視認性と使い勝手が 上手なプレゼンにつながります
「お手元の資料をご覧ください」なんて言う会議はもう古い! いまや会議やパワーポイントなどによるプレゼンテーションはプロジェクターに投影した資料を解説しながら行うのが普通になりました。
そんなときに役に立つのが、狙った場所をピンポイントで指し示せるレーザーポインターです。
説明する場所を示すだけでなく、現在は多くの製品がリモコン機能を搭載しており、レーザーポインターから直接パソコンを操作してページを送ったりすることができるようにもなっています。
そんな会議やプレゼン、ミーティングでスマートに使えるレーザーポインターを紹介します!
さっそくですが結果発表 ベストバイがこちらです!
レーザーの明るさや操作性の良さでベストバイに輝いたのは、Infiniterの「LR8」でした。
サイズの割に軽く、グリップが長めなので操作性が高くなっています。ボタンのクリック感もしっかりあって操作感が良く、手元を見ずに操作しやすくなっています。
Infiniter
LR8
実勢価格:2580円
では続いて、レーザーポインターの選び方を紹介していきましょう。
【選び方】レーザー波長と 機能性が使い勝手を左右!
レーザーポインターは会議やプレゼンで使うものから、ペットをあやすためのおもちゃのようなものまでさまざまですが、レーザーの強さや機能性は製品によってバラバラで、レーザーの色も赤色光以外に青色光や緑色光などバリエーションがあります。
今回は、そんなレーザーポインターの中でもビジネスシーンで使える人気商品をピックアップしました。
選ぶ際にチェックすべきポイントは、なんといってもレーザーの明るさや大きさ。さらに給電方法や持ちやすさ、対応ソフトやリモコン機能の有無などがあります。今回は、レーザーの明るさや給電、持ちやすさに注目してテストしました!
【レーザーの見やすさ 5点満点】
レーザーの明るさや大きさ、さらにレーザーの色は、対応しているレーザー波長で決まります。
じつはレーザーは波長によって見える色が異なり、もっとも視認性が高いのは緑色のグリーンレーザーと言われています。
キヤノンHPより
しかし、このグリーンレーザーは温度変化に弱く、環境によって出力が不安定になりがち。さらにレッドレーザーにくらべるとまだまだ高価な製品が多いのが実情です。
そこで今回は、比較的リーズナブルで、グリーンレーザーや、さらに高価なブルーレーザーよりも安定して使える、レッドレーザーに絞って製品をピックアップしました。
レーザー色は波長で決まります、レッドレーザーは波長が630nm~670nmほどで、この範囲内で数値が小さいほどレーザーが明るくなります。現在は635nmと650nmの製品が多いですが、635nmを選ぶと視認性が高まります。
【充電や操作のしやすさ 10点満点】
以前は電池式しかなかったレーザーポインターですが、現在はUSB充電式も多くなっています。
どちらもメリットがあり、常に持ち歩いで手軽に使うなら電池式、オフィスに置いて軽くて扱いやすいものを選ぶならUSB充電式がおすすめです。
また、レーザーの照射に加えて機能面での充実も、選ぶ際の大きなポイントになります。
レーザーポインターにはいくつかの機能が備わっており、スクリーンにマウスポインターを表示して操作する「マウスモード(マウス操作機能)」や、PowerPointなどのプレゼンソフトで作成されたファイルのページめくりやスライドショーの操作などを行う「プレゼンモード」、動画などを操作する「メディアプレイヤーモード」などがあります。
こうした複数のモードを搭載しており、切り替えが簡単に行えるものを選ぶのがコツです。多くの製品がスライドスイッチですが、「すこし固いかな?」ぐらいのほうが誤操作を防げます。
プレゼン資料のページめくりを行うプレゼンターモードとマウスモードは頻繁に使うことになるため、対応ソフトとともにパソコンと無線で接続した際の反応や、リモコン操作距離(無線受信可能距離)もチェックしましょう。
もし反応がイマイチと感じたら、パソコン側でマウスポインターの軌道を調節しましょう。
【持ちやすさ 5点満点】
場合によっては長時間プレゼンすることもあるため、狙ったところを素早く示せる持ちやすさや使い勝手のよさも重要です。
本体の上部にボタンが集約していると、しっかり握った状態で操作できます。また、ボタンそのものが大きいタイプや、感触でわかるようにガイドとなる突起がついているものだと操作時に手元を見なくてもすみます。ボタンにガイドがあるものを選びましょう。
以上がレーザーポインターを選ぶ際のポイントになります。ではいよいよランキングを見ていきましょう!
