ビューティー 話題のアイメイクって本当に買っても大丈夫?

人気YouTuberのコスメ動画やインスタグラマーの投稿などをきっかけに、「私も買った!」と次々と同じ製品をSNSに上げる人が続出する、通称“バズり”状態の現象。とくに“バズっている”のは。デジャヴの超マスカラや目元を立体的にするというスウィーツスウィーツの3Dベースなど、一芸に秀でた新製品のアイメイクです。

たくさんの人が買っているのを見ると、ついつい欲しくなっちゃいますが、買ってみたらまさかの失敗!? ってことにはなりたくないですよね。そこで、一風変わったバスりコスメの中でもアイメイクに絞って集め、ヘアメイクの菊池美香さんご協力のもと、実際に使って検証してみました。

話題になっているには、それだけスゴイのではと期待していましたが……?

ビューティー [がっかり]話題の濡れ眉は…のりを塗ったぺっとり眉に!

こちらは、珍しいラメ入りジェルのアイブロウマスカラです。

ケイトのジェルアイブロウコートは、ハリのある立体的な質感の「おしゃれ塗れ眉になる」とInstagramで話題となりましたが……。

ケイト:ジェルアイブロウコート カラー/EX-1:アイブロウマスカラ
ケイト:ジェルアイブロウコート カラー/EX-1:アイブロウマスカラ

ケイト
ジェルアイブロウコート カラー/EX-1
実勢価格:994円

テクスチャーを出してみると、ジェルの中にほんのりとライトブランの粒が見えます。

[がっかり]話題の濡れ眉は…のりを塗ったぺっとり眉に! イメージ
[がっかり]話題の濡れ眉は…のりを塗ったぺっとり眉に! イメージ2

ほんのり色づき立体的な眉毛になることを期待していましたが、実際に使ってみたところかなり水っぽい仕上がりになり、のりを塗ったようなぺっとりとした眉になりました。

[がっかり]話題の濡れ眉は…のりを塗ったぺっとり眉に! イメージ3

かなり塗れた眉だけが顔の中で浮いてしまい、ぺっとり眉にはりつく感覚も不快で総合的にがっかり評価となりました。

ビューティー [まぁまぁ]産毛までキャッチは通常版とさほど変わらず…

こちらは、「産毛までキャッチしてくれる!」と話題になり、Instagram等での投稿も多数増えているデジャブのマスカラです。

輸入雑貨やコスメを扱うPLAZAで先行発売されるやいなや、多くの投稿がされたデジャヴのラッシュアップKは、今までコームでキャッチできなかったまつげの産毛まで拾い上げると評判です。

デジャヴ:ラッシュアップK カラー/漆黒:マスカラ
デジャヴ:ラッシュアップK カラー/漆黒:マスカラ

デジャヴ
ラッシュアップK カラー/漆黒
実勢価格:2300円

さっそくその実力を試すべく、同じデジャヴから販売されている通常のマスカラと、塗り比べてみました。まずは通常のマスカラです。

[通常のマスカラ]

[まぁまぁ]産毛までキャッチは通常版とさほど変わらず… イメージ

通常のマスカラは、自分のまつげとファイバーをフィルム液でコーティングし、十分にキレイな仕上がりでした。一方アッシュアップKは……?

[ラッシュアップK]

[まぁまぁ]産毛までキャッチは通常版とさほど変わらず… イメージ2

密着性に優れていて、たしかに通常品よりも細かい毛をキャッチしやすかったですが、仕上がりを見てみると両者ともさほど変わりがあるようには見えません。

コームを比べてみると……。

[まぁまぁ]産毛までキャッチは通常版とさほど変わらず… イメージ3

右は通常のマスカラ、左はラッシュアップKです。コームを比べるとラッシュアップKのほうが大きさは半分ほどの小ささで、塗りやすさだけは抜群でした。

産毛キャッチの感動は感じられませんでしたが、ミニコーム自体は使いやすいので「塗りやすさ」を求めている人向きのアイテムです。

ビューティー [まぁまぁ]3Dアイベース立体感を作るスウィーツスウィーツ

最後は、立体感のあるアイメイクが可能になるという、スウィーツスウィーツのアイシャドウベースです。パッケージの可愛さが先行し、ツイッターやインスタグラムなどに投稿が相次いでいますが、さて、その実力は……?

スウィーツスウィーツ:3Dアイベース カラー/01:アイシャドウベース

スウィーツスウィーツ
3Dアイベース カラー/01
実勢価格:1080円

ルージュのような形ですが、アイシャドウ下地です。スティック型なので直接まぶたに塗りやすく、斜めにカットしてあるので密着度も良好です。

ただ、シルバーラメがたっぷりと入っているので、好みは分かれそうです。実際にテクスチャーを出してみると、こんな感じ……。

[まぁまぁ]3Dアイベース立体感を作るスウィーツスウィーツ イメージ

全体的に、ザラザラしたラメが入っているのが分かりますね。試しにマットなアイシャドウを使い、単体で塗った場合、3Dアイベースを塗った上に重ねた場合、そして3Dアイベース単体で使った場合を比べてみました。

まずは、3Dアイベースを使わず、アイシャドウのみを塗ったまぶたをご覧ください。

[アイシャドウのみ]

[まぁまぁ]3Dアイベース立体感を作るスウィーツスウィーツ イメージ2

ただ色が乗っているだけのマットなまぶたで、のっぺりとした印象です。

次に、3Dアイベースを塗ってからアイシャドウを重ねた写真です。


[アイシャドウ+3Dアイベース]

[まぁまぁ]3Dアイベース立体感を作るスウィーツスウィーツ イメージ3

発色が格段にアップし、ベースのキラキラ感がしっかりと出ています。ラメなしのアイシャドウをラメありにしたい時にはいいかもしれませんが、立体感という意味ではラメよりもツヤがあるともっと良かったかも……?

最後に、3Dアイベースだけで塗ってみました。

[3Dアイベースのみ]

[まぁまぁ]3Dアイベース立体感を作るスウィーツスウィーツ イメージ4

アイベースだけでも、ココまでギラギラに。大粒のラメの存在感が思いの外存在感を発揮しています。ラメに抵抗がない方ならアリかもしれませんが……。

たしかに発色はよくなりますが、シルバーラメが強すぎるので好みが別れてしまいます。

以上、SNSで噂のアイメイクコスメの実力をご紹介しました。検証の結果、たしかに特徴的なアイデアは興味深いものの、過剰に評価されていたり、かえって本来の製品の良さを隠してしまっていたことが分かってきました。

もちろん、流行に乗ること自体はファッションセンスを高めるには大事なこと。みなさんの、自分に合ったメイクを探せるお手伝いができるよう、これからも本当のコスメの実力を紹介していきますのでお楽しみに!