 ベンキュー BenQ ScreenBar Halo 2 イメージ2
 ベンキュー BenQ ScreenBar Halo 2 イメージ3
 ベンキュー BenQ ScreenBar Halo 2 イメージ1
 ベンキュー BenQ ScreenBar Halo 2 イメージ2
 ベンキュー BenQ ScreenBar Halo 2 イメージ3
  • ベンキューBenQ ScreenBar Halo 2
  • 最安価格: ¥25,100

総合評価: 4.15

 
機能
 4.50
操作性
 4.50
照度と照射範囲
 3.75
演色性
 4.00
色温度
 4.40

特にクリエイティブワークにおすすめ!

液晶ディスプレイやプロジェクターで知られるBenQ(台湾)のモニターライト。そもそもモニターライトというジャンル自体、2017年発売の「Screen Bar」から広まったもので、BenQはいわばモニターライトのパイオニア的存在です。 「BenQ ScreenBar Halo 2」の特長はクリエイティブワークへの適正。Ra95以上という高い演色性、2700Kから6500Kまで無段階で調整可能な色温度、自動調光機能などの高性能を誇ります。また、ワイヤレスリモコンによる操作性の高さや、湾曲モニターを含む幅広いモニターへの対応など、使い勝手もスキがありません。価格は2万円台後半とモニターライトの中でも特に高額ですが、テスト結果から照明性能と操作性のバランスが最も優れており、特にフォトレタッチや映像編集などのクリエイティブワークを行うユーザーに最適です。

おすすめポイント
  1. クリエイティブワークに適した照射範囲・照明性能
  2. ワイヤレスリモコンと自動調光機能による優れた操作性
  3. 幅広いモニター(湾曲モニター含む)に設置可能
がっかりポイント
  1. 競合品より高価格
  2. 実測での演色性は競合品にやや劣る
  3. リモコンの設置場所が必要
50.0cm
重量
800g 
照度
中心照度>1000lx(照射面から50cm)
演色性
Ra≥95
対応するモニターの厚み
0.43〜6cm
曲面モニター対応
湾曲率1000R~1800Rなどに対応
型番
9H.W49WT.WS7

【照明性能】トップクラスの高性能です

明るさ(照度)と照らせる範囲
BenQ ScreenBar Halo 2・JapanNext JN-ML-S425R・ホタルクス AXIS LIGHT(HSDL101CK-UD5)の照度比較

3製品の照度と照射範囲を実際に比較したのがこちらの写真です。中心部ではBenQが最も明るく、周辺部もホタルクスに次いで、明るいことがわかります。実測値は

  • 内側の円(モニターから30cm)の照度は3つの測定地点の平均で806.3lx(ホタルクスは517.7lx)
  • 外側の円(モニターから50cm)の照度は3つの測定地点の平均で728.3lx(ホタルクスは826.7lx)

となっており、BenQの実測値はデスクワークはもちろん、手元であれば精密作業に使えるほどの明るさです。

演色性と色温度
リモコンで色温度を2700Kに設定

こちらの写真ではリモコンで色温度を2700Kに設定しています。カラーメーターの実測値は2815kと誤差が少なく、Ra値も96.3と色温度を変えても、高い演色性です。しかも、照度も色温度もリモコンで無段階で調節できます。撮影を担当したカメラマンによると、100K程度の誤差はプロカメラマンの見地からも問題がなく、業務用のストロボ並みの色精度とのことで、「すごいなぁ!これはすごいですねぇ」とたびたび感心していました。

以下は測定地点ごとの演色性をまとめたものです(色温度6500K)。実測テストでは、BenQとJAPANEXTが極めて高い演色性をキープしていることがわかります

  半径50cm 半径50cm 半径50cm 半径50cm 半径30cm 半径30cm 半径30cm 半径30cm 6地点の平均
  測定地点1 測定地点2 測定地点3 平均値 測定地点4 測定地点5 測定地点6 平均  
ScreenBar Halo 2 97.1 97.2 97.0 97.1 97.2 97.4 97.1 97.2 97.2
AXIS LIGHTHSDL101CK-UD5 93.2 93.9 93.5 93.5 93.1 93.2 93.1 93.1 93.3
JN-ML-S425R 97.8 96.8 97.2 97.3 97.8 97.8 97.6 97.7 97.5
阿部淳平
家電批評 編集長
阿部淳平 のコメント