【1位】Infiniter LR8 レーザー径が大きい高機能モデル!
細長いスティック型の本体の上部にボタン類が集中しており、持ちやすさも操作性も抜群で、電池式なのであらかじめ充電しておく必要もなく、出張などにも手軽に持っていくことができます。
レーザー波長は640~670nmで、モードやバッテリー残量によって変化しますが、明るく見やすいポイントで視認性は上々です。
対応OSが幅広く、リモコンモードも搭載されているので、ページ送りや動画再生なども簡単に行えます。やや大きめのサイズですがそのぶん持ちやすく、長く操作しても疲れないため、長時間のプレゼンにも向いています。
Infiniter
LR8
実勢価格:2580円
サイズ・重量:W24×H154×D16mm・42g(レシーバー・電池含む)
レーザー波長:630~670nm
リモコン操作距離:15m
連続使用時間:最長10時間
給電:電池(単4形乾電池×1本)
本体側面にモード切り替えスイッチが搭載されており、素早く操作することができます。
ボタンがしっかり出ており、位置を示すガイドもあるため、手元を見ずに快適に操作できるのがポイントです。
USBレシーバーは本体に収納でき、サイズが小さめなのでパソコンに挿し込んでも邪魔になりません。
WindowsだけでなくMacにも対応し、パソコンに合わせた切り替えスイッチがあります。
結果はこちらです
- レーザーの見やすさ :4/5
- 充電や操作のしやすさ:9/10
- 持ちやすさ :5/5
- 合計 :18/20
【2位】ロジクール R400t 持ちやすさと機能性が優秀!
人によっては、軽すぎるものはポイントが動いてしまい、使いづらいという場合があります。そんなときは電池式である程度重量があるものを選ぶのがおすすめです。
「R400t」は、コンパクトで取り回しに優れていながらも、負担にならない程度の重さがあり、操作感は良好です。
レーザー光も小さかったり暗かったりということがないため、説明したい場所をわかりやすく指し示すことができます。
また、握りやすい形状で手触りがよく、専用のケースに収納して持ち歩きやいのも高評価です。
ロジクール
R400t
実勢価格:3937円
サイズ・重量:W37.8×H115.5×D27.4mm・57g(レシーバー・電池含む)
レーザー波長:640~660nm
リモコン操作距離:10m
連続使用時間:最長20時間
給電:電池(単4形乾電池×2本)
ボタンが大きめで、手元を見なくても簡単に操作できるようになっています。ページ送りも快適に行えます。
レシーバーはやや大きめで、本体に収納することができます。受信精度が高く、対応操作距離である10m以内なら、離れていてもしっかり操作することができました。
単4形乾電池2本なので、連続使用時間も20時間とかなり長めです。その分、やや重くなりますが、軽すぎるとポイントがブレるという人には本製品ぐらいの重さがおすすめです。
結果はこちらです
- レーザーの見やすさ :3/5
- 充電や操作のしやすさ:9/10
- 持ちやすさ :5/5
- 合計 :17/20
【3位】YFS エアマウス ワイヤレスマウス レーザーの明るさは最強でした!
今回テストした中ではもっとも明るく、ポイントが大きい製品でした。ただし、マウス型の形状やボタンは好みが分かれるところ。サイズもやや大きめに感じます。
マウスタイプであるためボタン数が多く、スクロールも搭載されています。より多彩なリモコン操作を求めるなら、こちらがおすすめです。
YFS
エアマウス ワイヤレスマウス
実勢価格:2690円
サイズ・重量:W36×H167×D27mm・100g(レシーバー・電池含む)
レーザー波長:635nm相当
リモコン操作距離:15m
給電:電池(単4形乾電池×2本)
普段使用しているマウスと同じ感覚で操作できるため、プロジェクター上であってもスムーズに操作することができます。ただし持ち方はマウスと同じ持ち方ではなく、親指や人差し指で操作する方が快適でした。
レシーバーはバッテリーカバーの内側についており、接続ごとにバッテリカバーを外さなければなりません。安全性を考えるとバッテリーカバーを頻繁に開け閉めする必要があるのはマイナスポイントです。
結果はこちらです
- レーザーの見やすさ :5/5
- 充電や操作のしやすさ:7/10
- 持ちやすさ :4/5
- 合計 :16/20
4位: 【4位】キヤノン PR1100-R(アマゾン限定モデル)
格安モデルですが性能は十分!
