狭いキッチンにも置ける新しいホームベーカリーをレビュー
新しいキッチン家電は使用頻度や置き場所の問題で、導入するか悩みますよね。
そこで、雑誌「LDK」が一緒に暮らしたいキッチン家電を探して話題の製品をテスト。本当に活躍するのか、スーパーエコごはん研究家の桃世真弓さんと一緒に徹底チェックしました。
今回は、自宅で簡単にパンが焼ける「ホームベーカリー」を検証。
その中から、コンパクトサイズで狭いキッチンにも置けるパナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」を紹介します!
パナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」
パナソニック
コンパクトベーカリー SD-CB1
実勢価格:21,780
サイズ:約W18.8×D28.5×H24.3cm
重さ:約4.0kg
家で手軽に焼きたてパンが作れるのがホームベーカリーですが、大きいから置けない、パン作りはなんとなく難しそう、と購入をためらっていた人もいるのではないでしょうか。
今回はそんなイメージを払拭しそうなパナソニックの新製品、パナソニック(Panasonic)「コンパクトベーカリー SD-CB1」に注目。
本体は従来のホームベーカリーに比べて小さく、パンも約0.6斤の食べきりサイズが焼けるなど、これまでになかった仕様に期待がふくらみます。
頼りたくなるワクワクPoint
- A4サイズのスペースに収まるコンパクトサイズ
- 約0.6斤の食べきりサイズのパンが焼ける
- シンプルなつくりでお手入れがしやすい
1斤タイプのホームベーカリーとの違いは?
次の写真は、パナソニックの一斤タイプのホームベーカリー、パナソニック「ホームベーカリービストロ SD-MDX4」とパナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」で焼いたパンの大きさの比較です。
パナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」は、一斤タイプに比べて小さく、食べきりサイズの食パンが焼けます。
ここでは、パナソニック「ホームベーカリービストロ SD-MDX4」とパナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」の違いを説明します。
パナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」
パナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」は、ホームベーカリー初の「一斤未満」。
キッチンに常設しても邪魔にならない大きさで食べきりサイズのパンが焼ける新製品です。
材料を入れるのは1カ所だけ。さらに、付属のカップとスプーンだけの計量でデイリーパンが作れます。
特徴
- メニュー数:20(2024年8月上旬時点の数)
- 自動投入:ー
- もち機能:ー
- サイズ(約):W18.8×D28.5×H24.3cm
- 重さ(約):4.0kg
パナソニック「ホームベーカリービストロ SD-MDX4」
パナソニック
ホームベーカリービストロ SD-MDX4
実勢価格:¥46,530
パナソニック「ホームベーカリービストロ SD-MDX4」は、リッチな味わいの生食パンをはじめ、もちやうどん、甘酒など43のオートメニューが作れる最上位機種です。
上に自動投入のケースがあります。
特徴
- メニュー数:43
- 自動投入:レーズン、ナッツ/イースト
- もち機能:あり
- サイズ(約):W26.3×D35.6×H35.3cm
- 重さ(約):6.0kg
そこで今回は、パナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」で手づくりパンのハードルは下がるのか、プロとモニターが実際に一緒に暮らしてみてその実力をテストしました!
基本の使い方は?
まずは、パナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」の基本の使い方を解説します。
レシピに書いてある順番通りに材料を入れる
羽根をセットしたケースを本体にセットし、材料をレシピの順番通りに入れます。イーストは最初に入れましょう。
メニューを選択してSTARTを押す
次の作業までの残り時間や焼き上がりの時間が表示されます。
焼き色は「淡」「標準」「濃」の3段階から選択可能。
具(ナッツなど)を入れたいときは、入れるタイミングをお知らせしてくれます。
メニューによりタイマーが設定ができます。朝食に合わせてセット可能です。
初心者でもおいしいパンが焼ける?
デイリーパン:スケール要らずで美味しく作れる!