照射範囲の均一性と演色性の高さを両立していることがポイント。デスクライトのプレミアムモデルとも十分張り合える性能です。それが机上スペースを全く占有せずに設置できるのですから、照明器具として考えるとお値段的にも納得できそう

【使い勝手】お値段のことだけはある!高品位な使い心地

バックライト(背面ライト)
バックライト(背面ライト) イメージ
バックライト(背面ライト) イメージ2

BenQ ScreenBar Halo 2は壁を照らすバックライトを搭載しています。バックライトの役割は単なる演出ではありません。モニターと壁の明るさの違いを緩和することで、目にかかる負担を減らすのが大きな狙い。光が広く拡散されるようにバックライトの設計にも工夫を凝らしています。

また、写真のように色温度を暖色と昼光色の間で調節可能。書斎でまったり気分の時は暖色にするなど、お部屋の雰囲気や作業内容に合わせて使い分けてもいいでしょう。なお、メインのライトとバックライトの色温度を個別にセットすることはできません。

付属リモコンの完成度が素晴らしい
付属リモコンの完成度が素晴らしい イメージ

「高額なだけのことはありますね!」と実感するのが、付属のリモコン。オンオフ・自動調光・照度・色温度の切り替えなど、すべての操作を手元のリモコンで行う仕組みなのですが、とにかく操作感がお見事です。指先で軽く握って、まわすと照度も色温度もほぼリアルタイムかつ滑らかに変化します。

また、リモコンで自動調光をオンにすると、モニターライトの電源を入れると、500lxになるように自動で照度が調整されます。つまり部屋の明るさを加味してコントロールしてくれるということです。リモコンは充電式なので、時々USB-Cケーブルをつないでおきましょう。

阿部淳平
家電批評 編集長
阿部淳平 のコメント

リモコンを操作する際に、指先にかかるトルク感も心地いいです。プロフェッショナルなデバイスを机上に揃えるようなスタイルのユーザーでも満足のいく仕上がりと言えるでしょう。

自動点灯・自動消灯機能も備えるが……
モニターライトの超音波発信部分

モニターライトのクランプ部分に、超音波を発するパーツを備えており、高さ50cmのモニターに設置した場合「正面前方の60±10cmの円錐形範囲内で動くものを感知」して自動で点灯する機能を備えています。

便利そうですが、テストではうまく動作しませんでした。「周囲の環境によって検知が影響する場合があります。例えば、エアコンの温度変化が距離の検知に影響し、加湿器の周波数振動が干渉し、ライトが意図せず自動で点灯・消灯することがあります」とメーカーでも公表しているので、テスト環境に何か問題があったのかもしれません。

良好な設置性
BenQのモニターライトを設置しているところ

設置は検証した3製品とも極めて容易でした。台座部分の裏にゴム製の滑り止めがあります。そこをモニターの上面に載せましょう。そしてバックライトの下に続くクリップをモニターの背面に軽く押し当てれば設置完了。曲面モニターや上面が水平ではないモニターにも据えつけられます。

なお、BenQのみ、USB出力の電源アダプターを同梱。他2製品はPCのUSBポートを使用したり、自分で電源アダプターを用意する必要がありました。

テスト中の不満は、自動点灯機能が意図どおり動かなかったことのみ。証明としての性能も使い勝手も優秀なモニターライトです。

A評価(とても良い)【2位】Bホタルクス AXIS LIGHT(HSDL101CK-UD5)

  • ホタルクス AXIS LIGHT HSDL101CK-UD5
  • 最安価格: ¥15,800

総合評価: 3.78

 
機能
 4.00
操作性
 4.00
照度と照射範囲
 4.00
演色性
 3.00
色温度
 3.65

照明専業メーカーの実力を発揮!

