お風呂でゆっくり動画鑑賞… タブレットの幸せな使い方です

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ゆっくりとお風呂に浸かりながら、YouTubeを観たりHuluを観たり。仕事や日々の疲れを癒やしてくれるひとときです。

iPhoneが防水対応になったことで、スマホで鑑賞派も多いと思いますが、タブレットの大画面も捨てがたい魅力。

でも、防水対応のタブレットは種類がありません。

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[販売終了]Xperia Z4 Tabletは10万円近い価格でした。
現行ほぼ唯一の防水モデル「MediaPad M3 Lite 10 wp」。
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HUAWEIから防水タブレットが出ていますが、いろいろな懸念があります…

iPadも防水には対応していません。ということで今回は、iPadやAndroidタブレット端末をお風呂で使えるようにする、「防水ケース」を比較テストします。その前に選び方のポイントを解説します!

お風呂で使うならまずケースの 「防水保護等級」をチェック

iPadや大半のタブレットは防水ではないので、ケースの防水力は最重要。防水性能は「IP規格」という国際規格で決められています。例えば、防水性能をもつiPhone XS/XS Maxは「IP68」に適合しています。

お風呂で使うならまずケースの「防水保護等級」をチェック イメージ
IP68に対応するiPhone XS/XS Maxは水深2mもOK

IP68
という表記の、左の数字6が防塵性能の保護等級(0~6)右の数字8(0~8)が防水性能の保護等級を示します。つまり、最高レベルの「IP68」の場合は、「防塵構造で水面下での利用が可能」という意味になります。

防水性能は「6」まで水をかけられるテスト、「7」から「水面下・15㎝~1m、30分間」のテストになるため、水没する可能性のある環境では、防水の等級が「7」以上のものを選ぶといいでしょう。なお、防塵テストをしていない場合、省略を示す「X」を入れ「IPX7」「IPX8」といった表記になります。お風呂で使う場合はこちらでも問題ありません。

ケースは大きく分けて 「ハード」「ソフト」二種類

防水ケースには「ハード」「ソフト」の二種類があります。

ケースは大きく分けて「ハード」「ソフト」二種類 イメージ
使える機種が固定されるハードタイプ

本体にぴったりはまるハードな素材でできていて、防水性だけでなく耐衝撃性も高まるタイプです。基本的にはiPadの各機種ごとに作られているので、どのiPad用のものか確認する必要があります。使っている機種に合うケースがあるなら、タッチの操作のしやすさの点でこちらがおすすめです。

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汎用性の高いソフトタイプ

ビニールなどで作られていて、セットすると多少隙間ができるタイプ。アウトドア用にストラップがついていることも多いです。Androidタブレットの場合は基本的にこのタイプから選ぶ形になります。とはいえソフトタイプもiPad用に作られているものが多く、何でも入るというわけではないので、タブレットの大きさが何cm×何cmかを把握して選びましょう。

コスパ重視ならジップロックでOK 昔ながらの定番ワザです

本題に入る前に、ちょっとしたライフハックをご紹介。手軽にタブレットを防水化させる方法としてジップロックを利用する方法があります。

▼紹介商品はコチラ

旭化成:ジップロック:フリーザーバッグL 10枚入

旭化成
ジップロック フリーザーバッグL 10枚入
実勢価格:710円

サイズ:W268×D0.0.6×H273mm

スマホが防水対応していなかった時代の定番ワザです。家庭にも置いてあることも多いので、ケースを購入するよりも、かなり低いコストで防水対策ができます。

コスパ重視ならジップロックでOK昔ながらの定番ワザです イメージ

浸水検証は問題なくクリア。塗れた状態だとどうしても画面は見にくくなりますが、タッチ操作は難なくできました。上記ケースの種別でいうと、究極の「ソフトタイプ」になりますね。

画面の見やすさや、もっと安心感を求める人には防水ケースがおすすめ。

ということで、テスト方法の紹介です。

「浸水しにくさ」と「タッチ操作」 選びのポイントはこの2点に注目

まず大前提としては重要となるのが「浸水しにくさ」です。実際、規格に適合した防水ケースのはずなのに、開封時のことは考えられていないのか、濡れてしまう製品もありました。

▼[ポイント1]浸水しにくさ

「浸水しにくさ」と「タッチ操作」選びのポイントはこの2点に注目 イメージ

テストでは防水ケースに入れたiPadを水中で30分放置。水に沈めたあとの状態をチェックしました。なお、今回のテストは10センチ程度の深さに沈めて防水性を検証しています。風呂の底まで沈めたり、海水で行ってはいないのでご注意ください。

▼[ポイント2]タッチ操作のしやすさ

「浸水しにくさ」と「タッチ操作」選びのポイントはこの2点に注目 イメージ2

これも意外に差がつくポイント。濡れた状態でもタッチ操作やスワイプなどに反応するかが重要です。また、逆に反応が良すぎるのも問題で、水滴などで誤作動を起こさないかも同時にチェックしています。

それでは、このテスト結果を基にしたランキングに入っていきましょう。

防水性&操作性どちらも高評価! 「ディープソニック」がベストです

ディープソニック:iPad Pro 10.5防水ケース:タブレットアクセサリー

ディープソニック
iPad Pro 10.5防水ケース
実勢価格:3890円

保護等級:IP68
サイズ:W18.8×D1.3×H16.5cm
重量:349g

1位はディープソニックの「iPad Pro10.5防水ケース」でした。防水性だけでなく耐衝撃性も高まるハードタイプのケースです。タッチなどの操作性も文句ナシの評価。