所要時間:3時間
テスト結果
- おいしさ:◎+
- 作りやすさ:◎+
焼き色がきれいで外はカリカリ、中はふんわり、ほんのり甘くておいしい。スライスしても、手でちぎって食べるのもオススメ。
付属スプーンで量って、あとはおまかせで焼けます。
ピザ生地:もっちり食感で大満足!
所要時間:1時間20分(焼き上がるまで)
テスト結果
- おいしさ:◎+
- 作りやすさ:◎+
ピザのできあがりサイズは直径25cmほどで、もっちりした食感に子どもが喜びそう。
ポテトサラダ、きんぴらなど余った惣菜を活用するのもおすすめです。
ピザを家族で食べるなら、パスタやサラダと一緒に食卓に並べるとちょうどよさそうです。
ガトーショコラ:贅沢スイーツも焼ける!
所要時間:2時間
テスト結果
- おいしさ:◎+
- 作りやすさ:◯
ケーキは他のレシピも密度が高く、ややずっしりした仕上がりになるため、ガトーショコラにはぴったり。外はサクッ中はしっとりの食感です。
途中で粉落としの作業が入ります。
ピーナッツバターロール:うずまき作りはややテクが必要
所要時間:2時間10分
テスト結果
- おいしさ:◎
- 作りやすさ:◯
うずまきを作る作業は音でお知らせしてくれます。
パン作りに慣れていないと生地をとじる作業はやや難しく感じるかもしれません。
※所用時間は作業を含めた実測の時間です
初心者でも専門店みたいなおいしさを再現できた!
今回、料理のプロと主婦ライターが1週間実際に使用して検証しました。
食パンやケーキなど、焼き上がりまでホームベーカリーに任せられるものはレシピの順番通りに材料を入れるだけなので作りやすいです。
うずまきパンは若干コツがいりましたが、どのレシピもおいしくて焼き上がりが楽しみに。特にデイリーパン(食パン)は絶品です。
デイリーパンの外はカリカリで香ばしく、中はふわふわ、今回作ったメニューで一番おいしかったです。今どきのサイズ感でおしゃれなサンドイッチにしてもよさそう。
食パンの耳があまり好きではない子どもも、デイリーパンだと甘くカリッとしておいしいと、スライスした外側も取り合いになるほど。(ライター・塩野)
操作のしやすさは?
材料をセットしたらメニューを選択し、あとはスタートボタンを押すのが基本操作。ねり・発酵・焼きまでぜんぶおまかせできます。
本体にセットするのもケースと羽根のみ。
カンタンで稼動中もどの工程なのかをわかりやすく表示したり、具入りなら入れるタイミングを教えてくれたりします。
ボタンもこれまでのホームベーカリーは「焼き色」だったのが「COLOR」になるなど、英語表記になって、洗練されたデザインに。
最初にイーストを入れても過発酵にならず、分量は同じでおいしい食パンが焼けるのがいいです。
ジャストで量れるスプーンが秀逸
付属の計量カップは粉と水が量れます。粉ならカップ3杯で約140gです。
「デイリーパン」はスケールを使わなくても作れるのがスゴイ!