ホタルクスはNECの照明事業を引き継いだ日本メーカー。つまり「照明機器メーカーが手掛けるモニターライト」というのが「AXIS LIGHT」の大きな特徴です。実際にテストしてみると、BenQより1万円ほど低価格ながら広く均一な照度範囲を実現しており、さすがは専業メーカーと言えるでしょう。また、Webカメラの映像を補助する「フェイスライト」を搭載するオリジナリティもポイントです。自動調光機能やリモコンは非搭載ですが、照明としての高性能を考えると納得のコストパフォーマンスの高さだと言えます。

おすすめポイント
  1. 独自機能のフェイスライトを搭載
  2. デスクライトとして使いやすい広い照射範囲
  3. 本体操作が可能
がっかりポイント
  1. 競合品に一般的な機能が非搭載
  2. リモコンには非対応
  3. 競合品より演色性はやや低い
42.5cm
重量
150g(ライトバー)、400g(クリップ)
照度
主照明 ≧1200 lx(光源から45cm)、フェイスライト ≧100 lx(光源から40cm)
演色性
Ra90
対応するモニターの厚み
0.6〜4cm
曲面モニター対応
0.8〜3cm
型番
HSDL101CK-UD5

【照明性能】広い範囲を明るく照らすのが上手い!

明るさ(照度)と照らせる範囲
ホタルクス AXIS LIGHT

ホタルクス AXIS LIGHTの照度性能は、今回テストした3製品の中で最優秀となりました。まず、実測では中央部分でBenQと同等の1250lxを記録。

さらに、モニターから30cmの範囲では平均653.1lx、50cmの範囲でも平均583.4lxと、BenQの平均559.8lx(30cm)、454.3lx(50cm)を上回る性能を発揮し、広い照射範囲と均一性を見せつけました。広めのデスクでも明るく照らせるため、書類を広げての作業や、複数のタスクを同時に行う場合に適しています。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

ホタルクス AXIS LIGHTは広範囲にわたって安定した照度を維持しており、照明専業メーカーの実力が存分に発揮されていると言えるでしょう。

演色性と色温度
3製品の比較写真

演色性については、実測でRa93.1という結果でした。BenQのRa96.8、JAPANNEXTのRa97.6と比較するとやや劣りますが、Ra90以上あれば一般的な作業では十分な色再現性。つまり、AXIS LIGHTは文章作成やWebブラウジングには十分実用的なモニターライトです。一方、写真編集や動画編集などのクリエイティブワークでは、より高演色のBenQやJAPANNEXTのほうが有利でしょう。

色温度は2700K、4000K、5000K、6500Kの4段階プリセットを搭載しています。実測では6500K設定で6632K、2700K設定で2913Kと、若干の誤差はあるものの実用上は問題ないレベルの精度です。BenQのような無段階調整はできませんが、主要な色温度はカバーしています。

上の比較写真を見ると、JAPANNEXTとの明るさの違いが一目瞭然。キーボードの明るさも際立っています(前述の測定結果とは、設置環境が異なるため、見え方は異なる)。一方、バックライトがないため、モニター本体の影は強め。壁の近くで使う場合はバックライト付きのタイプを選びたくなりますね。

【使い勝手】ライバルとは異なる独自路線

フェイスライトを搭載
フェイスライトを搭載 イメージ
フェイスライトを搭載 イメージ2

ホタルクス AXIS LIGHTはバックライトを備えていません。その代わりというわけではありませんが、前方に向けて光を照射するフェイスライトを搭載しています。Webカメラできれいに顔が映るようサポートするのがその目的。

部屋そのものが明るい環境では効果は感じられませんでしたが、薄暗い部屋では確かな効果がありました。なお、フェイスライトは明るさも色温度も4段階で調節可能です。

ホタルクス AXIS LIGHTにWebカメラを設置

3製品とも、Webカメラを重ねて設置できますが、ホタルクスはWebカメラを設置するためのスリットも備えています。また、Webカメラを内蔵するPCモニターも一部製品化されていますが、モニターに組み込まれたカメラ部をモニターライトの台座で塞がないように、台座部も薄く設計されていました(BenQも同様に薄め、JAPANNEXTは厚め)。