持ち歩くのも操作も負担にならないサイズがいいという場合は、ペン型(ペンタイプ)を選ぶのがおすすめです。これならスーツのポケットにもスッキリ収まり、サッと取り出してプレゼンできます。
アマゾンの限定モデルで機能はやや限定されていますが、レーザーポインターとして使うならこれでも十分です。
キヤノン
PR1100-R(アマゾン限定モデル)
実勢価格:5073円
サイズ・重量:W22×H135×D20mm・37.5g(レシーバー・電池含む)
レーザー波長:650nm
リモコン操作距離:20m
連続使用時間:約13時間
給電:電池(単4形乾電池×1本)
レーザーボタンは大きめですが、それ以外はやや小さめ。しかし操作感は快適です。
モードの切り替えスイッチは本体の側面に搭載されています。やや固めですがそのぶん誤操作が少ないので◎。
結果はこちらです
- レーザーの見やすさ :3/5
- 充電や操作のしやすさ:8/10
- 持ちやすさ :4/5
- 合計 :15/20
5位: 【5位】エレコム ELP-RL08PMBK
40時間の連続使用が可能です!
テレビのリモコンのような形状でボタン類が中央に集中しているため、人によっては操作しづらい印象を受けます。
バッテリーは単4乾電池2本なので、連続40時間の操作が可能です。出張などに持って行くのもおすすめのレーザーポインターです。
エレコム
ELP-RL08PMBK
実勢価格:6364円
サイズ・重量:W31.7×H139.6×D21.4mm・54g(レシーバー・電池含む)
レーザー波長:650nm
リモコン操作距離:10m
連続使用時間:13時間
給電:電池(単4形乾電池×1本)
レーザーボタンはトリガー式になっており、ほかの操作をしながらでもレーザーポインターが使えるようになっています。
各ボタンに十分なスペースがあるため、誤操作が起こりにくい作りになっているのも高評価のポイントでした。
結果はこちらです
- レーザーの見やすさ :3/5
- 充電や操作のしやすさ:7/10
- 持ちやすさ :4/5
- 合計 :14/20
6位: 【6位】サンワサプライ LP-RF111GM
とにかく軽くて小さいんです!
今回ピックアップした製品で最軽量だったのが、わずか21gの本製品です。USB充電式ですが、レーザー波長は635nmと明るく、レシーバーもコンパクトで使いやすくなっています。
サンワサプライ
LP-RF111GM
実勢価格:9460円
サイズ・重量:W18.5×H126×D12.3mm・22g(レシーバー・電池含む)
レーザー波長:635nm
リモコン操作距離:最大半径15m
連続使用時間:約8時間
給電:USB充電
ボタン類はシンプルで操作しやすく、軽い力でさまざまな操作が可能なので疲れません。
極小のレシーバーなので、ノートパソコンに挿し込んでもまったく目立たないのがポイントです。
結果はこちらです
- レーザーの見やすさ :4/5
- 充電や操作のしやすさ:6/10
- 持ちやすさ :3/5
- 合計 :13/20
6位: 【6位】コクヨ ELA-R130
一般の指し棒のような感覚で使えます
本体の長さが160mmとかなり長めで、サイズの割に重量感があります。ストラップが付いているので落下防止にはなりますが、持ち歩くには不便かもしれません。
コクヨ
ELA-R130
実勢価格:5118円
サイズ・重量:W18×H160×D18mm・50g(レシーバー・電池含む)
レーザー波長:635nm
リモコン操作距離:最大半径20m
連続使用時間:約15時間
給電:電池(単4形乾電池×2本)
ボタン構成はシンプルで、ページ送りと戻り、そしてレーザーボタンです。本体側面に切り替えスイッチが搭載されています。
レシーバーは極小サイズで本体の下に収納できます。パソコンに取り付けても目立たず電波をしっかり拾ってくれます。
結果はこちらです
- レーザーの見やすさ :4/5
- 充電や操作のしやすさ:5/10
- 持ちやすさ :4/5
- 合計 :13/20
8位: 【8位】August LP210
保護ケース付きで持ち歩きに最適
フラットデザインで見た目がよく、保護ケースが付属しているので持ち歩きに便利なレーザーポインターです。ただし機能は平凡でレーザー波長も650nmと暗めです。
August Home
LP210
実勢価格:2699円
サイズ・重量:W23×H125×D11mm・24g(レシーバー・電池含む)
レーザー波長:650nm
リモコン操作距離:最大半径30m
給電:USB充電
本体と充電用ケーブルを収納するケースが付属しているため、持ち運びにも最適なレーザーポインターです。
