柔軟剤は入れれば入れるほど香りが長もちするってホント?
このことについて、早速プロに尋ねました。クリーニング店「白洋舎」の部長であり、宅配クリーニング「Necxy」のシミ抜きマスターで“洗濯ハカセ”の異名を持つ神崎健輔さんいわく、「衣類にベタつき感が出ることも。タオルなら吸水性が下がります」とのことでした。
柔軟剤は量が多い方が香りが長持ちしますが、衣類が黒ずむというしっぺ返しがあると思っていいようです。
ちなみに、ノンシリコンの柔軟剤は洋服にやさしいイメージがありますが、専門家によれば「大抵の柔軟剤はシリコンを含んでいない」とのこと。よって、ノンシリコンだからといって特別な効果はなさそうですが、小さなお子様がいるご家庭やデリケートな肌タイプの方は一度使ってみるのもアリです。
柔軟剤だけでも汚れが取れそう!でもコレって正しい使い方ですか?
これについては、「柔軟剤に洗浄の効果はありません」とプロは言い切ります。「柔軟剤には洗浄成分など洗剤と同じ成分が入っておらず、汚れを落とす効果はありません」とのことでした。
しかし、実際に確かめてみないことにはわかりません。そこで、洗濯量1.5kg(水量30リットル)に対して、洗剤・柔軟剤を規定量使用し、柔軟剤に洗浄力があるかどうかをテストしました。洗浄率は最高値を100%とした数値であらわします。
テストしてみると、やはりプロの言うとおりの結果に!
汚れが全然落ちていないことから、柔軟剤には洗浄成分が入っていないことがわかりました。
テストの結果がこちら
このことに気付かず柔軟剤だけで洗い続けると、目に見えない汚れがたまり続けることに! もしまだ柔軟剤だけで洗っているとしたら、一刻も早く改めましょう。
柔軟剤にすすぎの目安ってある?1回だけだと柔軟剤が残りそうです
洗剤には「すすぎ1回OK」といったようなすすぎの回数に目安がありますが、柔軟剤にはないのでしょうか?
結論から言うと、柔軟剤は容器の規定量を守っていれば、すすぎの回数は問題ではありません。
そもそも柔軟剤は成分が衣類に残ることで、香りが続いたり、ふんわり感が出るもの。規定量を守ってさえいれば、すすぎの回数は気にしなくてOKです。
また、柔軟剤の正しい使い方についてはこちらの記事に詳しくありますので、チェックしてみてください。
着る時にはもう香りが消えてる…バッチリ香るおすすめが知りたい!
おまかせください! 気になる「香りの持続力」についても製品ごとにテストを実施済みです。
テストは「使用量の目安」に従って各製品を使用しタオルを洗った後室内干しで乾かします。乾燥後の香りを嗅いで「元の香りの強さ」を判定し、さらにタオルを日中6時間ほど外気にさらした後に再び嗅いで「香りの持続力」を判定。元の香りの強さの数値がどれだけ下がらないかをチェックしました。
ちなみに、香りの強さには5段階あり、4以上は香りがキツく、3は香りがすぐわかり、2はよく嗅ぐとわかるレベル、1は嗅いでも何の香りかが判別できないくらいのレベルとなっています。
このテストで見事1位に輝いたのがレノア。元の香りの強さは3.5でしたが、干すときから着るときまで、香りの強さが変わりませんでした。
P&G
レノアハピネス
ナチュラルフレグランス
プレミアムフローラル&ざくろの香り
実勢価格:324円
テストの結果がこちら
洗い上がりと乾燥後で香りの強さが変わらず。香りの強さも持続性にも満足です。
テストの結果からどんな柔軟剤を使うかによって、香りの効果が変わることが判明! バッチリ香る1本ということであれば、P&Gのレノアハピネス ナチュラルフレグランス プレミアムフローラル&ざくろの香りがおすすめです。
柔軟剤の基本についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか? 意外と勘違いしていても、これを機に正しい1本を選んで使いこなせば問題ありません。お気に入りの香りを身にまとうと気分もグッと上がるはず。ぜひご参考ください。