本体で操作します
本体で操作します イメージ

ホタルクス AXIS LIGHTはリモコンを搭載していません。操作は本体上部のタッチセンサーで行います。タッチセンサーは左右にスライドさせることで明るさと色温度を調節する仕組みです。明るさは100%・約70%・約40%・約20%の4段階、色温度も6500K・5000K・4000K・2700Kの4段階で調節できます。

モニターライト本体を触って操作するので、手を伸ばすのが億劫に感じられますが、一方で机の上にリモコンを置く必要がなく省スペースだともいえますね。タッチセンサーの反応はよく、またライトには照度や色温度をわかりやすく示すアイコンが描かれており、「リモコンがない」という点を除けば操作性は良好です。

こちらも不満のない設置性です
こちらも不満のない設置性です イメージ

他製品同様、モニターの上部に台座を載せ、クリップ部分を背面に押し当てるだけで固定できます。

なお、電源はUSB給電式ですが、BenQのように電源アダプターは同梱されていません。PCのUSBポートを使用するか、別途USB電源アダプターを用意する必要があります。

B評価(良い)【3位】JAPANNEXT JN-ML-S425R

  • JAPANNEXTJN-ML-S425R
  • 最安価格: ¥9,809

総合評価: 2.79

 
機能
 2.50
操作性
 3.00
照度と照射範囲
 1.75
演色性
 4.50
色温度
 3.25

弱点はあるものの高いコストパフォーマンス

「JN-ML-S425R」は手元で操作できるリモコンや壁を照らすバックライトなど、BenQより1万5000円以上安いのに、BenQに近い多機能とコスパの高さが魅力のモニターライト。JAPANNEXTは手頃な価格のディスプレイ製品を展開するブランドで、フランス人が千葉県で起業したというユニークさでも注目されています。「JN-ML-S425R」も今回比較した3製品では唯一、1万円を切る価格帯。

実測では演色性が最も高い反面、照射範囲がやや狭く、広い範囲を照らすのには不向きな特性でした。また、リモコンの操作性が低く、曲面モニターにも非対応なのも弱点です。

性能や操作性に弱点はあるものの、マルチディスプレイ環境など、複数のモニターライトを導入したい場合には有力な選択肢になるはず。

曲面モニターには非対応ですが、同社は曲面モニター向けの「JN-ML-R450R」も発売しているので、気になる人はチェックしましょう。

おすすめポイント
  1. 競合製品より手頃な価格
  2. 実測では極めて高い演色性を発揮
  3. リモコンやバックライトなど充実した機能
がっかりポイント
  1. 曲面モニターに非対応
  2. 実測では照射範囲が狭い
  3. リモコンの操作性がBenQに対して劣る
42.5cm
重量
600g
照度
最大275lm
演色性
CRI 95以上
対応するモニターの厚み
最大クランプ幅 7cm
曲面モニター対応
非対応
型番
JN-ML-S425R

【照明性能】演色性は抜群!ただし暗めです

明るさ(照度)と照らせる範囲

JN-ML-S425Rの照度性能は、今回テストした3製品の中で最も控えめな結果となりました。実測では最も明るくなる中央部分で600lx弱。BenQやホタルクスが1250lxを記録したのと比較すると、「暗め」と言わざるを得ません。

JAPANNEXT-BenQ比較

こちらは、ワーキングデスク(120×60cm)にモニターライトを設置した写真。BenQと比べると、机の隅やキーボードの手前側などが顕著に暗く見えますよね。このように、照射範囲はやや狭め。精密な作業をする人や広めの机で使う人には不向きです。とはいえ、モニターから近い30cmの範囲では平均510.3lxを達成しており、文章作成などのパソコンで行う分には合格ラインの明るさを確保できています。