レシピでは塩2gや砂糖4gなど微妙な量が多いものの、スプーンを使うとぴったりなので便利です。
小は塩やイーストに。
大は砂糖などが量れます。
上下ボタンでメニューを選択するだけ
ボタンは少なく感覚的に操作可能。
メニュー番号は、メニューボタンの連続押しで選択できます。上下ボタンを使った早送りもできて便利です。
生地モードが便利
パン作りで一番大変な「こねる」「発酵」までしてくれる生地モードも便利。
生地モードは約30分。自分で焼く作業はありますがイチから作るよりずっとラクです。
生地ができたら固く絞ったふきんをかけて休ませます。パンなら成形して最終発酵させましょう。
最終発酵が終わったら、オーブンで焼きます。ピザなら最終発酵は不要です。
前述で紹介したピザは予熱した200℃のオーブンで20分焼きました。
メニューは20種類!最後までおまかせで作れるものも
パナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」で作れるメニューは20種類。最後までおまかせで作れるものもあります。
食パン
付属品だけで材料を量れるデイリーパンをはじめ、湯種を入れてもちもち食感にする高加水パン、冷やごはんを使うごはん食パンなど揃えやすい材料で作れるパンが多いです。
●作れるメニューは他に
ブリオッシュ風食パン、全粒粉食パン、うずまきパン、米粉パンなど
パン生地
パン生地、米粉のパン生地、ピザ生地が作れます。レシピブックにはバターロールやベーグル、レーズン入りマフィン、フォカッチャなどが載っています。
ケーキ
ねり、焼きが基本で上部に残った粉は途中で落とす。羽根で混ぜるのでふわふわなケーキというよりもガトーショコラのようなずっしりしたケーキができます。
●作れるメニューは他に
バターケーキ、米粉ケーキ、ベジタブルケーキ
●他にも
ジャム、生チョコ、ベイク(生地は自分で)
ココが惜しい:レシピブックと説明書の往復が多い
詳細な作り方はレシピブックにあっても材料は説明書を参照しなければならないものがあります。
()内は付属スプーンの表示ですが、いつもの感覚で大スプーンなら大さじと迷うことがあります。
お手入れのしやすさは?
細かいパーツが少ないからラク
上位機種とは違ってイーストや具を入れるケースがないため、お手入れする部品も少ないです。
ケースと羽根は丸ごと洗えます。気軽に使えるぶん、稼働率もアップしそうです。
焼いた直後は熱くなっているので注意。連続して使うなら庫内を冷ましてから。
羽根と取り付け軸は竹串を使って掃除
羽根の中は必ず詰まるので、竹串を使って掃除しましょう。
軸まわりの掃除も必須。パンがこびりついてしまうので、水に少し浸けてふやかしておくのがおすすめです。
固く絞ったふきんで拭くだけ
庫内は凹凸が少なく粉がこぼれるようなこともないため基本的には拭くだけでキレイに保てます。
収納も可能なコンパクトさ
本体はA4サイズの設置スペースがあれば置けるコンパクトさ。2Lの電気ポット程度の大きさです。
常設しても邪魔にはなりませんが、使わないときはしまったり移動したりできるくらい軽いのもポイントです。
結論:従来の一斤サイズよりデイリーに活躍しそう!
パナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」
- パナソニックコンパクトベーカリー SD-CB1
- 実勢価格: ¥14,000〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥21,780〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥21,500〜
- 作りやすさ
- 操作性
- お手入れ
- おすすめポイント
-
- 焼き色もキレイでふわふわおいしい
- 材料を順番通りに入れるだけ
- パーツが少ないから気軽に使える
- 幅
- 18.8cm(約)
- 奥行き
- 28.5cm(約)
- 高さ
- 24.3cm(約)
- 重さ
- 4.0kg(約)
- 型番
- SD-CB1-W
焼きたてパンで朝を迎える楽しみが増えた!
食べきりサイズの食パンが焼けますが、焼きたてデイリーパンはすぐ完食しちゃうほどおいしくて満足でした!
コンパクトベーカリーは大きいものと比べると「ねり」の音が静かで、夜間にセットしてもまったく気になりませんでした!(ライター・塩野)
付属のスプーンが便利
付属スプーンやカップが使いやすくて分量ぴったりに量れます。スケールが不要のレシピもあります。
とにかく置き場所に困らない!
これまでのホームベーカリーと比べても大きさの差は歴然。常設しても、使うときだけ出してもOKです。
以上、パナソニック「コンパクトベーカリー SD-CB1」の検証レビューでした。
パンの仕上がりやレシピの作りやすさなど、パンを作って食べて料理家目線で評価しました!