また、スタンドやボタンなど、細やかな製品のクオリティも高く、使いやすさは他の製品と一線を画します。

それでは、テスト結果を見ていきましょう。

防水性&操作性どちらも高評価!「ディープソニック」がベストです イメージ
[浸水テスト]評価A

ケース内への浸水はゼロでした。さらに本体をケースから取り出すときも水がつかず、水の脅威を完全にシャットアウトしています。

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[タッチ操作テスト]評価A

水しぶきが画面全体にかかっている状態でも、タッチ感度はバツグン。乾いた状態で使っているのと変わらない操作性で、ストレスフリーでした。

防水性&操作性どちらも高評価!「ディープソニック」がベストです イメージ3

また、ディープソニックはその他にも細やかな気配りも素晴らしい。

ケース背面にはスタンド機能付き。使いやすさはほかの製品と一線を画します。お風呂でのんびりするときや、キッチンでレシピを見ながら作業をするときなどに大活躍。

防水性&操作性どちらも高評価!「ディープソニック」がベストです イメージ4

ホームボタンやサイドボタンが押しやすいようなケース設計がなされているので、ボタン操作でのストレスがありません。

現状、文句なしのベストバイ防水ケースでした!
 

1位には負けますが 十分使えるベシンポ製品

ベシンポ:iPad mini4専用防水ケース:タブレットアクセサリー

ベシンポ
iPad mini4専用防水ケース
実勢価格:3888円

保護等級:IP68
対応:iPad mini4
サイズ:W18.8×D0.13×H26.5cm
重量:222g

1位のディープソニックと同じハードタイプのケース。細かな点はディープソニックと比べるとやや劣ってしまいますが、防水性や水滴がついた時の操作性はほぼ互角レベルです。

1位には負けますが十分使えるベシンポ製品 イメージ
[浸水テスト]評価A

ケース内への浸水は見られず、本体の取り出し時も濡れることはありませんでした。

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[タッチ操作テスト]評価A

水しぶきが画面についていても誤作動することはなく、スムーズに操作ができました。

ロック部分に水が残った フィノンの防水ケース

フィノン:10.5-13インチ対応防水ケース:タブレットアクセサリー

フィノン
10.5-13インチ対応防水ケース
実勢価格:2980円

保護等級:記載なし
サイズ:W22.5×D0.1×H33.5cm
重量:188g

ストラップを付ける穴が特徴的で、汎用性が高いソフトタイプのケースです。テスト中ケース内に水が入ることはないものの、ロック部分に水が残ってしまいました。本体を取り出すときに濡れそうなので少し心配です。

ロック部分に水が残ったフィノンの防水ケース イメージ
[浸水テスト]評価C

ロック部分に水が入り込んでしまったので、評価は△としました。

ロック部分に水が残ったフィノンの防水ケース イメージ2
[タッチ操作テスト]評価B

タッチ感度は良好でした。しかし、水しぶきで画面が動いてしまうこともあり残念。

4位: 内部までは濡れませんが……
留めている部分が濡れました

サンワダイレクト:iPad mini 4/mini 3 防水ケース:タブレットアクセサリー

サンワダイレクト
iPad mini 4/mini 3 防水ケース
実勢価格:2280円

保護等級:IPX7
サイズ:W27×D0.15×H18.7cm
重量:227g

留め具やマジックテープ部分が濡れてしまいましたが、内部まで浸水しなかったのは及第点です。

4位: 内部までは濡れませんが……留めている部分が濡れました イメージ
[浸水テスト]評価C

マジックテープで留めている部分はやや浸水をしていましたが、内部は無事でした。

4位: 内部までは濡れませんが……留めている部分が濡れました イメージ2
[タッチ操作テスト]評価B

濡れた画面でもタッチ操作は問題なくできましたが、水しぶきで画面が反応することがあったので誤作動のリスクが気になりました。

5位: 開封時に水が浸入してしまう
サンワのiPad防水ケース

サンワダイレクト:iPad防水ケース:タブレットアクセサリー

サンワダイレクト
iPad防水ケース
実勢価格:2480円

保護等級:IPX7
サイズ:W33×D0.15×H23.5cm
重量:300g

開封時に水が入ったり、留め具やマジックテープの濡れが大きいのが残念。操作性についてはギリギリ合格といったところでした。

5位: 開封時に水が浸入してしまうサンワのiPad防水ケース イメージ
[浸水テスト]評価D

留め具やマジックテープの部分が濡れてしまっているので、開封時に浸水してしまい×評価に。

5位: 開封時に水が浸入してしまうサンワのiPad防水ケース イメージ2
[タッチ操作テスト]評価B

水しぶきによって画面が動いてしまうときがありましたが、タッチ感度自体は良好です。

6位: 水が浸入しやすい
SIMPSの透明防水ケース

SIMPS:iPad用 透明防水ケース:タブレットアクセサリー

SIMPS
iPad用 透明防水ケース
実勢価格:1380円

保護等級:記載なし
サイズ:W27×D0.14×H21cm
重量:159g

留め具部分に水が浸入しやすく、本体が濡れてしまう危険性があります。またビニールのたわみでタッチがしづらくなっていました。

6位: 水が浸入しやすいSIMPSの透明防水ケース イメージ
[浸水テスト]評価D

留め具部分の密閉性が低いため水がたくさん付着し、開封時に本体が濡れてしまいました。

6位: 水が浸入しやすいSIMPSの透明防水ケース イメージ2
[タッチ操作テスト]評価C

ソフト素材なので波打ちが大きく、タッチ操作や画面の見づらさという点で不満を感じます。

以上、タブレット用防水カバーのランキングでした。格安タブレットやiPadをお風呂で使いたい方は、ぜひ参考にしてみてください。もちろん、お風呂以外にも、キッチンや水場のレジャーにも活躍できるので、ひとつ持っておいて損はありません。