演色性と色温度

一方、演色性については、JN-ML-S425Rが3製品の中で最も好成績を記録しました。実測した6地点の平均がRa97.5という優れた結果で、BenQのRa97.2やホタルクスのRa93.3と比べると、色の再現性では最高レベルと言えます。 色温度は3000K、3800K、4500K、5500K、6500Kの5段階プリセットを搭載しています。

実測では、6500K設定では6480K、3000K設定で3331Kと非常に高精度でした。BenQの無段階調整と比べると柔軟性には欠けますが、演色性と色温度の精度は高く、明るささえ気にならなければ手軽な高演色モニターライトとして選択肢に入るでしょう。

【使い勝手】BenQに近い機能は魅力的ですが……

バックライト(背面ライト)

JN-ML-S425Rは、BenQと同様にバックライト機能を搭載しています。モニター背面にRGBのバックライトLEDを備えており、壁面を間接的に照らすことができます。ただし、BenQと異なり、バックライトの色温度は暖色の3000Kで固定されており明るさの変更もできません。当然、メインライトとバックライトの色温度を連動させる機能もありません。柔軟性という点ではBenQに及びませんが、低価格なので納得のいく機能差です。

リモコン
JN-ML-S425Rのリモコン
JN-ML-S425RもBenQ同様にリモコンで操作するタイプです。リモコンそのものを回して動かすBenQに対して、JAPANNEXTは可動部がなく、タッチセンサーに触れて、明るさや色温度を調節します。タッチボタンは円周上に配置されており、上半分はなぞって連続的に明るさなどをコントロールする領域で、下半分には明るさ、自動調光、バックライト、色温度の変更ボタンが配置されています。

惜しいのはタッチセンサーの感度。タッチから光量が制御されるまでラグがあるので、ゆっくりとなぞらないと思い通りに明るさや色温度が変化しません。照度は無段階ではなく10段階での調節です。また、色温度は前述の通り、5段階のプリセットとなります。微調整はBenQのほうがはるかに容易です。鈍く感じられ、ちょっと意図した操作ができないことがあります。また、明るさや色温度の調整は段階式で、BenQのような滑らかな無段階調整はできません。BenQの優れた操作感と比較すると、使い勝手の差は明らかです。

このように、リモコンは正直、使いづらいのですが、一度設定してしまえばそれほど頻繁に調整する必要はないため、価格を考えれば、許容範囲内の操作性と言えるでしょう。

なお、自動調光機能も備えていますが、目標となる照度は公表されていません。

平面モニター専用だが設置自体は簡単です
JN-ML-S425を設置しているところ

設置の容易さについては、3製品ともほぼ同等で、JN-ML-S425Rも非常に簡単に取り付けられます。モニターの上部に台座を載せ、背面のクリップを挟み込むだけで設置完了です。工具は一切不要で、数秒で作業が完了します。

ただし、JN-ML-S425Rには注意点があります。まず、曲面モニターに非対応である点です。BenQとホタルクスは曲面モニターにも対応していますが、JAPANNEXTは平面モニター専用となっています。曲面モニターを使用している場合は、同社の別モデル「JN-ML-R450R」を検討する必要があります。

パソコン・PC周辺機器のアイコンモニターライト比較のまとめ

以上、モニターライトの性能比較をお届けしました。Amazonや楽天などの通販サイトでは、Quntisなど中国系メーカーが幅を利かせていますが、BenQ、ホタルクス、JAPANNEXTの3社は製品が新しく、国内流通やサポート体制もしっかりしており、安心感があります。

総合的には、性能も使い勝手も隙のない「BenQ ScreenBar Halo 2」がベストバイ。特にパソコンで写真や映像を扱うユーザーにはBenQをおすすめします。一方、バックライトが不要だったり、フェイスライトが魅力的なら、広く均一に机を照らせる「ホタルクス AXIS LIGHTH」も有力な選択肢になるでしょう。

モニターライト比較のまとめ イメージ
 
モニターライト比較のまとめ イメージ2

仕事や作業を快適に進めるには、デスク周りの照明環境はしっかり整えたいものです。デスクライトの代わりに省スペースなモニターライトもぜひ検討してみてください。