ボタンは凹凸がないフラットタイプ。ボタンそのものが大きめなので誤操作の可能性は低いです。
結果はこちらです
- レーザーの見やすさ :3/5
- 充電や操作のしやすさ:6/10
- 持ちやすさ :3/5
- 合計 :12/20
9位: 【9位】technologic TCG-001
軽量だけどシンプルすぎて物足りない
クラウドファンディングで生まれた軽量でシンプルなレーザーポインターです。機能はかなり絞り込まれており、レーザーもそれほど明るくないのが残念です。
technologic
TCG-001
実勢価格:5118円
サイズ・重量:W30×H120×D18mm・27g(レシーバー・電池含む)
レーザー波長:650nm
リモコン操作距離:最大半径30m
連続使用時間:約20時間
給電:USB充電
ページの送り/戻りとレーザーボタンというシンプルな構成です。レーザーが650nmと暗めで、それほど広くない部屋で使用するならこれでも対応できますが、物足りない印象は拭えません。
USBケーブルによる充電式なので本体は27gとかなり軽めです。充電コネクタにカバーがないのもマイナスです。
結果はこちらです
- レーザーの見やすさ :2/5
- 充電や操作のしやすさ:4/10
- 持ちやすさ :3/5
- 合計 :9/20
ここで光の色による違いをおさらい
ここまでも少し触れてきましたが、レーザーポインターの光線の色には主に赤、緑、青の3色があります。それぞれ価格帯や効果に違いがあるのでここで確認しておきましょう。
安い商品が多い赤色
赤色は商品数が多い上、比較的リーズナブルな価格で購入できる点が特徴です。まだレーザーポインターを購入したことがない方が最初に手に入れるのに適しています。
赤は波長が長いことから狭いところでは効果的ですが、広いところではインパクトに欠ける点がデメリットです。教室や小規模の会議室で使用するのがよいでしょう。
大規模なプレゼンには緑色
一方緑色は照射距離が長く、広いところや明るいところで活躍してくれます。ホールや大規模会議室でプレゼンをする予定があるのであれば、緑を選びましょう。
なお、赤色に比べると構造が複雑になっていることからやや高価格帯である点がデメリットです。
高価だがインパクトを出せる青色
他との差別化を図りたいのであれば、青色の光線が効果的です。一般的なプレゼンテーションでは赤色か緑色を使用することが多いため、青を使用するだけで自分の発表を印象付けられるかもしれません。
デメリットとしては、商品のバリエーションが少ない点や価格が高価な点です。
他のチェック項目を詳しく解説!
ここまでレーザーポインターの各商品の特徴や選び方を紹介してきましたが、まだ決められない方がいるかもしれません。そんな時は、以下のチェック項目に注目してみてください。
あったらうれしい特別な機能
選び方では、マウスモード、プレゼンモード、メディアプレーヤーモードなどの機能に少し触れました。予算と相談して決めることになりますが、このような特別な機能に注目して選ぶことも大切です。
最近では、タイマー機能を搭載しているものもあります。これは一定の時間になると振動や表示で発表者に知らせてくれる機能です。
発表時間に限りがある方や、ついつい腕時計を頻繁に見てしまう方はぜひ注目してみてください。
ペンタイプとフィンガータイプの違い
「持ちやすさ」を意識して選ぶ際、ペンタイプとフィンガータイプなど、形状に違いがあることも頭に入れておきましょう。ペンタイプはその名の通りペンのような形状をしているので、ポケットや筆箱に収納しやすいのがメリットです。
一方、フィンガータイプでは指輪を装着するようにして使用することができます。体全体を使ってプレゼンすることが多い方はこちらが良いでしょう。
安全性確保のためPSCマークにも注目
レーザーポインターは非常に便利なものですが、高出力のものは使い方によって失明を引き起こすリスクがあることを理解する必要があります。そして、安全性確保のためにPSCマークがついているものを選ぶことがポイントです。
乳幼児用ベッドや携帯用レーザー応用装置などの「特別特定製品」に対しては、事業者の自主検査に加え、第三者による適合検査が義務付けられています。そして、国の定めた技術基準に適合したものだけがPSCマークを貼り付けられているため、このマークを確認することで一定の安全性を確認できるのです。
おわりに
いかがでしたか。会議やプレゼンの規模が大きくなるほど、こうしたレーザーポインターを使って円滑に進める必要性が高まります。視認性が高く、操作しやすいレーザーポインターを使えば、参加者の理解も高まるのでぜひ活用しましょう。